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今夜はひとつ、床の中

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 そのため息も直接伝わってきたし、それ以上に言われた言葉はアマリアをもっとどきどきさせてしまった。

 同衾。

 男女がひとつ床に入って眠ることだ。

 その艶っぽい響きもそうであるし、そのあと。

 意識してほしい。

 つまり、同衾する意味とか、フレイディの存在自体とか、そういったものをもっとはっきりわかってほしい、ということだ。

 そう、本来なら男性と、それ以上に夫とこうしてひとつのベッドに入るなんて、ひとつしか意味がないのである。

「……わかっておりますわよ」

 でもアマリアとてなにも知らない子供ではない。

 そのような状況であることくらいはわかっていたので、膨れるような声でそう言った。

 わかっていて、それでもと誘い、実行したあたりがやはり大胆なのであるが、アマリア本人にそういう意識は残念ながらあまりなかった。
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