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第2章 花鳥風月
第16話 手紙
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お母さん
こんな時ばかり頼ってごめんなさい。勝手に結婚して、勝手に子供を産んで、育てられなくなってしまいました。夫が借金を残して蒸発してから1か月経ち、捜索願は出したけどなしのつぶてです。警察からはもう日本に居ないかもしれないと言われています。
この子の名前はお母さんが決めてあげてください。顔も覚えてない母親に付けられた名前なんかより、きっとそのほうがこの子も嬉しいのではないかと思います。借金の取り立てがここに来るかもしれません。すでに縁を切っていると言えばおそらく納得するはずです。絶対に借金の肩代わりはしないでください。少しずつだけど私が返済していくつもりで、これから弁護士を立てて話し合う予定です。
母子手帳を添えておきます。私と同じO型です。だからお母さんとは気が合わないかもね。生まれた時は2キロちょっとしかなくて集中治療室に入れられてました。でもたくさんお乳を飲んでくれて、けっこう大きくなってくれました。この子の今後の成長を見られないことが本当に残念です。
出て行かなければよかった。色んなこと我慢して、この町でゆっくり生きたらよかったと、今では思っています。そういえば、たけしくんは元気ですか。名字はのづきだったかな。ずっとあの男の子のそばにいたらよかった。私がこの町を出るって言った時、たけしくんは引き止めてくれたのに。そばにいればきっとずっと私のことを守ってくれたはず。私この町嫌いだったけど、たけしくんのことは大好きでした。
お母さん
本当にごめんなさい。私のちからではこの子を幸せにすることはできません。どうか、どうかこの子をよろしくお願いします。お母さんに育てていただいたご恩は決して忘れません。この子が幸せに暮らせるように、生きていけるように、遠くでいつも願っています。
さようなら
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
俺は読み終えた手紙を、ゆっくり床板の上に置いた。おそらく同じくらいの速度で読んでいたであろう、伍香の啜り泣く声が耳元に届いてくる。チラリ振り返ると、レイが伍香の背中を摩ってくれていた。
「ルイさん。このあと香織さんからは何も?」
「そうだねぇ。……玲我、伍香ちゃんと遊んでおいで」
「うん。行こう伍香お嬢、ほら」
伍香は小さなハンカチを両目にあてて、何か振り払うように首を振ったあと、僅かに頷いて立ち上がった。そしてレイに手を引かれトボトボ歩いて行く。ふたりが離れるのを待って、ルイさんは無表情のまま俺を見ることもなく話し始める。
「さて、香織のその後じゃな。残念ながら本人からの連絡は無い。だが、わしに何かあった時のため名古屋の探偵さんを使って居所は突き止めてある。今は派遣会社に登録して働いて、独り寂しく生活しているみたいだねぇ」
「呼び戻さないんですか? あいつ、母親に会いたいのでは?」
ルイさんはお茶をひと口啜り、庭園を見つめて続ける。
「……もし孫の口から『会いたい』とか『一緒に暮らしたい』という言葉が出たら、希望を叶えてやるつもりでいるよ。わしからそれを問うことはない。毅さんの目には、今のレイが母親を欲している風に見えるのかい?」
「どうでしょう。まだレイのことあんま知らないけど、普通親子は……」
ちょっと待て俺は今何を言おうとした? 普通とか言える立場じゃないだろ。
「……すいません。出過ぎた発言でした」
「いいんだよ、アンタは優しいね。香織が惹かれるわけさ」
優しいってのはあんまりピンとこない。優しいんじゃなくて多分、ただ弱いだけだ。今までたくさんの間違った選択をしてきた。道を間違えてきた。だから人の進路や選択に対して強く出られない。もちろん社会を代表するような発言なんてできやしないし誰かを諭す資格だって無いはず。
「玲我が母親の存在を欲していないなら、こちらが余計な気を回さなくともあの子は元気に過ごしていける。この家含めた財産は、帰ってくることを条件として香織に与えると公正証書遺言も作ってある。だから毅さんは何も心配することはない。アンタは伍香さんのことだけ考えたらいいんだ」
「レイはこの手紙を読んだから伍香を気にかけてくれてたんですか。香織さんが好きだった俺の娘として?」
