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番外編
お気に入り1500感謝SS【エディSIDE】
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エディSIDEです。
――――――――――――
「エディ、学園に入ったら殿下から目を離すな」
宰相の息子で、殿下と同じ年の自分は殿下と仲を深めるためにも側にいるつもりだったので、父にそう言われた時も別段驚きはしなかった。
「はい。そのつもりです」
「そうか……いいか、四六時中殿下の側を離れるなよ」
「そこまでですか?」
自分では、たまに殿下と昼食を共にしたり、話をするくらいでいいのかと思っていたので四六時中というのは意外だった。
「ああ。少し気になることがあってな……」
「気になること?」
「そうだ。まぁ、詳しくは私にもわからないが、陛下が殿下とロゼッタ嬢に城内で監視を付けている。何かあるのだろうが……」
殿下と婚約者に監視?
確かにそれは気になる。
「わかりました。その辺りも頭に置いて、殿下の側にいます」
「ふむ、頼んだ」
「はい」
私は、学園に入ると殿下の側にいた。どうやら、騎士団長の子息のクイールも私と同じように命を受けたようだった。だが、学園にはロゼッタ嬢もいたのだ。
「殿下、その件に関しては、やはり……」
「そうだな……」
今は、昼の休憩中だというのに、殿下とロゼッタ嬢は昼食を手早く済ませて、公務の話をしているが、話の内容がさっぱりわからない。私も宰相子息として父を手伝うこともあるので、知識はあると自負していたのだが、この2人と比べると知っているなんて思っていた自分が恥ずかしくなるレベルだった。
それにしても、昼食の休憩くらいゆっくりと休めばいいのではないだろうかと思ってしまう。
「殿下とロゼッタ嬢の会話はいつもさっぱり意味がわからないな。この国の言葉だという程度はわかるが……」
クイールが、食事を終えて小声で呟くように言った。
「さすがに言い過ぎですが……気持ちはよくわかります」
正直に言うと、食事くらいゆっくり食べたかったので、私は食事の時はロゼッタ嬢に殿下を任せて一人でのんびりと食べたいと思っていた。
「エディ、私は明日は一人で食べたいのだが……任せていいか?」
クイールが私の耳元で囁くように言った。
「全く同じことを思っていましたよ。あなたのように口には出しませんでしたが……」
「では、昼はロゼッタ嬢に任せよう」
「え?」
クイールは、大胆にも殿下とロゼッタ嬢の会話に割り込んだ。凄すぎる。
「あの、殿下。ロゼッタ嬢。お2人の邪魔になっては申し訳ないので、明日からはどうぞお2人で昼食を……」
クイールの言葉を殿下が途中で遮って声を上げた。
「クイール、待ってくれ。ロゼッタ、学園ではそれぞれの学園生活を大事にしよう。いつも私に教えてくれるの有難いが、私に付き合わせてばかりではなく、ロゼッタも学園を満喫してほしい」
「ですが……」
「公務の話は城でにしよう。ここは学園だ。学園生活を楽しんでくれ」
「……かしこまりました。それでは失礼いたします」
ロゼッタ嬢は、優雅に立ち上がると、裏庭園から去って行った。
私はロゼッタ嬢の姿が見えなくなった後に、殿下を見ながら尋ねた。
「よかったのですか? 殿下」
殿下はほっとしたように言った。
「ああ。ロゼッタも折角学園にいるのだ。他の令嬢との友情も大切だろ? それに私もエディや、クイールと友情を育みたい」
「友情を育む?!」
私は、殿下の率直な言葉に思わず照れてしまった。この年になって中々友情なんて言葉を口にするのは気恥ずかしく感じる。だが、殿下は照れることもなく、堂々と言い放った。
「ああ。ロゼッタ以外の同じ年の友人と過ごすのは初めてだ。ずっと余裕がなくて……まぁ今もそれほどないのだが……だが学園にいる時間くらいは、私もエディやクイールと学園生活というものを楽しみたい」
「殿下……それはいいですね。男というのは大抵剣の話で盛り上がります」
クイールが真面目な顔で言った。それに殿下が真面目な顔で答えた。
「そうなのか?!」
「いえ、そうとは限りませんけどね?! 私は剣の話などしませんし……」
私が急いで訂正すると、クイールが目を大きく開けながら言った。
「嘘だろ?!」
「いや、嘘ではありません」
「では、身体作りの話か? 最近腹筋が8つに割れました。見ますか?」
