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知らない少女の絵

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 中は雑然としていた。

 倉庫なのだから、色々なものが雑多に置いてある。

 かろうじて整理はされているらしい。

 絵に関するものだと予想できるものは、まとめて置いてあった。

 キャンバスがそのまま床に置いて壁に立てかけられていたり、なにか道具などが入っていそうな棚もある。

 せっかく許可をもらえたのだから、どんな道具が保管してあるかなども見てみたいわ。

 アマリアはわくわくしてきてしまった。

 ほこりを立てないように、静かに動く。

 きょろきょろしながら奥へと進んだ。

 絵は何枚かあるようだった。

 油絵や水彩画など、雑多なようだ。

 アマリアは手にほこりがつかないよう、用意してきた布の手袋をする。

 そうしてからそろっと手を伸ばした。

 雑然と置いてあるものたちをそっと動かして、目的のものを探す。

 アマリアが探しに来たもの。

 それは肖像画を今まで描いた画家たちが残していった、絵を描いた記録帳であった。
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