13 / 125
バレエ教室
1
しおりを挟む1年終わりまた1年と始まりを迎える。
年も変わり未だ肌に突き刺さるような雪が降りしきっている。
今日、俺は20歳の成人式を迎えた。
晴れて大人の仲間入りだ。
辺りを見渡すとスーツ、袴を着て騒ぐ男子
振袖を身に纏い写真を撮り合う女子
それを見て嬉しそう泣く親達。
「俺も今日から大人か。にしてもほんと寒むいなぁ。」そう思った。
俺の名前は 白銀淳
高校を卒業してからはすぐに就職した。
近所の知り合いの人に頼んで入れてもらった
小さな整備工場に勤めている。
成人式の1ヵ月前、会社の上司からは
「淳、成人式の日休みにしといたからな~。」
と言われた。
そして今日である。
仕事を休みにしてもらい成人式に来ているのだ。
正直言って
「もう帰りたい。」
中学、高校と仲の良い奴はあまりいなかった。
唯一1人だけ高校の時に仲の良かった奴も県外へと出て行ってしまった。
「ここへ来ても退屈でしかない」
俺はそう思った。
深い溜息をつき
「もうやる事ないし帰るか…。」
そう呟き、家へと歩みを進める。
アスファルトには雪の結晶が降り積もっている。
何気なく
周りの通行人達を見て歩く。
途中、俺は
「ちょっと温かい飲み物でも買って帰ろうか。」
そう思い近くにあったコンビニへと向かう。
コンビニに着く。
コンビニの自動ドアが開いた。
20代後半であろう
男店員のやる気のない
「いらっしゃせ~。」
と聞こえてくる。
俺はコンビニの中を意味も無く一周回り
「これでいいか。」
ホットコーヒーを手に取り
そのままレジへと歩いた。
俺は何気なく
レジに出したホットコーヒーを「ピッ」と
バーコードリーダーで読み込もうとしている
店員の前で
瞳を閉じた。
「128円で~す。」
そして俺は目を開ける。
その男性店員の頭上には「残54年」
「あの~」
店員は困った顔で言ってくる。
「あ、すいません!」
慌てて俺は財布から小銭を取り出し
店員に渡した。
「ありがとうございます!」
と俺は会釈をした。
店員はまた
「ありがとうございやした~」
やる気のない挨拶で俺に返してくれた。
今、俺が店員の何を見たか
何をしたか説明をしていく。
俺は、物心ついた時から普通の人には見えないあるものが視えている。
それは「寿命」
現在の日本人の平均寿命は大体
男性 81.64歳
女性 87.74歳となっている。
またこれからも日本人の寿命は更に延びるのではないかと言われてる。
この世にいる全ての人の寿命が視える。
あれは物心ついた幼稚園年長の時だった。
いつの間にか微かに霞んで視えるようになっており自分以外の人の頭上には「残○年」
と記されていた。
まだ俺はなんの事かもわからないまま
通りすがりの人の頭の上を見るや否や
「おかあさん、あのひとのあたまのうえに4ってかいてあるよ!」なんて言った事もあった。
その時、親は「うん?なんの数字かなあ?」と困惑していた記憶がある。
まだ漢字が読めなかった為、当時の俺は数字だけしか読めなかった。
それから小学生になり漢字を徐々に覚えていくに連れてやっとその見えている数字の意味を理解する事が出来たのだ。
当時の俺は理解したけどしたくはなかった。
もう見たくないとも思った。
「人の残りの寿命を視る事ができる」
その人が後何年で死亡するのかは見えても
その人がのちにどういった死に方で亡くなるのかまでは俺には分からない。
だが、もう見たくもないと思った俺だったが
小学生になった俺は自分のこの能力に興味が出てしまいどうやって「寿命を視る」事が出来るのかと色々試した。
でもそれは意外と簡単な事だった。
対象人物の目の前で
その人の「寿命」を見たいと思い目を閉じる。
時間にして僅か「5秒」程度。
そうする事によって対象人物の残りの寿命を見る事が出来るのだ。
この能力に俺なりに名前をつけた。
視える命
「視命」
まあ、そのまんまだ。
自分だけ分かって使えれば良いと
そのぐらいの気持ちで考えただけだ。
その視命の使い方を覚えてからは
気になる他人の寿命を見る事も暫しあった。
だが、見てから後悔するのが殆どだった。
自分の親では試していない。
小学生の俺でも絶対してはいけないとそんな事はわかっていた。
