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二度目の指名

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「ま、そんなわけだからしばらくちょくちょく呼ぶと思う。お前、学生なのか?」

 しかし次に言われたことに、え、と思った。

 ちょくちょく呼ぶというのはいい。むしろ有難い。

 が、何故なのかわからないし、それに学生かどうかを聞かれたのもわからない。

「え、はい。大学生です」

 ひとまず聞かれたことに対する返事をした。

 秋木はなんの感慨もなく頷いた。

「そうか。夜は空いてるのか」

「はい。大体は」

 俺のそれは好都合だったらしい。

「それならいいだろう。原稿を書いてるときはだいぶ疲労する。しっかり眠りたい。よって、抱き枕がいるといい。そういうことだ。理解したか?」

 ついに抱き枕ってはっきり言いやがった。

 内心呆れたけれど、俺の疑問はこれで全部解決した形になるので文句も言えない。

 俺はただ頷くしかなかった。

「はい……、plantsのほうで予約取れる状態なら、俺は大丈夫なんで」

 なんにせよ予約は事務所を通すのだ。

 俺はそんなふうに言い、秋木も単純に返事をした。

「そうか。なるべく空けとけよ」

「そう伝えます」

 そんなソファでの話も数分で終わり、秋木は体を起こして残りのソーダを、今度はさっきよりは大人しく飲んだ。

 すぐに俺を促す。

 よっしょ、と力を込める様子で立ち上がった。

「よし、寝るか」
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