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二人の蜜月

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 そのフレイディ。

 想いを告げ合っても、特になにも変わらなかった。

 なにも変わらなかった、というのは関係的にということだ。

 なにしろ既に婚姻している夫婦なのだから、これ以上進みようがない。

 恋仲というのも、気持ちの上ではそうなったとはいえ、名乗るのには『夫婦』のほうが結びつきは強い。

 よってやはり特に変わった点はないのだった。

 けれど、やり取りは少し変わった。

 フレイディはアマリアからも気持ちを告げ、想いが同じものとして通じ合ったのを、とても嬉しく思ってくれたようだ。

 事あるごとに、アマリアに愛を注いでくれるようになった。

 触れたり、抱きしめたり、肩を抱いたり……、体が触れ合うことも格段に増えた。

 勿論、これまでのものとは少し違う意味だ。

 今までのものは、『アマリアに好意を抱いてほしい』という気持ちでの、ある意味、求愛といえるものだっただろう。

 それが今は『二人の気持ちを確かめたい』というものになった。

 一歩も二歩も進んだこと。
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