そして、もう1つ。
能力?がある。
それはある日のこと。
既に身に付いていた能力かもしれない。
俺が中学から高校に上がる前
大好きだった、ばあちゃんが倒れた。
もう歳も歳だったけど老衰だろうと診断され
もういつ亡くなってもおかしくない状態だった。
俺は本当にばあちゃんに死んでほしくなかった。
生きていてほしかった。
休みの日は絶対にばあちゃんが入院している病院へと足を運んだ。
眼を虚ろとさせ
「淳また来てくれたんだねぇ。」と
ばあちゃんは言った。
日に日に変わり果てていく姿が
俺の眼に映る。
「ううん、いいんだよ今日休みだし。それより体調は大丈夫?」
「わたしはもういいんだよ。やり残した事もないしこうやって淳達が毎日見舞いに来てくれるから。それだけで嬉しくてたまらないんだよ。」
「わたしも早くじいちゃんとこ行かなきゃならんねぇ。」
「長いこと生きて皆に迷惑かけれんもんねぇ。」
俺はその言葉聞き涙を浮かべる。
「ばあちゃん… 俺さぁ…ばあちゃん…俺ね…」
「俺はばあちゃんに後一年、一年でも良いからさ…生きててほしいよ…」
俺はばあちゃんに縋り手を握る。
俺はその時目を閉じた。
「寿命」を視ようと。
ばあちゃんの頭上を視てみる。
「残??年」
俺は頭を抱え泣き崩れた。
「なんで視えないんだよ…。」
どういった事か見た寿命が「??」になっている。
ふと脳内に嫌な考えがよぎる。
「もうばあちゃんの寿命が1年も残っていないからか……?」
寿命を見る事しかできない俺は悔しかった。
ほんとうに悔しかった。
ただただ悔しかった。
こんな能力ならいらないほしくなかった。
人の寿命が視えるだけで
その人のことは助けられない
ただ見ているだけの傍観者に過ぎない。
「くそッッ!!!!!!!!」
「なんでだよッッ!!!」
「だったらこんな能力いらねぇよ!!!!!」
そう嘆いた。
「俺に自分の寿命をあげる事ができたなら。」
「その人に生きる時間を与える事ができたなら。」
ばあちゃんの手を握り締め願った。
「お願いします…。」「1時間でもいい。」
「1週間でもいい。」「1ヵ月でもいい。」
そう強く願いながら
俺はまた強く手を握り締めた。
すると
「あつし…?」
自分の名前を呼ぶ声が聞こえた。
ふと、顔を上げばあちゃんの顔を見る。
ばあちゃんの顔色が少しだが良くなった気がした。
「ばあちゃん?」
その姿を見て戸惑いながらも俺は声をかけた。
「淳…。わたしは夢でも見てるみたいだ。」
「どういったらいいか分からないけど元気になった気分だよ。身体も少し軽くなった。」
「何でだろうねぇ。淳が思ってくれたからかもしれないねぇ。」
淳の手を握り返し言った。
その瞬間淳の身体には異変があった。
経験した事のない様な心臓に突き刺さる痛み。
「うッッ」淳は我慢できず胸を押さえた。
だがその痛みは直ぐに収まったのだ。
「何だったんだろう…。」
でも俺はすぐに痛みを忘ればあちゃんの顔を見て笑顔を見せる。
「良かった。」俺はそう思った。
俺の頭を撫でながらばあちゃんはこう言った。
「淳、ありがとうね。」
「淳のおかげやねぇ。」
その後、病院の先生にも奇跡と言われ
ばあちゃんと俺だけの秘密にした。
そうして、ばあちゃんは
俺が高校を卒業と同時期に天国へと旅立った。
あれから3年は生きた。
これで良かったと俺は思う。
その時に何となく気づいた。
俺には
「人の寿命が視える」能力と
「人に自分の寿命を与える」能力
2つの能力があることを。
だが、2番目の「人に自分の寿命を与える」能力は
俺がその人に自分の寿命を何年分与えたいと
決める事はできないと知った。
そして「人に自分の寿命を与える」能力には
「与える命」
「与命」
と名付けた。
俺の寿命が何年減ったかも
あと何年生きれるのかもわからない。
他人の寿命は視えても
自分の寿命は視ることができない。
残り「60」
年も変わり未だ肌に突き刺さるような雪が降りしきっている。
今日、俺は20歳の成人式を迎えた。
晴れて大人の仲間入りだ。
辺りを見渡すとスーツ、袴を着て騒ぐ男子
振袖を身に纏い写真を撮り合う女子
それを見て嬉しそう泣く親達。
「俺も今日から大人か。にしてもほんと寒むいなぁ。」そう思った。
