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ヘビアシ
6 蘇ル未練(ヨミガエるミレン)
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この天文学的数字の賞金額に“オーガ”が関わってるとして、目的は何だ?
裏切り者を野放しにしては示しが付かない…なんてレベルの額じゃないぞ。しかも生け捕りと来た。
そこまで熱烈に愛されるような覚えはないのだが。
いや、それ以前に……
駄目だ。頭がこんがらかってきた。先に状況を整理しよう。
「なぁ、オハジキさん。2年前にオレを拉致って“王国”まで運んだのは、あんたって事でいいんだよな?」
「はい」
「目的は何だ? 復讐ならその場で殺せば済んだはずだ。あの頃は賞金首じゃないから、金目当てでもないよな。情報目的なら2年も石化放置とかあり得ねぇ。一体何故オレを拉致ったんだ? 上司からの命令か?」
エージェントハジキは、少しの間押し黙り、ゆっくりと口を開く。
「あの頃のワタクシは、青臭い正義を信じておりました。貴方様を法廷で立たせ、悪行の全てを白日の下に晒してこそ、復讐は果たされると」
「なるほど、そりゃ確かに青臭せぇ」
実際にやれば、法廷に立つ前にザックは暗殺されて、真相は闇に消えただろう。
「しかし上官からは『証拠は隠滅されていて立証は不可能』と言われ、無断で拉致したことを咎められ、ワタクシは担当を外されました」
独断かよ! 怖い姐さんだぜ!
「その後のザック様の措置ですが……。法廷に立たせても無罪放免。とはいえ、殺し屋を野放しには出来ない。幸いにもザック様の拉致を知る者は、ワタクシと上官の二人だけ。ならばと、拉致そのものを無かった事にしました。石化状態のザック様は、存在を誰に知られることもなく、公安の倉庫に放置されることに…」
「ひでぇな! いや、悪党の末路としては妥当な感じだが、なんかひでぇな!」
「その後、ワタクシは別の任務を任され、多忙の毎日が続きまして…。先月に、このとんでもない指名手配ポスターを見るまで、ザック様のことはすっかり忘れておりました。本当に申し訳ございません」
なるほど。色々分かってきた。だが、新たな謎も生まれる。
拉致が独断専行なら、何故エージェントハジキはあの庭園にいた? わざわざ拉致するために来たわけでは……
いや、待て… 救出作戦…… 救出部隊……?
ああ、そうだ! 思い出した! 思い出したよ!!
「オハジキさん! あの子はどうなった! あの子は無事なのか!」
「あの子? あの子とは、どの子でしょう?」
「ほら、あれだよ、あれ! くそっ、のど元まで出かかってるんだが…。え~っと、あの…ケモ……そうだよ! ケモノビトの子だよ!」
「もしかして…モナカちゃん……ですか?」
「そう! そう! そんな名前だった! あんたあの時、あの子を助けに来てたんだろ? 救出作戦だったんだろ? 作戦は成功したのか? あの子は……どうなった?」
矢継ぎ早に言葉を重ねるザックに、ハジキは驚き、そして涙ぐむ。
おい…… おい…… 待てよ… 待ってくれ…… その涙は何だ?……
まさか… まさか… 作戦は失敗したのか? 護れなかったのか? 救えなかったのか?
