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第17話 彩
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三郎の来訪から数日経ち、ミヨはトモへ、花屋で聞いた冬でも夏の花が咲くという山のことを話した。あれからずっと元気のないハルを、その山に連れて行ってはどうかと提案したのだ。まだ結婚について話せていなかったトモは、道中にでもゆっくりふたりで話そうと、ハルを誘い、一緒に出掛けることにした。
「あっ、あの山じゃないですかね。てっぺんが霧で覆われてるって」
ウメが指差す先に、花屋で聞いたのと特徴ぴったりの山。トモとハルも馬車の窓から覗き、思ったより山が低いことに安堵した。花屋によると山のてっぺんはとても暖かいということだったが、普段から山登りなんてしないのに、いきなり冬の山を登るなんて寒々しいことをしようというのだ。高い山だったら引き返すくらいのつもりでいた。
「ところで、ウメは何をしに来たの?」
「ハルのお守ですよ。動けなくなったら背負ってでも山を下りますから安心してください。ふたりともは勘弁ですけどねアッハッハ」
嘘だった。ウメは、ミヨから頼まれて来ていた。ふたりだけだと、きっと何も喋らないだろうから、なんとか仲を取りもってくれと言われていたのである。否応なくその命令を受け入れたウメだが、彼女としても、このふたりのことは大変気がかりであった。
ウメの大荷物をぼんやり見ていたハルが問う。
「その、背負いの大袋には何が入ってるんでありんすか?」
「色々だよ。食糧に水筒、替えの着物、布巾に手ぬぐい、軟膏、敷物にえっと……」
なにしろハルが一人分入っているかのような巨大荷物。ウメは古い着物を縫い直して大袋を作ったという。どうりで所々別の生地が使われているわけだ。そしてどう見ても重そう。例えばウメが動けなくなったら、誰もその荷物を持ち帰ることはできないだろう。
「トモ、ウメが怪我しないように気を付けよう」
「そうね」
「え、何で?」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
馬車を降り、三人はひんやりとした細い畦道を進む。周りは畑がぽつぽつとあるだけで、人の気配は無かった。こんな用事でもなければこの時季に人がわざわざ来ることもなさそうな場所で、狸や猪などの野生動物の住処となっていること請け合いだ。
地図にある山登りの始まりらしき場所まで到着した。ウメは落ちている太い木の枝を拾い上げ、ハルへ、トモへと渡し、一等長い枝を自分用とした。
「熊はきっと冬眠してるから、怖いのは猪くらいだね。ま、出たらあっしがこの棒でやっつけてやりますよっ」
そう言って、大荷物を背負っているとは思えない、素早い動きで木の枝を振り回す。そんなウメの姿がおかしくて、ハルはトモを向いて微笑んだ。まだ元気とはいえない彼女の笑顔に、トモはいつ結婚の話を切り出そうか迷うのであった。
山に入り、落ち葉に埋もれ傾斜がついた地面を踏みしめ歩く。登山用の靴は用意できず、適当に集めた普段使いのブーツを履いてきており、度々足が滑るのでゆっくり、ゆっくりと進んで行くしかない。
「ウメ、少し休みましょうか」
「まだ百歩も歩いてませんよ。早過ぎます」
「これ食べられるかなぁ」
「ちょっとハル、キノコは毒があるかも知れないよ。触らないの」
ウメはふたりの集中力の無さに驚きながら、さらに大荷物で体幹を崩しながらも、なんとか最後尾からふたりを追い立てる。慎重が過ぎるトモに、なんでも興味を示すハル。これは大変な仕事を請けてしまったと後悔しきりだ。
所詮は低山、といえども足元の悪い中、ぽつんぽつんと置かれた道しるべの小岩を頼りに登っていくと、およそ半刻ほどで開けた場所に出た。
