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夏休みの同伴
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なのに秋木はまた軽く俺にジト目を向ける。
「当たり前だろう。下着屋でもあるまいに」
「そうじゃなくてですね!?」
下着屋じゃないけど、近くはあるんじゃ!?
内心ツッコんだ俺だが、そこでハッとした。
そうだ、男でもこういう店に入る目的があるじゃないか。
実際、学校で勉も言っていた。
『彼女へのプレゼント』を買うのだと。
通販でなければ、こういう店に入って買うのだ。
そういうつもりになればいい。
決して俺に着せられるためだなどと、思わなければいい。
と、自分に言い聞かせたのに。
「すまない、最新作で、こいつに合うサイズを出してくれないか」
秋木はかわいらしい容姿の女性店員を呼び、あろうことか俺を指差したのだった。
俺は固まった。
決意はまったくなんの役にも立たなかったのだ。
「当たり前だろう。下着屋でもあるまいに」
「そうじゃなくてですね!?」
下着屋じゃないけど、近くはあるんじゃ!?
内心ツッコんだ俺だが、そこでハッとした。
そうだ、男でもこういう店に入る目的があるじゃないか。
実際、学校で勉も言っていた。
『彼女へのプレゼント』を買うのだと。
通販でなければ、こういう店に入って買うのだ。
そういうつもりになればいい。
決して俺に着せられるためだなどと、思わなければいい。
と、自分に言い聞かせたのに。
「すまない、最新作で、こいつに合うサイズを出してくれないか」
秋木はかわいらしい容姿の女性店員を呼び、あろうことか俺を指差したのだった。
俺は固まった。
決意はまったくなんの役にも立たなかったのだ。
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