13 / 27
第2章 Fluttering
第13話 傷口
しおりを挟む
アルゴリズムによる配列の範囲外指定でエラーが発生した。そのエラーが可視化され、傷口のようなグラフィックとして表示される。
傷口からは出血みたいにコードや数字が溢れてきている。もうバグが勝手に動き回ることはないけど、代わりに傷口はやたらとリアルな表現になっている。多分、これも社長の趣味なんだろうな。
私はレーザー型のモデファイ・ガンを構え、修復のコードを詠唱し、レーザーの光を傷口に当てる。エラーの原因さえ分かれば、あとはAIがソースコードを修正してくれるのだ。だから私達はキーボードを叩く必要がない。
傷口は修復作業が進むにつれ徐々に塞がっていく。完全に塞がったら消えるものと思っていたが、薄い傷痕として残った。
「完治しても痕が残る仕様なの?」
「相変わらずエラー周りの資料はほとんど無いからな。分からん」
「適当だなぁ。そのうち傷痕が消えるか、って今度は生き物みたい」
智は仕様変更された部分の資料を出すよう会議で再三伝えているが、開発部からは、なしのつぶてらしい。
「私がハッキングしましょうか」
「知ってると思うけど、ここでの会話もログが残るからな」
「音声データの保存場所は知ってるから、なんなら消しちゃいますよ」
スーパーハッカーの希璃は本来の能力を発揮できず、手持ち無沙汰の様子だ。おとなしくセキュリティ部にいればよかったのに。
希璃は私と一緒に働きたいと言ってこのチームに入ってきた。だが、地味な作業の積み重ねであるデバッグ作業は、彼女を辟易させているのだろう。
私達は、コンサートホールを模した建物の検証作業に入っている。
AIが動かす30名ほどの吹奏楽団がクラシックを奏でる中、跳ね上げ式の椅子の上に立ったり、スピーカーを叩いてみたり、演奏中の楽団員の邪魔をしてみたり、なんだか酔っ払いが悪行を働くような行動をして、チェック項目を埋めていく。
長縄くんは、壁に向かって歩き続けるという苦行を買って出た。ホールのあちこちの壁にぶつかって行く勇姿を見て、私は色んな意味で泣きそうになった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
作業を終えて、ゴーグルとイヤフォン、手袋を外す。
隣の席には希璃がいる。そういえばここはオフィスだったなと思い出した。乾燥対策のためにマスクまで着けていると、視覚、聴覚、触覚、嗅覚にいたるまで、味覚以外の感覚を奪われてしまうため、作業中は自分がどこにいたのか忘れてしまう。
私と希璃はコンビニ弁当を持って休憩室へ向かう。私はタルタルチキン南蛮、希璃はオムカレーだ。
廊下を歩いていると、モリワキ社長とすれ違う。ブロンドヘアのポニーテールでスタイルの良い女性が、社長の横に付いて歩いている。
その女性と一瞬、目が合った。すぐにあちらが目を逸らした。
間抜けなプロの人だ。
希璃は、その女性の後ろ姿をじっと睨んでいた。
「何あれ、女を侍らせて。セリトらしくないよ」
「綺麗な人だったね。あんな美人じゃ隠密行動が下手なわけだ」
「隠密行動?」
それは置いておいて、まずは腹ごしらえだ。
もう午後3時なので閑散としている休憩室に入る。コンビニ弁当をレンジで温めて、食べながら話の続きをする。
「私が遠藤教授と会ってる時に、コソコソ見張ってた人だと思う」
「遠藤さんと何の話をしてたの?」
「社長がアメリカの警備会社と取引してたって。何か良くないことをしようとしてるかも、って教えてくれた。あと、周りに気をつけるようにって」
「なら、あの女はセリトの護衛ってことか。にしても、目立ちすぎでしょ」
希璃にも、社長が何を企んでいるのかは分からないようだ。ただ、フラクタル・グラウンドは日本のみベータ版が配信されている段階だが、別会社が製作している基幹AIは、すでにアメリカ、中国、インドで別のソフトウェアやサービスのベースとして動いているらしい。
「あのエラー処理用のAIは廃棄かなぁ」
「あっちの方が動作が速くてセキュリティも強かった。私が基幹AIにやったみたいなシステム設定の書き換えなんてできなかったんだけど、商用には適さなかったってことでしょうね」
間違いなく、何かが裏で動いている。でも、何が狙いか、何をしたいのかが全く見えてこない。
「私達が悪事の片棒を担いでるってことはないよね」
「直接は、ないと思う。さやかさんの言ってる意味も分かるし、あの女のことも気になるから、私も調べてみるよ」
「モリワキ社長のことは触れない方がいいと思う。希璃にも警告がいくだろうから」
「私が探知されるようなヘマ、するわけないじゃない」
