40 / 125
白鳥の湖
4
しおりを挟む 脳が揺さぶられるような感覚に、俺は意識を取り戻した。
息を吸おうとして口を開けると大量の水が入り込んできた。
崖の下は川だった。
水面に叩きつけられた俺は、気を失って流されてしまっていたようだ。
混乱していたせいで深海に沈んだような感覚でもがいていたが、簡単に足がつき、思いのほか浅いのだとわかる。水底に膝を突いて立つと、水面は俺の腰上ほどまでしかない程度だった。
深く咳き込み、呑んだ水を吐き出す。
薄闇。天井のひび割れのような隙間から微かに差し込む光のおかげで、自分の手の輪郭程度ならばようやく見える明るさだ。
ほとんど視界が眩んでいるも同然で、感じられるのは下半身が浸かった水の冷たさと、背後の方で勢いよく叩きつけている水音ばかりだった。
それともう一つ、仄かに香ってくる臭いが鼻についた。
鉄サビのようなくすんだ臭いだ。薄っすらだが確かに感じる。それがどこか懐かしく心地よさを覚えた。
「これ、温泉の臭いに似てるんだ」
幼少期から嗅いでいた旅館の温泉の臭いはよく覚えている。
先ほどから感じる微かな香りは、薄いけれども、確かに温泉のそれとよく似ていた。
足元の水をすくって鼻で嗅いでみる。
温泉の臭いがしているのはこの水だ。だが冷たいし独特のぬめりも無い。どこからどうみてもただの水のようだ。それが俺の足元に、まるで大きな池のように広がっていた。
やがて目が慣れ始めたのか周囲の状況がわかりだした。
背後を振り返れば、天井の大きな亀裂から滝のように噴き出ている大量の水。
それを受け止めるように足元で広がる大きな滝つぼ。
洞窟はドーム状になっていて、激しい水音を何度も何度も反響させていた。
間違いない。
ここはあの、夢の中で蛍の光を見たあの滝つぼの洞窟そのままだった。
ということは、ここに蛍がいるのだろうか。
周囲を見渡してみるが、洞窟の中にそれらしい場所はなかった。
隠れられる草葉の陰もない。流れる水は透明でわりと澄んでいるように見えたが、苔も生えていない岩肌ばかりで動植物が暮らすにはあまりにも不向きそうだった。
本当に蛍がいたのだろうか。今更ながらそんな疑問すら浮かんでくる。
この場所は確かにあったのに、蛍に関してはまったくの記憶違いだったとでもいうのだろうか。
もしかすると昔は本当にいて、しかし今はもう絶滅してしまったのかもしれない。だがそれを確かめる手段なんてない。
「貴方も見つけたのね、この場所を」
不意に声が聞こえ、俺は驚いて悲鳴を上げそうになるのを堪えた。
俺以外の誰かがいるなんて予想だにしなかった。
咄嗟に声がした方へ振り向くと、そこには見慣れた菖蒲模様の浴衣をまとって佇むアーシェの姿があった。
「なっ、なんでお前がここに」
俺の言葉に耳を貸す様子もなく、アーシェはなにか中空をぼうっと眺めるようにしてその場に立ち尽くしていた。その姿は薄闇の中にも映え、彼女の白い肌がくっきりと浮かぶ。
と、俺はそれどころではなかったことを思い出した。
「そうだ、マナ人形!」
川に落ちたせいですっかり見失ってしまった。
おそらく今も山中を走り回って周囲のマナを吸い続けているところなのだろう。
慌てて滝つぼの中から出る。
シエラと連絡を取ろうと思って、握り締めていたはずの携帯がないことに気づいた。流された時に失くしてしまったようだ。
最悪だ。
これではマナ人形の位置がまったくわからない。
シエラに頼って場所を特定してもらうこともできない。
「……終わった」
まさにそんな気分だった。
今から探しに行っても広大な裏山の中で見つけられるはずがない。
このまま野山が枯れ果てるまで逃げられ続け、大騒ぎになってしまうのだろう。
査察官の中條にも把握され、俺も男の子の代わりに責任を請け負っている。
俺だけの解雇ですめばまだいいが、これで両親や他の従業員たちまで路頭に迷わせてしまいかねない。そう考えると、途端にやるせなさがこみ上げてきて、涙まで浮かんできそうになった。
そうなれば俺のせいだ。
俺があそこでアルバイトなんてしなければ、中條が来ることもなく、笑顔溢れる旅館のままでいられたはずなのだ。
