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第2章
【2-47】解き放つための願い
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リアムは目を瞠り、他の者たちも皆驚いた様子でキリエを見つめてくる。キリエは言葉を続けた。
「僕のせいで君を巻き込んでしまったことに関しては、申し訳ないと思っています。ごめんなさい」
「いえ、そのようなことは……」
「でも、こうなってしまった以上、僕は……、僕は、勝手なことを言いますが、君には本当の実力を示してほしいと思うのです」
キリエも腰を屈め、膝をついているリアムと同じ目線の高さから彼をじっと見つめる。
「勝敗はどちらでも構いません。ただ、僕は、君が全力で戦う姿が見たいです。決して手を抜かず、嘘偽りのない実力を示してほしい。──夜霧の騎士、リアム=サリバン。僕の願いを叶えてくれますか?」
確かに、ランドルフは騎士団長の息子であり、騎士団長という役職が持つ力は強いのだろう。だが、キリエは本日、御披露目の儀によって正式に公表された王子なのだ。次期国王候補の中では末席だとしても、騎士団長に物申せる立場には変わりない。
リアムは側近騎士なのだから、王国騎士団内の暗黙のルール以上にキリエが命じたことを優先して実行すべき立場だ。つまり、キリエが望んだからという理由をつけてしまえば、彼がランドルフを打ち負かしたとしても、リアムが咎められることはない。
キリエがどんな思惑で願いを口にしたのか、リアムには理解できたのだろう。彼は感じ入ったように銀眼を見つめたまま、そっと手を差し伸べてくる。キリエが手を重ねると、リアムはその手を引き寄せ、甲へ額を押し当ててきた。
「キリエ様。貴方の願い、必ずや叶えて御覧に入れましょう。──私の真実の剣を、貴方へ捧げます」
主へそう誓ったリアムはキリエの手を離して立ち上がり、マクシミリアンへ向き直る。
「マクシミリアン。俺がいない間、キリエ様のことを頼めるだろうか」
「勿論だとも。君の元へお返しするまでは、何があろうとも、ジェイデン様と同等にキリエ様をお守りすると約束しよう」
「ありがとう。くれぐれも、よろしく頼む」
暁の騎士から快諾の返答を得たリアムは再びキリエへ向き直り、晴れ晴れとした微笑を浮かべた。
「キリエ様。防具の着用などの用意がございますので、私は先に参ります。私が戻るまで、マクシミリアンの傍を離れないようにお願いいたします」
「分かりました。どうか、無理はしないでくださいね。……ご武運を」
「ありがとうございます。必ず、勝利の知らせを貴方へお届けいたします。どうか、見守っていてください」
「はい、君の勇姿をこの目に焼き付けておきます」
キリエの言葉を受けたリアムは嬉しそうな顔で一礼し、他の次期国王候補たちそれぞれへも丁寧な一礼をしてから、背筋を伸ばして控室を出てゆく。彼が出て行った後、ライアンは深い溜息をついてから口を開いた。
「私は帰るとするか。観戦せずとも結果など分かりきっているからな」
「わたしも帰る。……観衆が多いと、ランドルフが可哀想だもの。少しでも減らしてあげたほうがいいわ」
ジャスミンの発言を聞き、ライアンは苦々しい表情で眼鏡を掛け直しつつ、静かに言う。
「──私は、本日の来賓名簿に目を通してから帰る。ジャスミンは先に帰るといい」
「……下まで一緒に行っちゃ駄目なの?」
「ジャスミン。私にはあまり近付かないほうがいい。……意味は分かるだろう?」
「分からないわ。……ライアンが何を考えているのか、わたしには全然わからない」
妙に重たい沈黙が室内を満たしたが、それを長引かせまいとするかのように、ライアンはブルーノを伴ってさっさと控室を後にした。ついて行きたかったのではないかと思われるジャスミンは立ち尽くしており、ジェイデンが気遣わしげに声を掛ける。
「ジャスミン。やっぱり、君も一緒に観戦して行くかい?」
「……ううん、いいわ。ランドルフの立場を考えると、観衆は減らしてあげるべきだもの。特に、王家の人間はね」