「モナカちゃんを気遣ってくださるなんて…… なんてお優しい…… そんなお方にワタクシは、なんて非道いことを…… 本当に申し訳ございませんでした」
「いや、そんな事はいいんだよ! それよりも…」
「ああっ! そうでしたっ! モナカちゃんでしたら、無事に保護しましたよ」
「……そうかい。そりゃ、よかった。勘弁してくれよ。紛らわしいぜ、オハジキさん」
「申し訳ございません。ワタクシとしたことが、涙腺が緩んでしまい、つい…」
「それで、今は何をやってるんだい?」
「タレイア姫の侍女として、王室勤めをしております。世界で一番安全な場所ですわ」
「へぇ……王室勤めとは大した出世だな。そう言えば確か、お姫様もケモノビトなんだってな」
「はい。世界でたった二人のケモノビトですから。実の姉妹のように仲が良いそうですよ」
良かったな、兄貴。兄貴の死も、オレの汚名も、無駄にはならなかったみたいだぜ。
ザックは大きく伸びをすると、穏やかな声でつぶやく。
「なんだか、最後の心残りが無くなって、心が軽くなっちまったな。こんな穏やかな気分は初めてだ。もう、いつ死んでも構わねぇぜ」
「それは困ります! 生きてください、ザック様!」
「いや、そうは言っても、オレは薄汚い殺し屋だぜ? 償いきれないほど罪を犯してきた」
「死ぬ事だけが償いではありません! それに過去だって関係ありません! 重要なのは今です! ワタクシはザック様の心根を知りました。とてもお優しい方だと確信いたしました。“野薔薇ノ王国”は、貴方のようなお方を必要としています!」
何を焦るのか、食いつき気味に語り出すハジキ。
「オレを“王国”専属の殺し屋として雇いたいって事か?」
「違います! そうではありません! むしろ引退してくださいまし!」
「いや……でもよ……、オレは殺し以外、何も出来ない男だぜ?」
「いいえ! そんな事はございません! もっともっと大切な事がございます!!」
「一体、そりゃぁ、何なんだい?」
「妻をめとり、家庭を築く事です!!!」
「なっ! なんだって~~~~~っ!!」
ザックは驚き、焦り、困惑した。殺し屋にとって、それはあまりにも平和的で、あまりにも別世界だったからだ。
しかもエージェントハジキの顔は真剣そのもの。冗談で言っているとは思えなかった。
「すまん。どういうことか説明してくれ」
「“野薔薇ノ王国”は一つ、深刻な問題を抱えております。圧倒的に男性が足りず、嫁に行けない女性で溢れかえっているのです」
「にわかには信じられないんだが……。あんなに可愛くて美人揃いなんだ。引く手数多だろ。世の中には嫁不足に悩むとこだってあるんだ。嫁ぎに行けばいいじゃないか」
「それが出来れば、苦労はいたしません」
ハジキは大きくため息をつくと、話を続ける。
「ワタクシ達の住むこの世界、オトギワルドには、奴隷狩りに奴隷商人、そして奴隷市場があります。ザック様なら当然ご存じですよね?」
「あ………そう言うことか」
「はい。そう言うことです」
“野薔薇ノ民”の女性達は、女神のごとき美しさが災いして、奴隷市場で高額で取引される。国外に嫁ぎに行けば、奴隷狩りの餌食にされるのだ。
「その昔、“野薔薇ノ民”の娘が小さな村に嫁ぎました。ですが数日後に村は滅んでしまいます。たった一人の娘をさらうために、奴隷狩りが村人を皆殺しにしたのです。そのような悲劇を繰り返すわけにはまいりませんので、男性に“王国”への婿入りをお願いしています。ですが、スパイの侵入を許す危険を孕みますし、女性に暴力を振るうDV男を呼び込みたくもありません。故に審査は非常に厳しくなり、男性不足は一向に解消されません。だからこそ、ザック様にはこの地に止まり、妻をめとっていただきたいのです」
「なるほどねぇ……。切実だって事は理解したよ」
「ちなみに嫁取りは百人までオッケー♪ 合法的にハーレムを築けますよ♪」
「ええええっ!!! マジかよっ!?」
「はい。マジです! 切実なんです!」
「そうは言っても、オレは世界最高額の賞金首だぜ?」
