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第二章
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受付にいた女の子が右の部屋に向かって叫んでいる。何回か呼ぶと、ゆっくり歩いて熟練の雰囲気を醸し出しているおじいさんがやってきた。
「騒がしくてすみませんね。こんにちは、わたくし、神社の神主を務めております。こういう者です」
胸ポケットから名刺を取り出して、ていねいに両手で渡してくれた。受け取ってみてみると、代表と書かれていた。分厚い上等そうな紙で出来ている。
わたしが眺めていると、にこやかな顔を保ったまま、柔らかい口調で尋ねてきた。
「どこから来られたんですか?」
「近くに住んでます」
「そうですか。なら、初詣でも来てくださってたんですか」
「はい」
「ちょっと、おじいちゃん。お祓いの人だよ。説明してあげて」
ゆったりとした話し方をするから、いつまで続くのだろうと考えていたところだったから助かった。
「苦しみや病気などの邪気から、穢れを取り除く浄化を行います。厄年や交通事故に遭われた方が来ることが多いですね」
慣れた様子でスラスラと説明が続いていた。なるほど。たしかに、厄払いくらいでしか来たことないかも.。ひとしきり説明が終わったら、正座にしていた足が痺れてきた。
崩すのを我慢して、さっさと聞いてしまいたい。そんな思いで、食い気味で尋ねた。
「いくらになりますか?」
「料金は定めておりませんので、お気持ち分の初穂料を神様に捧げる仕組みになっております」
相変わらず、おじいさんの神主はゆっくりと喋り続ける。
「では、本題に入りますね」
「お願いします」
わたしの視線を感じたのか、若い女の子が切り出してきた。思わず、了承した。その子も足を崩していたことから、私も少しだけ楽な姿勢を取った。持ってくてくれた茶とお菓子を口に運びながら、話が続いている。
「どのようなお悩みでしょうか?」
ここからは、金髪の女子高生が出てきて話を伺ってくれるようだ。
「実は、娘が失踪してしまったんです。警察に言っても、すぐに解決できないと言われてしまいました。そこで、お祓いをしてもらえないかなと思ったんです」
「ちょっと見させてもらいますね」
紫の数珠を付けたかと思ったら、おじいさんがお経を唱えだした。はっと目を開けて、神妙な様子で話し出した。
「これは、狗神憑きだからうちでは対応しきれないねぇ」
「え、じゃあ、どうすればいいんですか?」
「専門の神社を紹介するから、そこに行ってみるといいかもしれません」
そんなわけで、代々、狗神のプロフェッショナルとして呪術師をやっている徳島県犬見神社に行くことにした。本当にここで合っているのかな。バスに揺られながら考えていると、
「次は、犬見神社前です」
というアナウンスが流れている。ボタンを押すと、少し揺れながら乱雑に止まった。降りてみると、ほとんど交通整備されていない山道だった。登山靴を履いてきてよかった。
坂道を登ると小さな鳥居が出てきた。地元と違って規模は小さいのに、既に数組の人たちがお参りをしていた。鳥居の近くでほうきを持って掃除をしている人が居た。
声をかけて振り返ったのは、この前の神社で会った受付の女子高生だった。相変わらず金髪で、服装だけはしっかり巫女のようなものを着ている。
「この前の人ですよね。何でここにもいるんですか?」
「あっちは実家。ここは手伝いに来てって言われて、たまにバイト代もらいに来てるんだよね」
ちょっと気だるげに腕を組んで、目は座っている。前の態度とは大違いだ。いち早くプロに変わってもらおう。そう思い、できるだけ低い声で真剣さをアピールしてみた。
「狗神憑きだから専門のところじゃないと無理と言われて、ここに来ました。担当の方はいらっしゃいますか?」
「あたしだけど」
即答されたから、拍子抜けしてしまった。一瞬、何を言っているのか理解できずに、数秒フリーズしてしまった。
「ほんとに? 大丈夫なんですか?」
「やってみれば分かるよ」
ほうきの手を止めて、室内に入らされた。
