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Headed for the truth
第3話 努力 今の私たちにはそれしか…
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――あなたたちは何が出来ますか?
「そんな事言われても、俺達に出来ることは……」
分からない。子供の頃に憧れていたカラフルなヒーローとか光の巨人、仮面で涙を隠すヒーロー達のように今の俺達は誰の笑顔も守るのは難しいと思える。
今の俺達には、何が出来るのだろうか。
「「「「変身アプリ起動!」」」」
掛け声とともにみんなの妖精は鎧へと変わり、そのアーマーを身につけた時、彼女達はかつて俺が観ていた魔法少女に姿を変える。
「へー、かっこかわいいじゃない!」
無論、形だけの魔法少女である。魔法の杖ではなく武器は各自あるが、ファスタは片手剣、セカンダは両手剣、サーディは弓、フォーサーは鎌……あれ、意外といける?
「とりあえず片っ端からやっつけるわよ!」
さすがセカンダ。勢いなら負けない。
「怪我人はいますかー?皆さん無事ですかー?」
戦闘に不向きな性格のサーディは救助作業に集中する。
「待ってセカンダ!私も行くー!……あっ」
セカンダについていこうとするファスタは見事に転ぶもカルガモの親を追いかける子供のようについて行こうとする。
「私は……どうすれば……」
意外にもこういう時にフォーサーは動かない。
「どうしたんだ?フォーサー。」
「サーディお姉ちゃんは自分から助けに向かう。それに対してファスタお姉ちゃんとセカンダお姉ちゃんは必死に戦おうとする。私は……どっちにいけばいいの?」
「……もしかしてお前、この間のこと」
それはおよそ数日前。カフェをやるまでの間、ホプスに魔法使いとしてこうするべきだとか教えられている時の事だ。
「私は魔法使いは正義であるべきと考えております!そのためアナタのような性格は少々努力が必要なのです!心の底からの正義感を探してください!」
周りに比べて社会向きじゃない性格をしている彼女を彼女自身の性格である心から指導したいと思ってるホプス。
「ちょっとホプスさん!それは言い過ぎよ!」
「……いや、ファスタ。黙ってみてよう。」
「でも……」
ホプスも言い過ぎではあるが、もしこれから魔法使いにしていくにしろ平然と銀行強盗をやる魔法少女を見過ごす訳にはいかないのは事実だ。
「正義感……なんて言われても私には無い。」
『冷酷』がデータの元である彼女は周りに冷たい上に、厳しい人格だ。そのため彼女は正義感が見えない。ないとは言えないのは俺が底では信じてるからだろう。
「全くどんな教育を受けてるのですか?一之輔様!」
「いや彼女自身のプログラムは……冷酷が入ってるからあの性格なんだろう。」
「あれじゃどこかでまた揉め事が起きますよ。銀行強盗でもしたりして。」
「いやぁまさかね?」
そのまさかで彼女はその後にするんだよなぁ。
「魔法少女……ってなんなんだろう。」
ふと心の奥底にあった疑問がフォーサーに問う。人を助けるために必要な存在?それなら救急救命士や消防士のような彼らはなんなんだろう。はたまた戦うための存在?そんなの警察官に任せたらいい。
「魔法少女……ってなにをするんだ。」
魔法を使う女の子?魔女との違いは何?魔法少年って言葉はないの?思いついた疑問は全て不思議とイライラさせる。
「なんか……面倒くさくなってきた。」
一人で帰ろうとした矢先、近くにいた女の子を見た。
「うわぁーん!お母さんどこー!」
