17 / 145
共通ルート
15 貴族のお仕事と報酬
しおりを挟む
「初めまして。ベルナデット・アトルワと申します。
本日はありがとうございます。お目にかかれて光栄です。」
「初めまして。ベルナデット・アトルワと申します。
本日はありがとうございます。お目にかかれて光栄です。」
「初めまして。ベルナデット・アトルワ・・・・・。」
私は朝から、壊れた機械のようにずっと同じ言葉を繰り返していた。
隣には兄。朝からずっと、最近学んだばかりの淑女の礼と、定型文を繰り返す。
もうどのくらい時間が経ったのだろう。
お辞儀のし過ぎで、腕が痺れてきたし、知らない人にずっと笑顔を向けていたせいで、笑顔を張り付けている表情筋が痙攣しそうだ。
お腹も空いたし、足も痛い。限界など既に超えていた。心から休みたい。
だが私には退席できない理由があったのだ。
あいさつばかりでも、せめて顔見知りでもいればまだ、モチベーションも保てるが、見事に知らない人ばかりだ。
知っているのは、クリスとロベールだけだったが、最初にあいさつが終わってしまった。
(誕生祝賀会って確かに大人への試練かもしれないな~。苦行だ~。)
遠くで、父の閉会を告げるあいさつが聞こえた。
(ずっと、ひたすら、あいさつだったなぁ~~~。)
閉会を告げた後もあいさつは終わることなく続いた。
最後のお客様を会場から見送った後、私は思わず、床にへたり込んでしまった。
「ベル。大丈夫か?」
へたり込んだ私を、私同様に疲れているであろう兄がお姫様抱っこをしてくれた。
普通は、兄とはいえ、素敵な異性にお姫様抱っこをされれば、
胸がときめくものだろうが、今日は、そんなセンチメンタルな気分にはなれない。
疲れたのだ・・。
本当に疲れたのだ。。
疲れすぎて立ち上がれないのだ。
なので感覚としては、このお姫様抱っこは、介護に限りなく近い分類になるだろう。
「頑張ったな。よくやった。」
兄が微笑んでくれたので、笑顔をつくりすぎ、痙攣しそうな顔で弱く微笑みを返した。
自宅にあるダンスホールで行われた誕生祝賀会の会場から、
セントラルガーデンを通って、
生活スペースである館に移動した。
その間ずっと抱えてくれた兄に申し訳なく思った。
「お兄様も疲れているのに、ご迷惑をおかけして申し訳ありません。」
「今日のベルは、公爵令嬢として申し分なかった。謝る必要はない。
それに、私は鍛えているのでこれくらい大丈夫だ。」
そう言って、お兄様は優しく微笑んだ。
テラスのソファーに座らせてもらうと、軽食が用意してあった。
お腹の空いていた、私と兄は2人でひたすら無言で用意してあったサンドイッチを
食べ尽くしてしまった。お腹が一杯になり、のんびりとお茶を飲んでいると、
父がテラスに入ってきた。
「2人ともお疲れ様!!よく頑張ったね。君たちの成長が嬉しいよ。」
「ありがとうございます。」
「ありがとうございます、お父様。」
すると、父に思いっきり抱き上げられた。
そして、ぎゅっと抱きしめられた後、綺麗な笑顔を向けてきた。
父は、私をソファーに座らせると、私たちの前のソファーに腰掛けた。
「さぁ、頑張った君たちにご褒美だ。何かほしいものはあるかな?」
機嫌のいい父が、視線を兄に向けた。
兄は少し考えると口を開いた。
「ありがとうございます。私はそろそろ私の馬がほしいです。」
「ああ。そうだね。そろそろいい頃だね。じゃあ、手配しよう。」
「ありがとうございます。」
兄の回答を聞いて驚いた。
(頑張ったご褒美に馬~~~~?!)
『テストで100点取ったら外食!』や、
『運動会で1位になったらショートケーキ』というのは聞いたことがあるが、
頑張ったご褒美が『馬』?!もう一度言おう。ご褒美が『馬』だ。
正気の沙汰とは思えない。
「ベルナデットは何がいいの?」
「え?」
いけない。馬の衝撃に意識が亜空間に迷い込んでしまっていた。
父の問いかけに頭を悩ませた。
必要な物はなんでも用意される公爵家で、欲しいものなど本当に存在しなかった。
「特にありません。」
そう答えると、父が悲しい顔をした。
「ベルナデット、そんなこと言わないでくれ。君は誕生日でもあるんだよ?
宝石でもドレスでもなんでもいいんだよ?」
宝石という単語を聞いて思い出した。
(あ、クリスのピアス!そうだ!約束したし、用意しなきゃ。)
「では、クリス様にお贈りするピアスを買って下さい。」
「もしかしてそれは、昨日、クリストフ殿下からもらったネックレスのお返しかい?」
「はい。」
「それはもちろん、かまわないけど。」
(よかった。これで無事に約束を守れそうだ。)
ほっとしていると、とんでもないことに気付いた。
(私、宝石のこと全然わからない!!ピアスのこともわからない!!)
ふと、隣の兄を見ると、兄はセンスの良いピアスを付けていた。
(よし!男心がわからない私よりも、兄に選んでもらおう。兄セレクトの方が、
クリスも喜ぶはず!!)
「ありがとうございます。お兄様、一緒に選んでもらえませんか?」
「婚約者への贈り物を、家族とはいえ、他の男と買いに行くのか?」
「いけませんか?お兄様いつも素敵な物をお持ちなので、
一緒に選んで頂けると失敗がないかと思ったのですが・・。」
「失敗・・。」
兄が眉を寄せて考え込むように呟いた。
「はい。みんなに見せたいとのことなので、
自慢できるような素敵な逸品をご用意したいです。」
「それは、そう意味ではないのではないか・・?」
「え?なにか男性ならではの独特の意味があるのですか?
私には男心がわからないのでぜひご教授下さい。」
私の質問にこめかみを押さえた兄が大きく溜息をついた。
「はぁ。・・・わかった。同行しよう。」
「お願いします?」
「いいですか?父上。」
「うん。いいよ。それより、ベルナデット、クリストフ殿下の贈り物は
君の願いではないだろ?君の願いは何?」
父に真剣な様子で尋ねられた。
欲しい物というのは正直なかったのだが、願いごとならあるのだ。
もうずっと、朝から、切実に願っていたことが。
「願いですか?願いでもいいのですか?」
「ああ。もちろんだ。」
「では、朝からずっと目の前に行って聴きたくて聴きたくてたまらなった、
あのヴァイオリンの音色を目の前で、静かな環境で聴かせて下さい。
今日の誕生祝賀会の演奏はサミュエル先生ではありませんか?」
父に一応、確認をしたが、絶対に間違いない。
あの甘やかな高音はサミュエル先生の音だ。
他の人の話声や、色んな音がしている空間の中で、
サミュエル先生のあの音色だけが別次元な存在だった。
「今日の誕生祝賀会は宮廷楽団に依頼している。
さすがに演奏者の名前まで把握してはいないのだけど・・。」
「ああ、じゃあ、きっとサミュエルだな。しかも、今日はベルの誕生日だ。
どんなことがあっても、あいつが弾くだろうな。」
兄が少し不機嫌に答えた。
「だが、そんなことでいいのかい?」
「そんなこと?
お父様、私はもし、本日の演奏がサミュエル先生以外の方でしたら、
途中で疲れて退席しておりました。
サミュエル先生のヴァイオリンをもっと聴いていたくて、
サミュエル先生の音楽に励まされて、
私は最後まで役割を完遂できたのです。」
それを聞いた父は、嬉しそうに微笑むと、
後ろに控えているセバスにテキパキと指示を出し始めた。
「セバス。至急宮廷楽団に、
ベルナデットの望む演奏家を本日中に派遣するように依頼してくれ。
時間は、ベルナデットの望むだけ。
送迎と食事、宿泊の場合は部屋もすべてこちらで用意。」
「は。直ちに。」
「え?本日ですか?今から?
しかもサミュエル先生の演奏を独り占めですか!!
嬉しいです。ありがとうございます。お父様。」
誕生祝賀会で、すでに演奏している先生には申し訳なかったが、
朝からずっと聴きたかった音色と出会えることに興奮がおさまらなかった。
(サミュエル先生のヴァイオリン!!嬉しい!!)
「ベル。私も一緒に聴くぞ?」
喜んでいると、兄が憮然と答えた。
兄も疲れていると思うのだが、やはりヴァイオリンは聴きたいのだろう。
喜びを一緒に分かち合える人がいることも嬉しかった。
「はい。独り占めは言葉のあやです。一緒に楽しみましょう!お兄様!!」
本日はありがとうございます。お目にかかれて光栄です。」
「初めまして。ベルナデット・アトルワと申します。
本日はありがとうございます。お目にかかれて光栄です。」
「初めまして。ベルナデット・アトルワ・・・・・。」
私は朝から、壊れた機械のようにずっと同じ言葉を繰り返していた。
隣には兄。朝からずっと、最近学んだばかりの淑女の礼と、定型文を繰り返す。
もうどのくらい時間が経ったのだろう。
お辞儀のし過ぎで、腕が痺れてきたし、知らない人にずっと笑顔を向けていたせいで、笑顔を張り付けている表情筋が痙攣しそうだ。
お腹も空いたし、足も痛い。限界など既に超えていた。心から休みたい。
だが私には退席できない理由があったのだ。
あいさつばかりでも、せめて顔見知りでもいればまだ、モチベーションも保てるが、見事に知らない人ばかりだ。
知っているのは、クリスとロベールだけだったが、最初にあいさつが終わってしまった。
(誕生祝賀会って確かに大人への試練かもしれないな~。苦行だ~。)
遠くで、父の閉会を告げるあいさつが聞こえた。
(ずっと、ひたすら、あいさつだったなぁ~~~。)
閉会を告げた後もあいさつは終わることなく続いた。
最後のお客様を会場から見送った後、私は思わず、床にへたり込んでしまった。
「ベル。大丈夫か?」
へたり込んだ私を、私同様に疲れているであろう兄がお姫様抱っこをしてくれた。
普通は、兄とはいえ、素敵な異性にお姫様抱っこをされれば、
胸がときめくものだろうが、今日は、そんなセンチメンタルな気分にはなれない。
疲れたのだ・・。
本当に疲れたのだ。。
疲れすぎて立ち上がれないのだ。
なので感覚としては、このお姫様抱っこは、介護に限りなく近い分類になるだろう。
「頑張ったな。よくやった。」
兄が微笑んでくれたので、笑顔をつくりすぎ、痙攣しそうな顔で弱く微笑みを返した。
自宅にあるダンスホールで行われた誕生祝賀会の会場から、
セントラルガーデンを通って、
生活スペースである館に移動した。
その間ずっと抱えてくれた兄に申し訳なく思った。
「お兄様も疲れているのに、ご迷惑をおかけして申し訳ありません。」
「今日のベルは、公爵令嬢として申し分なかった。謝る必要はない。
それに、私は鍛えているのでこれくらい大丈夫だ。」
そう言って、お兄様は優しく微笑んだ。
テラスのソファーに座らせてもらうと、軽食が用意してあった。
お腹の空いていた、私と兄は2人でひたすら無言で用意してあったサンドイッチを
食べ尽くしてしまった。お腹が一杯になり、のんびりとお茶を飲んでいると、
父がテラスに入ってきた。
「2人ともお疲れ様!!よく頑張ったね。君たちの成長が嬉しいよ。」
「ありがとうございます。」
「ありがとうございます、お父様。」
すると、父に思いっきり抱き上げられた。
そして、ぎゅっと抱きしめられた後、綺麗な笑顔を向けてきた。
父は、私をソファーに座らせると、私たちの前のソファーに腰掛けた。
「さぁ、頑張った君たちにご褒美だ。何かほしいものはあるかな?」
機嫌のいい父が、視線を兄に向けた。
兄は少し考えると口を開いた。
「ありがとうございます。私はそろそろ私の馬がほしいです。」
「ああ。そうだね。そろそろいい頃だね。じゃあ、手配しよう。」
「ありがとうございます。」
兄の回答を聞いて驚いた。
(頑張ったご褒美に馬~~~~?!)
『テストで100点取ったら外食!』や、
『運動会で1位になったらショートケーキ』というのは聞いたことがあるが、
頑張ったご褒美が『馬』?!もう一度言おう。ご褒美が『馬』だ。
正気の沙汰とは思えない。
「ベルナデットは何がいいの?」
「え?」
いけない。馬の衝撃に意識が亜空間に迷い込んでしまっていた。
父の問いかけに頭を悩ませた。
必要な物はなんでも用意される公爵家で、欲しいものなど本当に存在しなかった。
「特にありません。」
そう答えると、父が悲しい顔をした。
「ベルナデット、そんなこと言わないでくれ。君は誕生日でもあるんだよ?
宝石でもドレスでもなんでもいいんだよ?」
宝石という単語を聞いて思い出した。
(あ、クリスのピアス!そうだ!約束したし、用意しなきゃ。)
「では、クリス様にお贈りするピアスを買って下さい。」
「もしかしてそれは、昨日、クリストフ殿下からもらったネックレスのお返しかい?」
「はい。」
「それはもちろん、かまわないけど。」
(よかった。これで無事に約束を守れそうだ。)
ほっとしていると、とんでもないことに気付いた。
(私、宝石のこと全然わからない!!ピアスのこともわからない!!)
ふと、隣の兄を見ると、兄はセンスの良いピアスを付けていた。
(よし!男心がわからない私よりも、兄に選んでもらおう。兄セレクトの方が、
クリスも喜ぶはず!!)
「ありがとうございます。お兄様、一緒に選んでもらえませんか?」
「婚約者への贈り物を、家族とはいえ、他の男と買いに行くのか?」
「いけませんか?お兄様いつも素敵な物をお持ちなので、
一緒に選んで頂けると失敗がないかと思ったのですが・・。」
「失敗・・。」
兄が眉を寄せて考え込むように呟いた。
「はい。みんなに見せたいとのことなので、
自慢できるような素敵な逸品をご用意したいです。」
「それは、そう意味ではないのではないか・・?」
「え?なにか男性ならではの独特の意味があるのですか?
私には男心がわからないのでぜひご教授下さい。」
私の質問にこめかみを押さえた兄が大きく溜息をついた。
「はぁ。・・・わかった。同行しよう。」
「お願いします?」
「いいですか?父上。」
「うん。いいよ。それより、ベルナデット、クリストフ殿下の贈り物は
君の願いではないだろ?君の願いは何?」
父に真剣な様子で尋ねられた。
欲しい物というのは正直なかったのだが、願いごとならあるのだ。
もうずっと、朝から、切実に願っていたことが。
「願いですか?願いでもいいのですか?」
「ああ。もちろんだ。」
「では、朝からずっと目の前に行って聴きたくて聴きたくてたまらなった、
あのヴァイオリンの音色を目の前で、静かな環境で聴かせて下さい。
今日の誕生祝賀会の演奏はサミュエル先生ではありませんか?」
父に一応、確認をしたが、絶対に間違いない。
あの甘やかな高音はサミュエル先生の音だ。
他の人の話声や、色んな音がしている空間の中で、
サミュエル先生のあの音色だけが別次元な存在だった。
「今日の誕生祝賀会は宮廷楽団に依頼している。
さすがに演奏者の名前まで把握してはいないのだけど・・。」
「ああ、じゃあ、きっとサミュエルだな。しかも、今日はベルの誕生日だ。
どんなことがあっても、あいつが弾くだろうな。」
兄が少し不機嫌に答えた。
「だが、そんなことでいいのかい?」
「そんなこと?
お父様、私はもし、本日の演奏がサミュエル先生以外の方でしたら、
途中で疲れて退席しておりました。
サミュエル先生のヴァイオリンをもっと聴いていたくて、
サミュエル先生の音楽に励まされて、
私は最後まで役割を完遂できたのです。」
それを聞いた父は、嬉しそうに微笑むと、
後ろに控えているセバスにテキパキと指示を出し始めた。
「セバス。至急宮廷楽団に、
ベルナデットの望む演奏家を本日中に派遣するように依頼してくれ。
時間は、ベルナデットの望むだけ。
送迎と食事、宿泊の場合は部屋もすべてこちらで用意。」
「は。直ちに。」
「え?本日ですか?今から?
しかもサミュエル先生の演奏を独り占めですか!!
嬉しいです。ありがとうございます。お父様。」
誕生祝賀会で、すでに演奏している先生には申し訳なかったが、
朝からずっと聴きたかった音色と出会えることに興奮がおさまらなかった。
(サミュエル先生のヴァイオリン!!嬉しい!!)
「ベル。私も一緒に聴くぞ?」
喜んでいると、兄が憮然と答えた。
兄も疲れていると思うのだが、やはりヴァイオリンは聴きたいのだろう。
喜びを一緒に分かち合える人がいることも嬉しかった。
「はい。独り占めは言葉のあやです。一緒に楽しみましょう!お兄様!!」
599
あなたにおすすめの小説
3回目の人生は、悪役令嬢を辞めて引きこもります~一歩も出ずに国を救ったら、なぜか「聖女」として崇められ最強の男たちが部屋を包囲してくる件~
放浪人
恋愛
公爵令嬢エリザベートは、1度目は悪役令嬢として断罪され処刑、2度目は改心して聖女となり国に尽くしたが過労死……という悲惨な最期を遂げた。 記憶を持ったまま3度目の人生が始まった瞬間、彼女は固く決意する。 「もう絶対に働きません! 今世は部屋から一歩も出ず、睡眠と趣味に命をかけます!」
最強の拒絶結界『絶対領域』で部屋に籠城し、婚約破棄イベントも夜会も全て無視して惰眠を貪ろうとするエリザベート。 しかし、彼女の「働きたくない」一心からの行動――適当な農業アドバイスや、安眠妨害への容赦ない迎撃――が、周囲には「国を憂う深慮遠謀」「慈愛に満ちた奇跡」として超好意的に解釈されてしまう!?