胸に握り拳を当て、えっへんと偉そうな顔をする。頼れるスーパーハッカーだ。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
オフィスの中、自分のチームの島に戻ると、智と長縄くんが難しそうな顔をしながら、動画を見ていた。私は野次馬で覗き込む。ずいぶん前に、広瀬チームがレベルAのバグに壊滅させられた時の映像だった。
「また見てるの? もうバグは襲ってこないじゃない」
「一番最初の、エラーが発生した時さ。明らかに不自然な出方をしてるんだ。まるで……」
「爪で引っ掻いたみたいに見えます」
長縄くんが楽しそうに智に被せる。
「解像度が低いので、画像処理ソフトにかけてみたんです。ここを見てください」
そう言って、彼は再生ボタンをクリックする。
何もない空間に、少し歪が現れる。一度止まって、しばらくすると一気に歪は下に向かって広がる。
「なんか、チャックを開けるみたいに広がってるね」
「そうなんです。いったん少しだけ開いてみて、その後はどこまで開けられるかを試しているようにも見えます」
人為的なものか、AIの暴走か。それとも。
「希璃はこれに関係してないんだよね」
「私がやるなら、もっとカッコ良くやる。演習の邪魔した時だってヒーローみたいだったでしょ。セキュリティ部でもこのレベルAの件を調査したけど、外部からのアクセスはなかったって結論が出てる」
「内部からは?」
「内部? ……その可能性は最初から排除されてたかもね。ログが残るから」
希璃ですら、AIのシステム設定を変更した記録を消すことはできず、あっという間にマスターAIに検知されていた。
おそらくこの社内に希璃以上のスキルを持った人物はいない。つまり、操作ログで引っ掛かってこない場合、内部犯の可能性は限りなく低いと言える。
「ねえ、希璃。エラー処理用のAIがどうなったか調べてほしいんだけど」
「さやか。朝宮。それはやめておけ」
「どうしてよ。希璃なら跡を残さずに調べられるよ」
智は私と希璃を交互に見てから、険しい表情で言う。
「広瀬先輩の行方が分からなくなった」
傷口からは出血みたいにコードや数字が溢れてきている。もうバグが勝手に動き回ることはないけど、代わりに傷口はやたらとリアルな表現になっている。多分、これも社長の趣味なんだろうな。
私はレーザー型のモデファイ・ガンを構え、修復のコードを詠唱し、レーザーの光を傷口に当てる。エラーの原因さえ分かれば、あとはAIがソースコードを修正してくれるのだ。だから私達はキーボードを叩く必要がない。
傷口は修復作業が進むにつれ徐々に塞がっていく。完全に塞がったら消えるものと思っていたが、薄い傷痕として残った。
「完治しても痕が残る仕様なの?」
「相変わらずエラー周りの資料はほとんど無いからな。分からん」
「適当だなぁ。そのうち傷痕が消えるか、って今度は生き物みたい」
智は仕様変更された部分の資料を出すよう会議で再三伝えているが、開発部からは、なしのつぶてらしい。
「私がハッキングしましょうか」
「知ってると思うけど、ここでの会話もログが残るからな」
「音声データの保存場所は知ってるから、なんなら消しちゃいますよ」
スーパーハッカーの希璃は本来の能力を発揮できず、手持ち無沙汰の様子だ。おとなしくセキュリティ部にいればよかったのに。
希璃は私と一緒に働きたいと言ってこのチームに入ってきた。だが、地味な作業の積み重ねであるデバッグ作業は、彼女を辟易させているのだろう。
私達は、コンサートホールを模した建物の検証作業に入っている。
AIが動かす30名ほどの吹奏楽団がクラシックを奏でる中、跳ね上げ式の椅子の上に立ったり、スピーカーを叩いてみたり、演奏中の楽団員の邪魔をしてみたり、なんだか酔っ払いが悪行を働くような行動をして、チェック項目を埋めていく。
長縄くんは、壁に向かって歩き続けるという苦行を買って出た。ホールのあちこちの壁にぶつかって行く勇姿を見て、私は色んな意味で泣きそうになった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
作業を終えて、ゴーグルとイヤフォン、手袋を外す。
隣の席には希璃がいる。そういえばここはオフィスだったなと思い出した。乾燥対策のためにマスクまで着けていると、視覚、聴覚、触覚、嗅覚にいたるまで、味覚以外の感覚を奪われてしまうため、作業中は自分がどこにいたのか忘れてしまう。
私と希璃はコンビニ弁当を持って休憩室へ向かう。私はタルタルチキン南蛮、希璃はオムカレーだ。
廊下を歩いていると、モリワキ社長とすれ違う。ブロンドヘアのポニーテールでスタイルの良い女性が、社長の横に付いて歩いている。
