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第3章
【3-81】泣けない君の代わりに
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しん……、と室内が静まり返る。誰も何も言おうとせず、まばたきすら出来ない。まるで時が止まったかのような静寂を打ち破ったのは、ジェイデンだった。
「そうか。……ソフィアは身重だったはずだが」
「……残念ながら」
「……そうか。報告、ご苦労。詳細は調査に出ていた者たちから、直接聞こう。騎士団の詰所へ出向けばいいか?」
冷静であるように装ってはいるが、流石のジェイデンでも動揺が表れた指示を出してしまっている。騎士の報告を聞くためとはいえ、国王が自ら詰所へ行くのはいかがなものか。伝令役の騎士もそう感じたのか、やや狼狽えながらも首を振った。
「御言葉ではございますが、そこまで陛下に御足労いただくわけにはまいりませんので、該当の者たちを呼んで来てもよろしいでしょうか?」
「ああ……、そうか。そうだな。……だが、療養中のキリエの前に騎士たちがゾロゾロと来るのも落ち着かないだろう。謁見の間で待っているから、そこへ来てもらえるように伝言を頼めるか?」
「はっ! 承知いたしました」
ジェイデンがちらりと視線を送って様子を確認していたのは、キリエではなく、リアムだ。おそらく、リアムの前でランドルフやソフィアについての詳細を報告させないほうがいいだろう、とジェイデンは判断したのだろう。キリエも同じ気持ちだったため、口を挟まずに黙っていた。
言伝を頼まれた騎士がきっちりと敬礼をして立ち去るのとほぼ同時に、ジェイデンとマクシミリアンは椅子から立ち上がる。
「キリエ、また後で改めて話をしに来るのだよ。そのときに、これから受ける報告内容についても伝える」
「はい、よろしくお願いします」
キリエを視線を合わせて頷いたジェイデンは、あえて騎士たちには声を掛けずに扉へ向かう。マクシミリアンは黙ったままキリエへ一礼してから早足で主君に追いつき扉を開け、見送る側のリアムもまた無言でジェイデンに対し一礼した。
二人がいなくなり、扉が閉まると、再び静寂が室内を満たしてゆく。リアムは仄かに蒼白い顔で、近くの椅子へ腰を下ろした。
「……リアム、調査に出ていた方々の報告が気になるのでしたら、君も聞きに行って大丈夫ですよ」
彼はおそらくそうしないだろうとは思いつつ、キリエは念のために声を掛ける。案の定、リアムはすぐに首を振った。
「いや、俺は此処にいる。……傍にいてくれ、キリエ」
「……はい」
傍にいてもいいだろうか、と許可を求める形ではなく、傍にいてほしい、と願ってくれたことが嬉しい。──嬉しいといっても、気分が高揚するような喜びではなく、こういうときに自分を求めてくれることに対する安堵のようなものだ。そっとしておきたい気持ちと、独りにさせたくない思いとが混ざり合っているキリエは、じっとリアムを見つめた。
普段であれば、キリエの視線を感じればすぐに目を合わせてくるリアムだが、流石に今はそのような気力は無いらしい。かといって、悲しみに引きずられるままの感情を露わにすることもない。
いや、今のリアムは、決して己の気持ちを隠して意地を張っているわけではないのだろう。キリエに遠慮をしているというのも違う。──彼はきっと、哀しみに慣れてしまった不器用な男なのだ。
悲惨な経験を重ね、その度に辛い感情を抑え込んで乗り越えるしかなかった彼は、おそらく、涙を流すきっかけを失ってしまっている。大人だから、男だから、騎士だからということではなく、そういう問題ではないところで、泣き方が分からなくなったのだろうか。
──だからきっと、凛とした表情ながらも、どこか幼い迷子を思わせる切ない眼差しで、遠くを見ているのだろう。
「リアム……、ソフィアたちのこと……」
「……ああ」
「……、……っ」
「キリエ? ……どうして、お前が泣いているんだ」
リアムへどう声を掛けるべきかを考えながら彼を見ているうちに、キリエの双眸から涙が溢れ出す。それに気付いたリアムは目を瞠り、寝台の横に膝をついてキリエの目元を指先で拭い始めた。
「ソフィアも、ランドルフも、お前とはさして親交も無かっただろう? キリエが泣いて偲ぶ対象では……、」
「ソフィアは……、君の大切な人だったでしょう?」
「……、……それは、」
「ソフィアは、君が愛した人。君が、とても大切に想っていた人です。……だから、僕も悲しいんです。僕自身は殆ど関わりが無くても、僕の大事な君が、大切にしている人だから」
「キリエ……」
「だから、僕が泣くんです。……泣けない君の、代わりに……っ」
ぼろぼろと涙を流し続けるキリエを見下ろす、藍紫の目が揺れる。夜霧の騎士の瞳はうっすら潤んでいたが、それでも雫を零すことはない。
「キリエ、……ありがとう」
リアムは指先で掬ったキリエの涙を己の目元に宛がい、顔をくしゃりと悲哀で歪めた。泣いているようにも見える表情の彼は、キリエの手を取り、そっと握る。
「お前が傍にいてくれて、本当に良かった」
キリエは頷き、指先へ懸命に力を込めた。ほんのわずかに握り返すだけで精一杯だったが、リアムはその何倍もの力で更に握り返し、「ありがとう」と囁くのだった。
「そうか。……ソフィアは身重だったはずだが」
「……残念ながら」
「……そうか。報告、ご苦労。詳細は調査に出ていた者たちから、直接聞こう。騎士団の詰所へ出向けばいいか?」
冷静であるように装ってはいるが、流石のジェイデンでも動揺が表れた指示を出してしまっている。騎士の報告を聞くためとはいえ、国王が自ら詰所へ行くのはいかがなものか。伝令役の騎士もそう感じたのか、やや狼狽えながらも首を振った。
「御言葉ではございますが、そこまで陛下に御足労いただくわけにはまいりませんので、該当の者たちを呼んで来てもよろしいでしょうか?」
「ああ……、そうか。そうだな。……だが、療養中のキリエの前に騎士たちがゾロゾロと来るのも落ち着かないだろう。謁見の間で待っているから、そこへ来てもらえるように伝言を頼めるか?」
「はっ! 承知いたしました」
ジェイデンがちらりと視線を送って様子を確認していたのは、キリエではなく、リアムだ。おそらく、リアムの前でランドルフやソフィアについての詳細を報告させないほうがいいだろう、とジェイデンは判断したのだろう。キリエも同じ気持ちだったため、口を挟まずに黙っていた。
言伝を頼まれた騎士がきっちりと敬礼をして立ち去るのとほぼ同時に、ジェイデンとマクシミリアンは椅子から立ち上がる。
「キリエ、また後で改めて話をしに来るのだよ。そのときに、これから受ける報告内容についても伝える」
「はい、よろしくお願いします」
キリエを視線を合わせて頷いたジェイデンは、あえて騎士たちには声を掛けずに扉へ向かう。マクシミリアンは黙ったままキリエへ一礼してから早足で主君に追いつき扉を開け、見送る側のリアムもまた無言でジェイデンに対し一礼した。
二人がいなくなり、扉が閉まると、再び静寂が室内を満たしてゆく。リアムは仄かに蒼白い顔で、近くの椅子へ腰を下ろした。
「……リアム、調査に出ていた方々の報告が気になるのでしたら、君も聞きに行って大丈夫ですよ」
彼はおそらくそうしないだろうとは思いつつ、キリエは念のために声を掛ける。案の定、リアムはすぐに首を振った。
「いや、俺は此処にいる。……傍にいてくれ、キリエ」
「……はい」
傍にいてもいいだろうか、と許可を求める形ではなく、傍にいてほしい、と願ってくれたことが嬉しい。──嬉しいといっても、気分が高揚するような喜びではなく、こういうときに自分を求めてくれることに対する安堵のようなものだ。そっとしておきたい気持ちと、独りにさせたくない思いとが混ざり合っているキリエは、じっとリアムを見つめた。
普段であれば、キリエの視線を感じればすぐに目を合わせてくるリアムだが、流石に今はそのような気力は無いらしい。かといって、悲しみに引きずられるままの感情を露わにすることもない。
いや、今のリアムは、決して己の気持ちを隠して意地を張っているわけではないのだろう。キリエに遠慮をしているというのも違う。──彼はきっと、哀しみに慣れてしまった不器用な男なのだ。
悲惨な経験を重ね、その度に辛い感情を抑え込んで乗り越えるしかなかった彼は、おそらく、涙を流すきっかけを失ってしまっている。大人だから、男だから、騎士だからということではなく、そういう問題ではないところで、泣き方が分からなくなったのだろうか。
──だからきっと、凛とした表情ながらも、どこか幼い迷子を思わせる切ない眼差しで、遠くを見ているのだろう。
「リアム……、ソフィアたちのこと……」
「……ああ」
「……、……っ」
「キリエ? ……どうして、お前が泣いているんだ」
リアムへどう声を掛けるべきかを考えながら彼を見ているうちに、キリエの双眸から涙が溢れ出す。それに気付いたリアムは目を瞠り、寝台の横に膝をついてキリエの目元を指先で拭い始めた。
「ソフィアも、ランドルフも、お前とはさして親交も無かっただろう? キリエが泣いて偲ぶ対象では……、」
「ソフィアは……、君の大切な人だったでしょう?」
「……、……それは、」
「ソフィアは、君が愛した人。君が、とても大切に想っていた人です。……だから、僕も悲しいんです。僕自身は殆ど関わりが無くても、僕の大事な君が、大切にしている人だから」
「キリエ……」
「だから、僕が泣くんです。……泣けない君の、代わりに……っ」
ぼろぼろと涙を流し続けるキリエを見下ろす、藍紫の目が揺れる。夜霧の騎士の瞳はうっすら潤んでいたが、それでも雫を零すことはない。
「キリエ、……ありがとう」
リアムは指先で掬ったキリエの涙を己の目元に宛がい、顔をくしゃりと悲哀で歪めた。泣いているようにも見える表情の彼は、キリエの手を取り、そっと握る。
「お前が傍にいてくれて、本当に良かった」
キリエは頷き、指先へ懸命に力を込めた。ほんのわずかに握り返すだけで精一杯だったが、リアムはその何倍もの力で更に握り返し、「ありがとう」と囁くのだった。
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