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本章
少年Aはエロかった
しおりを挟むあの雨の日に、出逢った拾いモノに
俺はほとほと手を焼いている。
そいつは自分の名前も、
何故雨の中で途方に暮れていたのか? も
教えてはくれなかった。
そんなにこのマンションの居心地がいいなら、
置いてやっても構わなかったが、
名前すら教えてくれないので早速呼び名に困り、
とりあえず俺はそいつを ”ポチ”と
呼ぶ事にした。
何かマジ、捨て犬でも拾ってきたような気分だ。
俺が勤務で留守中も1人で家に置いたって
何をしでかす訳じゃないが。
世話をしないと食事も、
睡眠すら取らない。
(こいつ、今までどんな生活してたんだ?)
何より、問題なのは夜だ。
不自然に軋むベッドの音と ――、
下半身に感じる違和感に目覚めれば。
今夜もポチが剥き出しにした俺の股間に跨って
恍惚の表情さえ浮かべ、腰を振っている……。
「あ ―― キヨさん起きたぁ」
「起きたぁ、じゃねぇよ。いい加減、1人
静かに寝かせてはくれんか?」
「しっかり勃ってる癖にぃ」
俗に言う ”疲れマラ”というヤツだ、
精神的にはクタクタに疲労困憊しているが
アソコは異常なくらいビンビンで……
「……」
「気持ちいいっしょ」
「く……っ、そ、そんなに締めるな……」
「あぁ……すご ―― キヨさんの、大っきくて
固くて、気持ちい……」
「だから ―― っ」
「ん? どしたの? もう、イク?」
俺は息遣い荒く無意識に腰を強く突き上げていた。
その度にポチは甘い嬌声をあげ、身悶えて、
ナカをギューっと締めつける。
「あ、あぁぁン! そこ、いいっ! もっと、
いっぱいちょうだい。もっと強く突き上げてぇ!」
「く、ぁっ……だ、だめだ ―― イクぅぅ……っ」
次の瞬間、ポチのナカで俺の約1週間分の
白濁が炸裂した。
シャワーを済ませた後、ポチが言ってきた。
「―― あのぉ……考えてくれた?」
「何を?」
「ボクの名前。ないと色々不便なんでしょ。ボクは別に
なくてもいいけど」
「ならお前が教えればいいだけだろ。言っとくけど
ポチってのは間に合わせだからな。2人で出かけた
時なんかは流石に”ポチ”じゃ可怪しい」
「え ―― っ?」
「……は?」
「……ボクと一緒に出かけてくれるの?」
「あぁ。お前が嫌じゃなきゃな」
そしたらポチは凄く嬉しそうに微笑んだ。
こいつと一緒に暮らし始めそろそろ2週間になるが
こいつの笑った顔 ―― 笑顔を見たのはこれが
初めてだった。
その次の日からこいつの ――
いや、2人のかな
―― 生活が少しずつ変わっていった……。
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