ヤンデレ化した元婚約者の王太子、物理で愛を語る脳筋騎士団長、効率厨の隣国王子、さらには古代の引きこもり少年までをも巻き込み、事態は国家規模の大騒動へ。 部屋ごと空を飛んで戦場を浄化し、パジャマ姿で古代兵器を操り、地下牢をスイートルームに変えながら、エリザベートは究極の安眠を手に入れることができるのか? 塩対応すればするほど愛され、逃げれば逃げるほど伝説になる、最強引きこもり令嬢の勘違いドタバタ溺愛ファンタジー、ここに完結!
無一文で追放される悪女に転生したので特技を活かしてお金儲けを始めたら、聖女様と呼ばれるようになりました
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
スーパームーンの美しい夜。仕事帰り、トラックに撥ねらてしまった私。気づけば草の生えた地面の上に倒れていた。目の前に見える城に入れば、盛大なパーティーの真っ最中。目の前にある豪華な食事を口にしていると見知らぬ男性にいきなり名前を呼ばれて、次期王妃候補の資格を失ったことを聞かされた。理由も分からないまま、家に帰宅すると「お前のような恥さらしは今日限り、出ていけ」と追い出されてしまう。途方に暮れる私についてきてくれたのは、私の専属メイドと御者の青年。そこで私は2人を連れて新天地目指して旅立つことにした。無一文だけど大丈夫。私は前世の特技を活かしてお金を稼ぐことが出来るのだから――
※ 他サイトでも投稿中
【本編完結】王子の寝た子を起こしたら、夢見る少女では居られなくなりました!
こさか りね
恋愛
私、フェアリエル・クリーヴランドは、ひょんな事から前世を思い出した。
そして、気付いたのだ。婚約者が私の事を良く思っていないという事に・・・。
婚約者の態度は前世を思い出した私には、とても耐え難いものだった。
・・・だったら、婚約解消すれば良くない?
それに、前世の私の夢は『のんびりと田舎暮らしがしたい!』と常々思っていたのだ。
結婚しないで済むのなら、それに越したことはない。
「ウィルフォード様、覚悟する事ね!婚約やめます。って言わせてみせるわ!!」
これは、婚約解消をする為に奮闘する少女と、本当は好きなのに、好きと気付いていない王子との攻防戦だ。
そして、覚醒した王子によって、嫌でも成長しなくてはいけなくなるヒロインのコメディ要素強めな恋愛サクセスストーリーが始まる。
※序盤は恋愛要素が少なめです。王子が覚醒してからになりますので、気長にお読みいただければ嬉しいです。
※本編完結しました。
※後日談を更新中です。
「わざわざ始まるまでまたないで、今のうちに手を打ったってよくない?」
イチイ アキラ
恋愛
アスター公爵令嬢エステルは、夢をみる。それは先を映す夢。
ある日、夢をみた。
この国の未来を。
それをアルフレッド王太子に相談する。彼女を愛して止まない婚約者に。
彼は言う。
愛する君とぼくの国のためなら、未来を変えるのも仕方なくない?
完結·異世界転生したらアザラシ? でした〜白いモフモフでイケメン騎士たちに拾われましたが、前世の知識で医療チートしています〜
禅
恋愛
ネットでアザラシを見ることが癒しだった主人公。
だが、気が付くと知らない場所で、自分がアザラシになっていた。
自分が誰か分からず、記憶が曖昧な中、個性的なイケメン騎士たちに拾われる。
しかし、騎士たちは冬の女神の愛おし子を探している最中で……
※小説家になろう、Nolaノベルにも投稿しています
※完結まで毎日投稿します
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
悪役令嬢に転生したと気付いたら、咄嗟に婚約者の記憶を失くしたフリをしてしまった。
ねーさん
恋愛
あ、私、悪役令嬢だ。
クリスティナは婚約者であるアレクシス王子に近付くフローラを階段から落とそうとして、誤って自分が落ちてしまう。
気を失ったクリスティナの頭に前世で読んだ小説のストーリーが甦る。自分がその小説の悪役令嬢に転生したと気付いたクリスティナは、目が覚めた時「貴方は誰?」と咄嗟に記憶を失くしたフリをしてしまって──…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる