トウシューズにはキャラメルひとつぶ

白妙スイ@書籍&電子書籍発刊!

文字の大きさ
上 下
115 / 125
白鳥の湖

1

しおりを挟む
 「三代子ちゃん場所決まったの?」

 「伊豆南端の別荘だってコレよ」

 「うひょー!すげ~絶景だわ。
あ、これ最後にドッカーンのやつだ」

 「断崖絶壁ね夕陽を観ながら洋一君に突かれたいわウフフ」

 コレに関しては全くブレないかなえだと皆んなが思ってる。

 「三代子さん私ついて行ってもいいですか?」

 奇跡の十人の青沼美紅が名乗り出た。

 「良いけど状況分かっている?」

 「分かってますよ美味しい料理は猛毒入り小さな仕掛けが幾つもあり最後には
ドッカーンですよね。それでも私色んなところへ行って色んな体験をしてみたいのです!」

 「美紅ちゃん普通はこの様な事は一生ないからね。……あれ?私狙撃されたよね反社に廃墟ビルに連れ込まれて全員返り討ちにして皆殺しにしたよね?」

 「普通にあるわ」

 流石天然キャラ?のかなえさん説得力があります。

 「いんじゃね多分面白いはず。最後に口の中にウンコの転送忘れないように」

 ヒマリの一言で美紅の付き添いが決まったようだ。



 出発当日

 美紅はジーンズに白の半袖Tシャツ。
勿論洋一ブランドの雄犬だ左袖にワッペン風で雌犬と入っている。そしていつもの白いローブの夏バージョン半袖パーカーを着ている。コレも雄犬ブランドで製作している。

 ローブは大変着ごごちが良く温度調整も完璧なのだが見た目が暑苦しいとこの時期は敬遠されている。そこで完成したのが半袖パーカーだ機能はローブとほぼ同じになっている。

 じつはオーリ王国ではアパレルの工房が既に稼働している女の子ばかりの国だ
ファッションに関しては最重要課題なのだ。デザインを持って行けばその場で制作してくれいるし今は少しずつだが輸出もしている人気ブランドなのだ。

 オーリ王国のIDカードさえあれば無料で手に入る。

 「さあ、美紅行こうか!」

 「えっ!その格好でいくの?」

 「ちょっと待ちなさい三代子さん」

 「え、どうした裕子よ」

 カーキ色のタンクトップにジーンズのホットパンツ、素足にサンダル、そして白のローブ。

 「どうしてブラを着けないのですか?」

 裕子は三代子の後ろに回り胸を揉みしだきだした。

 「くっ、何ていう大きさ!何ていう揉みごごちの良さ洋一さんで無くてもクリクリしてしまうわ!」

 「あん、止めるのだ裕子よ」

 「あー!リリーちゃんがいる!」

 瑞穂が大声を上げた。

 「ほほ~裕子も目覚めたか?」

 「亜希子!違うわよ!三代子さんがこの格好で出掛けるって言うから注意をしてたのよ!」

 「コリャ酷いね洋一さんが見たら泣くわね号泣よ」

 「えっ!旦那様に嫌われる!」

 タンクトップの両脇から生巨乳を引き出されたままオロオロしだした。

 「どうしよう、どうしよう裕子助けて」

 「ふっ私に任せなさい!」

 「裕子ありがとう!!」

 涙と鼻水の泣き顔の洋一が突然現れ
裕子の胸下に縋り付く。

 ブチ切れる裕子。

 手加減なしの渾身のヘッドバットが炸裂する!

 ドッゴーン!!

 「ウゲッ!」

 洋一は床にめり込むんだ。

 「うっひょー!最近皆んな洋一さんに容赦ないよね~」

 「最近はウザいし、忘れていたけどハーレムキングだし、性獣王だし、セクハラ大王だったよね洋一さんそれに独占欲も強くなったしね」

 「だよね」

 「それじゃ着替えますよ三代子さん」

 「あい」

 三代子は奥の部屋に連行された。



 「相変わらず日本は蒸すわね」

 「そうですねでもこのパーカーさえ有れば快適ですよ」

 「私もこのワンピースには温度調整が付与してあるけどねぇ」

 美紅は白のキャップを被りメンズのショルダーバッグを肩にかけている。

 三代子はフワッとした軽めの白のワンピースに先日ビンゴで当たった手提げ鞄を腕に掛けて日傘をさしている。
二人とも濃いめのサングラスを掛けている。

 二人が並んで歩くと後妻で入ったうら若きマダムと旦那の連れ子のちょっと反抗期の女の子のような出で立ちに見える。

 普段であれば姉妹にしか見えないのに服装で見方が変わるのか。

 「さあ、新幹線でゆっくり行きましょう」

 「新幹線って熱海に止まるんですか?」

 「ヒカリとコダマが止まるはずね迷ったらロロちゃんがいるから心配ないわ」

 「そうですね」

 車窓から景色を観ながらお弁当をたべる二人。

 「うわー本当にゆっくりですね。
三代子さん私きて良かったです!
こんなに楽しいと思いませんでした」

 「楽しんでね」

 あのままだったら私も直ぐに死んでいたし美紅は親睦会の時全ての臓器を摘出されて死んでいたものね。一番楽しい時に何年も脳死状態でベッドの上だった。

 旦那様方には感謝しかありません聖水の事を聞いても初めは皆んな口籠っていたけどまさかカブリラさんのオシッコとは思いませんでした。

 サスイセです。

 「おー着きましたね」

 「それじゃレンタカーでも借りてあっちこっちまわっていきましょう!」

 「はい!」

 しかし、免許証の写真や生年月日などで一悶着があり困った時のロロちゃんで解決して貰った。

 「ロロちゃんすげ~な」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

荒川ハツコイ物語~宇宙から来た少女と過ごした小学生最後の夏休み~

釈 余白(しやく)
児童書・童話
 今より少し前の時代には、子供らが荒川土手に集まって遊ぶのは当たり前だったらしい。野球をしたり凧揚げをしたり釣りをしたり、時には決闘したり下級生の自転車練習に付き合ったりと様々だ。  そんな話を親から聞かされながら育ったせいなのか、僕らの遊び場はもっぱら荒川土手だった。もちろん小学生最後となる六年生の夏休みもいつもと変わらず、いつものように幼馴染で集まってありきたりの遊びに精を出す毎日である。  そして今日は鯉釣りの予定だ。今まで一度も釣り上げたことのない鯉を小学生のうちに釣り上げるのが僕、田口暦(たぐち こよみ)の目標だった。  今日こそはと強い意気込みで釣りを始めた僕だったが、初めての鯉と出会う前に自分を宇宙人だと言う女子、ミクに出会い一目で恋に落ちてしまった。だが夏休みが終わるころには自分の星へ帰ってしまうと言う。  かくして小学生最後の夏休みは、彼女が帰る前に何でもいいから忘れられないくらいの思い出を作り、特別なものにするという目的が最優先となったのだった。  はたして初めての鯉と初めての恋の両方を成就させることができるのだろうか。

イケメン男子とドキドキ同居!? ~ぽっちゃりさんの学園リデビュー計画~

友野紅子
児童書・童話
ぽっちゃりヒロインがイケメン男子と同居しながらダイエットして綺麗になって、学園リデビューと恋、さらには将来の夢までゲットする成長の物語。 全編通し、基本的にドタバタのラブコメディ。時々、シリアス。