俺の名前は 白銀淳
高校を卒業してからはすぐに就職した。
近所の知り合いの人に頼んで入れてもらった
小さな整備工場に勤めている。
成人式の1ヵ月前、会社の上司からは
「淳、成人式の日休みにしといたからな~。」
と言われた。
そして今日である。
仕事を休みにしてもらい成人式に来ているのだ。
正直言って
「もう帰りたい。」
中学、高校と仲の良い奴はあまりいなかった。
唯一1人だけ高校の時に仲の良かった奴も県外へと出て行ってしまった。
「ここへ来ても退屈でしかない」
俺はそう思った。
深い溜息をつき
「もうやる事ないし帰るか…。」
そう呟き、家へと歩みを進める。
アスファルトには雪の結晶が降り積もっている。
何気なく
周りの通行人達を見て歩く。
途中、俺は
「ちょっと温かい飲み物でも買って帰ろうか。」
そう思い近くにあったコンビニへと向かう。
コンビニに着く。
コンビニの自動ドアが開いた。
20代後半であろう
男店員のやる気のない
「いらっしゃせ~。」
と聞こえてくる。
俺はコンビニの中を意味も無く一周回り
「これでいいか。」
ホットコーヒーを手に取り
そのままレジへと歩いた。
俺は何気なく
レジに出したホットコーヒーを「ピッ」と
バーコードリーダーで読み込もうとしている
店員の前で
瞳を閉じた。
「128円で~す。」
そして俺は目を開ける。
その男性店員の頭上には「残54年」
「あの~」
店員は困った顔で言ってくる。
「あ、すいません!」
慌てて俺は財布から小銭を取り出し
店員に渡した。
「ありがとうございます!」
と俺は会釈をした。
店員はまた
「ありがとうございやした~」
やる気のない挨拶で俺に返してくれた。
今、俺が店員の何を見たか
何をしたか説明をしていく。
俺は、物心ついた時から普通の人には見えないあるものが視えている。
それは「寿命」
現在の日本人の平均寿命は大体
男性 81.64歳
女性 87.74歳となっている。
またこれからも日本人の寿命は更に延びるのではないかと言われてる。
この世にいる全ての人の寿命が視える。
あれは物心ついた幼稚園年長の時だった。
いつの間にか微かに霞んで視えるようになっており自分以外の人の頭上には「残○年」
と記されていた。
まだ俺はなんの事かもわからないまま
通りすがりの人の頭の上を見るや否や
「おかあさん、あのひとのあたまのうえに4ってかいてあるよ!」なんて言った事もあった。
その時、親は「うん?なんの数字かなあ?」と困惑していた記憶がある。
まだ漢字が読めなかった為、当時の俺は数字だけしか読めなかった。
それから小学生になり漢字を徐々に覚えていくに連れてやっとその見えている数字の意味を理解する事が出来たのだ。
当時の俺は理解したけどしたくはなかった。
もう見たくないとも思った。
「人の残りの寿命を視る事ができる」
その人が後何年で死亡するのかは見えても
その人がのちにどういった死に方で亡くなるのかまでは俺には分からない。
だが、もう見たくもないと思った俺だったが
小学生になった俺は自分のこの能力に興味が出てしまいどうやって「寿命を視る」事が出来るのかと色々試した。
でもそれは意外と簡単な事だった。
対象人物の目の前で
その人の「寿命」を見たいと思い目を閉じる。
時間にして僅か「5秒」程度。
そうする事によって対象人物の残りの寿命を見る事が出来るのだ。
この能力に俺なりに名前をつけた。
視える命
「視命」
まあ、そのまんまだ。
自分だけ分かって使えれば良いと
そのぐらいの気持ちで考えただけだ。
その視命の使い方を覚えてからは
気になる他人の寿命を見る事も暫しあった。
だが、見てから後悔するのが殆どだった。
自分の親では試していない。
小学生の俺でも絶対してはいけないとそんな事はわかっていた。
そして、もう1つ。
能力?がある。
それはある日のこと。
既に身に付いていた能力かもしれない。
俺が中学から高校に上がる前
大好きだった、ばあちゃんが倒れた。
もう歳も歳だったけど老衰だろうと診断され
もういつ亡くなってもおかしくない状態だった。
俺は本当にばあちゃんに死んでほしくなかった。
生きていてほしかった。
