恋に落ちたら

川上風花

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本章

一路、上野警察署へ

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 笙野署長と共に公用車へ乗り、
 本来の配属先である上野警察署へ向かう道すがら
 手短に告げられた。


「一応二係りの中心メンバーは主任のマキノを始め
 8名。
 全員実務経験も豊富な連中だから分からない事は
 何でも遠慮なく聞いて欲しい」

「はい」

「でも今のうち言っておくが、新人だからといって
 手加減は一切しない」

「望むところです」

「ほ~う、やる気満々だね」

「あ、いえ、こんなに早く希望通りの部署へ
 配属されるなんて思ってなかったので……」


 それまでお仕事モードだったは笙野、
 リラックスした表情をほんの少し垣間見せ。


「キミは私が教えた教生の中で一番優秀な教生だ。 
 もっと自分に自信を持っていい」

「……はい……」 
 
  
  
***** ***** *****

  

 配属先の捜査部刑事課二係は笙野の秘蔵っ子
 とされるマキノ警部、他2名の警部をリーダーとする
 3つのチームに分けられていて。
 
 出入り口から向かって左側がチーム・笙野の
 セクションになる。
 
 そしてチームの中心は彼も言った通り全員で8名。
 
 国籍は日本だけど、帰化したアメリカ人や華人、
 インド人なんかもいてワールドワイドで。
 
 皆、笙野が警察大学校まで足を運んで
 優秀な人材だけをヘッドハンティングして来た
 という。 
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