その女性と一瞬、目が合った。すぐにあちらが目を逸らした。
間抜けなプロの人だ。
希璃は、その女性の後ろ姿をじっと睨んでいた。
「何あれ、女を侍らせて。セリトらしくないよ」
「綺麗な人だったね。あんな美人じゃ隠密行動が下手なわけだ」
「隠密行動?」
それは置いておいて、まずは腹ごしらえだ。
もう午後3時なので閑散としている休憩室に入る。コンビニ弁当をレンジで温めて、食べながら話の続きをする。
「私が遠藤教授と会ってる時に、コソコソ見張ってた人だと思う」
「遠藤さんと何の話をしてたの?」
「社長がアメリカの警備会社と取引してたって。何か良くないことをしようとしてるかも、って教えてくれた。あと、周りに気をつけるようにって」
「なら、あの女はセリトの護衛ってことか。にしても、目立ちすぎでしょ」
希璃にも、社長が何を企んでいるのかは分からないようだ。ただ、フラクタル・グラウンドは日本のみベータ版が配信されている段階だが、別会社が製作している基幹AIは、すでにアメリカ、中国、インドで別のソフトウェアやサービスのベースとして動いているらしい。
「あのエラー処理用のAIは廃棄かなぁ」
「あっちの方が動作が速くてセキュリティも強かった。私が基幹AIにやったみたいなシステム設定の書き換えなんてできなかったんだけど、商用には適さなかったってことでしょうね」
間違いなく、何かが裏で動いている。でも、何が狙いか、何をしたいのかが全く見えてこない。
「私達が悪事の片棒を担いでるってことはないよね」
「直接は、ないと思う。さやかさんの言ってる意味も分かるし、あの女のことも気になるから、私も調べてみるよ」
「モリワキ社長のことは触れない方がいいと思う。希璃にも警告がいくだろうから」
「私が探知されるようなヘマ、するわけないじゃない」
胸に握り拳を当て、えっへんと偉そうな顔をする。頼れるスーパーハッカーだ。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
オフィスの中、自分のチームの島に戻ると、智と長縄くんが難しそうな顔をしながら、動画を見ていた。私は野次馬で覗き込む。ずいぶん前に、広瀬チームがレベルAのバグに壊滅させられた時の映像だった。
「また見てるの? もうバグは襲ってこないじゃない」
「一番最初の、エラーが発生した時さ。明らかに不自然な出方をしてるんだ。まるで……」
「爪で引っ掻いたみたいに見えます」
長縄くんが楽しそうに智に被せる。
「解像度が低いので、画像処理ソフトにかけてみたんです。ここを見てください」
そう言って、彼は再生ボタンをクリックする。
何もない空間に、少し歪が現れる。一度止まって、しばらくすると一気に歪は下に向かって広がる。
「なんか、チャックを開けるみたいに広がってるね」
「そうなんです。いったん少しだけ開いてみて、その後はどこまで開けられるかを試しているようにも見えます」
人為的なものか、AIの暴走か。それとも。
「希璃はこれに関係してないんだよね」
「私がやるなら、もっとカッコ良くやる。演習の邪魔した時だってヒーローみたいだったでしょ。セキュリティ部でもこのレベルAの件を調査したけど、外部からのアクセスはなかったって結論が出てる」
「内部からは?」
「内部? ……その可能性は最初から排除されてたかもね。ログが残るから」
希璃ですら、AIのシステム設定を変更した記録を消すことはできず、あっという間にマスターAIに検知されていた。
おそらくこの社内に希璃以上のスキルを持った人物はいない。つまり、操作ログで引っ掛かってこない場合、内部犯の可能性は限りなく低いと言える。
「ねえ、希璃。エラー処理用のAIがどうなったか調べてほしいんだけど」
「さやか。朝宮。それはやめておけ」
「どうしてよ。希璃なら跡を残さずに調べられるよ」
智は私と希璃を交互に見てから、険しい表情で言う。
「広瀬先輩の行方が分からなくなった」
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
ワイルド・ソルジャー
アサシン工房
SF
時は199X年。世界各地で戦争が行われ、終戦を迎えようとしていた。
世界は荒廃し、辺りは無法者で溢れかえっていた。
主人公のマティアス・マッカーサーは、かつては裕福な家庭で育ったが、戦争に巻き込まれて両親と弟を失い、その後傭兵となって生きてきた。
旅の途中、人間離れした強さを持つ大柄な軍人ハンニバル・クルーガーにスカウトされ、マティアスは軍人として活動することになる。
ハンニバルと共に任務をこなしていくうちに、冷徹で利己主義だったマティアスは利害を超えた友情を覚えていく。
世紀末の荒廃したアメリカを舞台にしたバトルファンタジー。
他の小説サイトにも投稿しています。
未来に住む一般人が、リアルな異世界に転移したらどうなるか。
kaizi
SF
主人公の設定は、30年後の日本に住む一般人です。
異世界描写はひたすらリアル(現実の中世ヨーロッパ)に寄せたので、リアル描写がメインになります。
魔法、魔物、テンプレ異世界描写に飽きている方、SFが好きな方はお読みいただければ幸いです。
なお、完結している作品を毎日投稿していきますので、未完結で終わることはありません。
ARIA(アリア)
残念パパいのっち
ミステリー
山内亮(やまうちとおる)は内見に出かけたアパートでAR越しに不思議な少女、西園寺雫(さいおんじしずく)と出会う。彼女は自分がAIでこのアパートに閉じ込められていると言うが……
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
俺だけ使えるバグで異世界無双
I.G
ファンタジー
クラスで陰キャの成瀬敬は常に学校が退屈だった。何かおかしなことが起きて学校どころじゃなくならないかと窓の外を眺める日々。
そんなある日、教室ごと転移してしまった成瀬達を待っていたのはセリナと名乗る魔道士だった。彼女は、カナリア王国が魔王の力によって壊滅の危機にあり、転移者達の力が必要だと協力を依頼してきた。なんでも、転移者は転移石という魔石によってステータスを爆上げできるのだと言う。クラスメイト全員が転移石を受け取り、最後にいよいよ成瀬の番が来たが、もう転移石はないと成瀬だけが断られてしまう。
成瀬が絶望する中、セリナはクラス全員を王都にテレポートする。しかし、成瀬が目を覚ますと一人だけ野原に捨てられていた。
これはそこから成り上がる主人公の異世界物語。
INNER NAUTS(インナーノーツ) 〜精神と異界の航海者〜
SunYoh
SF
ーー22世紀半ばーー
魂の源とされる精神世界「インナースペース」……その次元から無尽蔵のエネルギーを得ることを可能にした代償に、さまざまな災害や心身への未知の脅威が発生していた。
「インナーノーツ」は、時空を超越する船<アマテラス>を駆り、脅威の解消に「インナースペース」へ挑む。
<第一章 「誘い」>
粗筋
余剰次元活動艇<アマテラス>の最終試験となった有人起動試験は、原因不明のトラブルに見舞われ、中断を余儀なくされたが、同じ頃、「インナーノーツ」が所属する研究機関で保護していた少女「亜夢」にもまた異変が起こっていた……5年もの間、眠り続けていた彼女の深層無意識の中で何かが目覚めようとしている。
「インナースペース」のエネルギーを解放する特異な能力を秘めた亜夢の目覚めは、即ち、「インナースペース」のみならず、物質世界である「現象界(この世)」にも甚大な被害をもたらす可能性がある。
ーー亜夢が目覚める前に、この脅威を解消するーー
「インナーノーツ」は、この使命を胸に<アマテラス>を駆り、未知なる世界「インナースペース」へと旅立つ!
そこで彼らを待ち受けていたものとは……
※この物語はフィクションです。実際の国や団体などとは関係ありません。
※SFジャンルですが殆ど空想科学です。
※セルフレイティングに関して、若干抵触する可能性がある表現が含まれます。
※「小説家になろう」、「ノベルアップ+」でも連載中
※スピリチュアル系の内容を含みますが、特定の宗教団体等とは一切関係無く、布教、勧誘等を目的とした作品ではありません。
我らおっさん・サークル「異世界召喚予備軍」
虚仮橋陣屋(こけばしじんや)
青春
おっさんの、おっさんによる、おっさんのためのほろ苦い青春ストーリー
サラリーマン・寺崎正・四〇歳。彼は何処にでもいるごく普通のおっさんだ。家族のために黙々と働き、家に帰って夕食を食べ、風呂に入って寝る。そんな真面目一辺倒の毎日を過ごす、無趣味な『つまらない人間』がある時見かけた奇妙なポスターにはこう書かれていた――サークル「異世界召喚予備軍」、メンバー募集!と。そこから始まるちょっと笑えて、ちょっと勇気を貰えて、ちょっと泣ける、おっさんたちのほろ苦い青春ストーリー。
Owl's Anima
おくむらなをし
SF
◇戦闘シーン等に残酷な描写が含まれます。閲覧にはご注意ください。
高校生の沙織は、4月の始業式の日に、謎の機体の墜落に遭遇する。
そして、すべての大切な人を失う。
沙織は、地球の存亡をかけた戦いに巻き込まれていく。
◇この物語はフィクションです。全29話、完結済み。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる