234 / 259
第六章 お飾りの王太子妃、未知の地へ
240 水賊のアジト 【戦闘シーン??】
しおりを挟む
本日も戦闘シーン??
剣を抜きますが、比較的すぐに終わってしまいます。
ですので、苦手な方も見て頂けると思います。
――――――――――――――――
クローディアたちの待つ船を離れて、ガルドとハイマ兵はアリスの案内で水賊のアジトに来ていた。
水賊のアジトは、およそアジトというのは相応しくないような立派な屋敷だった。
場所も大変見晴らしがよく、庭も美しい。恐らく元は裕福な貴族の別荘だったのかもしれない。
だが、今も全く荒れ果てた様子はなく、庭の草木も美しく整えられているし、屋敷の外観も細やかな修繕をされている。
(訓練所まであるのか……普段は多くの人間が生活をしていそうだ……だが……静か過ぎる)
「……アリスさん、ここですか?」
ガルドが尋ねるとアリスは「はい」と答えた。
ガルドは周囲を見渡し、ハイマ兵を配備した。元副団長だったガルドを知る者は多く、皆「はっ!!」と言って意気揚々と、配置された場所に向かった。
「アリスさんは隠れていて下さい。では、いってきます」
ガルドがアリスにそう告げて、一人で屋敷の中に入ろうとすると、アリスもガルドの後をついてきた。ガルドは立ち止まってアリスを見ると、「危険ですよ」と言った。するとアリスはにっこりと笑いながら言った。
「ガルド様と一緒の方が危険がないと判断しました。ここに一人でいるのも危険でしょう? ガルド様の後ろに隠れて邪魔はしませんので……」
アリスの意思の強そうな瞳を見て、小さく息を吐いた。
「わかりました。何かあったら、抱きかかえても逃がしますがよろしいですか?」
アリスは優雅に「あら、ガルド様に抱きかかえてもらえるなら光栄ですわ! ぜひ!! 有事と言わずいつでもどうぞ!!」と言った。
ガルドは、困ったように笑うと「わかりました」と言ってアリスと共に屋敷の中に入った。
屋敷の中にはほとんど人の気配がなかった。
(……静かだな――)
ガルドは、ゆっくりとアリスを守るように先に進んだ。そして二階に上がると、一際重厚な扉の前に剣を持った男性と大きな盾を持った男性が立っているのが見えた。
二人はガルドを見ると、意外なことにハイマの言葉で「まさか、お一人ですか?」と尋ねた。
ガルドは困ったように「一人というわけではありませんが……」がと答えた。
そして守りの男性のあっさりとした様子に、柱の影に隠れていたアリスも顔を出した。
「これは、少々意外な組み合わせで驚きました。隊長とお話されますよね? 中へどうぞ」
(隊長?)
ガルドは剣を持った見張りの男の言葉を心の中で繰り返した。
アリスは、ガルドに近づくとガルドを見上げながら言った。
「これは罠でしょうか?」
ガルドは「罠でも、話が出来そうな相手なら話をする必要があるかと思います」と答えた。するとアリスが嬉しそうに笑いながら言った。
「ふふふ、本当に噂以上にガルド様って素敵ですわね。そうですね、話のできる相手ならしたいですよね。行きましょう!!」
アリスの言葉にガルドが驚きながら言った。
「え? あなたも中に?」
「ええ。ここで一人で待っている方が危険でしょ?」
ガルドの袖を掴みながら上目遣い見上げるアリスにガルドは困ったように「わかりました」というと、見張りの兵に声をかけた。
「では、隊長の元へ案内お願いします」
「どうぞ」
盾を持った男が扉を開けると、部屋の中にはガルドより少し年下だと思われる赤に近い茶色の髪の男性がソファから立ち上がった。そして待っていた男性もハイマの言葉で語りかけた。
「ようこそ、シュトラール卿と……お嬢さん??」
「……私を知っているのですか?」
ガルドは眉を寄せながら言った。男は「ええ。もちろん」と言った。
そして目を細めて言った。
「ここが水賊のアジトだと情報を流せば、必ずあなたが少しの兵を引き連れて、単身乗り込んで来ると踏んでいました。あなたは、死神と呼ばれながらも意識を失わせて『捕える』だけ……お優しいあなたに乗り込まれても私がケガする程度ですので……被害は最小です」
アリスが青い顔で呟いた。
「まさか……町の人がすぐにここを教えてくれたのは……――罠?」
「ふふふ、ご明察。水賊とは水の上を拠点にしているので水賊と呼ばれているのですよ。こんな町の高台を拠点にしているわけがない……(真の拠点に行かれて何かあっても困るからな……)」
男の言葉に、ガルドは男の言葉の裏に何か意図を感じて眉を寄せた。
だが、アリスは青い顔で謝罪した。
「ガルド様、申し訳ございません」