休みの日は絶対にばあちゃんが入院している病院へと足を運んだ。
眼を虚ろとさせ
「淳また来てくれたんだねぇ。」と
ばあちゃんは言った。
日に日に変わり果てていく姿が
俺の眼に映る。
「ううん、いいんだよ今日休みだし。それより体調は大丈夫?」
「わたしはもういいんだよ。やり残した事もないしこうやって淳達が毎日見舞いに来てくれるから。それだけで嬉しくてたまらないんだよ。」
「わたしも早くじいちゃんとこ行かなきゃならんねぇ。」
「長いこと生きて皆に迷惑かけれんもんねぇ。」
俺はその言葉聞き涙を浮かべる。
「ばあちゃん… 俺さぁ…ばあちゃん…俺ね…」
「俺はばあちゃんに後一年、一年でも良いからさ…生きててほしいよ…」
俺はばあちゃんに縋り手を握る。
俺はその時目を閉じた。
「寿命」を視ようと。
ばあちゃんの頭上を視てみる。
「残??年」
俺は頭を抱え泣き崩れた。
「なんで視えないんだよ…。」
どういった事か見た寿命が「??」になっている。
ふと脳内に嫌な考えがよぎる。
「もうばあちゃんの寿命が1年も残っていないからか……?」
寿命を見る事しかできない俺は悔しかった。
ほんとうに悔しかった。
ただただ悔しかった。
こんな能力ならいらないほしくなかった。
人の寿命が視えるだけで
その人のことは助けられない
ただ見ているだけの傍観者に過ぎない。
「くそッッ!!!!!!!!」
「なんでだよッッ!!!」
「だったらこんな能力いらねぇよ!!!!!」
そう嘆いた。
「俺に自分の寿命をあげる事ができたなら。」
「その人に生きる時間を与える事ができたなら。」
ばあちゃんの手を握り締め願った。
「お願いします…。」「1時間でもいい。」
「1週間でもいい。」「1ヵ月でもいい。」
そう強く願いながら
俺はまた強く手を握り締めた。
すると
「あつし…?」
自分の名前を呼ぶ声が聞こえた。
ふと、顔を上げばあちゃんの顔を見る。
ばあちゃんの顔色が少しだが良くなった気がした。
「ばあちゃん?」
その姿を見て戸惑いながらも俺は声をかけた。
「淳…。わたしは夢でも見てるみたいだ。」
「どういったらいいか分からないけど元気になった気分だよ。身体も少し軽くなった。」
「何でだろうねぇ。淳が思ってくれたからかもしれないねぇ。」
淳の手を握り返し言った。
その瞬間淳の身体には異変があった。
経験した事のない様な心臓に突き刺さる痛み。
「うッッ」淳は我慢できず胸を押さえた。
だがその痛みは直ぐに収まったのだ。
「何だったんだろう…。」
でも俺はすぐに痛みを忘ればあちゃんの顔を見て笑顔を見せる。
「良かった。」俺はそう思った。
俺の頭を撫でながらばあちゃんはこう言った。
「淳、ありがとうね。」
「淳のおかげやねぇ。」
その後、病院の先生にも奇跡と言われ
ばあちゃんと俺だけの秘密にした。
そうして、ばあちゃんは
俺が高校を卒業と同時期に天国へと旅立った。
あれから3年は生きた。
これで良かったと俺は思う。
その時に何となく気づいた。
俺には
「人の寿命が視える」能力と
「人に自分の寿命を与える」能力
2つの能力があることを。
だが、2番目の「人に自分の寿命を与える」能力は
俺がその人に自分の寿命を何年分与えたいと
決める事はできないと知った。
そして「人に自分の寿命を与える」能力には
「与える命」
「与命」
と名付けた。
俺の寿命が何年減ったかも
あと何年生きれるのかもわからない。
他人の寿命は視えても
自分の寿命は視ることができない。
残り「60」
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/children_book.png?id=95b13a1c459348cd18a1)
イケメン男子とドキドキ同居!? ~ぽっちゃりさんの学園リデビュー計画~
友野紅子
児童書・童話
ぽっちゃりヒロインがイケメン男子と同居しながらダイエットして綺麗になって、学園リデビューと恋、さらには将来の夢までゲットする成長の物語。
全編通し、基本的にドタバタのラブコメディ。時々、シリアス。
わたしたちの恋、NGですっ! ~魔力ゼロの魔法少女~
立花鏡河
児童書・童話
【第1回きずな児童書大賞】奨励賞を受賞しました!
