トウシューズにはキャラメルひとつぶ

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バレエ教室

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 このバレエ教室、乙津おつバレエスタジオはクラスが大きく六つに分かれている。

 一番下、幼稚園の子向けのひよこクラス。

 小学校低学年から中学年の、Dクラス。

 莉瀬が今、所属している、本来であれば小学校中学年のCクラス。

 そしてその上のBクラス。

 中学生から高校生向けのAクラス。

 その上は、高校生や、ちらほらであるが大学生などもいる本科ほんかクラスと呼ばれていた。

 そのほかに、大人クラス。

 これははじめに莉瀬が提案された、『大人になってバレエをやりたいと思った女のひと』もしくは、『中学生など、大きくなってからバレエを習いたいと思った子』向けのクラスである。

 そこは莉瀬にとっては関係のないところなので、置いておいて、バレエを習う生徒がみんなそうであるように、上のクラスへ、上のクラスへあがることが目標なのであった。

 単純に「何年生だからこのクラスね」と割りふられるわけではない。

 その子の覚え具合や、習いはじめた時期によって先生が、だいたい一年に二回ほどのペースで「一つ上のクラスに入りましょう」「あなたはもう少しこのクラスね」と決めるのだった。

 その突然の提案は、みんなちょっと不安になりつつも楽しみにしていることであった。
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