クイールが上着に手をかけた。すると殿下が興奮したように言った。
「そんなにか? 凄いな見たい」
「……私も見たいです」
その日から、私たちはいつも3人で過ごすことになった。
殿下はこれまで勉強ばかりだったようで、様々なことに興味を持っていた。
3人で城下に散策に出かけたり、馬で遠乗りにも行った。
何をしても『凄い!! こんなことは初めてだ!!』とはしゃぐ殿下を私とクイールは少しだけ気の毒になって、時間の許す限り、殿下と様々なところに行った。
何も知らない殿下は、常に外の世界への刺激に飢えていた。そんな殿下の前に少し変わった令嬢であるカルラが現れたのだ。
「殿下、大変残念ですが、やはり『完璧』とは幻想だと思えます」
カルラという令嬢はとても不思議な女性で、初めは『なんだ、この失礼な令嬢は』と反感を持っていたのも関わらず、いつの間にか一緒にいることが自然になり、一緒にいないことが落ち着かなくなっていた。
そんな時だった……。
「カルラ様。最近の行動は目に余ります。殿下の婚約者は私ですので、もう少し距離を置かれた方がよろしいかと」
「申し訳ございません」
ずっと静観していたロゼッタ嬢が、カルラに注意を始めた。
そんな風に見えているのか……。
私たちの間には友情しかなかったが、そう思われているというのが、なぜか心の中に眠っていたカルラが女性なのだという感覚を刺激した。
偶然通りかかった私は必死でロゼッタ嬢にあやまるカルラを隠れて見ていた。
本当は助けたかったが、私が出るとこじれると思ったのだ。
ロゼッタが去った後に、カルラは走ってどこかに向かった。どこに向かうのかと追って行くと、図書館裏の木の影だった。
こんなところにこんな人のいない場所があったのか……。
私は感心しながら、カルラに声をかけた。
「カルラ」
カルラは目に涙を溜めて、私を見た。
「どうして、エディ様がここへ?」
「見ていましたから」
「そうですか……」
助けなかったことを責められるかと思ったが、カルラは助けなかったことを責めなかった。私はカルラのすぐ隣に座った。
「エディ様、明日からは私は皆様と一緒にいることは出来ません」
「……皆、あなたと離れるのは嫌がりますよ」
カルラがいないということはもう耐えられそうもなかった。
「いえ……殿下にはロゼッタ様がいらっしゃいます」
殿下には婚約者がいる。
私はその言葉の抜け道を見つけてしまった。
「……私には婚約者はいませんが?」
「え?」
私はほとんど無意識にそう口にしていた。どうしてもカルラと離れたくなかった。裏のない彼女の言葉はとても心地がいい。だが、お目付け役である私が殿下と離れるというのも難しい。
「私の家は伯爵家です。あなたも伯爵家。家柄も釣り合います」
悪魔の囁きというのはきっとこんな囁きのことをいうのかもしれない。
私の言葉に、カルラが考えた後に口を開いた。
「そう……ですね」
「それに私は恐らく宰相になります」
「宰相に……」
カルラが何かを考えて込んでいた。
「私と結婚しませんか?」
「えええ?! 結婚?! エディ様が、私と?! どうしてですか?」
私は、カルラを見つめながら言った。
「さぁ? どうしてだと思いますか?」
私はカルラの拒絶の言葉を聞くのが怖くて、冗談のように言った。
するとカルラが目を細めながら切なそうに言った。
「ずるいです。そうやって私の返事次第で、冗談にしたり、頷いたりするんでしょ? でも、そういうずるいとことは、エディ様っぽくて……好きです」
思わず彼女に顔を寄せてキスをしようとしたら、顔の前に両手を置かれてしまった。
「それは……待って下さい」
「待ちます」
こうして私は少しずるい形で彼女と結婚の約束をしたのだった。
――――――――――――
「エディ、学園に入ったら殿下から目を離すな」
宰相の息子で、殿下と同じ年の自分は殿下と仲を深めるためにも側にいるつもりだったので、父にそう言われた時も別段驚きはしなかった。
「はい。そのつもりです」
「そうか……いいか、四六時中殿下の側を離れるなよ」
「そこまでですか?」
自分では、たまに殿下と昼食を共にしたり、話をするくらいでいいのかと思っていたので四六時中というのは意外だった。
「ああ。少し気になることがあってな……」
「気になること?」
「そうだ。まぁ、詳しくは私にもわからないが、陛下が殿下とロゼッタ嬢に城内で監視を付けている。何かあるのだろうが……」
殿下と婚約者に監視?
