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一章私の人生
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しおりを挟む「私がいじめ、ビンで毒殺しようとしました。」
と心にもないが告白した。
私は容疑を認め、待ってましたと言わんばかりに、処刑を言い渡された。
わたしの家族は、王の言いなりだったみたいで、結局捕まってから一度も面会も来なかった。
そして、早く早くと言わんばかりに処刑はその日に行われた。
鎖で繋がれたが、久しぶりに外へ出れた。
こんなに早く楽になれたんなら、もっと早く言えばよかったと後悔が産まれた。
大事な貞操も守れたまま死ねたのに。
でも、これで解放される。
自慢だった髪の毛を切られていく。
ああ、私の綺麗な髪の毛。
しばらくお風呂にも入ってなくぼろぼろだったけど輝きは変わらなかった。
シャルドネに「君の髪は美しい!そして、君となら僕は楽しく生きれそうだ!」
と婚約したばかりの時に言われた言葉が脳裏によぎる。
あの頃は、なにも考えなくて幸せだったと。
そして、処刑台にどんどん近く。
ふと横を見ると、シャルドネと抱き合いながら私を見ているメイドだった頃の名残もない豪華な服装のイリーナがいた。
シャルドネはイリーナを慰めるような仕草をしていた。
そして、イリーナもシャルドネに慕い、身体を預けていた。
なんて、単純で馬鹿な男だろう。
あんな女と一緒になるなんてこの国は終わったわ。
あの、服装も王国が出したのだろう。
豪遊してますと言ってもいいぐらいの派手な装飾品ばかりだった。
イリーナ自体もまともな教育も受けていないと思うしね。
イリーナは目が合うと、口元はニヤつき、私を見下ろしていた。
もういいわ。
貴方の勝ちよ。
貴方が全部仕組んだのね。
あなたに負けたから、私は死ぬわ。
私は処刑台におとなしく行き、潔く人生を終わらせた。
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