「信じてくれないみたいだから、ちょっとパフォーマンス的なことをするね。いつもはしないんだけどな。こう見えても、結構有名みたいだからさ」
「そうは見えないですけど」
女子高生がどうして、そんなバイトしてるのか。そう思っていると、心の声が筒抜けなのか、それに対して答えが返ってきた。
「最初は手伝いついでにやってたんだけど、あまりの効果と的中率の高さにより口コミで広がったってやつ」
「昔は専業主婦だったけど、いまは歴史関連のもの。それも事務仕事を中心にやってるね」
何も言っていないのに、悩みを当てられてぎょっとした。そこから、女子高生は怒涛のスピードで話し出した。
「すごい。なんで分かるんですか?」
「今回の場合は、仕事風景が浮かんできた。それを見たら分かる」
テレビで見る霊能者とは違って、過剰な演出をしたり数珠を付けたりはしていない。ただ、わたしの後ろをぼんやりとした目で見ている。
「よし、これで信じてもらえたかな。お子さんの悩みで来たの?」
「行方不明になっちゃって」
「それ、旦那さんは関係ないよ」
「どういうことですか? 保育士さんからお父さんが迎えに来たって言われて、追いかけたら後ろ姿がそっくりだったんですけど」
「たまにあるの。呪いの力が酷いと、そうやって連れ去って嫌な目に遭わせるのね。自分の想像する、最も近い姿で見えるんだよ」
「そうなんですか」
「心当たりはある?」
「そんなの、誰かに恨まれたり呪われたりするようなこと、した覚えありません」
「狗神憑きってことは、誰かが呪うか呼ばないとやって来ないの。無自覚に何か気に障ることをやっちゃったんだろうね」
一気に喋りすぎて、息が苦しくなっていた。急いで、わたしは深呼吸をした。女子高生も同じだったのか、近くに合ったポテトチップスを長いピンクの爪でつまんでいる。
「とりあえず、狗神のお祓いをやっとくね。これで、いま憑いているものはいなくなると思う」
「なにが憑いてるんですか?」
眉間にしわを寄せて、鋭い目をして、わたしの背後を凝視していた。振り返ってみても、なにも見えない。悪い気さえ感じない。
「あまり見ない方がいいよ。これは、単なる悪霊。呪われて、身体にあるエネルギーが悪くなってくると、同じような気質の霊がついてくるの」
「ほら、普段でも、ひとつ嫌なことが起きると連続して災難が降りかかってくるでしょ。要は、あれと同じなんだよ」
説明を聞いても、よく分からなかった。エネルギーと言われても、見えないものだし、そもそも呪われていること自体がいまいち信じられなかった。
「じゃあ、浄化をはじめます」
呪術師は長い数珠を三重にして、右の手首にかけていた。横にあった木材の籠から顔ぐらいの大きさもあるホラ貝を取り出して、目を瞑りながら吹いている。
耳に響き渡るものの、不思議と海にいるときのように落ち着く音色だった。音階自体はホルンに似ている。わたしは、じっとこころを落ち着かせて、ひたすら祈るほかなかった。
呪術師は、正方形の紙を胸ポケットから取り出して、筆ペンで丸い呪文のような文字を描いていた。折りたたんだかと思うと、わたしの身体に張り付けて、何かを唱えている。
低い声で、ひたすら同じことを繰り返している。まるでお葬式で見るお経のようだ。しばらくは何の変化も起こらなかったけれど、数分経つと、背中からスッと冷たい空気が通り抜けた。素人でも、浄化が完了したことが判った。
「ありがとうございます」
小さくお礼をすると、再び、ホラ貝を外に向かって吹いていた。完了すると、すぐに肩を回している。疲れたと言わんばかりだった。
「職場で課長が亡くなったのですが、それは?」
「人に良くないことをしているから。わたしが言わなくても分かってるよね」
それだけ言って、教えてくれなかった。
「今日のところはこれで終わり」
「ありがとうございました。少ないですが、これを受け取ってください」
ポチ袋に入れた一万円を差し出した。
「いや、まだいいや。全てが終わってから、満足したと思った分だけ支払って。もし腕の痛みが強くなったら、娘さんが近くにいるサインだから。そうなったら、あたしに連絡してね」