一足先に辺りを覆う霧の中へ突入したハルが、大きな声を上げる。
「暑い! なんざんしょこの暑さ!」
この時季に暑いなどと誇大な言い分では。そう思いながら霧の中へ入ったトモとウメは、ハルの言う通りだった環境に驚く。
「本当に暑い……。東京じゃないみたい」
「ちょ、ちょっとばかり休みましょう。汗が止まりません」
荷物をどすんと落ち葉の層へ下ろし、ウメ自身も膝ほどの高さの岩にどっかと腰を下ろした。
強い日差しもさることながら、土から立ち昇る蒸気はまさに夏の雨上がりの如き光景だ。纏わりつく蒸気とここまで歩いて来たことにより噴き出す汗で、三人の着物はしとど濡れていく。
ウメは、ふたりに汗を拭くための手ぬぐいを渡した。ハルはしばらく顔を拭いていたが、暑さに耐えきれなくなり着物を脱ぎ去った。蹴出一丁で駆け出すハルを叱咤するウメ。
「こぉら! なんてはしたない恰好してるの!」
「誰もいないんだから、良いでありんしょ! ほら綺麗な花がいっぱい咲いてるよトモぉ!」
ウメがまさかと思いトモに視線を映すと、やっぱりトモも着物を脱いでいた。トモは夜会用の乳押さえにももひきと、人目に当たっても困らない出で立ちだが、はしたないことに変わりはない。
「お嬢様! もし人に見られたらあっしは切腹ものです!」
「あら、それは大変ね。着物を脱ぐと丁度良い塩梅ですよ。ウメも脱いで、行きましょ!」
そう言ってトモも花のある方へ走って行ってしまった。
「……」
ウメは、汗だくの着物を脱ぎ棄て、湯文字一丁になった。
確かに気持ち良い。肌に当たる蒸気が汗に塗れた身体を冷やしていく。山の中で素っ裸を晒して思うこと。
「もう、お嫁に行けないねぇ」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
むせかえるような花の匂いの中で、ハルは腰ほどの高さで辺り一面に咲いた夏の花をじっくり観て歩く。どれがどんな名前なのかさっぱり分からないが、夏に川辺で採った花もたくさんある。間違いなく、ここに咲いているのは夏の花だった。七色より多くの色に囲まれて、その色彩の豊かさに感嘆の声を上げる。
「すごい。この景色、描きたいなぁ」
「また今度カンバスを持って……」
言いかけて、トモは口をつぐんだ。簡単にまた今度と言ってしまったが、それはできない約束になるかも知れない。もうこれ以上、約束事を増やしてハルをがっかりさせたくなかった。
ハルが突然、花畑の中に飛び込んで行った。腰を落として、なにやらごそごそと花々を揺らしている。ウメが大判の風呂敷で胸を隠しながらやって来て、ハルの方を見て訝しがる。
「あいつは何をやってるんですかね」
「さあ。暑さでおかしくなってしまったのかしら」
「元々が変な奴ですから。放っておきましょ」
しばらくして、ハルが花畑からごろんと前転して出た。
「なぁにやってんのさ。そろそろお昼にするよぉ」
ハルはそのまま落ち葉の上をごろごろと転がって来た。そしてトモの前で止まり、なにやら色の多いかたまりをトモへ手渡す。
「これ花飾り? すごく綺麗……」
「そう。トモに似合うかなって」
支える両手をはみ出すほど大きな花飾り。赤、黄、緑、青、橙色、紫、桃色の花が、器用に組み合わさって、真ん丸な形を鮮やかに彩っていた。
ハルは立ち上がり、かたまりから2本突き出た蔓を結んで、トモの髪に花飾りを挿した。ずっしりした重みがかかり、少しでも動いたら落ちてしまいそうだ。
「は、ハルぅ。動けないんだけど」
「そのまま、そのままで」
ハルは少し後ろに下がって落ち葉の上に座り込み、じぃっとトモを凝視する。
「アンタ何やってんの?」
「憶えておこうと思って。トモを描いて、あげたいんでありんす」
「花じゃなくて、お嬢様を描くのかいな」
「うん。それで、ずっと……あちき……」
ハルの瞳からひとつ、ふたつと水滴が落ちる。
「……憶えておくんだ。絶対に忘れないように。いつまでも……忘れないように……」
滲む視界の中で少し俯いたトモの綺麗な横顔を、ハルは見続けた。
トモは、結婚の話をする必要がないことに気付く。
きっとハルは理解している。
もう、会えなくなるんだと。
「あっ、あの山じゃないですかね。てっぺんが霧で覆われてるって」
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「ところで、ウメは何をしに来たの?」
「ハルのお守ですよ。動けなくなったら背負ってでも山を下りますから安心してください。ふたりともは勘弁ですけどねアッハッハ」
嘘だった。ウメは、ミヨから頼まれて来ていた。ふたりだけだと、きっと何も喋らないだろうから、なんとか仲を取りもってくれと言われていたのである。否応なくその命令を受け入れたウメだが、彼女としても、このふたりのことは大変気がかりであった。
ウメの大荷物をぼんやり見ていたハルが問う。
「その、背負いの大袋には何が入ってるんでありんすか?」
「色々だよ。食糧に水筒、替えの着物、布巾に手ぬぐい、軟膏、敷物にえっと……」
なにしろハルが一人分入っているかのような巨大荷物。ウメは古い着物を縫い直して大袋を作ったという。どうりで所々別の生地が使われているわけだ。そしてどう見ても重そう。例えばウメが動けなくなったら、誰もその荷物を持ち帰ることはできないだろう。
「トモ、ウメが怪我しないように気を付けよう」
「そうね」
「え、何で?」
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馬車を降り、三人はひんやりとした細い畦道を進む。周りは畑がぽつぽつとあるだけで、人の気配は無かった。こんな用事でもなければこの時季に人がわざわざ来ることもなさそうな場所で、狸や猪などの野生動物の住処となっていること請け合いだ。
地図にある山登りの始まりらしき場所まで到着した。ウメは落ちている太い木の枝を拾い上げ、ハルへ、トモへと渡し、一等長い枝を自分用とした。
「熊はきっと冬眠してるから、怖いのは猪くらいだね。ま、出たらあっしがこの棒でやっつけてやりますよっ」
そう言って、大荷物を背負っているとは思えない、素早い動きで木の枝を振り回す。そんなウメの姿がおかしくて、ハルはトモを向いて微笑んだ。まだ元気とはいえない彼女の笑顔に、トモはいつ結婚の話を切り出そうか迷うのであった。
山に入り、落ち葉に埋もれ傾斜がついた地面を踏みしめ歩く。登山用の靴は用意できず、適当に集めた普段使いのブーツを履いてきており、度々足が滑るのでゆっくり、ゆっくりと進んで行くしかない。
「ウメ、少し休みましょうか」
「まだ百歩も歩いてませんよ。早過ぎます」
「これ食べられるかなぁ」
「ちょっとハル、キノコは毒があるかも知れないよ。触らないの」
ウメはふたりの集中力の無さに驚きながら、さらに大荷物で体幹を崩しながらも、なんとか最後尾からふたりを追い立てる。慎重が過ぎるトモに、なんでも興味を示すハル。これは大変な仕事を請けてしまったと後悔しきりだ。
所詮は低山、といえども足元の悪い中、ぽつんぽつんと置かれた道しるべの小岩を頼りに登っていくと、およそ半刻ほどで開けた場所に出た。
一足先に辺りを覆う霧の中へ突入したハルが、大きな声を上げる。
「暑い! なんざんしょこの暑さ!」
この時季に暑いなどと誇大な言い分では。そう思いながら霧の中へ入ったトモとウメは、ハルの言う通りだった環境に驚く。
「本当に暑い……。東京じゃないみたい」
「ちょ、ちょっとばかり休みましょう。汗が止まりません」
