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フラペチーノの甘い時間④
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かぁっと顔が熱くなるのを感じてしまって、浅葱はとっさにフラペチーノに視線を戻してしまう。
そこで目に入った。カップに描いてあるものが。
ムーンバックスは、店員がカップに絵を描いてくれることがある。
コーヒー、トールサイズ、とか注文をメモするのだけど、それのおまけに描いてくれる、という具合だ。
今日のそれは。
『LOVE』という文字。流れるような線で描かれていた。しかもそれが、同じ線のハートでくるりと囲まれている。
くらっと意識が揺れた。
これは。
店員さんが。
……『LOVE』をつけたくなるような関係に見えたってこと?
思ってしまったけれど、まるっきり的外れとも思えなかった。
ムーンバックスに入ってから、驚きやらどきどきやらが多すぎて、もう心臓がもたない、と思ってしまう。
けれど、ただお茶を飲むために来たわけではないのであって。
「さ、じゃあ見るか。えーとな、ここ会員制だから、俺のスマホで見るか」
言われてやっとその本来の目的を思い出した。
そしてそのことにまた恥ずかしくなった。目的も忘れてしまうほど、このデートのようなカフェ模様に夢中になってしまっていたことを。
「は、はい! ありがとうございます」
そうだ、先輩が紹介してくれたサイトで絵の具を見るのだった。
やっと浅葱の意識は本来の目的に戻ってきた。
そこで目に入った。カップに描いてあるものが。
ムーンバックスは、店員がカップに絵を描いてくれることがある。
コーヒー、トールサイズ、とか注文をメモするのだけど、それのおまけに描いてくれる、という具合だ。
今日のそれは。
『LOVE』という文字。流れるような線で描かれていた。しかもそれが、同じ線のハートでくるりと囲まれている。
くらっと意識が揺れた。
これは。
店員さんが。
……『LOVE』をつけたくなるような関係に見えたってこと?
思ってしまったけれど、まるっきり的外れとも思えなかった。
ムーンバックスに入ってから、驚きやらどきどきやらが多すぎて、もう心臓がもたない、と思ってしまう。
けれど、ただお茶を飲むために来たわけではないのであって。
「さ、じゃあ見るか。えーとな、ここ会員制だから、俺のスマホで見るか」
言われてやっとその本来の目的を思い出した。
そしてそのことにまた恥ずかしくなった。目的も忘れてしまうほど、このデートのようなカフェ模様に夢中になってしまっていたことを。
「は、はい! ありがとうございます」
そうだ、先輩が紹介してくれたサイトで絵の具を見るのだった。
やっと浅葱の意識は本来の目的に戻ってきた。
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