ガルドは、男を見たままアリスの頭に手を置いて、「この地に腰を下ろし、策をめぐらされていたのなら、短時間しか捜査時間のなかったあなたの責を問うのは酷でしょう?」と言った。
ガルドは男を見たまま声を上げた。
「それに……あなたが優秀だったからこそ、ここに導かれたのでしょう」
「え!?」
アリスが驚きながら声を上げた。
「随分と戦いに慣れた者たちのようです。間者の動きが優秀なら優秀なほど自分たちの情報を集めるように町中に罠を仕掛けた……あなた方は旧ザウル国の者ですね?」
「シュトラール卿……あなたも随分とお詳しいようだ、さすがですね」
ガルドは冷静さを保ったまま言った。
「恐らく、ここの様子を見る限り、我々が船を出たと同時に船を襲ったのでしょう? ……もしも、船に何かあったら、もっと外が騒がしいはずです。ですが……静かだ。きっと船に残る者たちが食い止めたのしょう。船に残る者もひとかたならぬ人たちですから」
ガルドの言葉に男がニヤリを笑いながら言った。
「それはどうでしょうか? シュトラール卿がいないのなら、我が最強小隊が負けるはずはない」
アリスが呟いた。
「我が……最強小隊? そんなに……私の情報が間違ったばかりに……クローディア様を危険に……」
ガルドは顔を青くして絶望するアリスに優しく声をかけた。
「アリスさん、大丈夫です。今、船には小隊くらいでは太刀打ちできない人たちが乗ってますので」
「……え?」
男は大きな窓を開けて、広いバルコニーに出ると剣を抜いた。
「シュトラール卿、お相手願いますか?」
そしてガルドもバルコニーに出ると剣を抜いた。
しかしガルドが剣を抜いた時には、男の剣は空高くに舞い上がっていた。
「す、凄い……見えなかった……」
アリスは金属音を立ててバルコニーに落ちる剣を見てようやく、ガルドが攻撃を仕掛けたことを理解した。
「これが……トランのシュトラール卿の実力か……想像以上に速い!!」
すると男が両手を差し出した。
「どうぞ、ついて行きましょう」
ガルドは、手早く男の手を拘束した。
そして部屋の見張りをしていた兵も連れて、ハイマ兵と共に船に引き上げたのだった。
――――――――――――――――
次回更新は9月28日(土)です☆
剣を抜きますが、比較的すぐに終わってしまいます。
ですので、苦手な方も見て頂けると思います。
――――――――――――――――
クローディアたちの待つ船を離れて、ガルドとハイマ兵はアリスの案内で水賊のアジトに来ていた。
水賊のアジトは、およそアジトというのは相応しくないような立派な屋敷だった。
場所も大変見晴らしがよく、庭も美しい。恐らく元は裕福な貴族の別荘だったのかもしれない。
だが、今も全く荒れ果てた様子はなく、庭の草木も美しく整えられているし、屋敷の外観も細やかな修繕をされている。
(訓練所まであるのか……普段は多くの人間が生活をしていそうだ……だが……静か過ぎる)
「……アリスさん、ここですか?」
ガルドが尋ねるとアリスは「はい」と答えた。
ガルドは周囲を見渡し、ハイマ兵を配備した。元副団長だったガルドを知る者は多く、皆「はっ!!」と言って意気揚々と、配置された場所に向かった。
「アリスさんは隠れていて下さい。では、いってきます」
ガルドがアリスにそう告げて、一人で屋敷の中に入ろうとすると、アリスもガルドの後をついてきた。ガルドは立ち止まってアリスを見ると、「危険ですよ」と言った。するとアリスはにっこりと笑いながら言った。
「ガルド様と一緒の方が危険がないと判断しました。ここに一人でいるのも危険でしょう? ガルド様の後ろに隠れて邪魔はしませんので……」
アリスの意思の強そうな瞳を見て、小さく息を吐いた。
「わかりました。何かあったら、抱きかかえても逃がしますがよろしいですか?」
アリスは優雅に「あら、ガルド様に抱きかかえてもらえるなら光栄ですわ! ぜひ!! 有事と言わずいつでもどうぞ!!」と言った。
ガルドは、困ったように笑うと「わかりました」と言ってアリスと共に屋敷の中に入った。
屋敷の中にはほとんど人の気配がなかった。
(……静かだな――)
ガルドは、ゆっくりとアリスを守るように先に進んだ。そして二階に上がると、一際重厚な扉の前に剣を持った男性と大きな盾を持った男性が立っているのが見えた。
二人はガルドを見ると、意外なことにハイマの言葉で「まさか、お一人ですか?」と尋ねた。
ガルドは困ったように「一人というわけではありませんが……」がと答えた。
そして守りの男性のあっさりとした様子に、柱の影に隠れていたアリスも顔を出した。
「これは、少々意外な組み合わせで驚きました。隊長とお話されますよね? 中へどうぞ」
(隊長?)