そんな理想の場所を、俺が、壊してしまう。
「また暗い顔をしているのね」
アーシェが俺を見て言った。
「そりゃあ暗くもなるさ」
事の次第をわかっていないアーシェに、俺はマナ人形の暴走のことをかいつまんで説明した。
俺が話し終えると、アーシェは何か臭いを嗅ぐように鼻を動かし始める。
「ほんとうね。こっちの世界では考えられないくらいマナが集積されてるものがあるわ」
「わかるのか?」
「はっきりとわかるわけじゃないわ。でも、臭い、みたいなものかしら。そういった気配が漂っているのはわかる」
「じゃあそれの場所がわかったりとかって……」
問いに、アーシェは少し渋るような表情をして押し黙ったが、すがる思いの俺の顔を見て嘆息を漏らすように呟いた。
「大体の場所くらいは、ってところかしら」
「本当か!」
俺は思わずアーシェへと詰め寄り、彼女の肩を掴んだ。
思いがけないチャンスを目の前に提示されて、身体が言うことをきかなかった。
アーシェが場所を把握できるというのならばこれほどに心強いものはない。
沈みかけていた気持ちが、垣間見えた光明に騒ぎ立つ。
「頼む。手伝ってくれ」
「イヤよ。面倒ごとは嫌い」
「そこをどうにか」
「私は自分のためになることしかしたくないの。貴方の用事に付き合って、私になんの得があるというの」
「それは……」
確かにあくまで部外者であるアーシェには関係のない話だ。断られても仕方がない。
「本当に頼む。このまま放っていたら、今度こそ俺のせいで旅館が大変なことになっちまう。今度こそ、ここにいられなくなる。俺だけじゃない。ふみかさんや父さんたち、他の人たちまで旅館を辞めさせられちまうかもしれないんだ」
俺は深く頭を下げて頼み込んだ。
「辞めさせられるってどういうこと?」
俺の言葉に、ずっと変化のなかったアーシェの眉がぴくりと動く。
「どうもこうもないよ。ちょっと旅館を仕切ってる上がここ最近の旅館でのトラブルを問題視してて。それで、トラブルが続くようなら従業員を入れ替えようって話があるんだ」
おそらくそんな事情を話したところで、簡単に折れてはくれないだろう。この前はシエラに根負けしていたが、アーシェも人一倍に我が強い。
しまいには土下座でもして懇願しようかと思っていたが、しかしアーシェから返ってきたのは予想だにしない言葉だった。
「……聞いてないわよ」
まるで独白のように彼女が呟く。そして不機嫌そうに眉をしかめると、
「私は聞いていないわよ!」と突然語気を強めて叫んだのだった。
唐突な彼女の荒い口調に俺はたじろいでしまう。
「な、なんだよいきなり」
「何も聞いていないって言っているの」
「そりゃあ、従業員でもない関係ないやつに言うわけないだろ」
俺がそう言っても、アーシェは納得していない風に表情を苛立たせていた。
「貴方もいなくなるの?」
「俺は真っ先に辞めさせられる候補だよ」
半ば諦めた風に苦笑を浮かべて俺が応えると、アーシェは荒々しく鼻を鳴らした。気のせいか、その表情はさっきよりも更に怒りの色を増しているように見える。
腕を組んでしばらく何かを思案している風に佇んだ後、
「気が変わったわ」と告げ、肩にかかる長い白髪を手で掻き払った。
「ほ、本当か」
「べ、別に貴方のためじゃないわよ」
「何のためでもいいよ。助かる」
俺は嬉しさのあまり、アーシェへと詰め寄って彼女の手を握った。
途端、アーシェが一瞬にしてイチゴのように赤く染まる。
「ち、ちょっと!」と彼女が俺を突き飛ばそうとした。
伸びてきた拳を、しかし俺は「あっぶねえ」と咄嗟にかわす。もう慣れたものだ。こんなもの、慣れたくはないが。
「さっさと行くわよ」
手を振り払ってそっぽを向いたアーシェは、気恥ずかしそうに声を上擦らせながら言うと、滝つぼの洞窟から続く川を辿った細い通路へと向かい始める。
俺は濡れた服を絞って水気を払い、彼女の姿を見失わないように急いで後を追った。
息を吸おうとして口を開けると大量の水が入り込んできた。
崖の下は川だった。
水面に叩きつけられた俺は、気を失って流されてしまっていたようだ。