「我々は決して同胞を見捨てません。ザック様が“王国”の一員となってくださるのなら、国を挙げて全力でお守りいたします。ですので、なにとぞご考慮くださいまし。結婚できない娘達を救済してくださいまし。伏してお願いいたします」
そう言うと、ハジキは深々と頭を下げる。
「ま、まあ、考えてみるよ。今はそれで勘弁してくれ」
「はい! ありがとうございます!」
なんだこれ? 妙な事になってきたぞ? どうする? これまでとは違う責任を負わされそうで、不安になって来た。どうしよう? 逃げちまおうかなぁ……
「すっかり脱線してしまい、申し訳ございません。本題に戻らせていただきます」
「………ああ、そうだったな。そういえばそうだった」
慣れないピンク色の話に動揺して、すっかり忘れていた。今は状況の整理をしなくちゃな。
「ザック様はご存じでしょうか? ジェイクという名の男性を」
思いがけない名前を耳にして、ザックに緊張が走る。
何故ハジキの口から兄貴の名前が出てきたのか。
どうやらザックはまだ、死ぬわけには行かないようだ。
裏切り者を野放しにしては示しが付かない…なんてレベルの額じゃないぞ。しかも生け捕りと来た。
そこまで熱烈に愛されるような覚えはないのだが。
いや、それ以前に……
駄目だ。頭がこんがらかってきた。先に状況を整理しよう。
「なぁ、オハジキさん。2年前にオレを拉致って“王国”まで運んだのは、あんたって事でいいんだよな?」
「はい」
「目的は何だ? 復讐ならその場で殺せば済んだはずだ。あの頃は賞金首じゃないから、金目当てでもないよな。情報目的なら2年も石化放置とかあり得ねぇ。一体何故オレを拉致ったんだ? 上司からの命令か?」
エージェントハジキは、少しの間押し黙り、ゆっくりと口を開く。
「あの頃のワタクシは、青臭い正義を信じておりました。貴方様を法廷で立たせ、悪行の全てを白日の下に晒してこそ、復讐は果たされると」
「なるほど、そりゃ確かに青臭せぇ」
実際にやれば、法廷に立つ前にザックは暗殺されて、真相は闇に消えただろう。
「しかし上官からは『証拠は隠滅されていて立証は不可能』と言われ、無断で拉致したことを咎められ、ワタクシは担当を外されました」
独断かよ! 怖い姐さんだぜ!
「その後のザック様の措置ですが……。法廷に立たせても無罪放免。とはいえ、殺し屋を野放しには出来ない。幸いにもザック様の拉致を知る者は、ワタクシと上官の二人だけ。ならばと、拉致そのものを無かった事にしました。石化状態のザック様は、存在を誰に知られることもなく、公安の倉庫に放置されることに…」
「ひでぇな! いや、悪党の末路としては妥当な感じだが、なんかひでぇな!」
「その後、ワタクシは別の任務を任され、多忙の毎日が続きまして…。先月に、このとんでもない指名手配ポスターを見るまで、ザック様のことはすっかり忘れておりました。本当に申し訳ございません」
なるほど。色々分かってきた。だが、新たな謎も生まれる。
拉致が独断専行なら、何故エージェントハジキはあの庭園にいた? わざわざ拉致するために来たわけでは……
いや、待て… 救出作戦…… 救出部隊……?
ああ、そうだ! 思い出した! 思い出したよ!!
「オハジキさん! あの子はどうなった! あの子は無事なのか!」
「あの子? あの子とは、どの子でしょう?」
「ほら、あれだよ、あれ! くそっ、のど元まで出かかってるんだが…。え~っと、あの…ケモ……そうだよ! ケモノビトの子だよ!」
「もしかして…モナカちゃん……ですか?」
「そう! そう! そんな名前だった! あんたあの時、あの子を助けに来てたんだろ? 救出作戦だったんだろ? 作戦は成功したのか? あの子は……どうなった?」
矢継ぎ早に言葉を重ねるザックに、ハジキは驚き、そして涙ぐむ。
おい…… おい…… 待てよ… 待ってくれ…… その涙は何だ?……
まさか… まさか… 作戦は失敗したのか? 護れなかったのか? 救えなかったのか?
