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i'm so happy !!
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そうして今、四条大宮駅前の目抜き通りに
そびえ建つ、
地下2階地上**階建ての威風堂々とした
社屋の前に、私は立っている。
株式会社嵯峨野書房は規模こそ、
そんなに大きくはないが成瀬社長の
堅実な経営方針で同業者からも信頼を寄せられる
安定企業だ。
私は高1から高3までこの会社でアルバイトを
していた。
(私が通っていた商業高校では、提携企業での
アルバイトも社会科の正規単位として認められる
のです)
人事部の場所は分かっているが、
一応受付で内線を借り”担当者・支倉さん”へ
これからお伺いする旨を告げ、
*階の人事部へ向かった。
「お待ちしておりましたよ、小鳥遊さん」
人事部の支倉さんは嵯峨野書房の
創業メンバーだ。
「その節はどうも……」
「いや、しかし、最初あなたから内定を蹴られた時は
本当にショックでした」
「あ ―― すみませんでした」
「ま、こう言っては何ですが、結果オーライですね。
こうしてご入社頂ける事になったのですから」
「はぁ、そう言って頂けると嬉しいです」
改めて履歴書を提出して、
何枚かの必要書類にサインをした。
「―― 入社式は来年4月1日。
このビルの地下1階にある大ホールへ
お越し下さい」
「はい」
「それと……小鳥遊さんは現在ご実家にお住まい
ですか?」
「はい」
「編集部へ配属になった場合、残業や泊まり込みは
日常茶飯事になってきますので。嵐山から通勤する
には少し遠いですねぇ。
幸い入社までにはまだ間があります。
手頃な転居先を見付けておいて下さい」
「はい」
「もし、どうしても見つからないような事がありまし
たら私へご一報下さい。こちらで借り上げマンション
などのご用意も出来ますので。あ、もちろん、
引っ越しにかかった諸費用やマンションのお家賃
などは全額会社の方で負担させて頂きますので、
ご安心を」
「はい、わかりました」
「―― では、残り少ない学生生活楽しんで下さいね」
「ありがとうございました」
私はチョーご機嫌で会社から出た。
足取りすら自然と軽くなる。
真面目に学生しててホントに良かったぁぁぁっ!
そびえ建つ、
地下2階地上**階建ての威風堂々とした
社屋の前に、私は立っている。
株式会社嵯峨野書房は規模こそ、
そんなに大きくはないが成瀬社長の
堅実な経営方針で同業者からも信頼を寄せられる
安定企業だ。
私は高1から高3までこの会社でアルバイトを
していた。
(私が通っていた商業高校では、提携企業での
アルバイトも社会科の正規単位として認められる
のです)
人事部の場所は分かっているが、
一応受付で内線を借り”担当者・支倉さん”へ
これからお伺いする旨を告げ、
*階の人事部へ向かった。
「お待ちしておりましたよ、小鳥遊さん」
人事部の支倉さんは嵯峨野書房の
創業メンバーだ。
「その節はどうも……」
「いや、しかし、最初あなたから内定を蹴られた時は
本当にショックでした」
「あ ―― すみませんでした」
「ま、こう言っては何ですが、結果オーライですね。
こうしてご入社頂ける事になったのですから」
「はぁ、そう言って頂けると嬉しいです」
改めて履歴書を提出して、
何枚かの必要書類にサインをした。
「―― 入社式は来年4月1日。
このビルの地下1階にある大ホールへ
お越し下さい」
「はい」
「それと……小鳥遊さんは現在ご実家にお住まい
ですか?」
「はい」
「編集部へ配属になった場合、残業や泊まり込みは
日常茶飯事になってきますので。嵐山から通勤する
には少し遠いですねぇ。
幸い入社までにはまだ間があります。
手頃な転居先を見付けておいて下さい」
「はい」
「もし、どうしても見つからないような事がありまし
たら私へご一報下さい。こちらで借り上げマンション
などのご用意も出来ますので。あ、もちろん、
引っ越しにかかった諸費用やマンションのお家賃
などは全額会社の方で負担させて頂きますので、
ご安心を」
「はい、わかりました」
「―― では、残り少ない学生生活楽しんで下さいね」
「ありがとうございました」
私はチョーご機嫌で会社から出た。
足取りすら自然と軽くなる。
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