混乱していたせいで深海に沈んだような感覚でもがいていたが、簡単に足がつき、思いのほか浅いのだとわかる。水底に膝を突いて立つと、水面は俺の腰上ほどまでしかない程度だった。
深く咳き込み、呑んだ水を吐き出す。
薄闇。天井のひび割れのような隙間から微かに差し込む光のおかげで、自分の手の輪郭程度ならばようやく見える明るさだ。
ほとんど視界が眩んでいるも同然で、感じられるのは下半身が浸かった水の冷たさと、背後の方で勢いよく叩きつけている水音ばかりだった。
それともう一つ、仄かに香ってくる臭いが鼻についた。
鉄サビのようなくすんだ臭いだ。薄っすらだが確かに感じる。それがどこか懐かしく心地よさを覚えた。
「これ、温泉の臭いに似てるんだ」
幼少期から嗅いでいた旅館の温泉の臭いはよく覚えている。
先ほどから感じる微かな香りは、薄いけれども、確かに温泉のそれとよく似ていた。
足元の水をすくって鼻で嗅いでみる。
温泉の臭いがしているのはこの水だ。だが冷たいし独特のぬめりも無い。どこからどうみてもただの水のようだ。それが俺の足元に、まるで大きな池のように広がっていた。
やがて目が慣れ始めたのか周囲の状況がわかりだした。
背後を振り返れば、天井の大きな亀裂から滝のように噴き出ている大量の水。
それを受け止めるように足元で広がる大きな滝つぼ。
洞窟はドーム状になっていて、激しい水音を何度も何度も反響させていた。
間違いない。
ここはあの、夢の中で蛍の光を見たあの滝つぼの洞窟そのままだった。
ということは、ここに蛍がいるのだろうか。
周囲を見渡してみるが、洞窟の中にそれらしい場所はなかった。
隠れられる草葉の陰もない。流れる水は透明でわりと澄んでいるように見えたが、苔も生えていない岩肌ばかりで動植物が暮らすにはあまりにも不向きそうだった。
本当に蛍がいたのだろうか。今更ながらそんな疑問すら浮かんでくる。
この場所は確かにあったのに、蛍に関してはまったくの記憶違いだったとでもいうのだろうか。
もしかすると昔は本当にいて、しかし今はもう絶滅してしまったのかもしれない。だがそれを確かめる手段なんてない。
「貴方も見つけたのね、この場所を」
不意に声が聞こえ、俺は驚いて悲鳴を上げそうになるのを堪えた。
俺以外の誰かがいるなんて予想だにしなかった。
咄嗟に声がした方へ振り向くと、そこには見慣れた菖蒲模様の浴衣をまとって佇むアーシェの姿があった。
「なっ、なんでお前がここに」
俺の言葉に耳を貸す様子もなく、アーシェはなにか中空をぼうっと眺めるようにしてその場に立ち尽くしていた。その姿は薄闇の中にも映え、彼女の白い肌がくっきりと浮かぶ。
と、俺はそれどころではなかったことを思い出した。
「そうだ、マナ人形!」
川に落ちたせいですっかり見失ってしまった。
おそらく今も山中を走り回って周囲のマナを吸い続けているところなのだろう。
慌てて滝つぼの中から出る。
シエラと連絡を取ろうと思って、握り締めていたはずの携帯がないことに気づいた。流された時に失くしてしまったようだ。
最悪だ。
これではマナ人形の位置がまったくわからない。
シエラに頼って場所を特定してもらうこともできない。
「……終わった」
まさにそんな気分だった。
今から探しに行っても広大な裏山の中で見つけられるはずがない。
このまま野山が枯れ果てるまで逃げられ続け、大騒ぎになってしまうのだろう。
査察官の中條にも把握され、俺も男の子の代わりに責任を請け負っている。
俺だけの解雇ですめばまだいいが、これで両親や他の従業員たちまで路頭に迷わせてしまいかねない。そう考えると、途端にやるせなさがこみ上げてきて、涙まで浮かんできそうになった。
そうなれば俺のせいだ。
俺があそこでアルバイトなんてしなければ、中條が来ることもなく、笑顔溢れる旅館のままでいられたはずなのだ。
そんな理想の場所を、俺が、壊してしまう。
「また暗い顔をしているのね」
アーシェが俺を見て言った。
「そりゃあ暗くもなるさ」
事の次第をわかっていないアーシェに、俺はマナ人形の暴走のことをかいつまんで説明した。
俺が話し終えると、アーシェは何か臭いを嗅ぐように鼻を動かし始める。
「ほんとうね。こっちの世界では考えられないくらいマナが集積されてるものがあるわ」
