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僕は
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握手を交わしてからというものの
ウィルは僕に何もして来ず、ただ僕の隣に座った
絶対何かしてくると思ったのに…
いや、これから何かするのかも。その前に僕は何なのか、何故ここにいるのか情報を聞かなきゃ
「ねぇ、何で僕はここにいるの?僕は誰?」
「君は人間に仕えていた狼族で人間に捨てられたんだよ。そして僕の主人、実様に連れてこられた」
「捨てられた?」
「そう、悪い人間に殴られ捨てられたんだ」
悪い…人間
そういえば、体のあちこちが少し痛んでいた
これは殴られたからなのか
「…ねぇ、レートちゃん。人間には気をつけるんだよ。人間は僕らにとって敵だから」
「敵?人間?」
「そう」
でも確か実様も人間じゃ…
「実様にも気をつけるんだ。人間はいつ僕らを襲い、死の果まで追いかけてくるか分からないからね」
「でも実様に仕えてるんでしょ?」
「ふふ、コレ見て」
ウィルは指でブカブカの着ていたシャツを下に引っ掛け僕に見せた
「首輪?」
ウィルの首には厚く黒い首輪が付けられていた。
所々ボロボロで長く付けられているのが分かる
「これは奴隷獣の証だよ」
硬いのかウィルが爪で叩くとカチカチと音がする
「人間が獣を従えたり逃がさないために無理矢理つけるんだ。」
「…」
「今は痛くないよ。でも主人の言うことを聞かなかった時はここから電流がバチバチッと流れるんだ
それで大勢の仲間が死んだ」
ヒッと声が出た
何故かと言うと、
僕の首にも同じ物が付いているからだ。
「僕たちは人間に無理矢理縛り付けられたのだ」
ウィルが目を見張りながら
僕の首輪に触った。
ウィルは僕に何もして来ず、ただ僕の隣に座った
絶対何かしてくると思ったのに…
いや、これから何かするのかも。その前に僕は何なのか、何故ここにいるのか情報を聞かなきゃ
「ねぇ、何で僕はここにいるの?僕は誰?」
「君は人間に仕えていた狼族で人間に捨てられたんだよ。そして僕の主人、実様に連れてこられた」
「捨てられた?」
「そう、悪い人間に殴られ捨てられたんだ」
悪い…人間
そういえば、体のあちこちが少し痛んでいた
これは殴られたからなのか
「…ねぇ、レートちゃん。人間には気をつけるんだよ。人間は僕らにとって敵だから」
「敵?人間?」
「そう」
でも確か実様も人間じゃ…
「実様にも気をつけるんだ。人間はいつ僕らを襲い、死の果まで追いかけてくるか分からないからね」
「でも実様に仕えてるんでしょ?」
「ふふ、コレ見て」
ウィルは指でブカブカの着ていたシャツを下に引っ掛け僕に見せた
「首輪?」
ウィルの首には厚く黒い首輪が付けられていた。
所々ボロボロで長く付けられているのが分かる
「これは奴隷獣の証だよ」
硬いのかウィルが爪で叩くとカチカチと音がする
「人間が獣を従えたり逃がさないために無理矢理つけるんだ。」
「…」
「今は痛くないよ。でも主人の言うことを聞かなかった時はここから電流がバチバチッと流れるんだ
それで大勢の仲間が死んだ」
ヒッと声が出た
何故かと言うと、
僕の首にも同じ物が付いているからだ。
「僕たちは人間に無理矢理縛り付けられたのだ」
ウィルが目を見張りながら
僕の首輪に触った。
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