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【クリストフ】(王妃ルート)
16 劇場事業始動
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クリス様と出かけたのはすでに1週間も前のことだ。
しかし、私はいまだにあの時のデートを思い出すと嬉しくなった。
(あ~クリス様、カッコよかったな~~)
だからだろうか?公務も今日は早めに終わった。
「今日は殿下の執務室にこちらをお届けしたら終わりですね」
私の補佐をしてくれているエミリが嬉しそうに笑った。
「ええ。そうね」
私は早くクリス様に会いたくて急ぎ足になった。
これまでもクリス様のことが好きだと思ったが、やはりデートというのは凄い!!
好きという思いをもう一度、自覚したからか、クリス様への想いが溢れ出すようだった。
私がクリス様のことを考えていると、エミリが首を傾げた。
「今日は、随分早く終わりそうですが、ベルナデット様は、何をなさるご予定ですか?」
「そうね・・・何をしようかしら・・・」
(今なら、恋人へ向けた曲を叙情的に弾くことができるのかしら?
音楽芸術学院時代に先生に『もっと叙情的に!!』と言われて最後まで表現が難しかったあの曲に挑むのもいいわね。でも、折角、湖に行ったのだし、風景を表現している曲を弾きなおすのも発見があるかもしれないわ・・・)
ふとヴァイオリンのことを考えていると、エミリが隣で「ふふふ」と笑った。
「ヴァイオリン・・ですか?ベルナデット様。」
(え?!クリス様だけではなく、エミリにも読まれてしまったの???)
私は考えていることを当てられ慌てて、エミリの顔を見た。
「どうしてわかったの??」
「どうして・・と言われると困るのですが・・・。
ヴァイオリンのことを考えている時のベルナデット様って、少し苦しそうで切なそうで、それなのに堂々として、とても気高く思えるのです」
私はその言葉に目からウロコが落ちそうだった。
「エミリに考えがわかってしまうほど、私ってヴァイオリンのことを考えているかしら?」
「はい。それはもう」
確かに、クリス様を想いながら、ヴァイオリンのことを考え、デートを思い出しながら、曲想を練っていたように思えた。
「ねぇ、エミリ・・・。私、もしかしてクリス様に愛される資格がないのかしら?」
なんだか曲の表現のためにクリス様への想いを利用しているような気がして私は少し後ろ暗くなった。
「そ、そんなことはないです!!
失礼を承知で言わせて頂きますと・・・。
資格もなにも、殿下はすでにベルナデット様を溺愛しておりますので、もうすでにそのようなことを考える段階ではないかと・・・」
エミリが顔を赤くしながら俯いた。
私は立ち止まってエミリの顔を覗き込んだ。
「そうなの?では、今はどのような段階なのかしら?」
「ベルナデット様。少々失礼致します」
「え、ええ」
エミリは私の耳元に顔を近づけて内緒話をするように小声で言った。
「ベルナデット様は、殿下の愛を受け入れる準備をするべきかと・・あの、精神的にも・・肉体的にも・・・」
エミリの言葉に私まで真っ赤な顔になってしまった。
私たちは2人で真っ赤な顔になった後、顔の赤みが引くのを待ってからクリス様の執務室に向かった。
+++++
執務室に入るとルーカス様がクリス様と話をしていた。
「ああ、ベル!丁度いいところに!!」
クリス様が嬉しそうに迎えてくれた。
「ベルナデット様。先日は楽しい時間をありがとうございました。
ボート乗り場の者もレストランの者もまた、お2人がいらっしゃるのを楽しみにしております」
ルーカス様が美しく笑ってあいさつをしてくれた。
「ありがとうございます。こちらこそ、素晴らしい時間を過ごせましたことを感謝致します」
私があいさつを終えると、クリス様の側近のローベルに手を引かれた。
「ベルナデット様。どうぞこちらへ」
ローベルの案内で私はソファーに座った。
するとクリス様とルーカス様もソファーに座った。
「ベル、聞いてくれる?」
ソファーに座るとすぐに『待ちきれない』といった様子のクリス様が口を開いた。
「はい」
私が返事をして真っすぐにクリス様を見つけると、クリス様が嬉しさを隠せない様で少し早口で言った。
「劇場の建設発表の夜会を行うことになった」
「まぁ!!いよいよ建設されるのですね」
劇場の建設には私も深く関わらせてもらった。
クリス様の婚約者として城に住むようになって一番初めの事業だとも言えた。
だからこそ私も思わず身を乗り出してしまった。
「ああ。5年はかかる大事業だから、夜会も多くの貴族に招待状を出す予定だ」
「5年ですか・・・そうですわよね。そのくらいかかりますわよね」
(現代でも劇場建設となったらきっと時間がかかるだろうし、劇場を作るといのは大変なことなのね)
私が劇場建設への大変さに思いをはせていると、クリス様が本当に嬉しそうに笑った。
「そこで、ベル。その場でヴァイオリンを演奏してくれる?」
「え?」
ーーヴァイオリンを演奏する?
思いがけない提案に私は思わず固まってしまった。
(え?ヴァイオリンを演奏??そんな重大な場で??)
「ベルナデット様。これは我が国の今後の未来を皆に示すための場でもあります。
あなたのヴァイオリンの音色以上に、相応しいものはこの世には存在致しません!!」
(今後の未来を示す・・・)
私はじっとクリス様を見つめた。
「クリス様は演奏されないのですか?」
「私?」
クリス様は驚いていたが、クリス様は王族でありながら、音楽芸術学院でも激戦だと言われたピアノ科でもトップクラスの腕前なのだ。
今後の国を未来を示すのにこれほどの人物はいないだろう。
「はい」
私は真剣に頷いた。
「それならルーカスも共に演奏してはどうだ?2年前まで宮廷楽団のフルートのトップだっただろう?」
クリス様の言葉に私は驚いてルーカス様を見た。
「え?ルーカス様はフルートを演奏されるのですか?」
「ええ」
「ルーカスは隣国で本格的に音楽を学んでいる。
我が国の誇る音楽家だ」
クリス様の言葉に私は胸が踊るのを止められそうもなかった。
「ヴァイオリンとフルートとピアノの三重奏?!
私、初めてです!!ぜひ!!」
私の中にずっと忘れていた音楽を奏でる喜びが沸き起こるのを感じた。
(凄いわ!!フルートの奏者の方とはあまり面識がないから合わせたことはないけれど、一度ご一緒したいと思っていたの!!)
「・・・いい笑顔だ」
ルーカス様が小さな声で呟いた。
「ふふふ。これは国家の事業だからね。
それで建設発表の夜会の日まで、公務として練習時間も確保してあるんだ」
クリス様がそう言うとニヤリと笑った。
「え?!公務としての練習時間?そんな・・・よろしいのですか」
「ああ。みんなベルの演奏を聞きたがっていてね。すんなりと許可がおりたよ」
「嬉しいです。本当に・・・。ありがとうございます」
私はすぐに2人を見た。
そうと決まったらすぐにでも練習を始める必要がある。
他の人はどうなのかわからないが、私は弾き込むたびに弦の感覚が身体にしみこむように思えて、何度も繰り返すことで、ようやく曲が見えてくるのだ。
ちなみに天才肌の兄(エリック)は楽譜を見ると曲が完成した状況で耳の中に聞こえるらしい。
練習とはその音に近づけていく作業なのだと言っていた。
とにかく私には楽譜を見ただけで、曲の完成が聞こえるなんて兄のような羨ましい才能はないので、早く練習したかったのだ。
「曲はどうしましょう?」
私の言葉に、ルーカスが目を細めた。
「実は私はここに楽譜を持っております」
ルーカス様が楽譜を渡してくれた。
(『我が最愛を想う』・・・愛の歌か)
タイトルを見た後、楽譜を見て愕然とした。
(変調多くない?連符多くな~~~い?????)
「こ、これは・・確かに練習時間を増やしたいですね・・」
楽譜の難易度はかなり高いと思えた。
だが同時にこの曲が実際に耳に聞こえて来た時に感じる幸福感は計り知れないとも思えた。
「・・・完成したら美しい音楽になるのでしょうね。
ルーカス様、この曲、素敵だわ!!この曲を奏でたいわ」
「決まりだね」
クリス様が美しく笑うと途端に困った顔になった。
「あ~~~この変調記号と連符・・指、動くかな・・」
「私も同じことを思いました」
「ふふ。そっか」
ルーカス様が小さく笑った。
「本当に音楽家というのは、難儀な生き物ですね。
大変だと思うのになお、曲を奏でずにはいられない・・・」
私はにっこり笑った。
「ふふふ、ルーカス様もですよね?」
「ええ!そうです。そうですとも!!
本当に私も、苦しく難儀な生き物です」
クリス様が困ったように笑った。
「では、この曲想だが・・・」
「はい」
「ええ」
私たちは曲についての話合いを始めたのだった。
・
・
・
3人が真剣に語り合う傍らで、エミリが微笑んだ。
「私も楽器始めようかな・・・」
するとローベルが呟いた。
「ええ。実は、殿下とベルナデット様のお姿に感銘を受けて、私も3年程まえからコントラバスを習っております。まだまだ人にお聴かせできるほどではないのですが、充実はしています」
「そうなのですか?ふふふ。わかります。だって皆様、とても楽しそうですもの」
「はい。羨ましいです」
ローベルとエミリが笑いあったのだった。
しかし、私はいまだにあの時のデートを思い出すと嬉しくなった。
(あ~クリス様、カッコよかったな~~)
だからだろうか?公務も今日は早めに終わった。
「今日は殿下の執務室にこちらをお届けしたら終わりですね」
私の補佐をしてくれているエミリが嬉しそうに笑った。
「ええ。そうね」
私は早くクリス様に会いたくて急ぎ足になった。
これまでもクリス様のことが好きだと思ったが、やはりデートというのは凄い!!
