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変わり者の家
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「はぁー……」
住所とナビを頼りに辿り着いた場所を見上げて、俺は変な感嘆の声を洩らしてしまった。
だって目の前にそびえたつのは、いわゆるタワマンだ。
タワーマンション、金持ちの住まいとしか俺は認識がないところ。
まさかこんなとこだとは。
住所、ぐぐっとけば良かった。
少々後悔しつつ、エントランスの前に立った。
音もなく自動ドアが開く。
「こんばんは」
エントランスに入ると、オフィスで受付をしているような格好の女性が挨拶してきた。
「ど、どうも……あの、805の秋木さんのとこへ……」
俺はどうしたものかと迷ってしまい、結局そちらへ近づいて、用件を口にした。
女性はやわらかな微笑のまま、電話を手に取る。
「かしこまりました。ご連絡いたします」
それで話をしていたようだった。
俺はドキドキしつつ待って、すぐに電話は終わった。
「そちらの手前側エレベーターでどうぞ」
「ありがとうございます」
にこ、と笑って奥を示された。
俺はお礼を言って、そちらへ進む。
住所とナビを頼りに辿り着いた場所を見上げて、俺は変な感嘆の声を洩らしてしまった。
だって目の前にそびえたつのは、いわゆるタワマンだ。
タワーマンション、金持ちの住まいとしか俺は認識がないところ。
まさかこんなとこだとは。
住所、ぐぐっとけば良かった。
少々後悔しつつ、エントランスの前に立った。
音もなく自動ドアが開く。
「こんばんは」
エントランスに入ると、オフィスで受付をしているような格好の女性が挨拶してきた。
「ど、どうも……あの、805の秋木さんのとこへ……」
俺はどうしたものかと迷ってしまい、結局そちらへ近づいて、用件を口にした。
女性はやわらかな微笑のまま、電話を手に取る。
「かしこまりました。ご連絡いたします」
それで話をしていたようだった。
俺はドキドキしつつ待って、すぐに電話は終わった。
「そちらの手前側エレベーターでどうぞ」
「ありがとうございます」
にこ、と笑って奥を示された。
俺はお礼を言って、そちらへ進む。
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