応援して下さった方々に、心より感謝申し上げます!
「ひさしぶりだね、魔法少女アイカ」
再会は突然だった。
わたし、愛葉一千花は、何の取り柄もない、フツーの中学二年生。
なじめないバスケ部をやめようかと悩みながら、掛けもちで園芸部の活動もしている。
そんなわたしには、とある秘密があって……。
新入生のイケメン、乙黒咲也くん。
わたし、この子を知ってる。
ていうか、因縁の相手なんですけどっ!?
★*゚*☆*゚*★*゚*☆*゚*★
わたしはかつて、魔法少女だったんだ。
町をねらう魔物と戦う日々――。
魔物のリーダーで、宿敵だった男の子が、今やイケメンに成長していて……。
「意外とドジですね、愛葉センパイは」
「愛葉センパイは、おれの大切な人だ」
「生まれ変わったおれを見てほしい」
★*゚*☆*゚*★*゚*☆*゚*★
改心した彼が、わたしを溺愛して、心をまどわせてくる!
光と闇がまじりあうのはキケンです!
わたしたちの恋愛、NGだよね!?
◆◆◆第1回きずな児童書大賞エントリー作品です◆◆◆
表紙絵は「イラストAC」様からお借りしました。
桜ヶ丘中学校恋愛研究部
夏目知佳
児童書・童話
御手洗夏帆、14才。
桜ヶ丘中学校に転入ほやほや5日目。
早く友達を作ろうと意気込む私の前に、その先輩達は現れたー……。
★
恋に悩める子羊たちを救う部活って何?
しかも私が3人目の部員!?
私の中学生活、どうなっちゃうの……。
新しい青春群像劇、ここに開幕!!
山姥(やまんば)
野松 彦秋
児童書・童話
小学校5年生の仲良し3人組の、テッカ(佐上哲也)、カッチ(野田克彦)、ナオケン(犬塚直哉)。
実は3人とも、同じクラスの女委員長の松本いずみに片思いをしている。
小学校の宿泊研修を楽しみにしていた4人。ある日、宿泊研修の目的地が3枚の御札の昔話が生まれた山である事が分かる。
しかも、10年前自分達の学校の先輩がその山で失踪していた事実がわかる。
行方不明者3名のうち、一人だけ帰って来た先輩がいるという事を知り、興味本位でその人に会いに行く事を思いつく3人。
3人の意中の女の子、委員長松本いずみもその計画に興味を持ち、4人はその先輩に会いに行く事にする。
それが、恐怖の夏休みの始まりであった。
山姥が実在し、4人に危険が迫る。
4人は、信頼する大人達に助けを求めるが、その結果大事な人を失う事に、状況はどんどん悪くなる。
山姥の執拗な追跡に、彼らは生き残る事が出来るのか!
真ちゃんは紙芝居屋になりたかった
はまだかよこ
児童書・童話
その頃の子どもたちの一番の楽しみは街頭紙芝居でした。 もちろん、真ちゃんもその一人。 そして、真ちゃんは、紙芝居屋になりたかったのです。 さて…… お忙しいとは思いますがどうぞ読んでくださいませ。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/children_book.png?id=95b13a1c459348cd18a1)
釣りガールレッドブルマ(一般作)
ヒロイン小説研究所
児童書・童話
高校2年生の美咲は釣りが好きで、磯釣りでは、大会ユニホームのレーシングブルマをはいていく。ブルーブルマとホワイトブルマーと出会い、釣りを楽しんでいたある日、海の魔を狩る戦士になったのだ。海魔を人知れず退治していくが、弱点は自分の履いているブルマだった。レッドブルマを履いている時だけ、力を発揮出きるのだ!
甘い香りがする君は誰より甘くて、少し苦い。
めぇ
児童書・童話
いつもクールで静かな天井柊羽(あまいしゅう)くんはキレイなお顔をしていて、みんな近付きたいって思ってるのに不愛想で誰とも喋ろうとしない。
でもそんな天井くんと初めて話した時、ふわふわと甘くておいしそうな香りがした。
これは大好きなキャラメルポップコーンの匂いだ。
でもどうして?
なんで天井くんからそんな香りがするの?
頬を赤くする天井くんから溢れる甘い香り…
クールで静かな天井くんは緊張すると甘くておいしそうな香りがする特異体質らしい!?
そんな天井くんが気になって、その甘い香りにドキドキしちゃう!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる