親愛なる者より

会社員の柳栄子は仕事帰り何処からか漂う珈琲の匂いに誘われひと気のない路地裏へと足を踏み入れる。

そこで目にしたのは古く外壁も剥がれ朽ち果てた場所に密かに佇む、見たこともない一軒の喫茶店だった。

その喫茶店にはopenという文字は書かれておらず店の名前は「Arde」というものだった。

栄子は戸惑いながらも喫茶店の扉を開ける。

興味本意で店の中へと入った栄子を待ち受けていた者とは…。
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