「モナカちゃんを気遣ってくださるなんて…… なんてお優しい…… そんなお方にワタクシは、なんて非道いことを…… 本当に申し訳ございませんでした」
「いや、そんな事はいいんだよ! それよりも…」
「ああっ! そうでしたっ! モナカちゃんでしたら、無事に保護しましたよ」
「……そうかい。そりゃ、よかった。勘弁してくれよ。紛らわしいぜ、オハジキさん」
「申し訳ございません。ワタクシとしたことが、涙腺が緩んでしまい、つい…」
「それで、今は何をやってるんだい?」
「タレイア姫の侍女として、王室勤めをしております。世界で一番安全な場所ですわ」
「へぇ……王室勤めとは大した出世だな。そう言えば確か、お姫様もケモノビトなんだってな」
「はい。世界でたった二人のケモノビトですから。実の姉妹のように仲が良いそうですよ」
良かったな、兄貴。兄貴の死も、オレの汚名も、無駄にはならなかったみたいだぜ。
ザックは大きく伸びをすると、穏やかな声でつぶやく。
「なんだか、最後の心残りが無くなって、心が軽くなっちまったな。こんな穏やかな気分は初めてだ。もう、いつ死んでも構わねぇぜ」
「それは困ります! 生きてください、ザック様!」
「いや、そうは言っても、オレは薄汚い殺し屋だぜ? 償いきれないほど罪を犯してきた」
「死ぬ事だけが償いではありません! それに過去だって関係ありません! 重要なのは今です! ワタクシはザック様の心根を知りました。とてもお優しい方だと確信いたしました。“野薔薇ノ王国”は、貴方のようなお方を必要としています!」
何を焦るのか、食いつき気味に語り出すハジキ。
「オレを“王国”専属の殺し屋として雇いたいって事か?」
「違います! そうではありません! むしろ引退してくださいまし!」
「いや……でもよ……、オレは殺し以外、何も出来ない男だぜ?」
「いいえ! そんな事はございません! もっともっと大切な事がございます!!」
「一体、そりゃぁ、何なんだい?」
「妻をめとり、家庭を築く事です!!!」
「なっ! なんだって~~~~~っ!!」
ザックは驚き、焦り、困惑した。殺し屋にとって、それはあまりにも平和的で、あまりにも別世界だったからだ。
しかもエージェントハジキの顔は真剣そのもの。冗談で言っているとは思えなかった。
「すまん。どういうことか説明してくれ」
「“野薔薇ノ王国”は一つ、深刻な問題を抱えております。圧倒的に男性が足りず、嫁に行けない女性で溢れかえっているのです」
「にわかには信じられないんだが……。あんなに可愛くて美人揃いなんだ。引く手数多だろ。世の中には嫁不足に悩むとこだってあるんだ。嫁ぎに行けばいいじゃないか」
「それが出来れば、苦労はいたしません」
ハジキは大きくため息をつくと、話を続ける。
「ワタクシ達の住むこの世界、オトギワルドには、奴隷狩りに奴隷商人、そして奴隷市場があります。ザック様なら当然ご存じですよね?」
「あ………そう言うことか」
「はい。そう言うことです」
“野薔薇ノ民”の女性達は、女神のごとき美しさが災いして、奴隷市場で高額で取引される。国外に嫁ぎに行けば、奴隷狩りの餌食にされるのだ。
「その昔、“野薔薇ノ民”の娘が小さな村に嫁ぎました。ですが数日後に村は滅んでしまいます。たった一人の娘をさらうために、奴隷狩りが村人を皆殺しにしたのです。そのような悲劇を繰り返すわけにはまいりませんので、男性に“王国”への婿入りをお願いしています。ですが、スパイの侵入を許す危険を孕みますし、女性に暴力を振るうDV男を呼び込みたくもありません。故に審査は非常に厳しくなり、男性不足は一向に解消されません。だからこそ、ザック様にはこの地に止まり、妻をめとっていただきたいのです」
「なるほどねぇ……。切実だって事は理解したよ」
「ちなみに嫁取りは百人までオッケー♪ 合法的にハーレムを築けますよ♪」
「ええええっ!!! マジかよっ!?」
「はい。マジです! 切実なんです!」
「そうは言っても、オレは世界最高額の賞金首だぜ?」
「我々は決して同胞を見捨てません。ザック様が“王国”の一員となってくださるのなら、国を挙げて全力でお守りいたします。ですので、なにとぞご考慮くださいまし。結婚できない娘達を救済してくださいまし。伏してお願いいたします」
そう言うと、ハジキは深々と頭を下げる。
「ま、まあ、考えてみるよ。今はそれで勘弁してくれ」
「はい! ありがとうございます!」
なんだこれ? 妙な事になってきたぞ? どうする? これまでとは違う責任を負わされそうで、不安になって来た。どうしよう? 逃げちまおうかなぁ……
「すっかり脱線してしまい、申し訳ございません。本題に戻らせていただきます」
「………ああ、そうだったな。そういえばそうだった」
慣れないピンク色の話に動揺して、すっかり忘れていた。今は状況の整理をしなくちゃな。
「ザック様はご存じでしょうか? ジェイクという名の男性を」
思いがけない名前を耳にして、ザックに緊張が走る。
何故ハジキの口から兄貴の名前が出てきたのか。
どうやらザックはまだ、死ぬわけには行かないようだ。
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