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ヘビアシ
8 謎の遊戯(ナゾのゲェム)
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「オハジキさんよ、一つ聞いていいか?」
「なんなりと」
「オレが読めば、確かにこれは兄貴の日記だと分かる。だが、オレについての記述は一切無い。名前はもちろん、存在を臭わせるような事すら書いてねぇ。なのにどうして、あんたはオレに辿り着いたんだ?」
「別の人物から辿りました」
「別の人物?」
ザックは改めて日記を読み直す。
目に付くのは、唯一の実名“ウェンディ”だが、40年前に死んでおり、ザックも呪いのせいで2年前まですっかり忘れていた。“ロストボーイ”の活躍を詳細に記した資料でも残されてない限り、彼女からザックに辿り着くのは不可能だ。
では“若頭”か? ファミリーを調べればキュベリの事だと分かるだろう。だが、この線からザックに辿り着くだろうか?
いや、ファミリーを調べるなら、あの時逃がした若い衆に辿り着くかもしれない。証言を得られれば、ザックに辿り着くかもしれない。だが、あいつらは無事に逃げ延びただろうか? あれから2年経ち、何人生き延びているだろうか? 無事生きていたとして、帝国周辺にいるだろうか? 恐らくは遠い外国へ高飛びしているだろう。探し出すには金と時間と人がいる。
ハジキは間違いなく優秀なエージェントだが、色々な案件を押しつけられる様を見るに、そこまでの権限は無いだろう。
じゃあ何だ? 他に手掛かりになりそうなものなど……
「あ、そうか! “商品”か!」
「はい♪ モナカちゃんです♪」
ファミリーでは、奴隷商人から預かった娘達を“商品”と呼んでいた。そして覚えのある日付。前任者は気付かなかたかもしれない。だが、ハジキは当事者の一人だ。一目見てピンと来たのだろう。“商品”が“ケモノビト”のあの子を指しているのだと。
そしてあの子は今、国内に、王室にいる。ハジキにとっては目と鼻の先のようなものだろう。
「早速ワタクシはモナカちゃんに面会を申し込み、ジェイクという名に心当たりはないかと尋ねました。するとモナカちゃんは……、あの子の言葉通りに申しますと、『“ころしやさん”が、“おひげのにぃに”の事を、そんな風に呼んでいたと思います』との事でした」
「あの子にあんな辛い過去を思い出させるなんて、酷な事をするもんだ」
「仕方がありません。人助けのためです」
「ほう? 復讐でも、出世でも無いと?」
「それはあくまでついでです♪」
「まあいいけどよ。だが、殺し屋なんて掃いて捨てるほどいるぜ? そこからどうやってオレに辿り着く?」
「あの夜、あのように鮮烈な出会いをしたのです。ザック様を真っ先に連想するは必然ではないでしょうか♪」
「そりゃそうか」
「そして2週間前です。“ころしやさん”の第一候補として、改めてザック様を探ることにしたのですが……。真っ先にでてきた情報が、世界一の賞金首となったザック様のポスターだったのです」
ゴチャゴチャして来た。ハジキが筆記用具を出してくれたので、判明した事実を時系列順に書き出してみる。
約2年前
例の事件(ケモノグルイ)
ザックはハジキが拉致して行方不明に。
約1年11ヶ月前
ザックは“ザ・サウザンド・マーダー”の名で賞金首に
長らく動き無し
約2ヶ月前
“ゲェムマスタァ”から“ジェイク文書”の小包が届く
情報屋に領主を調べさせるが、以降音沙汰無し
約1ヶ月3週間前
領主の訃報
約1ヶ月2週間前
葬式で領主一族全滅が判明
案件を前任者からハジキが引き継ぐ
約1ヶ月前
ハジキがジェイクの日記に気付く
ザックは世界一の賞金首となる
約2週間前
ハジキがモナカと面会し、ジェイクとザックの関わりに気付く
約1週間前。
ザックを石化状態から蘇生するも、目を覚まさない
現在に至る
「これは……小包が届いた辺りから、裏で何か加速度的に動いている?」
「判明している事実の限りでは、そのようです」
「裏帳簿をきっかけに領主を調べれば、一族丸ごと全滅。日記をきっかけにオレを調べれば、いつの間にやら世界一の賞金首になっていた。とんでもない事が続いているみたいだが、オハジキさんはどう見てるんだい?」
「最初はスパイを疑いました。公安に獅子身中の虫がいて、捜査を妨害しているのではないかと。ですが、ザック様が世界一の賞金首になったのは、ワタクシが辿り着くより2週間も前。ですので、別の可能性を考えました。これはゲェムではないかと。ゲェムはすでに始まっているのではないかと」