突き返された。これで安心できるわけじゃないんだ。もし莉子が帰ってこなかったら、と思うと気が気じゃなかった。不安になっているにも関わらず、「じゃーねー」と言って、女子高生の呪術師はどこかに行ってしまった。
「騒がしくてすみませんね。こんにちは、わたくし、神社の神主を務めております。こういう者です」
胸ポケットから名刺を取り出して、ていねいに両手で渡してくれた。受け取ってみてみると、代表と書かれていた。分厚い上等そうな紙で出来ている。
わたしが眺めていると、にこやかな顔を保ったまま、柔らかい口調で尋ねてきた。
「どこから来られたんですか?」
「近くに住んでます」
「そうですか。なら、初詣でも来てくださってたんですか」
「はい」
「ちょっと、おじいちゃん。お祓いの人だよ。説明してあげて」
ゆったりとした話し方をするから、いつまで続くのだろうと考えていたところだったから助かった。
「苦しみや病気などの邪気から、穢れを取り除く浄化を行います。厄年や交通事故に遭われた方が来ることが多いですね」
慣れた様子でスラスラと説明が続いていた。なるほど。たしかに、厄払いくらいでしか来たことないかも.。ひとしきり説明が終わったら、正座にしていた足が痺れてきた。
崩すのを我慢して、さっさと聞いてしまいたい。そんな思いで、食い気味で尋ねた。
「いくらになりますか?」
「料金は定めておりませんので、お気持ち分の初穂料を神様に捧げる仕組みになっております」
相変わらず、おじいさんの神主はゆっくりと喋り続ける。
「では、本題に入りますね」
「お願いします」
わたしの視線を感じたのか、若い女の子が切り出してきた。思わず、了承した。その子も足を崩していたことから、私も少しだけ楽な姿勢を取った。持ってくてくれた茶とお菓子を口に運びながら、話が続いている。
「どのようなお悩みでしょうか?」
ここからは、金髪の女子高生が出てきて話を伺ってくれるようだ。
「実は、娘が失踪してしまったんです。警察に言っても、すぐに解決できないと言われてしまいました。そこで、お祓いをしてもらえないかなと思ったんです」
「ちょっと見させてもらいますね」
紫の数珠を付けたかと思ったら、おじいさんがお経を唱えだした。はっと目を開けて、神妙な様子で話し出した。
「これは、狗神憑きだからうちでは対応しきれないねぇ」
「え、じゃあ、どうすればいいんですか?」
「専門の神社を紹介するから、そこに行ってみるといいかもしれません」
そんなわけで、代々、狗神のプロフェッショナルとして呪術師をやっている徳島県犬見神社に行くことにした。本当にここで合っているのかな。バスに揺られながら考えていると、
「次は、犬見神社前です」
というアナウンスが流れている。ボタンを押すと、少し揺れながら乱雑に止まった。降りてみると、ほとんど交通整備されていない山道だった。登山靴を履いてきてよかった。
坂道を登ると小さな鳥居が出てきた。地元と違って規模は小さいのに、既に数組の人たちがお参りをしていた。鳥居の近くでほうきを持って掃除をしている人が居た。
声をかけて振り返ったのは、この前の神社で会った受付の女子高生だった。相変わらず金髪で、服装だけはしっかり巫女のようなものを着ている。
「この前の人ですよね。何でここにもいるんですか?」
「あっちは実家。ここは手伝いに来てって言われて、たまにバイト代もらいに来てるんだよね」
ちょっと気だるげに腕を組んで、目は座っている。前の態度とは大違いだ。いち早くプロに変わってもらおう。そう思い、できるだけ低い声で真剣さをアピールしてみた。
「狗神憑きだから専門のところじゃないと無理と言われて、ここに来ました。担当の方はいらっしゃいますか?」
「あたしだけど」
即答されたから、拍子抜けしてしまった。一瞬、何を言っているのか理解できずに、数秒フリーズしてしまった。
「ほんとに? 大丈夫なんですか?」
「やってみれば分かるよ」
ほうきの手を止めて、室内に入らされた。
「信じてくれないみたいだから、ちょっとパフォーマンス的なことをするね。いつもはしないんだけどな。こう見えても、結構有名みたいだからさ」
「そうは見えないですけど」
女子高生がどうして、そんなバイトしてるのか。そう思っていると、心の声が筒抜けなのか、それに対して答えが返ってきた。