どうやら少女は瓦礫に踏まれたままであり、そんな少女を母親は見捨てたらしい。そんな少女に鬼畜の如く、上から大きなレンガが落ちてくる。
「危ない!」
誰もがもう助からない……そう思っていた。
「……え?氷?」
何故か固まったまま少女の頭ギリギリに置かれてる氷のような物体。少女の幼い頭でもこの氷の正体はさっき落ちそうになったレンガ。
「大丈夫?」
「う、うん。」
フォーサーは少女を助け氷を怪物目掛けてぶん投げる。
少女が安全なところまで逃げたのを確認したフォーサーは自分の鎌が氷の魔法で固まってくるのを見ながら、ため息を着く。
「冷酷な私は氷の魔法使い……なんか面白いわね。」
鎌の持ち方を変え、フォーサーは走り出す。
「やったね!フォーサーちゃん!」
思わず喜ぶファスタ。そんな彼女は今、セカンダと共に謎の巨人に捕まっていた。
「とりあえずこの状態どうにかしてくれない?私もファスタもしばらくこの状態なんだけど。」
「分かったよ。」
そう言うと彼女は自分の使える魔法を理解しながら必殺技を放とうとする。
「た……タイタン・ブリザード!」
大きな氷塊が巨人の目をグリグリと押し潰し、巨人は自分の死を覚悟するかのように息を引き取った。
勝利したのだ、俺達は。誰もが魔法を使えないと思われていたのにも関わらず、彼女達は己の力だけでここまで実力を表した。その中でもフォーサー、彼女には最優秀賞をあげたいほどである。
「ありがとうフォーサー!」
「やるじゃねえか、私が最初に魔法覚えるかと思ったのによ。」
「凄い活躍ね、フォーサーちゃん。」
「えへ、えへへへへ……私できた。一番乗りいえい。」
なんだか少しいつもは悪党のように見える彼女に少しばかり可愛さを感じた。
隣町である現場も怪我人はいたものの死者はいない。それどころかまるでこの街に事件がなかったかのように綺麗に片付いていた。これも全て彼女たちのおかげであると考えると俺はなんだか自分を誇らしげに思うようになった。
「ニュース見たよー!凄いじゃんフォーサーちゃん!」
家に帰ってきたと思えばフォーサーはカヌーレさんに思いっきりハグされた。
「フォーサー、すごい、出来た……」
カヌーレさんは中継で俺達を見ていたらしい。喫茶店にはいつの間にかTVが設置されていた。それどころかキッチン自体が丁寧にされており、案外この人は凄いんじゃないかと思えてきた。
「みんな頑張ったようだね、はいこれ!」
そう言われて出されたのはグラタンだった。
「店長特製賄い……」
勝手に店長って言い出したよこの人。無茶苦茶だ。
「あ、あの店長は……その……」
「子供にこき使われる大人になってたまるかってんだよ。」
「……確かになんか嫌かも。」
頭の中で子供に乱暴に扱われるおっさんを想像してしまったせいで確実に嫌かもしれないと思ってしまった。
「魔法使いが新たに誕生しましたか……」
高層マンションやビルの多い綺麗な街並みにこっそりと佇む薄暗い部屋。彼女とその部下はここでフォーサーの映像を見ながら新たな魔法少女の誕生だと実感していた。
「えぇ、正直彼女からなるのは予想外でしたが……これもこれで面白い。」
「これからの成長に期待となんて言葉を言うべきですかね……ホプスくん?」
「……えぇ、彼女達は最初からこうなる運命でしたからね。元の素材が良い分彼女達は優秀そのものであると思いますよ。」
ホプスはそう言い残すと一礼し急ぎ足で去ろうとする。
「あ、それともうひとつ……」
「は、はい!」
ホプスの足を止めた女はホプスに顔を近付ける。
「……なんで海外旅行に誘ってくれなかったの?」
「……あれ、彼女達を強くするための冗談ですよ。」
「そう、一安心したわ。」
(本当は行ったんだけどブブラ様を泣かせないようにするにはそう言わないといけない……!)