好きという思いをもう一度、自覚したからか、クリス様への想いが溢れ出すようだった。
私がクリス様のことを考えていると、エミリが首を傾げた。
「今日は、随分早く終わりそうですが、ベルナデット様は、何をなさるご予定ですか?」
「そうね・・・何をしようかしら・・・」
(今なら、恋人へ向けた曲を叙情的に弾くことができるのかしら?
音楽芸術学院時代に先生に『もっと叙情的に!!』と言われて最後まで表現が難しかったあの曲に挑むのもいいわね。でも、折角、湖に行ったのだし、風景を表現している曲を弾きなおすのも発見があるかもしれないわ・・・)
ふとヴァイオリンのことを考えていると、エミリが隣で「ふふふ」と笑った。
「ヴァイオリン・・ですか?ベルナデット様。」
(え?!クリス様だけではなく、エミリにも読まれてしまったの???)
私は考えていることを当てられ慌てて、エミリの顔を見た。
「どうしてわかったの??」
「どうして・・と言われると困るのですが・・・。
ヴァイオリンのことを考えている時のベルナデット様って、少し苦しそうで切なそうで、それなのに堂々として、とても気高く思えるのです」
私はその言葉に目からウロコが落ちそうだった。
「エミリに考えがわかってしまうほど、私ってヴァイオリンのことを考えているかしら?」
「はい。それはもう」
確かに、クリス様を想いながら、ヴァイオリンのことを考え、デートを思い出しながら、曲想を練っていたように思えた。
「ねぇ、エミリ・・・。私、もしかしてクリス様に愛される資格がないのかしら?」
なんだか曲の表現のためにクリス様への想いを利用しているような気がして私は少し後ろ暗くなった。
「そ、そんなことはないです!!
失礼を承知で言わせて頂きますと・・・。
資格もなにも、殿下はすでにベルナデット様を溺愛しておりますので、もうすでにそのようなことを考える段階ではないかと・・・」
エミリが顔を赤くしながら俯いた。
私は立ち止まってエミリの顔を覗き込んだ。
「そうなの?では、今はどのような段階なのかしら?」
「ベルナデット様。少々失礼致します」
「え、ええ」
エミリは私の耳元に顔を近づけて内緒話をするように小声で言った。
「ベルナデット様は、殿下の愛を受け入れる準備をするべきかと・・あの、精神的にも・・肉体的にも・・・」
エミリの言葉に私まで真っ赤な顔になってしまった。
私たちは2人で真っ赤な顔になった後、顔の赤みが引くのを待ってからクリス様の執務室に向かった。
+++++
執務室に入るとルーカス様がクリス様と話をしていた。
「ああ、ベル!丁度いいところに!!」
クリス様が嬉しそうに迎えてくれた。
「ベルナデット様。先日は楽しい時間をありがとうございました。
ボート乗り場の者もレストランの者もまた、お2人がいらっしゃるのを楽しみにしております」
ルーカス様が美しく笑ってあいさつをしてくれた。
「ありがとうございます。こちらこそ、素晴らしい時間を過ごせましたことを感謝致します」
私があいさつを終えると、クリス様の側近のローベルに手を引かれた。
「ベルナデット様。どうぞこちらへ」
ローベルの案内で私はソファーに座った。
するとクリス様とルーカス様もソファーに座った。
「ベル、聞いてくれる?」
ソファーに座るとすぐに『待ちきれない』といった様子のクリス様が口を開いた。
「はい」
私が返事をして真っすぐにクリス様を見つけると、クリス様が嬉しさを隠せない様で少し早口で言った。
「劇場の建設発表の夜会を行うことになった」
「まぁ!!いよいよ建設されるのですね」
劇場の建設には私も深く関わらせてもらった。
クリス様の婚約者として城に住むようになって一番初めの事業だとも言えた。
だからこそ私も思わず身を乗り出してしまった。
「ああ。5年はかかる大事業だから、夜会も多くの貴族に招待状を出す予定だ」
「5年ですか・・・そうですわよね。そのくらいかかりますわよね」
(現代でも劇場建設となったらきっと時間がかかるだろうし、劇場を作るといのは大変なことなのね)
私が劇場建設への大変さに思いをはせていると、クリス様が本当に嬉しそうに笑った。
「そこで、ベル。その場でヴァイオリンを演奏してくれる?」
「え?」
ーーヴァイオリンを演奏する?
思いがけない提案に私は思わず固まってしまった。
(え?ヴァイオリンを演奏??そんな重大な場で??)
「ベルナデット様。これは我が国の今後の未来を皆に示すための場でもあります。
あなたのヴァイオリンの音色以上に、相応しいものはこの世には存在致しません!!」
(今後の未来を示す・・・)
私はじっとクリス様を見つめた。
「クリス様は演奏されないのですか?」
「私?」
クリス様は驚いていたが、クリス様は王族でありながら、音楽芸術学院でも激戦だと言われたピアノ科でもトップクラスの腕前なのだ。
今後の国を未来を示すのにこれほどの人物はいないだろう。
「はい」
私は真剣に頷いた。
「それならルーカスも共に演奏してはどうだ?2年前まで宮廷楽団のフルートのトップだっただろう?」
クリス様の言葉に私は驚いてルーカス様を見た。
「え?ルーカス様はフルートを演奏されるのですか?」
「ええ」
「ルーカスは隣国で本格的に音楽を学んでいる。
我が国の誇る音楽家だ」
クリス様の言葉に私は胸が踊るのを止められそうもなかった。
「ヴァイオリンとフルートとピアノの三重奏?!
私、初めてです!!ぜひ!!」
私の中にずっと忘れていた音楽を奏でる喜びが沸き起こるのを感じた。
(凄いわ!!フルートの奏者の方とはあまり面識がないから合わせたことはないけれど、一度ご一緒したいと思っていたの!!)
「・・・いい笑顔だ」
ルーカス様が小さな声で呟いた。
「ふふふ。これは国家の事業だからね。
それで建設発表の夜会の日まで、公務として練習時間も確保してあるんだ」
クリス様がそう言うとニヤリと笑った。
「え?!公務としての練習時間?そんな・・・よろしいのですか」
「ああ。みんなベルの演奏を聞きたがっていてね。すんなりと許可がおりたよ」
「嬉しいです。本当に・・・。ありがとうございます」
私はすぐに2人を見た。
そうと決まったらすぐにでも練習を始める必要がある。
他の人はどうなのかわからないが、私は弾き込むたびに弦の感覚が身体にしみこむように思えて、何度も繰り返すことで、ようやく曲が見えてくるのだ。
ちなみに天才肌の兄(エリック)は楽譜を見ると曲が完成した状況で耳の中に聞こえるらしい。
練習とはその音に近づけていく作業なのだと言っていた。
とにかく私には楽譜を見ただけで、曲の完成が聞こえるなんて兄のような羨ましい才能はないので、早く練習したかったのだ。
「曲はどうしましょう?」
私の言葉に、ルーカスが目を細めた。
「実は私はここに楽譜を持っております」
ルーカス様が楽譜を渡してくれた。
(『我が最愛を想う』・・・愛の歌か)
タイトルを見た後、楽譜を見て愕然とした。
(変調多くない?連符多くな~~~い?????)
「こ、これは・・確かに練習時間を増やしたいですね・・」
楽譜の難易度はかなり高いと思えた。
だが同時にこの曲が実際に耳に聞こえて来た時に感じる幸福感は計り知れないとも思えた。
「・・・完成したら美しい音楽になるのでしょうね。
ルーカス様、この曲、素敵だわ!!この曲を奏でたいわ」
「決まりだね」
クリス様が美しく笑うと途端に困った顔になった。
「あ~~~この変調記号と連符・・指、動くかな・・」
「私も同じことを思いました」
「ふふ。そっか」
ルーカス様が小さく笑った。
「本当に音楽家というのは、難儀な生き物ですね。
大変だと思うのになお、曲を奏でずにはいられない・・・」
私はにっこり笑った。
「ふふふ、ルーカス様もですよね?」
「ええ!そうです。そうですとも!!
本当に私も、苦しく難儀な生き物です」
クリス様が困ったように笑った。
「では、この曲想だが・・・」
「はい」
「ええ」
私たちは曲についての話合いを始めたのだった。
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3人が真剣に語り合う傍らで、エミリが微笑んだ。
「私も楽器始めようかな・・・」
するとローベルが呟いた。
「ええ。実は、殿下とベルナデット様のお姿に感銘を受けて、私も3年程まえからコントラバスを習っております。まだまだ人にお聴かせできるほどではないのですが、充実はしています」
「そうなのですか?ふふふ。わかります。だって皆様、とても楽しそうですもの」
「はい。羨ましいです」
ローベルとエミリが笑いあったのだった。
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