「最初は手伝いついでにやってたんだけど、あまりの効果と的中率の高さにより口コミで広がったってやつ」
「昔は専業主婦だったけど、いまは歴史関連のもの。それも事務仕事を中心にやってるね」
何も言っていないのに、悩みを当てられてぎょっとした。そこから、女子高生は怒涛のスピードで話し出した。
「すごい。なんで分かるんですか?」
「今回の場合は、仕事風景が浮かんできた。それを見たら分かる」
テレビで見る霊能者とは違って、過剰な演出をしたり数珠を付けたりはしていない。ただ、わたしの後ろをぼんやりとした目で見ている。
「よし、これで信じてもらえたかな。お子さんの悩みで来たの?」
「行方不明になっちゃって」
「それ、旦那さんは関係ないよ」
「どういうことですか? 保育士さんからお父さんが迎えに来たって言われて、追いかけたら後ろ姿がそっくりだったんですけど」
「たまにあるの。呪いの力が酷いと、そうやって連れ去って嫌な目に遭わせるのね。自分の想像する、最も近い姿で見えるんだよ」
「そうなんですか」
「心当たりはある?」
「そんなの、誰かに恨まれたり呪われたりするようなこと、した覚えありません」
「狗神憑きってことは、誰かが呪うか呼ばないとやって来ないの。無自覚に何か気に障ることをやっちゃったんだろうね」
一気に喋りすぎて、息が苦しくなっていた。急いで、わたしは深呼吸をした。女子高生も同じだったのか、近くに合ったポテトチップスを長いピンクの爪でつまんでいる。
「とりあえず、狗神のお祓いをやっとくね。これで、いま憑いているものはいなくなると思う」
「なにが憑いてるんですか?」
眉間にしわを寄せて、鋭い目をして、わたしの背後を凝視していた。振り返ってみても、なにも見えない。悪い気さえ感じない。
「あまり見ない方がいいよ。これは、単なる悪霊。呪われて、身体にあるエネルギーが悪くなってくると、同じような気質の霊がついてくるの」
「ほら、普段でも、ひとつ嫌なことが起きると連続して災難が降りかかってくるでしょ。要は、あれと同じなんだよ」
説明を聞いても、よく分からなかった。エネルギーと言われても、見えないものだし、そもそも呪われていること自体がいまいち信じられなかった。
「じゃあ、浄化をはじめます」
呪術師は長い数珠を三重にして、右の手首にかけていた。横にあった木材の籠から顔ぐらいの大きさもあるホラ貝を取り出して、目を瞑りながら吹いている。
耳に響き渡るものの、不思議と海にいるときのように落ち着く音色だった。音階自体はホルンに似ている。わたしは、じっとこころを落ち着かせて、ひたすら祈るほかなかった。
呪術師は、正方形の紙を胸ポケットから取り出して、筆ペンで丸い呪文のような文字を描いていた。折りたたんだかと思うと、わたしの身体に張り付けて、何かを唱えている。
低い声で、ひたすら同じことを繰り返している。まるでお葬式で見るお経のようだ。しばらくは何の変化も起こらなかったけれど、数分経つと、背中からスッと冷たい空気が通り抜けた。素人でも、浄化が完了したことが判った。
「ありがとうございます」
小さくお礼をすると、再び、ホラ貝を外に向かって吹いていた。完了すると、すぐに肩を回している。疲れたと言わんばかりだった。
「職場で課長が亡くなったのですが、それは?」
「人に良くないことをしているから。わたしが言わなくても分かってるよね」
それだけ言って、教えてくれなかった。
「今日のところはこれで終わり」
「ありがとうございました。少ないですが、これを受け取ってください」
ポチ袋に入れた一万円を差し出した。
「いや、まだいいや。全てが終わってから、満足したと思った分だけ支払って。もし腕の痛みが強くなったら、娘さんが近くにいるサインだから。そうなったら、あたしに連絡してね」
突き返された。これで安心できるわけじゃないんだ。もし莉子が帰ってこなかったら、と思うと気が気じゃなかった。不安になっているにも関わらず、「じゃーねー」と言って、女子高生の呪術師はどこかに行ってしまった。
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