「どうかな。玲我の考えはわしにもよく分からんところがあるからのぅ。ある日小学校から呼び出されてな、下級生を殴ったというので問い詰めたら『天使いじめる奴らは許さない』と言っておった。それから何度も学校に呼び出された。そうか、あれからもう4年になるのか」
「その節は、ウチの娘が大変なご迷惑をおかけしました」
頭を下げようとした俺に対し、ルイさんは右手を前へかざして止めた。
「玲我のやつが勝手にやったことじゃわい。毅さんは謝る必要なんてないよ」
俺は庭園を見回す。頭痛を引き起こす前頭葉の魔物はもう鳴りを潜めたみたいだ。しかし代わりに新たな思い出が湧いてくることもない。これ以上、香織について忘れているエピソードは無いのかもしれない。
「ばあちゃん、コレ! 蜂の巣取ったヨ!」
大声に振り向くと、頭の先からつま先まで完全防護の作業服に身を包んだレイと、なぜか同じ武装状態の伍香が渡り橋の辺りに突っ立っていた。大きなビニール袋の中に入れたすんごく大きくて重たそうな蜂の巣をふたりがかりで持ち、魔訶不思議なアピール中だ。
「すごいでしょパパ! ふたりで取ったんだよ!」
「えと、伍香? 遊んでたんじゃないのか」
「そうだよ、遊び! 蜂の巣駆除してた! パパこれけっこう面白いよ!」
ん? えーっと。さっき我が娘は手紙を読んで泣いていて、レイに連れられて離席して。それから俺がルイさんとほんのちょっと会話してる間に世界線変わった? なんか何でも屋さんの研修中みたいな姿へ変わっとるんですけど。俺おかしくないよな。
「ホッホッホ。若いもんは元気だのぅ」
「いやいやいやおかしいでしょ。小学生と中学生ってこんな風に遊ぶものですか?」
「ふーむ、やはり毅さんは頭が硬いな。小学生の時から……」
「それさっきも聞きましたよ。え、何ナニこれどういう状況?」
やっぱ洲本家と深く関わるのはやめた方がいい。そう思い知らされた日曜日の朝。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
色んなことを思い出したのは良いけれど、藪から蛇をつついて出してしまったような気分だ。さらに娘が宇宙服みたいな恰好で蜂の巣駆除をするという変なシチュエーションにも遭遇したりして混乱したまま洲本の屋敷を出た。伍香が帰り道ずっと熱っぽく当時の状況を語り続けるので俺は白目剥いて右から左へ聞き流している。
「でね、それからレイちゃんがこうやってサスマタみたいなのを使ってぇ……」
「あ、悠希から電話だァ。楽しく語ってるところすまないな、出るわ」
ナイスタイミングだぞ悠希。俺はスマホの画面をフリックして電話に出た。
『おーい、貴様は私に何の興味も無いのかね』
「んん? 何の話だ」
『私が長野に帰ってから、ぜんぜん連絡を寄越さないのはどういう了見なんだって聞いてるの。伍香ちゃんとトドブレのメッセージでやり取りしてるからアンタの近況は分かってるけど、いい加減愛想が尽きそうですよまったく』
「って言ったって何を連絡すんだよ。俺はまだ何にも決めてないぞ。しご……」
おっとっと、あぶない危ない、伍香も傍で聴いてるんだった。まだ仕事を辞めてここにいるとカミングアウトする時期じゃない。
「……あの、俺に何か届いてたりしない?」
『その口ぶりだと近くに伍香ちゃんがいるようね。届いたわよ書類一式。どうする? そっちに送って欲しいのかな』
「今は要らねぇよ。俺の書類入れにでも突っ込んどいてくれ」
『分かった。で、何か私にかける言葉はホントのホントに無いのでしょうかね?』
「うッ、えぇと。あのさ、お前が長野に戻った日、駅で最後言ってくれた言葉。アレ俺も同じ気持ちだよ。あの時は咄嗟に返せなくて、ゴメン」
スマホのスピーカーからの音声が途絶えた。念の為に耳から離し画面を確認しても通話中表示のまま。なんだ、なんだよ怖えぇなオイ。なんか言えよ。
『……ばぁぁぁーか』
という掠れた音が再生された。電話アプリの画面には『通話終了』という大きな文字。眉間に皺寄せぼんやりな俺の袖を伍香が引っ張る。
「ねぇパパ。悠希さん、なんて?」
「ただの事務連絡だよ。俺に書類が届いたんだとさ」
「ふーん。また来てくれないかなぁ悠希さん」
「会いたいのか?」
「そりゃあね。だって悠希さんはパパの……大切な人だから」
そう言ったのち伍香は俺の前に出て歩き始めた。ああ、そうか。気持ちってのは胸にしまってあるだけじゃダメなんだよな。ちゃんと伝えるただそれだけの簡単なことなのに。その簡単なことで自分を含めたこの世界は動くはずなのに。そうだ、さっき俺の中には答えがあった。あとはどんな言葉でそれを伝えるかだけなんだ。
風が吹いて伍香の長い髪が静かに揺れる。俺は両手をギュッと握り締め、しっかりと前を見据えて足を踏み出す。兄貴のリハビリがひと息ついたら、自分の中にある言葉を吐き出そう。
この小さな世界へのサヨナラを。
こんな時ばかり頼ってごめんなさい。勝手に結婚して、勝手に子供を産んで、育てられなくなってしまいました。夫が借金を残して蒸発してから1か月経ち、捜索願は出したけどなしのつぶてです。警察からはもう日本に居ないかもしれないと言われています。
この子の名前はお母さんが決めてあげてください。顔も覚えてない母親に付けられた名前なんかより、きっとそのほうがこの子も嬉しいのではないかと思います。借金の取り立てがここに来るかもしれません。すでに縁を切っていると言えばおそらく納得するはずです。絶対に借金の肩代わりはしないでください。少しずつだけど私が返済していくつもりで、これから弁護士を立てて話し合う予定です。
母子手帳を添えておきます。私と同じO型です。だからお母さんとは気が合わないかもね。生まれた時は2キロちょっとしかなくて集中治療室に入れられてました。でもたくさんお乳を飲んでくれて、けっこう大きくなってくれました。この子の今後の成長を見られないことが本当に残念です。
出て行かなければよかった。色んなこと我慢して、この町でゆっくり生きたらよかったと、今では思っています。そういえば、たけしくんは元気ですか。名字はのづきだったかな。ずっとあの男の子のそばにいたらよかった。私がこの町を出るって言った時、たけしくんは引き止めてくれたのに。そばにいればきっとずっと私のことを守ってくれたはず。私この町嫌いだったけど、たけしくんのことは大好きでした。
お母さん
本当にごめんなさい。私のちからではこの子を幸せにすることはできません。どうか、どうかこの子をよろしくお願いします。お母さんに育てていただいたご恩は決して忘れません。この子が幸せに暮らせるように、生きていけるように、遠くでいつも願っています。
さようなら
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
俺は読み終えた手紙を、ゆっくり床板の上に置いた。おそらく同じくらいの速度で読んでいたであろう、伍香の啜り泣く声が耳元に届いてくる。チラリ振り返ると、レイが伍香の背中を摩ってくれていた。
「ルイさん。このあと香織さんからは何も?」
「そうだねぇ。……玲我、伍香ちゃんと遊んでおいで」
「うん。行こう伍香お嬢、ほら」
伍香は小さなハンカチを両目にあてて、何か振り払うように首を振ったあと、僅かに頷いて立ち上がった。そしてレイに手を引かれトボトボ歩いて行く。ふたりが離れるのを待って、ルイさんは無表情のまま俺を見ることもなく話し始める。
「さて、香織のその後じゃな。残念ながら本人からの連絡は無い。だが、わしに何かあった時のため名古屋の探偵さんを使って居所は突き止めてある。今は派遣会社に登録して働いて、独り寂しく生活しているみたいだねぇ」
「呼び戻さないんですか? あいつ、母親に会いたいのでは?」
ルイさんはお茶をひと口啜り、庭園を見つめて続ける。
「……もし孫の口から『会いたい』とか『一緒に暮らしたい』という言葉が出たら、希望を叶えてやるつもりでいるよ。わしからそれを問うことはない。毅さんの目には、今のレイが母親を欲している風に見えるのかい?」
「どうでしょう。まだレイのことあんま知らないけど、普通親子は……」
ちょっと待て俺は今何を言おうとした? 普通とか言える立場じゃないだろ。
「……すいません。出過ぎた発言でした」
「いいんだよ、アンタは優しいね。香織が惹かれるわけさ」
優しいってのはあんまりピンとこない。優しいんじゃなくて多分、ただ弱いだけだ。今までたくさんの間違った選択をしてきた。道を間違えてきた。だから人の進路や選択に対して強く出られない。もちろん社会を代表するような発言なんてできやしないし誰かを諭す資格だって無いはず。
「玲我が母親の存在を欲していないなら、こちらが余計な気を回さなくともあの子は元気に過ごしていける。この家含めた財産は、帰ってくることを条件として香織に与えると公正証書遺言も作ってある。だから毅さんは何も心配することはない。アンタは伍香さんのことだけ考えたらいいんだ」
「レイはこの手紙を読んだから伍香を気にかけてくれてたんですか。香織さんが好きだった俺の娘として?」
「どうかな。玲我の考えはわしにもよく分からんところがあるからのぅ。ある日小学校から呼び出されてな、下級生を殴ったというので問い詰めたら『天使いじめる奴らは許さない』と言っておった。それから何度も学校に呼び出された。そうか、あれからもう4年になるのか」
「その節は、ウチの娘が大変なご迷惑をおかけしました」