「ゲェム? ああ、そうか。ゲェムか」
そこでザックは手紙の一文を思い出す。
『“ジェイク文書”を欲するなら、我のゲェムに参加せよ』
「裏帳簿と領主一族皆殺しのインパクトが強すぎるせいで、忘れそうになりますが、手紙の一文が示すように、“ジェイク文書”はゲェムの参加者に与えられるもの。裏帳簿はゲェムに参加を促すためのエサに過ぎません」
「あれが、ただのエサ…… じゃあ、“ジェイク文書”の全てを手に入れれば……」
「世に知らしめれば、それこそ世界がひっくり返るのではないでしょうか。逆に利用すれば、世界を裏から支配することだって可能でしょう。上手く立ち回れば、生涯遊んで暮らせる大金をせしめて、引きこもりライフを満喫できるやもしれません」
最後だけやけに庶民的だが、ハジキの秘めたる願望だろうか…
「これはあくまで仮説ですが、招待状入りの小包が届けられたのは、恐らくうちだけではありません。数は定かではありませんが、最低でも一つ、裏社会を支配する組織の手に渡っています」
「そいつが領主一族を皆殺しにしたり、オレを世界一の賞金首にしたと?」
「そう推測します。裏の組織にしてみれば、お尻に火がついているのですから、“ジェイク文書”を手に入れるために躍起になるでしょう。手段を選ぶ余裕も無いかと」
「確かに、筋は通ってるかもな」
「ですが……ここまで来て、分からなくなってしまいました。一体何故、我らが“王国”公安に招待状が届けられたのでしょう? 確かに公安は、卑劣な悪と日夜戦い続けております。ですが、世界的に見ればちっぽけな組織です。“王国”の民を護るのが精一杯で、裏社会全体を敵に回すような力はありません。こんな危険なゲェムに参加できるわけがないのです。なのに、何故招待状がとろけられたのか……」
「名探偵オハジキさんにも、分からない事があるのかい?」
「……いえ。本当は分かっているのです。証拠こそありませんが、他には考えられませんから」
「と言うと?」
「招待状は、公安に届けられたのではありません。ザック様、貴方に届けられたのです」
「オレ!? オレに? ……言われてみれば、確かにそうかもしれないが…。いや、だけどよ…」
「はい、そうです。石化したザック様が公安の倉庫に眠っている事は、ワタクシと上司しか知りません。誰も行方を知らないからこそ、世界一の賞金首がかけられました。にもかかわらず、招待状は届きました。ゲェムマスタァとは一体何者なのでしょう? 人知を越えた存在としか思えません。ワタクシは、とても恐ろしいのです」
「人知を越えた存在……か」
「ザック様、送り主に心当たりはございませんか? 神や邪神のような存在です」
そういえば、いわゆる“外なる神”に、暇潰しで人間に関わる奴がいるって話を聞いた事があった。名前は確かナイア…テップだったか? だが会った事はないし、関係ないか。
他に心当たりと言ったら誰がいる? 神… 邪神… 人外… 妖魔……
妖魔?
「あっはっはっはっ♪ そうかい♪ そう言う事かい♪ …ったく、お茶目なおじちゃんだぜ♪」
「おじちゃん……?」
「ああ、間違い無ぇ。ゲェムマスタァの正体は、アンティおじちゃんだ。サイコパスなオレを、真っ当な殺し屋に育ててくれた、元妖魔王さ。何でも見通す“千里眼”持ちでな、かくれんぼじゃ、どんなに巧妙に隠れても、すぐに見つけられてたもんさ。大丈夫だオハジキさん。おじちゃんは図体こそデカイが、ちっとも怖くねぇよ」
しかし、ハジキは安心するどころか、ますます怯えだした。
「よっ、よっ、よっ、ようまおうとはっ、いっ、いっ、いったいっ、どういうことなのでしょう???」
大げさだな。いや、彼女の反応こそが正しい妖魔王への認識かもしれない。本来は人類の敵なのだから。
しょうがない。アンティおじちゃんのお人好しっぷりを、一から説明するとしよう。
「なんなりと」
「オレが読めば、確かにこれは兄貴の日記だと分かる。だが、オレについての記述は一切無い。名前はもちろん、存在を臭わせるような事すら書いてねぇ。なのにどうして、あんたはオレに辿り着いたんだ?」
「別の人物から辿りました」
「別の人物?」
ザックは改めて日記を読み直す。
目に付くのは、唯一の実名“ウェンディ”だが、40年前に死んでおり、ザックも呪いのせいで2年前まですっかり忘れていた。“ロストボーイ”の活躍を詳細に記した資料でも残されてない限り、彼女からザックに辿り着くのは不可能だ。
では“若頭”か? ファミリーを調べればキュベリの事だと分かるだろう。だが、この線からザックに辿り着くだろうか?
いや、ファミリーを調べるなら、あの時逃がした若い衆に辿り着くかもしれない。証言を得られれば、ザックに辿り着くかもしれない。だが、あいつらは無事に逃げ延びただろうか? あれから2年経ち、何人生き延びているだろうか? 無事生きていたとして、帝国周辺にいるだろうか? 恐らくは遠い外国へ高飛びしているだろう。探し出すには金と時間と人がいる。
ハジキは間違いなく優秀なエージェントだが、色々な案件を押しつけられる様を見るに、そこまでの権限は無いだろう。
じゃあ何だ? 他に手掛かりになりそうなものなど……
「あ、そうか! “商品”か!」
「はい♪ モナカちゃんです♪」
ファミリーでは、奴隷商人から預かった娘達を“商品”と呼んでいた。そして覚えのある日付。前任者は気付かなかたかもしれない。だが、ハジキは当事者の一人だ。一目見てピンと来たのだろう。“商品”が“ケモノビト”のあの子を指しているのだと。
そしてあの子は今、国内に、王室にいる。ハジキにとっては目と鼻の先のようなものだろう。
「早速ワタクシはモナカちゃんに面会を申し込み、ジェイクという名に心当たりはないかと尋ねました。するとモナカちゃんは……、あの子の言葉通りに申しますと、『“ころしやさん”が、“おひげのにぃに”の事を、そんな風に呼んでいたと思います』との事でした」
「あの子にあんな辛い過去を思い出させるなんて、酷な事をするもんだ」
「仕方がありません。人助けのためです」
「ほう? 復讐でも、出世でも無いと?」
「それはあくまでついでです♪」
「まあいいけどよ。だが、殺し屋なんて掃いて捨てるほどいるぜ? そこからどうやってオレに辿り着く?」
「あの夜、あのように鮮烈な出会いをしたのです。ザック様を真っ先に連想するは必然ではないでしょうか♪」
「そりゃそうか」
「そして2週間前です。“ころしやさん”の第一候補として、改めてザック様を探ることにしたのですが……。真っ先にでてきた情報が、世界一の賞金首となったザック様のポスターだったのです」
ゴチャゴチャして来た。ハジキが筆記用具を出してくれたので、判明した事実を時系列順に書き出してみる。
約2年前
例の事件(ケモノグルイ)
ザックはハジキが拉致して行方不明に。
約1年11ヶ月前
ザックは“ザ・サウザンド・マーダー”の名で賞金首に
長らく動き無し
約2ヶ月前
“ゲェムマスタァ”から“ジェイク文書”の小包が届く
情報屋に領主を調べさせるが、以降音沙汰無し
約1ヶ月3週間前
領主の訃報
約1ヶ月2週間前
葬式で領主一族全滅が判明
案件を前任者からハジキが引き継ぐ
約1ヶ月前
ハジキがジェイクの日記に気付く
ザックは世界一の賞金首となる
約2週間前
ハジキがモナカと面会し、ジェイクとザックの関わりに気付く
約1週間前。
ザックを石化状態から蘇生するも、目を覚まさない
現在に至る
「これは……小包が届いた辺りから、裏で何か加速度的に動いている?」
「判明している事実の限りでは、そのようです」
「裏帳簿をきっかけに領主を調べれば、一族丸ごと全滅。日記をきっかけにオレを調べれば、いつの間にやら世界一の賞金首になっていた。とんでもない事が続いているみたいだが、オハジキさんはどう見てるんだい?」
「最初はスパイを疑いました。公安に獅子身中の虫がいて、捜査を妨害しているのではないかと。ですが、ザック様が世界一の賞金首になったのは、ワタクシが辿り着くより2週間も前。ですので、別の可能性を考えました。これはゲェムではないかと。ゲェムはすでに始まっているのではないかと」
「ゲェム? ああ、そうか。ゲェムか」
そこでザックは手紙の一文を思い出す。
『“ジェイク文書”を欲するなら、我のゲェムに参加せよ』