「わかるのか?」
「はっきりとわかるわけじゃないわ。でも、臭い、みたいなものかしら。そういった気配が漂っているのはわかる」
「じゃあそれの場所がわかったりとかって……」
問いに、アーシェは少し渋るような表情をして押し黙ったが、すがる思いの俺の顔を見て嘆息を漏らすように呟いた。
「大体の場所くらいは、ってところかしら」
「本当か!」
俺は思わずアーシェへと詰め寄り、彼女の肩を掴んだ。
思いがけないチャンスを目の前に提示されて、身体が言うことをきかなかった。
アーシェが場所を把握できるというのならばこれほどに心強いものはない。
沈みかけていた気持ちが、垣間見えた光明に騒ぎ立つ。
「頼む。手伝ってくれ」
「イヤよ。面倒ごとは嫌い」
「そこをどうにか」
「私は自分のためになることしかしたくないの。貴方の用事に付き合って、私になんの得があるというの」
「それは……」
確かにあくまで部外者であるアーシェには関係のない話だ。断られても仕方がない。
「本当に頼む。このまま放っていたら、今度こそ俺のせいで旅館が大変なことになっちまう。今度こそ、ここにいられなくなる。俺だけじゃない。ふみかさんや父さんたち、他の人たちまで旅館を辞めさせられちまうかもしれないんだ」
俺は深く頭を下げて頼み込んだ。
「辞めさせられるってどういうこと?」
俺の言葉に、ずっと変化のなかったアーシェの眉がぴくりと動く。
「どうもこうもないよ。ちょっと旅館を仕切ってる上がここ最近の旅館でのトラブルを問題視してて。それで、トラブルが続くようなら従業員を入れ替えようって話があるんだ」
おそらくそんな事情を話したところで、簡単に折れてはくれないだろう。この前はシエラに根負けしていたが、アーシェも人一倍に我が強い。
しまいには土下座でもして懇願しようかと思っていたが、しかしアーシェから返ってきたのは予想だにしない言葉だった。
「……聞いてないわよ」
まるで独白のように彼女が呟く。そして不機嫌そうに眉をしかめると、
「私は聞いていないわよ!」と突然語気を強めて叫んだのだった。
唐突な彼女の荒い口調に俺はたじろいでしまう。
「な、なんだよいきなり」
「何も聞いていないって言っているの」
「そりゃあ、従業員でもない関係ないやつに言うわけないだろ」
俺がそう言っても、アーシェは納得していない風に表情を苛立たせていた。
「貴方もいなくなるの?」
「俺は真っ先に辞めさせられる候補だよ」
半ば諦めた風に苦笑を浮かべて俺が応えると、アーシェは荒々しく鼻を鳴らした。気のせいか、その表情はさっきよりも更に怒りの色を増しているように見える。
腕を組んでしばらく何かを思案している風に佇んだ後、
「気が変わったわ」と告げ、肩にかかる長い白髪を手で掻き払った。
「ほ、本当か」
「べ、別に貴方のためじゃないわよ」
「何のためでもいいよ。助かる」
俺は嬉しさのあまり、アーシェへと詰め寄って彼女の手を握った。
途端、アーシェが一瞬にしてイチゴのように赤く染まる。
「ち、ちょっと!」と彼女が俺を突き飛ばそうとした。
伸びてきた拳を、しかし俺は「あっぶねえ」と咄嗟にかわす。もう慣れたものだ。こんなもの、慣れたくはないが。
「さっさと行くわよ」
手を振り払ってそっぽを向いたアーシェは、気恥ずかしそうに声を上擦らせながら言うと、滝つぼの洞窟から続く川を辿った細い通路へと向かい始める。
俺は濡れた服を絞って水気を払い、彼女の姿を見失わないように急いで後を追った。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
イケメン男子とドキドキ同居!? ~ぽっちゃりさんの学園リデビュー計画~
友野紅子
児童書・童話
ぽっちゃりヒロインがイケメン男子と同居しながらダイエットして綺麗になって、学園リデビューと恋、さらには将来の夢までゲットする成長の物語。
全編通し、基本的にドタバタのラブコメディ。時々、シリアス。
わたしたちの恋、NGですっ! ~魔力ゼロの魔法少女~
立花鏡河
児童書・童話
【第1回きずな児童書大賞】奨励賞を受賞しました!