頭を下げようとした俺に対し、ルイさんは右手を前へかざして止めた。
「玲我のやつが勝手にやったことじゃわい。毅さんは謝る必要なんてないよ」
俺は庭園を見回す。頭痛を引き起こす前頭葉の魔物はもう鳴りを潜めたみたいだ。しかし代わりに新たな思い出が湧いてくることもない。これ以上、香織について忘れているエピソードは無いのかもしれない。
「ばあちゃん、コレ! 蜂の巣取ったヨ!」
大声に振り向くと、頭の先からつま先まで完全防護の作業服に身を包んだレイと、なぜか同じ武装状態の伍香が渡り橋の辺りに突っ立っていた。大きなビニール袋の中に入れたすんごく大きくて重たそうな蜂の巣をふたりがかりで持ち、魔訶不思議なアピール中だ。
「すごいでしょパパ! ふたりで取ったんだよ!」
「えと、伍香? 遊んでたんじゃないのか」
「そうだよ、遊び! 蜂の巣駆除してた! パパこれけっこう面白いよ!」
ん? えーっと。さっき我が娘は手紙を読んで泣いていて、レイに連れられて離席して。それから俺がルイさんとほんのちょっと会話してる間に世界線変わった? なんか何でも屋さんの研修中みたいな姿へ変わっとるんですけど。俺おかしくないよな。
「ホッホッホ。若いもんは元気だのぅ」
「いやいやいやおかしいでしょ。小学生と中学生ってこんな風に遊ぶものですか?」
「ふーむ、やはり毅さんは頭が硬いな。小学生の時から……」
「それさっきも聞きましたよ。え、何ナニこれどういう状況?」
やっぱ洲本家と深く関わるのはやめた方がいい。そう思い知らされた日曜日の朝。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
色んなことを思い出したのは良いけれど、藪から蛇をつついて出してしまったような気分だ。さらに娘が宇宙服みたいな恰好で蜂の巣駆除をするという変なシチュエーションにも遭遇したりして混乱したまま洲本の屋敷を出た。伍香が帰り道ずっと熱っぽく当時の状況を語り続けるので俺は白目剥いて右から左へ聞き流している。
「でね、それからレイちゃんがこうやってサスマタみたいなのを使ってぇ……」
「あ、悠希から電話だァ。楽しく語ってるところすまないな、出るわ」
ナイスタイミングだぞ悠希。俺はスマホの画面をフリックして電話に出た。
『おーい、貴様は私に何の興味も無いのかね』
「んん? 何の話だ」
『私が長野に帰ってから、ぜんぜん連絡を寄越さないのはどういう了見なんだって聞いてるの。伍香ちゃんとトドブレのメッセージでやり取りしてるからアンタの近況は分かってるけど、いい加減愛想が尽きそうですよまったく』
「って言ったって何を連絡すんだよ。俺はまだ何にも決めてないぞ。しご……」
おっとっと、あぶない危ない、伍香も傍で聴いてるんだった。まだ仕事を辞めてここにいるとカミングアウトする時期じゃない。
「……あの、俺に何か届いてたりしない?」
『その口ぶりだと近くに伍香ちゃんがいるようね。届いたわよ書類一式。どうする? そっちに送って欲しいのかな』
「今は要らねぇよ。俺の書類入れにでも突っ込んどいてくれ」
『分かった。で、何か私にかける言葉はホントのホントに無いのでしょうかね?』
「うッ、えぇと。あのさ、お前が長野に戻った日、駅で最後言ってくれた言葉。アレ俺も同じ気持ちだよ。あの時は咄嗟に返せなくて、ゴメン」
スマホのスピーカーからの音声が途絶えた。念の為に耳から離し画面を確認しても通話中表示のまま。なんだ、なんだよ怖えぇなオイ。なんか言えよ。
『……ばぁぁぁーか』
という掠れた音が再生された。電話アプリの画面には『通話終了』という大きな文字。眉間に皺寄せぼんやりな俺の袖を伍香が引っ張る。
「ねぇパパ。悠希さん、なんて?」
「ただの事務連絡だよ。俺に書類が届いたんだとさ」
「ふーん。また来てくれないかなぁ悠希さん」
「会いたいのか?」
「そりゃあね。だって悠希さんはパパの……大切な人だから」
そう言ったのち伍香は俺の前に出て歩き始めた。ああ、そうか。気持ちってのは胸にしまってあるだけじゃダメなんだよな。ちゃんと伝えるただそれだけの簡単なことなのに。その簡単なことで自分を含めたこの世界は動くはずなのに。そうだ、さっき俺の中には答えがあった。あとはどんな言葉でそれを伝えるかだけなんだ。
風が吹いて伍香の長い髪が静かに揺れる。俺は両手をギュッと握り締め、しっかりと前を見据えて足を踏み出す。兄貴のリハビリがひと息ついたら、自分の中にある言葉を吐き出そう。
この小さな世界へのサヨナラを。
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