神様の悪戯（いたずら）

魔族編

決戦再び その１

数か月後、魔王の封印が解け、
サタンが元の状態に戻る。

リン「戻られましたか。」

サタン「くそっ。油断していた。他にも人間がいたとは。」

リン「無事で何よりです。」

サタン「何か変わったことはあったか？」

リン「本当かどうかわかりませんが・・
　　　もうすぐ勇者が攻めてくる。という情報が入りました。」

サタン「そうか。念の為に準備をしておこうか。」

リン「結界があと少しで切れますが
　　　今回は私も戦いに参加させてもらいます。
　　　嫌な予感がしますので。」
リン「結界は、戦いが終わった後に
　　　張らせてもらいます。」

サタン「わかった。」

そして、数日後・・・
結界が切れ、
勇者が攻めてきた。

サタン「来たな。いくぞ。」

リン「なにっ・・知らない奴がいる。」

サタン「どうかしたのか？」

リン「いえ。何も・・」

勇者のＰＴが、リンの見た世界とは違っている。
戦士・魔法使い・僧侶はいなくなっていたが、
知らない人物が一人加わっていた。
相手は勇者と、その人物の二人。

今回は魔王側も二人いて、
準備もしている。
勝算があるのは確かである。

サタン「んっ・・もう一人の奴。見覚えがあるな。」

アイラの後ろにいる、もう一人の男性。
サタンの見覚えのある人物であった。