ガルドは剣を持った見張りの男の言葉を心の中で繰り返した。
アリスは、ガルドに近づくとガルドを見上げながら言った。
「これは罠でしょうか?」
ガルドは「罠でも、話が出来そうな相手なら話をする必要があるかと思います」と答えた。するとアリスが嬉しそうに笑いながら言った。
「ふふふ、本当に噂以上にガルド様って素敵ですわね。そうですね、話のできる相手ならしたいですよね。行きましょう!!」
アリスの言葉にガルドが驚きながら言った。
「え? あなたも中に?」
「ええ。ここで一人で待っている方が危険でしょ?」
ガルドの袖を掴みながら上目遣い見上げるアリスにガルドは困ったように「わかりました」というと、見張りの兵に声をかけた。
「では、隊長の元へ案内お願いします」
「どうぞ」
盾を持った男が扉を開けると、部屋の中にはガルドより少し年下だと思われる赤に近い茶色の髪の男性がソファから立ち上がった。そして待っていた男性もハイマの言葉で語りかけた。
「ようこそ、シュトラール卿と……お嬢さん??」
「……私を知っているのですか?」
ガルドは眉を寄せながら言った。男は「ええ。もちろん」と言った。
そして目を細めて言った。
「ここが水賊のアジトだと情報を流せば、必ずあなたが少しの兵を引き連れて、単身乗り込んで来ると踏んでいました。あなたは、死神と呼ばれながらも意識を失わせて『捕える』だけ……お優しいあなたに乗り込まれても私がケガする程度ですので……被害は最小です」
アリスが青い顔で呟いた。
「まさか……町の人がすぐにここを教えてくれたのは……――罠?」
「ふふふ、ご明察。水賊とは水の上を拠点にしているので水賊と呼ばれているのですよ。こんな町の高台を拠点にしているわけがない……(真の拠点に行かれて何かあっても困るからな……)」
男の言葉に、ガルドは男の言葉の裏に何か意図を感じて眉を寄せた。
だが、アリスは青い顔で謝罪した。
「ガルド様、申し訳ございません」
ガルドは、男を見たままアリスの頭に手を置いて、「この地に腰を下ろし、策をめぐらされていたのなら、短時間しか捜査時間のなかったあなたの責を問うのは酷でしょう?」と言った。
ガルドは男を見たまま声を上げた。
「それに……あなたが優秀だったからこそ、ここに導かれたのでしょう」
「え!?」
アリスが驚きながら声を上げた。
「随分と戦いに慣れた者たちのようです。間者の動きが優秀なら優秀なほど自分たちの情報を集めるように町中に罠を仕掛けた……あなた方は旧ザウル国の者ですね?」
「シュトラール卿……あなたも随分とお詳しいようだ、さすがですね」
ガルドは冷静さを保ったまま言った。
「恐らく、ここの様子を見る限り、我々が船を出たと同時に船を襲ったのでしょう? ……もしも、船に何かあったら、もっと外が騒がしいはずです。ですが……静かだ。きっと船に残る者たちが食い止めたのしょう。船に残る者もひとかたならぬ人たちですから」
ガルドの言葉に男がニヤリを笑いながら言った。
「それはどうでしょうか? シュトラール卿がいないのなら、我が最強小隊が負けるはずはない」
アリスが呟いた。
「我が……最強小隊? そんなに……私の情報が間違ったばかりに……クローディア様を危険に……」
ガルドは顔を青くして絶望するアリスに優しく声をかけた。
「アリスさん、大丈夫です。今、船には小隊くらいでは太刀打ちできない人たちが乗ってますので」
「……え?」
男は大きな窓を開けて、広いバルコニーに出ると剣を抜いた。
「シュトラール卿、お相手願いますか?」
そしてガルドもバルコニーに出ると剣を抜いた。
しかしガルドが剣を抜いた時には、男の剣は空高くに舞い上がっていた。
「す、凄い……見えなかった……」
アリスは金属音を立ててバルコニーに落ちる剣を見てようやく、ガルドが攻撃を仕掛けたことを理解した。
「これが……トランのシュトラール卿の実力か……想像以上に速い!!」
すると男が両手を差し出した。
「どうぞ、ついて行きましょう」
ガルドは、手早く男の手を拘束した。
そして部屋の見張りをしていた兵も連れて、ハイマ兵と共に船に引き上げたのだった。
――――――――――――――――
次回更新は9月28日(土)です☆
1,325
お気に入りに追加
9,282
あなたにおすすめの小説
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
【完結】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。
氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。
【書籍化決定】断罪後の悪役令嬢に転生したので家事に精を出します。え、野獣に嫁がされたのに魔法が解けるんですか?
氷雨そら
恋愛
皆さまの応援のおかげで、書籍化決定しました!
気がつくと怪しげな洋館の前にいた。後ろから私を乱暴に押してくるのは、攻略対象キャラクターの兄だった。そこで私は理解する。ここは乙女ゲームの世界で、私は断罪後の悪役令嬢なのだと、
「お前との婚約は破棄する!」というお約束台詞が聞けなかったのは残念だったけれど、このゲームを私がプレイしていた理由は多彩な悪役令嬢エンディングに惚れ込んだから。
しかも、この洋館はたぶんまだ見ぬプレミアム裏ルートのものだ。
なぜか、新たな婚約相手は現れないが、汚れた洋館をカリスマ家政婦として働いていた経験を生かしてぴかぴかにしていく。
そして、数日後私の目の前に現れたのはモフモフの野獣。そこは「野獣公爵断罪エンド!」だった。理想のモフモフとともに、断罪後の悪役令嬢は幸せになります!
✳︎ 小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しています。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話
ラララキヲ
恋愛
長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。
しかし寝室に居た妻は……
希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──
一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……──
<【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました>
◇テンプレ浮気クソ男女。
◇軽い触れ合い表現があるのでR15に
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾は察して下さい…
◇なろうにも上げてます。
※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)
婚約者に消えろと言われたので湖に飛び込んだら、気づけば三年が経っていました。
束原ミヤコ
恋愛
公爵令嬢シャロンは、王太子オリバーの婚約者に選ばれてから、厳しい王妃教育に耐えていた。
だが、十六歳になり貴族学園に入学すると、オリバーはすでに子爵令嬢エミリアと浮気をしていた。
そしてある冬のこと。オリバーに「私の為に消えろ」というような意味のことを告げられる。
全てを諦めたシャロンは、精霊の湖と呼ばれている学園の裏庭にある湖に飛び込んだ。
気づくと、見知らぬ場所に寝かされていた。
そこにはかつて、病弱で体の小さかった辺境伯家の息子アダムがいた。
すっかり立派になったアダムは「あれから三年、君は目覚めなかった」と言った――。
壊れた心はそのままで ~騙したのは貴方?それとも私?~
志波 連
恋愛
バージル王国の公爵令嬢として、優しい両親と兄に慈しまれ美しい淑女に育ったリリア・サザーランドは、貴族女子学園を卒業してすぐに、ジェラルド・パーシモン侯爵令息と結婚した。
政略結婚ではあったものの、二人はお互いを信頼し愛を深めていった。
社交界でも仲睦まじい夫婦として有名だった二人は、マーガレットという娘も授かり、順風満帆な生活を送っていた。
ある日、学生時代の友人と旅行に行った先でリリアは夫が自分でない女性と、夫にそっくりな男の子、そして娘のマーガレットと仲よく食事をしている場面に遭遇する。
ショックを受けて立ち去るリリアと、追いすがるジェラルド。
一緒にいた子供は確かにジェラルドの子供だったが、これには深い事情があるようで……。
リリアの心をなんとか取り戻そうと友人に相談していた時、リリアがバルコニーから転落したという知らせが飛び込んだ。
ジェラルドとマーガレットは、リリアの心を取り戻す決心をする。
そして関係者が頭を寄せ合って、ある破天荒な計画を遂行するのだった。
王家までも巻き込んだその作戦とは……。
他サイトでも掲載中です。
コメントありがとうございます。
タグのコメディに反対意見が多かったので修正しました。
必ず完結させますので、よろしくお願いします。
公爵令嬢は逃げ出すことにした【完結済】
佐原香奈
恋愛
公爵家の跡取りとして厳しい教育を受けるエリー。
異母妹のアリーはエリーとは逆に甘やかされて育てられていた。
幼い頃からの婚約者であるヘンリーはアリーに惚れている。
その事実を1番隣でいつも見ていた。
一度目の人生と同じ光景をまた繰り返す。
25歳の冬、たった1人で終わらせた人生の繰り返しに嫌気がさし、エリーは逃げ出すことにした。
これからもずっと続く苦痛を知っているのに、耐えることはできなかった。
何も持たず公爵家の門をくぐるエリーが向かった先にいたのは…
完結済ですが、気が向いた時に話を追加しています。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。