応援して下さった方々に、心より感謝申し上げます!
「ひさしぶりだね、魔法少女アイカ」
再会は突然だった。
わたし、愛葉一千花は、何の取り柄もない、フツーの中学二年生。
なじめないバスケ部をやめようかと悩みながら、掛けもちで園芸部の活動もしている。
そんなわたしには、とある秘密があって……。
新入生のイケメン、乙黒咲也くん。
わたし、この子を知ってる。
ていうか、因縁の相手なんですけどっ!?
★*゚*☆*゚*★*゚*☆*゚*★
わたしはかつて、魔法少女だったんだ。
町をねらう魔物と戦う日々――。
魔物のリーダーで、宿敵だった男の子が、今やイケメンに成長していて……。
「意外とドジですね、愛葉センパイは」
「愛葉センパイは、おれの大切な人だ」
「生まれ変わったおれを見てほしい」
★*゚*☆*゚*★*゚*☆*゚*★
改心した彼が、わたしを溺愛して、心をまどわせてくる!
光と闇がまじりあうのはキケンです!
わたしたちの恋愛、NGだよね!?
◆◆◆第1回きずな児童書大賞エントリー作品です◆◆◆
表紙絵は「イラストAC」様からお借りしました。
桜ヶ丘中学校恋愛研究部
夏目知佳
児童書・童話
御手洗夏帆、14才。
桜ヶ丘中学校に転入ほやほや5日目。
早く友達を作ろうと意気込む私の前に、その先輩達は現れたー……。
★
恋に悩める子羊たちを救う部活って何?
しかも私が3人目の部員!?
私の中学生活、どうなっちゃうの……。
新しい青春群像劇、ここに開幕!!
山姥(やまんば)
野松 彦秋
児童書・童話
小学校5年生の仲良し3人組の、テッカ(佐上哲也)、カッチ(野田克彦)、ナオケン(犬塚直哉)。
実は3人とも、同じクラスの女委員長の松本いずみに片思いをしている。
小学校の宿泊研修を楽しみにしていた4人。ある日、宿泊研修の目的地が3枚の御札の昔話が生まれた山である事が分かる。
しかも、10年前自分達の学校の先輩がその山で失踪していた事実がわかる。
行方不明者3名のうち、一人だけ帰って来た先輩がいるという事を知り、興味本位でその人に会いに行く事を思いつく3人。
3人の意中の女の子、委員長松本いずみもその計画に興味を持ち、4人はその先輩に会いに行く事にする。
それが、恐怖の夏休みの始まりであった。
山姥が実在し、4人に危険が迫る。
4人は、信頼する大人達に助けを求めるが、その結果大事な人を失う事に、状況はどんどん悪くなる。
山姥の執拗な追跡に、彼らは生き残る事が出来るのか!
真ちゃんは紙芝居屋になりたかった
はまだかよこ
児童書・童話
その頃の子どもたちの一番の楽しみは街頭紙芝居でした。 もちろん、真ちゃんもその一人。 そして、真ちゃんは、紙芝居屋になりたかったのです。 さて…… お忙しいとは思いますがどうぞ読んでくださいませ。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/children_book.png?id=95b13a1c459348cd18a1)
釣りガールレッドブルマ(一般作)
ヒロイン小説研究所
児童書・童話
高校2年生の美咲は釣りが好きで、磯釣りでは、大会ユニホームのレーシングブルマをはいていく。ブルーブルマとホワイトブルマーと出会い、釣りを楽しんでいたある日、海の魔を狩る戦士になったのだ。海魔を人知れず退治していくが、弱点は自分の履いているブルマだった。レッドブルマを履いている時だけ、力を発揮出きるのだ!
甘い香りがする君は誰より甘くて、少し苦い。
めぇ
児童書・童話
いつもクールで静かな天井柊羽(あまいしゅう)くんはキレイなお顔をしていて、みんな近付きたいって思ってるのに不愛想で誰とも喋ろうとしない。
でもそんな天井くんと初めて話した時、ふわふわと甘くておいしそうな香りがした。
これは大好きなキャラメルポップコーンの匂いだ。
でもどうして?
なんで天井くんからそんな香りがするの?
頬を赤くする天井くんから溢れる甘い香り…
クールで静かな天井くんは緊張すると甘くておいしそうな香りがする特異体質らしい!?
そんな天井くんが気になって、その甘い香りにドキドキしちゃう!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる