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第十一話 ギルドの鑑定士

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 今日は私とグラン、フェイラスの三人でギルドへ向かうことになっている。
 ギルドでは迷宮などから出たもの以外にも、調合師や鍛冶師などが使う材料の買取を行っているらしく、私の倉庫空間に溜まった材料を買い取ってもらおうと考えたからだ。

「こういうのはシャローテとフィーリが得意なんだが、今日は用事があっていないから俺が付き添うぞ!グランはともかく、ミーフェはちょっと抜けてるところあるからな」
「む、そんなことないよ。ここでの生活にも慣れてきたし、抜けてたりは…」

 フェイラスからそんな評価をされているとは…。私は頬を膨らませ、抜けていないという同意を求めるようにグランを見上げたが、彼もそんな感じの表情をしている。

「むう、グランまでそんな顔してる…」
「…少し前までは抜けているというか、ずいぶんとぼんやりしていたからな。調合を間違えたり、失敗していただろう?それを考えれば、まあ…」
「あれは…っ、その、グランが急にいっぱい力を渡すから…吸収するのに意識を割いてたからで…」
「それはその…すまなかった」
「はいはい!往来でいちゃいちゃするなよー」

 軽く手を叩くフェイラスにはっとする。いつの間にかグランの手は私の腰に周り、ぎゅっと抱き寄せている。抱き寄せられるのはいつもの事だから、私は気付かなかったというか受け入れていたが、思い出せばここはギルドへ向かう道のりだ。
 多くの視線や意識が向いていることに気付き、私は少し恥ずかしくなって彼の腕をそっと押す。その意図を汲んでくれた彼は私を離し、少し申し訳なさそうにしている。

「すまない」
「ううん、謝らなくていいよ。ちょっと恥ずかしいなって思っただけだから。あなたに触れられるのは、嫌じゃないよ」
「ミーフェ…」
「おーい、そんなんじゃギルドに着く前に日が暮れるぞー」

 呆れたようなフェイラスの声が少し遠くから聞こえ、私とグランは彼の元へと向かう。話が一段落つくのを待ってくれていた彼に礼を言い、当初の目的であるギルドへと向かった。

 *

 この世界のギルドは迷宮や遺跡の管理を主として各街に作られていた。『いた』というのは、現在では管理のみではないからだ。今では依頼と称して街の雑多なことを引き受け、それを冒険者に配分するということもしており、それが主となりつつあるギルドもあるらしい。そして、ギルド内部は街に最初から存在していた商会などもまとめて入っているところも存在する。
 ちなみにミルスマギナにあるのは、商会もまとめていれているギルドだ。
 そんなギルドの前に、私たちはやってきている。

「わー…。ギルドってこんな感じなんだ」
「そっか、ミーフェはギルドに来るの初めてだっけ。うーん、たぶん大丈夫だろうけど、俺やグランから離れすぎないようにな。冒険者業はどうしても荒っぽくなってくるから」
「うん、分かった。無駄な争いはしないほうがいいもんね」

 私の左右をフェイラスとグランが固め、門扉の開かれたギルドへと入る。内装の大部分は石造りで、調度品は木製で固められているようだ。
 入ってすぐに見える中央はギルド側らしく依頼板、受付、鑑定所と書いてある板がぶら下げられた場所がある。
 右手は酒場で、左手は商会の板が下がっている。うん、分かりやすくて良い。

「えーっと、シャローテがラースに話を通してるはずなんだけど…」

 そう言って、フェイラスは鑑定所の窓口を覗き、奥まった一角にある場所へ行くと表情を輝かせる。どうやら目的の人物と出会えたらしい。
 幾つか言葉を交わしてから、フェイラスは私とグランを手招きする。

「聖巫女のやつがどうしてもって言うから来てやったのに、肝心のあいつは居なくてお前が代わりかよ。まあ仕事だからやるけどよ…。で、その後ろのが俺を呼んだ理由か?」

 フェイラスのいる窓口の前で立ち止まれば、机を挟んだ向こうに腰掛けている青年が、こちらを確認するように体を傾けているのが見えた。
 深い紺色の長い髪を無造作に結んでいて、こちらに向けている深い緑の瞳は胡乱げに細められていたが、私の隣にいるグランを見つけると、いっそう表情を歪ませた。

「げ、鑑定問題児のグランじゃねぇか…」
「…随分な言いようだなラース。言っておくが、今回は私の持込みではないぞ」
「そう言われても安心できるか。問題児が連れてくるのも大抵、問題児なんだぞ」

 ラースと呼ばれた青年はそう言って、私をじっとりと見つめてくる。私はどう反応して良いか分からず、とりあえず愛想笑いを浮かべることにした。
 そんな微妙な空気を読み取ったフェイラスがぽん、と手を叩いて、私の隣に立つ。

「えーっと、とりあえず紹介しとくな。鑑定士のラースだ。腕…目…?が良い鑑定士で、色んなものを鑑定してくれるんだ。ミルスマギナ随一の鑑定士って言われてるぞ。
 で、こっちはミーフェ。ミルスマギナで『暁の調合屋』って店をしてる。今日、ラースに用があるのはミーフェだぞ」
「…まあ、よろしく」
「よ、よろしくお願いします」

 フェイラスに紹介されぎこちなく挨拶を交わしたあと、本題へと入るために窓口に用意してある椅子へと腰掛ける。私が真ん中でフェイラスが右、グランが左という位置だ。

「シャローテから鑑定をして欲しいとは聞いている。調合師なら植物や鉱石だろうが、それ以外のものがあるのなら早めに言ってくれ。出来なくはないが目が疲れるからな」
「あ、はい。ええと、持って来ているのは植物だけです。調合に使うために育てているんですけど、消費が追いつかなくて…」
「なりたての調合師には良くあることだ。ん、ほら、鑑定するからさっさと出せ」

 急かすように机を軽く叩かれ、私は慌てて鞄から鑑定するものを取り出す。小分けした布袋を五つほど机に置き、その包みを開いてみせる。

「治癒薬に使う薬草に、魔花に…このあたりではあまり見ない植物もあるな。これらを買い取って欲しいとのことだったな」
「はい。お願いします」
「少し待っていろ」

 ラースさんはそう言って私の持ってきた布袋を持って、窓口の奥へと向かう。机があるのをかろうじて確認したところで、視線を遮るように木製の板が出現した。作業を見せないためのものだろうか。
 時間がかかりそうだなと思った私は、先ほどのラースさんとの会話で出ていた言葉について、グランに聞いてみることにした。

「そういえばグラン、鑑定問題児って呼ばれてるの?」
「ラースからしか呼ばれていないがな。どうにも、私が鑑定に出すものは古代の文献やらなにやらと照らし合わせないといけないらしく、面倒な鑑定を持ってくるから問題児だと」

 眉間に皺を寄せるグランに、その呼び名は不本意だというのが伝わってくる。問題児呼ばわりは確かに気分がいいものではないけど…。

「まあでも、グランのお陰で研究が進んだり新説が出たりしてるからなー。問題児ってだけでもないから、ミーフェも安心していいぞ」
「ふふ、ありがとうフェイラス。でも、グランの事はそんなに心配してないよ」

 私の言葉を聞いて、グランは少し複雑そうな顔をする。たぶん、心配させていない安心と心配してくれない不満のようなものが混ざっているのだろう。でも、その不満はほぼ消せないと思うな。グラン強いし。
 鑑定問題児について聞き終わるのを見計らったように、視界を遮っていた板が消えてラースさんが窓口へ戻ってくる。少し疲れたような表情をしているのは、気のせいだろうか?

「……鑑定は終わったが、幾つか質問をしてもいいか?」
「あ、はい」

 何を聞かれるのだろうかと不思議に思いながらも、ラースさんの言葉に頷いて了承の返事をする。彼はそれを確認してから、持って行った布袋をまた窓口の机に置いた。

「これらは全部、庭で栽培したものか?」
「はい」
「何かしら特別な肥料…魔結晶を使ったりしているか?」
「いえ、特別なものはなにも…。ありふれた堆肥を使っているだけです」
「………はあぁぁ…やっぱり問題児じゃねぇか」

 ラースさんの質問の意図を読めず素直に話すと、彼は特大の溜息を吐き出した。問題児という言葉が聞こえたけれど、まさか買い取ってもらうことの出来ないものとかあったんだろうか。
 フェイラスとグランが一緒にいるけれど、ちょっと不安になって左隣に居るグランの手を握ると、安心しろとでも言うようにぎゅっと握り返された。