はるたんぽ

こぐまじゅんこ
児童書・童話
はるたんぽ ってなんだと思う? はるたんぽ は湯たんぽみたいなんですが、お湯を入れなくてもいいんです。 はるたんぽは……。

魔界プリンスとココロのヒミツ【完結】

小平ニコ
児童書・童話
中学一年生の稲葉加奈は吹奏楽部に所属し、優れた音楽の才能を持っているが、そのせいで一部の部員から妬まれ、冷たい態度を取られる。ショックを受け、内向的な性格になってしまった加奈は、自分の心の奥深くに抱えた悩みやコンプレックスとどう付き合っていけばいいかわからず、どんよりとした気分で毎日を過ごしていた。 そんなある日、加奈の前に突如現れたのは、魔界からやって来た王子様、ルディ。彼は加奈の父親に頼まれ、加奈の悩みを解決するために日本まで来たという。 どうして父が魔界の王子様と知り合いなのか戸惑いながらも、ルディと一緒に生活する中で、ずっと抱えていた悩みを打ち明け、中学生活の最初からつまづいてしまった自分を大きく変えるきっかけを加奈は掴む。 しかし、実はルディ自身も大きな悩みを抱えていた。魔界の次期魔王の座を、もう一人の魔王候補であるガレスと争っているのだが、温厚なルディは荒っぽいガレスと直接対決することを避けていた。そんな中、ガレスがルディを追って、人間界にやって来て……

極甘独占欲持ち王子様は、優しくて甘すぎて。

猫菜こん
児童書・童話
 私は人より目立たずに、ひっそりと生きていたい。  だから大きな伊達眼鏡で、毎日を静かに過ごしていたのに――……。 「それじゃあこの子は、俺がもらうよ。」  優しく引き寄せられ、“王子様”の腕の中に閉じ込められ。  ……これは一体どういう状況なんですか!?  静かな場所が好きで大人しめな地味子ちゃん  できるだけ目立たないように過ごしたい  湖宮結衣(こみやゆい)  ×  文武両道な学園の王子様  実は、好きな子を誰よりも独り占めしたがり……?  氷堂秦斗(ひょうどうかなと)  最初は【仮】のはずだった。 「結衣さん……って呼んでもいい?  だから、俺のことも名前で呼んでほしいな。」 「さっきので嫉妬したから、ちょっとだけ抱きしめられてて。」 「俺は前から結衣さんのことが好きだったし、  今もどうしようもないくらい好きなんだ。」  ……でもいつの間にか、どうしようもないくらい溺れていた。

今日の夜。学校で

倉木元貴
児童書・童話
主人公・如月大輔は、隣の席になった羽山愛のことが気になっていた。ある日、いつも1人で本を読んでいる彼女に、何の本を読んでいるのか尋ねると「人体の本」と言われる。そんな彼女に夏休みが始まる前日の学校で「体育館裏に来て」と言われ、向かうと、今度は「倉庫横に」と言われる。倉庫横に向かうと「今日の夜。学校で」と誘われ、大輔は親に嘘をついて約束通り夜に学校に向かう。 如月大輔と羽山愛の学校探検が今始まる

釣りガールレッドブルマ(一般作)

ヒロイン小説研究所
児童書・童話
高校2年生の美咲は釣りが好きで、磯釣りでは、大会ユニホームのレーシングブルマをはいていく。ブルーブルマとホワイトブルマーと出会い、釣りを楽しんでいたある日、海の魔を狩る戦士になったのだ。海魔を人知れず退治していくが、弱点は自分の履いているブルマだった。レッドブルマを履いている時だけ、力を発揮出きるのだ!

生贄姫の末路 【完結】

松林ナオ
児童書・童話
水の豊かな国の王様と魔物は、はるか昔にある契約を交わしました。 それは、姫を生贄に捧げる代わりに国へ繁栄をもたらすというものです。 水の豊かな国には双子のお姫様がいます。 ひとりは金色の髪をもつ、活発で愛らしい金のお姫様。 もうひとりは銀色の髪をもつ、表情が乏しく物静かな銀のお姫様。 王様が生贄に選んだのは、銀のお姫様でした。

処理中です...