確かにそれは気になる。
「わかりました。その辺りも頭に置いて、殿下の側にいます」
「ふむ、頼んだ」
「はい」
私は、学園に入ると殿下の側にいた。どうやら、騎士団長の子息のクイールも私と同じように命を受けたようだった。だが、学園にはロゼッタ嬢もいたのだ。
「殿下、その件に関しては、やはり……」
「そうだな……」
今は、昼の休憩中だというのに、殿下とロゼッタ嬢は昼食を手早く済ませて、公務の話をしているが、話の内容がさっぱりわからない。私も宰相子息として父を手伝うこともあるので、知識はあると自負していたのだが、この2人と比べると知っているなんて思っていた自分が恥ずかしくなるレベルだった。
それにしても、昼食の休憩くらいゆっくりと休めばいいのではないだろうかと思ってしまう。
「殿下とロゼッタ嬢の会話はいつもさっぱり意味がわからないな。この国の言葉だという程度はわかるが……」
クイールが、食事を終えて小声で呟くように言った。
「さすがに言い過ぎですが……気持ちはよくわかります」
正直に言うと、食事くらいゆっくり食べたかったので、私は食事の時はロゼッタ嬢に殿下を任せて一人でのんびりと食べたいと思っていた。
「エディ、私は明日は一人で食べたいのだが……任せていいか?」
クイールが私の耳元で囁くように言った。
「全く同じことを思っていましたよ。あなたのように口には出しませんでしたが……」
「では、昼はロゼッタ嬢に任せよう」
「え?」
クイールは、大胆にも殿下とロゼッタ嬢の会話に割り込んだ。凄すぎる。
「あの、殿下。ロゼッタ嬢。お2人の邪魔になっては申し訳ないので、明日からはどうぞお2人で昼食を……」
クイールの言葉を殿下が途中で遮って声を上げた。
「クイール、待ってくれ。ロゼッタ、学園ではそれぞれの学園生活を大事にしよう。いつも私に教えてくれるの有難いが、私に付き合わせてばかりではなく、ロゼッタも学園を満喫してほしい」
「ですが……」
「公務の話は城でにしよう。ここは学園だ。学園生活を楽しんでくれ」
「……かしこまりました。それでは失礼いたします」
ロゼッタ嬢は、優雅に立ち上がると、裏庭園から去って行った。
私はロゼッタ嬢の姿が見えなくなった後に、殿下を見ながら尋ねた。
「よかったのですか? 殿下」
殿下はほっとしたように言った。
「ああ。ロゼッタも折角学園にいるのだ。他の令嬢との友情も大切だろ? それに私もエディや、クイールと友情を育みたい」
「友情を育む?!」
私は、殿下の率直な言葉に思わず照れてしまった。この年になって中々友情なんて言葉を口にするのは気恥ずかしく感じる。だが、殿下は照れることもなく、堂々と言い放った。
「ああ。ロゼッタ以外の同じ年の友人と過ごすのは初めてだ。ずっと余裕がなくて……まぁ今もそれほどないのだが……だが学園にいる時間くらいは、私もエディやクイールと学園生活というものを楽しみたい」
「殿下……それはいいですね。男というのは大抵剣の話で盛り上がります」
クイールが真面目な顔で言った。それに殿下が真面目な顔で答えた。
「そうなのか?!」
「いえ、そうとは限りませんけどね?! 私は剣の話などしませんし……」
私が急いで訂正すると、クイールが目を大きく開けながら言った。
「嘘だろ?!」
「いや、嘘ではありません」
「では、身体作りの話か? 最近腹筋が8つに割れました。見ますか?」
クイールが上着に手をかけた。すると殿下が興奮したように言った。
「そんなにか? 凄いな見たい」
「……私も見たいです」
その日から、私たちはいつも3人で過ごすことになった。