荷物をどすんと落ち葉の層へ下ろし、ウメ自身も膝ほどの高さの岩にどっかと腰を下ろした。
強い日差しもさることながら、土から立ち昇る蒸気はまさに夏の雨上がりの如き光景だ。纏わりつく蒸気とここまで歩いて来たことにより噴き出す汗で、三人の着物はしとど濡れていく。
ウメは、ふたりに汗を拭くための手ぬぐいを渡した。ハルはしばらく顔を拭いていたが、暑さに耐えきれなくなり着物を脱ぎ去った。蹴出一丁で駆け出すハルを叱咤するウメ。
「こぉら! なんてはしたない恰好してるの!」
「誰もいないんだから、良いでありんしょ! ほら綺麗な花がいっぱい咲いてるよトモぉ!」
ウメがまさかと思いトモに視線を映すと、やっぱりトモも着物を脱いでいた。トモは夜会用の乳押さえにももひきと、人目に当たっても困らない出で立ちだが、はしたないことに変わりはない。
「お嬢様! もし人に見られたらあっしは切腹ものです!」
「あら、それは大変ね。着物を脱ぐと丁度良い塩梅ですよ。ウメも脱いで、行きましょ!」
そう言ってトモも花のある方へ走って行ってしまった。
「……」
ウメは、汗だくの着物を脱ぎ棄て、湯文字一丁になった。
確かに気持ち良い。肌に当たる蒸気が汗に塗れた身体を冷やしていく。山の中で素っ裸を晒して思うこと。
「もう、お嫁に行けないねぇ」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
むせかえるような花の匂いの中で、ハルは腰ほどの高さで辺り一面に咲いた夏の花をじっくり観て歩く。どれがどんな名前なのかさっぱり分からないが、夏に川辺で採った花もたくさんある。間違いなく、ここに咲いているのは夏の花だった。七色より多くの色に囲まれて、その色彩の豊かさに感嘆の声を上げる。
「すごい。この景色、描きたいなぁ」
「また今度カンバスを持って……」
言いかけて、トモは口をつぐんだ。簡単にまた今度と言ってしまったが、それはできない約束になるかも知れない。もうこれ以上、約束事を増やしてハルをがっかりさせたくなかった。
ハルが突然、花畑の中に飛び込んで行った。腰を落として、なにやらごそごそと花々を揺らしている。ウメが大判の風呂敷で胸を隠しながらやって来て、ハルの方を見て訝しがる。
「あいつは何をやってるんですかね」
「さあ。暑さでおかしくなってしまったのかしら」
「元々が変な奴ですから。放っておきましょ」
しばらくして、ハルが花畑からごろんと前転して出た。
「なぁにやってんのさ。そろそろお昼にするよぉ」
ハルはそのまま落ち葉の上をごろごろと転がって来た。そしてトモの前で止まり、なにやら色の多いかたまりをトモへ手渡す。
「これ花飾り? すごく綺麗……」
「そう。トモに似合うかなって」
支える両手をはみ出すほど大きな花飾り。赤、黄、緑、青、橙色、紫、桃色の花が、器用に組み合わさって、真ん丸な形を鮮やかに彩っていた。
ハルは立ち上がり、かたまりから2本突き出た蔓を結んで、トモの髪に花飾りを挿した。ずっしりした重みがかかり、少しでも動いたら落ちてしまいそうだ。
「は、ハルぅ。動けないんだけど」
「そのまま、そのままで」
ハルは少し後ろに下がって落ち葉の上に座り込み、じぃっとトモを凝視する。
「アンタ何やってんの?」
「憶えておこうと思って。トモを描いて、あげたいんでありんす」
「花じゃなくて、お嬢様を描くのかいな」
「うん。それで、ずっと……あちき……」
ハルの瞳からひとつ、ふたつと水滴が落ちる。
「……憶えておくんだ。絶対に忘れないように。いつまでも……忘れないように……」
滲む視界の中で少し俯いたトモの綺麗な横顔を、ハルは見続けた。
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