アラタカ・ブブラ。全ての魔法少女を統制する存在であり、メンタルがお豆腐である、まもなく30歳。
「……あの子の誕生日までに戦いが終わるといいわね。」
そう遠くの空を見つめると優雅に彼女は紅茶を飲んだ。まるで遠くに出かけた人を見つめるかのように。
つづく……。
「そんな事言われても、俺達に出来ることは……」
分からない。子供の頃に憧れていたカラフルなヒーローとか光の巨人、仮面で涙を隠すヒーロー達のように今の俺達は誰の笑顔も守るのは難しいと思える。
今の俺達には、何が出来るのだろうか。
「「「「変身アプリ起動!」」」」
掛け声とともにみんなの妖精は鎧へと変わり、そのアーマーを身につけた時、彼女達はかつて俺が観ていた魔法少女に姿を変える。
「へー、かっこかわいいじゃない!」
無論、形だけの魔法少女である。魔法の杖ではなく武器は各自あるが、ファスタは片手剣、セカンダは両手剣、サーディは弓、フォーサーは鎌……あれ、意外といける?
「とりあえず片っ端からやっつけるわよ!」
さすがセカンダ。勢いなら負けない。
「怪我人はいますかー?皆さん無事ですかー?」
戦闘に不向きな性格のサーディは救助作業に集中する。
「待ってセカンダ!私も行くー!……あっ」
セカンダについていこうとするファスタは見事に転ぶもカルガモの親を追いかける子供のようについて行こうとする。
「私は……どうすれば……」
意外にもこういう時にフォーサーは動かない。
「どうしたんだ?フォーサー。」
「サーディお姉ちゃんは自分から助けに向かう。それに対してファスタお姉ちゃんとセカンダお姉ちゃんは必死に戦おうとする。私は……どっちにいけばいいの?」
「……もしかしてお前、この間のこと」
それはおよそ数日前。カフェをやるまでの間、ホプスに魔法使いとしてこうするべきだとか教えられている時の事だ。
「私は魔法使いは正義であるべきと考えております!そのためアナタのような性格は少々努力が必要なのです!心の底からの正義感を探してください!」
周りに比べて社会向きじゃない性格をしている彼女を彼女自身の性格である心から指導したいと思ってるホプス。
「ちょっとホプスさん!それは言い過ぎよ!」
「……いや、ファスタ。黙ってみてよう。」
「でも……」
ホプスも言い過ぎではあるが、もしこれから魔法使いにしていくにしろ平然と銀行強盗をやる魔法少女を見過ごす訳にはいかないのは事実だ。
「正義感……なんて言われても私には無い。」
『冷酷』がデータの元である彼女は周りに冷たい上に、厳しい人格だ。そのため彼女は正義感が見えない。ないとは言えないのは俺が底では信じてるからだろう。
「全くどんな教育を受けてるのですか?一之輔様!」
「いや彼女自身のプログラムは……冷酷が入ってるからあの性格なんだろう。」
「あれじゃどこかでまた揉め事が起きますよ。銀行強盗でもしたりして。」
「いやぁまさかね?」
そのまさかで彼女はその後にするんだよなぁ。
「魔法少女……ってなんなんだろう。」
ふと心の奥底にあった疑問がフォーサーに問う。人を助けるために必要な存在?それなら救急救命士や消防士のような彼らはなんなんだろう。はたまた戦うための存在?そんなの警察官に任せたらいい。
「魔法少女……ってなにをするんだ。」
魔法を使う女の子?魔女との違いは何?魔法少年って言葉はないの?思いついた疑問は全て不思議とイライラさせる。
「なんか……面倒くさくなってきた。」
一人で帰ろうとした矢先、近くにいた女の子を見た。
「うわぁーん!お母さんどこー!」
どうやら少女は瓦礫に踏まれたままであり、そんな少女を母親は見捨てたらしい。そんな少女に鬼畜の如く、上から大きなレンガが落ちてくる。
「危ない!」
誰もがもう助からない……そう思っていた。
「……え?氷?」
何故か固まったまま少女の頭ギリギリに置かれてる氷のような物体。少女の幼い頭でもこの氷の正体はさっき落ちそうになったレンガ。