殿下はこれまで勉強ばかりだったようで、様々なことに興味を持っていた。
3人で城下に散策に出かけたり、馬で遠乗りにも行った。
何をしても『凄い!! こんなことは初めてだ!!』とはしゃぐ殿下を私とクイールは少しだけ気の毒になって、時間の許す限り、殿下と様々なところに行った。
何も知らない殿下は、常に外の世界への刺激に飢えていた。そんな殿下の前に少し変わった令嬢であるカルラが現れたのだ。
「殿下、大変残念ですが、やはり『完璧』とは幻想だと思えます」
カルラという令嬢はとても不思議な女性で、初めは『なんだ、この失礼な令嬢は』と反感を持っていたのも関わらず、いつの間にか一緒にいることが自然になり、一緒にいないことが落ち着かなくなっていた。
そんな時だった……。
「カルラ様。最近の行動は目に余ります。殿下の婚約者は私ですので、もう少し距離を置かれた方がよろしいかと」
「申し訳ございません」
ずっと静観していたロゼッタ嬢が、カルラに注意を始めた。
そんな風に見えているのか……。
私たちの間には友情しかなかったが、そう思われているというのが、なぜか心の中に眠っていたカルラが女性なのだという感覚を刺激した。
偶然通りかかった私は必死でロゼッタ嬢にあやまるカルラを隠れて見ていた。
本当は助けたかったが、私が出るとこじれると思ったのだ。
ロゼッタが去った後に、カルラは走ってどこかに向かった。どこに向かうのかと追って行くと、図書館裏の木の影だった。
こんなところにこんな人のいない場所があったのか……。
私は感心しながら、カルラに声をかけた。
「カルラ」
カルラは目に涙を溜めて、私を見た。
「どうして、エディ様がここへ?」
「見ていましたから」
「そうですか……」
助けなかったことを責められるかと思ったが、カルラは助けなかったことを責めなかった。私はカルラのすぐ隣に座った。
「エディ様、明日からは私は皆様と一緒にいることは出来ません」
「……皆、あなたと離れるのは嫌がりますよ」
カルラがいないということはもう耐えられそうもなかった。
「いえ……殿下にはロゼッタ様がいらっしゃいます」
殿下には婚約者がいる。
私はその言葉の抜け道を見つけてしまった。
「……私には婚約者はいませんが?」
「え?」
私はほとんど無意識にそう口にしていた。どうしてもカルラと離れたくなかった。裏のない彼女の言葉はとても心地がいい。だが、お目付け役である私が殿下と離れるというのも難しい。
「私の家は伯爵家です。あなたも伯爵家。家柄も釣り合います」
悪魔の囁きというのはきっとこんな囁きのことをいうのかもしれない。
私の言葉に、カルラが考えた後に口を開いた。
「そう……ですね」
「それに私は恐らく宰相になります」
「宰相に……」
カルラが何かを考えて込んでいた。
「私と結婚しませんか?」
「えええ?! 結婚?! エディ様が、私と?! どうしてですか?」
私は、カルラを見つめながら言った。
「さぁ? どうしてだと思いますか?」
私はカルラの拒絶の言葉を聞くのが怖くて、冗談のように言った。
するとカルラが目を細めながら切なそうに言った。
「ずるいです。そうやって私の返事次第で、冗談にしたり、頷いたりするんでしょ? でも、そういうずるいとことは、エディ様っぽくて……好きです」
思わず彼女に顔を寄せてキスをしようとしたら、顔の前に両手を置かれてしまった。
「それは……待って下さい」
「待ちます」
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