「裏帳簿と領主一族皆殺しのインパクトが強すぎるせいで、忘れそうになりますが、手紙の一文が示すように、“ジェイク文書”はゲェムの参加者に与えられるもの。裏帳簿はゲェムに参加を促すためのエサに過ぎません」
「あれが、ただのエサ…… じゃあ、“ジェイク文書”の全てを手に入れれば……」
「世に知らしめれば、それこそ世界がひっくり返るのではないでしょうか。逆に利用すれば、世界を裏から支配することだって可能でしょう。上手く立ち回れば、生涯遊んで暮らせる大金をせしめて、引きこもりライフを満喫できるやもしれません」
最後だけやけに庶民的だが、ハジキの秘めたる願望だろうか…
「これはあくまで仮説ですが、招待状入りの小包が届けられたのは、恐らくうちだけではありません。数は定かではありませんが、最低でも一つ、裏社会を支配する組織の手に渡っています」
「そいつが領主一族を皆殺しにしたり、オレを世界一の賞金首にしたと?」
「そう推測します。裏の組織にしてみれば、お尻に火がついているのですから、“ジェイク文書”を手に入れるために躍起になるでしょう。手段を選ぶ余裕も無いかと」
「確かに、筋は通ってるかもな」
「ですが……ここまで来て、分からなくなってしまいました。一体何故、我らが“王国”公安に招待状が届けられたのでしょう? 確かに公安は、卑劣な悪と日夜戦い続けております。ですが、世界的に見ればちっぽけな組織です。“王国”の民を護るのが精一杯で、裏社会全体を敵に回すような力はありません。こんな危険なゲェムに参加できるわけがないのです。なのに、何故招待状がとろけられたのか……」
「名探偵オハジキさんにも、分からない事があるのかい?」
「……いえ。本当は分かっているのです。証拠こそありませんが、他には考えられませんから」
「と言うと?」
「招待状は、公安に届けられたのではありません。ザック様、貴方に届けられたのです」
「オレ!? オレに? ……言われてみれば、確かにそうかもしれないが…。いや、だけどよ…」
「はい、そうです。石化したザック様が公安の倉庫に眠っている事は、ワタクシと上司しか知りません。誰も行方を知らないからこそ、世界一の賞金首がかけられました。にもかかわらず、招待状は届きました。ゲェムマスタァとは一体何者なのでしょう? 人知を越えた存在としか思えません。ワタクシは、とても恐ろしいのです」
「人知を越えた存在……か」
「ザック様、送り主に心当たりはございませんか? 神や邪神のような存在です」
そういえば、いわゆる“外なる神”に、暇潰しで人間に関わる奴がいるって話を聞いた事があった。名前は確かナイア…テップだったか? だが会った事はないし、関係ないか。
他に心当たりと言ったら誰がいる? 神… 邪神… 人外… 妖魔……
妖魔?
「あっはっはっはっ♪ そうかい♪ そう言う事かい♪ …ったく、お茶目なおじちゃんだぜ♪」
「おじちゃん……?」
「ああ、間違い無ぇ。ゲェムマスタァの正体は、アンティおじちゃんだ。サイコパスなオレを、真っ当な殺し屋に育ててくれた、元妖魔王さ。何でも見通す“千里眼”持ちでな、かくれんぼじゃ、どんなに巧妙に隠れても、すぐに見つけられてたもんさ。大丈夫だオハジキさん。おじちゃんは図体こそデカイが、ちっとも怖くねぇよ」
しかし、ハジキは安心するどころか、ますます怯えだした。
「よっ、よっ、よっ、ようまおうとはっ、いっ、いっ、いったいっ、どういうことなのでしょう???」
大げさだな。いや、彼女の反応こそが正しい妖魔王への認識かもしれない。本来は人類の敵なのだから。
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