「大丈夫?」
「う、うん。」
フォーサーは少女を助け氷を怪物目掛けてぶん投げる。
少女が安全なところまで逃げたのを確認したフォーサーは自分の鎌が氷の魔法で固まってくるのを見ながら、ため息を着く。
「冷酷な私は氷の魔法使い……なんか面白いわね。」
鎌の持ち方を変え、フォーサーは走り出す。
「やったね!フォーサーちゃん!」
思わず喜ぶファスタ。そんな彼女は今、セカンダと共に謎の巨人に捕まっていた。
「とりあえずこの状態どうにかしてくれない?私もファスタもしばらくこの状態なんだけど。」
「分かったよ。」
そう言うと彼女は自分の使える魔法を理解しながら必殺技を放とうとする。
「た……タイタン・ブリザード!」
大きな氷塊が巨人の目をグリグリと押し潰し、巨人は自分の死を覚悟するかのように息を引き取った。
勝利したのだ、俺達は。誰もが魔法を使えないと思われていたのにも関わらず、彼女達は己の力だけでここまで実力を表した。その中でもフォーサー、彼女には最優秀賞をあげたいほどである。
「ありがとうフォーサー!」
「やるじゃねえか、私が最初に魔法覚えるかと思ったのによ。」
「凄い活躍ね、フォーサーちゃん。」
「えへ、えへへへへ……私できた。一番乗りいえい。」
なんだか少しいつもは悪党のように見える彼女に少しばかり可愛さを感じた。
隣町である現場も怪我人はいたものの死者はいない。それどころかまるでこの街に事件がなかったかのように綺麗に片付いていた。これも全て彼女たちのおかげであると考えると俺はなんだか自分を誇らしげに思うようになった。
「ニュース見たよー!凄いじゃんフォーサーちゃん!」
家に帰ってきたと思えばフォーサーはカヌーレさんに思いっきりハグされた。
「フォーサー、すごい、出来た……」
カヌーレさんは中継で俺達を見ていたらしい。喫茶店にはいつの間にかTVが設置されていた。それどころかキッチン自体が丁寧にされており、案外この人は凄いんじゃないかと思えてきた。
「みんな頑張ったようだね、はいこれ!」
そう言われて出されたのはグラタンだった。
「店長特製賄い……」
勝手に店長って言い出したよこの人。無茶苦茶だ。
「あ、あの店長は……その……」
「子供にこき使われる大人になってたまるかってんだよ。」
「……確かになんか嫌かも。」
頭の中で子供に乱暴に扱われるおっさんを想像してしまったせいで確実に嫌かもしれないと思ってしまった。
「魔法使いが新たに誕生しましたか……」
高層マンションやビルの多い綺麗な街並みにこっそりと佇む薄暗い部屋。彼女とその部下はここでフォーサーの映像を見ながら新たな魔法少女の誕生だと実感していた。
「えぇ、正直彼女からなるのは予想外でしたが……これもこれで面白い。」
「これからの成長に期待となんて言葉を言うべきですかね……ホプスくん?」
「……えぇ、彼女達は最初からこうなる運命でしたからね。元の素材が良い分彼女達は優秀そのものであると思いますよ。」
ホプスはそう言い残すと一礼し急ぎ足で去ろうとする。
「あ、それともうひとつ……」
「は、はい!」
ホプスの足を止めた女はホプスに顔を近付ける。
「……なんで海外旅行に誘ってくれなかったの?」
「……あれ、彼女達を強くするための冗談ですよ。」
「そう、一安心したわ。」
(本当は行ったんだけどブブラ様を泣かせないようにするにはそう言わないといけない……!)
アラタカ・ブブラ。全ての魔法少女を統制する存在であり、メンタルがお豆腐である、まもなく30歳。
「……あの子の誕生日までに戦いが終わるといいわね。」
そう遠くの空を見つめると優雅に彼女は紅茶を飲んだ。まるで遠くに出かけた人を見つめるかのように。
つづく……。
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