「ラース、問題児とはどういうことだ?ミーフェの持ち込んだものに何の問題がある?」

 私の不安を感じ取ったグランは少し強めにラースさんへと問いかける。彼はもう一度、溜息を吐き出してから五つある布袋を指差して口を開く。

「お前らが持ち込んだものは大抵の調合師が持ち込むものだからな、ものに問題はない。あるのは品質だ。なんだ、ありふれた堆肥しか使ってないくせにこの高品質は!おかしいだろう!最上級じゃねぇか!」
「ふむ?品質が良いのならいいだろう」
「庭でちょっと作ったっていう品質じゃないって言っているんだ、俺は。治癒薬草でこんなに品質が良いやつ、ここ五百年は見てないぞ」

 がしがしと頭を掻くラースさんに私はとりあえず笑みを向けることにした。
 たぶんというか、ほぼ植物の種子を送ってくれた植物の神フォルプラントスの力だろう。苦労せず芽が出るように、たくさん葉を茂らせ実が成るように、そういう願いを込めたものだったから…。

「…まあ、もの自体に問題はないからな。買い取りは行うし、質が良いから金額にも色を付ける。……俺が鑑定したからこんなものか」
「わ…、いち、じゅう、ひゃく……すごい、いっぱいある…」

 色を付けると言ってラースさんが提示してくれた金額は、一ヶ月食べるに困らないほどだ。丹精込めて育てたものではあるが、こんなに値がつくのかとびっくりしてしまう。
 ラースさんが了承するのならサインを、と紙を出したので、私は迷いなく『ミーフェ・フロース』とサインをした。

「…ん、よし。これが買い取り金だ」
「ありがとうございます」

 ラースさんの用意したお金を受け取り、鞄に入れるとフェイラスとグランが立ち上がる。これでギルドでの買い取り一連は終わりということだろう。
 立ち上がる私たちに対し、ラースさんは椅子にもたれ掛かってなんだか疲れているようだ。

「じゃあな、ラース。またよろしく!」
「今度は面倒なものとか、問題のありそうなものとか持ってくるなよ。俺の窓口じゃなくても持ってくるなよ、だいたい俺に回ってくるんだからな!!」
「それだけ君は良い鑑定士ということだろう。ミーフェ共々、よろしく頼む」
「……ま、お前らといるのは悪くないからな。よろしくしてやってもいい」

 机に頬杖をついてにっと笑みを見せるラースさんに見送られ、私たちは鑑定所を後にする。
 思っていたよりも時間が取られなかったので、私はギルドに来たらしようと思っていたことを二人に話す事にした。グランはちょっと反対しそうだけど…。

「グラン、フェイラス。あの、したい事があるんだけど…」
「したい事、とは?」
「……あー、なるほど。俺、分かったけど反対はしないから黙ってるな」

 口を手で押さえるフェイラスにありがとう、と礼を言って、私はグランを見上げた。不思議そうな色を宿す青い瞳が、私を優しく見つめている。

「あのね、私……ギルドに冒険者として所属したいの」
「……ギルドに?君が?」
「うん」
「駄目だ。危険過ぎる」

 ばっさりと切られてしまったが、予想通りなので問題ない。グランが納得するような理由は考えてきているし、彼は何かと私に甘いので大丈夫だろう。うん、たぶん。

「調合薬とかお守りとかの効果をどの位にするかとか、迷宮の特性に合わせたものを作れば少しは売れるかなって思ってるの。いま、グランが生活を支えてるし、その……私のお店でたくさん売れれば、グランと過ごせる時間も増えるかなって…」
「………分かった。だが、私やフェイラス、フィーリが同行するのが条件だ」
「うんっ、ありがとうグラン」

 私の話した理由に渋々ながらも承諾してくれるグラン。嬉しい気持ちと感謝を込めて、ぎゅーっと彼を抱きしめてすぐに離す。
 グランはもっと抱きしめていて欲しいという目をしているが、私は気付かない振りをして話を進める。

「えっと、ギルドの所属には一定水準以上の戦闘能力がいるんだよね?どうやって調べるの?」
「そういうのを調べる魔法書があるんだ。どういう基準で水準以上なのかはわかんないけど」
「基準は分からないが、魔力の量や質、魔法の適正など色々なものを総合的に見て判定を下しているようだ。少し調整しないと魔法書が『調査不可・測定不能』と結果を出すから、ミーフェも気をつけた方がいい」
「うん、分かった」

 神体からひとに落としているから大丈夫だろうけど、ちょっと中の方も閉じておこう。どの位にすればいいのか分からないけど、様子を見つつ変えて行くとしよう。
 私はフェイラスとグランに案内され、ギルドの受付…新規冒険者用の窓口へと向かった。


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