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嵐の後は ――
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カーテンの隙間から覗く朝の陽射しに
ふと私は瞼を開いた。
(うち……?)
パジャマを着ていない自分を不思議に
思い体を起こすと、隣には昨夜の合コンで
久しぶりに会った木村皇紀が……。
「へ……」
わ・た・し……。
自分と同じく素っ裸の木村が眠っている
って事は、昨夜私……
「う、うそでしょっ!!」
ばっとベットから転がり落ち
めちゃくちゃに脱ぎ捨てられた
二人分の衣服の中から自分の物を選別。
胸元に抱きかかえたまましばしフリーズ
ど、どうしよ ――
私ともあろう者が昨夜の記憶、
まるでない……。
合コンでしこたま飲んで、酔い潰れ。
帰りは木村にタクシーで送って貰い ――
それからどうしたんだっけ……?
記憶はないが、
理性はかなり吹っ飛んでいたような
気がする。
なんか、凄い事はしてないよね。
何よりも、
かれこれ2年ぶりに再会した同僚と
こんな事になった自分が信じられなかった。
私ってばこの男相手に……
一体何を……。
「んン ……」
思考がまとまりきらない内に
木村も目を覚ました。
「あ……きむ……」
「あ ―― ん? あ、あぁ、昨夜は和巴んち
泊まったんだな」
「あ、う、うん。おはよう、ございます……」
「あ ―― たまいてえ……」
そう。
昨夜は彼もしこたま飲んでいて……
お……覚えているだろうか?
最早忘れてしまってくれてた方が有難い
「なぁ」
「あ、はい!」
「みず、くれる?」
「はい、今すぐ!」
バタバタととりあえず
ローブだけ羽織ってキッチンで
水を入れ寝室に戻る。
木村さんはベットに素っ裸のまま座り
痛そうに後頭部を摩っていた。
「ハイ、お水」
「おう、サンキュ」
まだ寝ぼけているのか?
自分が素っ裸なのに何の反応も見せない
コップ一杯の水を飲み干すとグラスを
私に渡し大きく伸びをした。
「いってぇ……」
「あ ―― 頭痛、やっぱひどいよね?
クスリ飲んでおく?」
あれだけ飲んだのだ、
そりゃそうだろう……
と思ったのに ――
抱えたままの衣服へ半ば顔を埋める
ようにして、
恥ずかしがる意外に乙女な私を見て
木村さんはちょっとしたイタズラ心を
起こす。
”昨夜はこの天然小悪魔に
煽られっ放しで、
とうとう一睡も出来んかったんねや
から、
このぐらいのおイタは許容範囲
だよな~”
わざと私の耳元へ口を寄せてきて、
甘い声で囁く。
「しかしよぉ、
昨夜は俺ほんと驚いちゃったよ。
お前って意外と大胆なんやねぇ。
久しぶりに腰ガタガタ」
それを聞いた私は一気に顔の色を失い
茫然自失の体で
「シャワーしてくる」と、
出て行った。
ふと私は瞼を開いた。
(うち……?)
パジャマを着ていない自分を不思議に
思い体を起こすと、隣には昨夜の合コンで
久しぶりに会った木村皇紀が……。
「へ……」
わ・た・し……。
自分と同じく素っ裸の木村が眠っている
って事は、昨夜私……
「う、うそでしょっ!!」
ばっとベットから転がり落ち
めちゃくちゃに脱ぎ捨てられた
二人分の衣服の中から自分の物を選別。
胸元に抱きかかえたまましばしフリーズ
ど、どうしよ ――
私ともあろう者が昨夜の記憶、
まるでない……。
合コンでしこたま飲んで、酔い潰れ。
帰りは木村にタクシーで送って貰い ――
それからどうしたんだっけ……?
記憶はないが、
理性はかなり吹っ飛んでいたような
気がする。
なんか、凄い事はしてないよね。
何よりも、
かれこれ2年ぶりに再会した同僚と
こんな事になった自分が信じられなかった。
私ってばこの男相手に……
一体何を……。
「んン ……」
思考がまとまりきらない内に
木村も目を覚ました。
「あ……きむ……」
「あ ―― ん? あ、あぁ、昨夜は和巴んち
泊まったんだな」
「あ、う、うん。おはよう、ございます……」
「あ ―― たまいてえ……」
そう。
昨夜は彼もしこたま飲んでいて……
お……覚えているだろうか?
最早忘れてしまってくれてた方が有難い
「なぁ」
「あ、はい!」
「みず、くれる?」
「はい、今すぐ!」
バタバタととりあえず
ローブだけ羽織ってキッチンで
水を入れ寝室に戻る。
木村さんはベットに素っ裸のまま座り
痛そうに後頭部を摩っていた。
「ハイ、お水」
「おう、サンキュ」
まだ寝ぼけているのか?
自分が素っ裸なのに何の反応も見せない
コップ一杯の水を飲み干すとグラスを
私に渡し大きく伸びをした。
「いってぇ……」
「あ ―― 頭痛、やっぱひどいよね?
クスリ飲んでおく?」
あれだけ飲んだのだ、
そりゃそうだろう……
と思ったのに ――
抱えたままの衣服へ半ば顔を埋める
ようにして、
恥ずかしがる意外に乙女な私を見て
木村さんはちょっとしたイタズラ心を
起こす。
”昨夜はこの天然小悪魔に
煽られっ放しで、
とうとう一睡も出来んかったんねや
から、
このぐらいのおイタは許容範囲
だよな~”
わざと私の耳元へ口を寄せてきて、
甘い声で囁く。
「しかしよぉ、
昨夜は俺ほんと驚いちゃったよ。
お前って意外と大胆なんやねぇ。
久しぶりに腰ガタガタ」
それを聞いた私は一気に顔の色を失い
茫然自失の体で
「シャワーしてくる」と、
出て行った。
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