ライアンといい、ジャスミンといい、一騎打ちの勝負の行方が分かっているような口ぶりだ。マデリンはランドルフが王国一の騎士だと思っているからこそ傍に置いているとのことで、それならば他の次期国王候補たちもそのように捉えているのだろうと思っていたキリエだが、どうやらそうではないらしい。
戸惑っているキリエを見て、ジャスミンはふっと微笑んだ。
「リアムが勝つに決まっているでしょ? そんなの、みんな分かっているわ。マデリンと、ランドルフ以外はね。……ううん、流石にランドルフだって、リアムには勝てないと思っているんじゃないかしら」
「……でも、王国一の騎士はランドルフだと言われているんでしょう?」
「そうね。大人たちがお互いに顔色を窺って、いつからかそんな風になっているみたいだけど、本当はそうじゃないって知っている人が殆どだと思うわ。王家に近い人間であれば、尚更そうだと思う」
ジャスミンの言葉を受けて、ジェイデンも苦笑と共に頷く。
「同感なのだよ。……マデリンにも、何度も言ったのだが。彼女は何に対しても結果が全てというところがあるから、公式戦で結果を残している以上はランドルフが国一番の実力を持った騎士だと思い込んでいる。王国騎士団が国内の騎士団の中では最上位なのは確かだが、だからといってそこが最強だとは限らないのに」
「そうね。……でも、リアムやマックスが国一番の実力なのは確かなはずよ」
姫君からの賛辞を受けたマクシミリアンは、大仰な仕草で彼女の前へ跪き、ジャスミンの手を取ってその甲へと口づけた。
「嗚呼、ジャスミン様! 私などに勿体無い評価をいただきまして、ありがとうございます! ……ですが、本当に、私はリアムに勝てたことなど一度も無いのです。彼こそが、国一番の騎士でしょう。私の名を彼に並べていただくのは、畏れ多いことです。そんな私でも、ダリオとの手合わせではなかなか良い勝負をさせていただいておりますが」
「ふふっ、そうね。また、マックスとダリオの手合わせも見てみたいわ」
楽しそうに笑うジャスミンの後ろで、寡黙な褐色肌の騎士も穏やかな表情で頷くのだった。
「僕のせいで君を巻き込んでしまったことに関しては、申し訳ないと思っています。ごめんなさい」
「いえ、そのようなことは……」
「でも、こうなってしまった以上、僕は……、僕は、勝手なことを言いますが、君には本当の実力を示してほしいと思うのです」
キリエも腰を屈め、膝をついているリアムと同じ目線の高さから彼をじっと見つめる。
「勝敗はどちらでも構いません。ただ、僕は、君が全力で戦う姿が見たいです。決して手を抜かず、嘘偽りのない実力を示してほしい。──夜霧の騎士、リアム=サリバン。僕の願いを叶えてくれますか?」
確かに、ランドルフは騎士団長の息子であり、騎士団長という役職が持つ力は強いのだろう。だが、キリエは本日、御披露目の儀によって正式に公表された王子なのだ。次期国王候補の中では末席だとしても、騎士団長に物申せる立場には変わりない。
リアムは側近騎士なのだから、王国騎士団内の暗黙のルール以上にキリエが命じたことを優先して実行すべき立場だ。つまり、キリエが望んだからという理由をつけてしまえば、彼がランドルフを打ち負かしたとしても、リアムが咎められることはない。
キリエがどんな思惑で願いを口にしたのか、リアムには理解できたのだろう。彼は感じ入ったように銀眼を見つめたまま、そっと手を差し伸べてくる。キリエが手を重ねると、リアムはその手を引き寄せ、甲へ額を押し当ててきた。
「キリエ様。貴方の願い、必ずや叶えて御覧に入れましょう。──私の真実の剣を、貴方へ捧げます」
主へそう誓ったリアムはキリエの手を離して立ち上がり、マクシミリアンへ向き直る。
「マクシミリアン。俺がいない間、キリエ様のことを頼めるだろうか」
「勿論だとも。君の元へお返しするまでは、何があろうとも、ジェイデン様と同等にキリエ様をお守りすると約束しよう」
「ありがとう。くれぐれも、よろしく頼む」
暁の騎士から快諾の返答を得たリアムは再びキリエへ向き直り、晴れ晴れとした微笑を浮かべた。
「キリエ様。防具の着用などの用意がございますので、私は先に参ります。私が戻るまで、マクシミリアンの傍を離れないようにお願いいたします」
「分かりました。どうか、無理はしないでくださいね。……ご武運を」
「ありがとうございます。必ず、勝利の知らせを貴方へお届けいたします。どうか、見守っていてください」
「はい、君の勇姿をこの目に焼き付けておきます」
キリエの言葉を受けたリアムは嬉しそうな顔で一礼し、他の次期国王候補たちそれぞれへも丁寧な一礼をしてから、背筋を伸ばして控室を出てゆく。彼が出て行った後、ライアンは深い溜息をついてから口を開いた。
「私は帰るとするか。観戦せずとも結果など分かりきっているからな」
「わたしも帰る。……観衆が多いと、ランドルフが可哀想だもの。少しでも減らしてあげたほうがいいわ」
ジャスミンの発言を聞き、ライアンは苦々しい表情で眼鏡を掛け直しつつ、静かに言う。
「──私は、本日の来賓名簿に目を通してから帰る。ジャスミンは先に帰るといい」
「……下まで一緒に行っちゃ駄目なの?」
「ジャスミン。私にはあまり近付かないほうがいい。……意味は分かるだろう?」
「分からないわ。……ライアンが何を考えているのか、わたしには全然わからない」
妙に重たい沈黙が室内を満たしたが、それを長引かせまいとするかのように、ライアンはブルーノを伴ってさっさと控室を後にした。ついて行きたかったのではないかと思われるジャスミンは立ち尽くしており、ジェイデンが気遣わしげに声を掛ける。
「ジャスミン。やっぱり、君も一緒に観戦して行くかい?」
「……ううん、いいわ。ランドルフの立場を考えると、観衆は減らしてあげるべきだもの。特に、王家の人間はね」
ライアンといい、ジャスミンといい、一騎打ちの勝負の行方が分かっているような口ぶりだ。マデリンはランドルフが王国一の騎士だと思っているからこそ傍に置いているとのことで、それならば他の次期国王候補たちもそのように捉えているのだろうと思っていたキリエだが、どうやらそうではないらしい。
戸惑っているキリエを見て、ジャスミンはふっと微笑んだ。
「リアムが勝つに決まっているでしょ? そんなの、みんな分かっているわ。マデリンと、ランドルフ以外はね。……ううん、流石にランドルフだって、リアムには勝てないと思っているんじゃないかしら」
「……でも、王国一の騎士はランドルフだと言われているんでしょう?」
「そうね。大人たちがお互いに顔色を窺って、いつからかそんな風になっているみたいだけど、本当はそうじゃないって知っている人が殆どだと思うわ。王家に近い人間であれば、尚更そうだと思う」
ジャスミンの言葉を受けて、ジェイデンも苦笑と共に頷く。
「同感なのだよ。……マデリンにも、何度も言ったのだが。彼女は何に対しても結果が全てというところがあるから、公式戦で結果を残している以上はランドルフが国一番の実力を持った騎士だと思い込んでいる。王国騎士団が国内の騎士団の中では最上位なのは確かだが、だからといってそこが最強だとは限らないのに」
「そうね。……でも、リアムやマックスが国一番の実力なのは確かなはずよ」
姫君からの賛辞を受けたマクシミリアンは、大仰な仕草で彼女の前へ跪き、ジャスミンの手を取ってその甲へと口づけた。
「嗚呼、ジャスミン様! 私などに勿体無い評価をいただきまして、ありがとうございます! ……ですが、本当に、私はリアムに勝てたことなど一度も無いのです。彼こそが、国一番の騎士でしょう。私の名を彼に並べていただくのは、畏れ多いことです。そんな私でも、ダリオとの手合わせではなかなか良い勝負をさせていただいておりますが」
「ふふっ、そうね。また、マックスとダリオの手合わせも見てみたいわ」
楽しそうに笑うジャスミンの後ろで、寡黙な褐色肌の騎士も穏やかな表情で頷くのだった。
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