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発表会・配役発表
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七月に入って一週間。
今日は発表会の役が公表されるということで、教室のみんなはわくわくしていた。
莉瀬ももちろんその一人である。
白鳥の湖、もらえそうな役は見当をつけたけれど、さてどうなるか。
一本はその白鳥の湖のどれかとして、もう一本。
こちらはあまりに考える幅が広すぎて具体的に考えられていなかったのだけど、小品集などから選ばれる一曲。
これもなにになるかが気になる。
前回は大勢で踊るワルツだったけれど、今回はなんだろう。
「はい、はじめますよ」
今日はバーなどの道具の準備はいらない、と乙津先生は言った。
なのでみんな、ただフロアに集合して学校の体育か集会のように、体育座りで待っていたのだ。
「みんな気になっていると思うので、さっそく発表していきますね。では、まず。みんなで演じる作品は、『白鳥の湖』です」
わぁ、と小さな声が上がる。
少し前に更衣室でおしゃべりな凛たちのグループが話していたけれど、当たり前のように知らない子のほうが多かっただろうし。
莉瀬も改めて、正式な発表を聞いてかみしめた。
「オデット姫。堀 愛美さん。オデットとオディールは同じバレリーナが担当するので、オディールも愛美さんですね」
まず呼ばれたのは『愛美お姉さん』だった。
凛たちグループの子が想像したとおりだった。
今日は発表会の役が公表されるということで、教室のみんなはわくわくしていた。
莉瀬ももちろんその一人である。
白鳥の湖、もらえそうな役は見当をつけたけれど、さてどうなるか。
一本はその白鳥の湖のどれかとして、もう一本。
こちらはあまりに考える幅が広すぎて具体的に考えられていなかったのだけど、小品集などから選ばれる一曲。
これもなにになるかが気になる。
前回は大勢で踊るワルツだったけれど、今回はなんだろう。
「はい、はじめますよ」
今日はバーなどの道具の準備はいらない、と乙津先生は言った。
なのでみんな、ただフロアに集合して学校の体育か集会のように、体育座りで待っていたのだ。
「みんな気になっていると思うので、さっそく発表していきますね。では、まず。みんなで演じる作品は、『白鳥の湖』です」
わぁ、と小さな声が上がる。
少し前に更衣室でおしゃべりな凛たちのグループが話していたけれど、当たり前のように知らない子のほうが多かっただろうし。
莉瀬も改めて、正式な発表を聞いてかみしめた。
「オデット姫。堀 愛美さん。オデットとオディールは同じバレリーナが担当するので、オディールも愛美さんですね」
まず呼ばれたのは『愛美お姉さん』だった。
凛たちグループの子が想像したとおりだった。
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