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今夜はひとつ、床の中

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 まるで子供を寝かしつけるようなものだった、と思ってしまい、アマリアは気まずくなった。

 まさかくちづけ、なんて思ったことに恥じ入ってしまう。

「……おやすみ、なさいませ」

 でももう、子供扱いなんて! とはやはり言えないのだった。

 アマリアはなんとかそう言い、もそっと動いて、落ち着きのいい場所を見つけて、目を閉じた。

 フレイディの手はアマリアの肩に戻り、肩から背中にかけてを優しく包んでくれる。

 あたたかくてしっかりとした感触に、どきどきしてしまいながらも、アマリアは安心を覚えた。

 フレイディの気持ちや望みがまったくわかっていなかったことに、罪悪感や、自分が子供かつ呑気すぎたという後悔はある。

 でもこの状況はとても心地良かった。

 あたたかくて、ほんのり香水のような甘い香りもして、心地いい。

 一日の疲れと心労が再び襲ってきた。

 もう月だってほとんど真上を超してしまっただろう時間になっているのも、後押しする。

 アマリアは、ふぅ、と長い息をついて力を抜いた。

 すぐに意識は眠りへと吸い込まれる。

「おやすみ、アマリア」

 大きな手がアマリアのやわらかな髪を撫でて、上のほうから小さな声でそう言ってもらえたのも、ほとんど認識できないままだった。
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