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第三章 チームお飾りの王太子妃、隣国奪還
133 チームお飾りの正妃の戦略会議(2)
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大切なことを決断し、実行しようと言う時決め手になるもの。
自分で考えて動けと、誰でも一度は言われたことがあるかもしれない。
だが、自分で動くには考えなければならない。
そして、考えるためには――信頼できる情報が不可欠なのだ。
私たちは、みんなが集めてきた信頼できる情報を整理した。
ジーニアスやリリアやレイヴィンが集めてくれた辺境伯が持っていた情報は、ベルン国が、イドレ国に侵略されていく過程を客観的に見ていた情報と、ベルン国から逃げてくる難民から寄せられる変わりゆく旧ベルン国の状況。
そして、レオンがハイマ国に来る前に集めてくれた情報は、旧ベルン国の国境付近を警備する兵たちの様子や、戦力など兵力の状況。
ジルベルトが提供してくれた情報は、イドレ国が国を奪う手口や、現在の旧ベルン国内の様子や、地下組織の存在や、ベルン国の騎士団の一部をこのダラパイス国に隠しているという、ベルン国の戦力や、現在の城の状況。どうやらベルン国の城はイドレ国から派遣された貴族が暮らし、ベルン国の国王と王妃は、離宮に閉じ込められているようだった。
「これが、今回わかっている全ての情報です」
アドラーが、わかりやすく情報を整理した書類を広げて見せてくれた。
私は、アドラーのまとめてくれた情報を見て思わず呟いた。
「ベルン国の国王陛下も、王妃殿下も捕えられているのね……」
私は少し意外に思った。てっきりベルン国の王族は、処刑されているのかと思っていたのだ。
私の疑問に答えてくれたのは、ジーニアスだった。
「辺境伯の入手した情報ですと、イドレ国が奪った国の王族で処刑された方はいらっしゃいません。どうやら、イドレ国の皇帝は、何かを探しているようで王族から直接話を聞くために生かしているそうです」
――何かを探している?
私は、その言葉に引っかかりを覚えた。
イドレ国の皇帝は、一体何が目的なのだろう。
現在のベルン国内の状況を聞くと、しっかりと統治しているとは言えない。
ダラパイス国に多くの移民を許しているし、王太子や王女を国外に逃がしている。苦労して国を手に入れたにも関わらず放置している状況に疑問を感じた。
もしかして、イドレ国の皇帝は、国を統治することには興味がない?
私がイドレ国の皇帝の思惑考えていると、レイヴィンが口を開いた。
「クローディア様。まずは、ダラパイス国の辺境伯に捕えられているベルン国の兵を解放してはいかかでしょうか? 自分たちの国を奪還するのに、牢でのんびりとしては兵の名折れです。彼には、働いてもらいましょう」
実は、国境付近で私を捕えようとした旧ベルン国の兵士は、無抵抗で私たちに投降したので、現在は辺境伯領の牢に入っている。
私たちは今回、民が立ち上がり、自分たちの手でベルン国を取り戻すというお手伝いをする予定だ。
その時に、民を先導する騎士の存在は不可欠だ。
「今、捕えられているのは、旧ベルン国の騎士ってことですよね?」
私は、ジルベルトに向かって尋ねた。
「はい。現在、捕えられているのは、騎士団の副団長や幹部も多くいます。クローディア様を決して傷つけないように騎士団でもトップクラスの者に頼みましたので、民を導くための影響力はかなりあります。この国の騎士で最も影響力のある人物は、我が国最強の騎士団の団長ですが……」
今、牢にいるのは騎士団の副団長や幹部もいるが、一番は騎士団長。
私は少し気になって、ジルベルトに尋ねた。
「今、牢にいるのは騎士団の副団長や幹部……では、その影響力のある団長はどこにいるの?」
私の問いかけに、ジルベルトはさらりと答えた。
「騎士団の団長は、アンドリュー王子の側にいらっしゃいます」
え?
騎士団の団長が、アンドリュー王子の側にいる??
私は、アンドリュー王子の隣にいたネイという少年を思い浮かべた。そして、まさかと思いながら尋ねた。
「え? もしかして……騎士団長って……ネイ?」
ジルベルトは頷きながら言った。
「はい。彼が我が国の騎士団長です」
えええ~~?!
騎士団長?!
彼が?!
そういえば、顔に傷がたくさんあったけど、まだ少年だよね?!
「え?! ネイが騎士団長? あんなに若いのに……」
私の言葉を聞いたジルベルトは困ったように言った。
「確かに彼は若いですが、すでに成人していますし、私や、アンドリュー王子殿下より年上ですよ?」
成人……?! ネイって少年じゃないの?
アンドリュー王子より年上ってことは、私よりも上?!
私、幼いなんて失礼なことを思ってしまったよ!!
私は、過去の自分を思い出してもだえながら、思わずガルドを見ると、目が合って、ガルドに微笑まれた。そういえば、初めてガルドにあった時も若くて驚いた。
最強だと言われる人の年齢どうなってるの??
もしかして不老なの?!
私は、新たな事実に驚きながらもレイヴィンの提案について考えた。
そして、レイヴィンを見ながら言った。
「確かに、旧ベルン国の兵は解放するけれど……それは今ではない方がいいと思うわ。全ての準備を整えた後……最後の最後にしましょう。そうでないと、目立ってしまうわ。旧ベルン国の騎士は最後の切り札になる。準備ができるまで、このまま辺境伯領の牢で保護しましょう」
私の言葉を聞いたレイヴィンは目を丸くして驚いた。
「牢で……保護……?」
レイヴィンが驚きながらレオンに通訳をすると、レオンが口の端を上げて笑った。
『牢で保護か……確かにイドレ国に警戒されて無用な戦いをさけるためにも……牢で保護した方がいいかもしれないな。だが……牢に入れることが保護することになるとはな……』
戦いは、最後の最後。
私たちがするのは、その戦いに勝てるための下準備。
私は再び、アドラーのまとめてくれた情報を見たのだった。
自分で考えて動けと、誰でも一度は言われたことがあるかもしれない。
だが、自分で動くには考えなければならない。
そして、考えるためには――信頼できる情報が不可欠なのだ。
私たちは、みんなが集めてきた信頼できる情報を整理した。
ジーニアスやリリアやレイヴィンが集めてくれた辺境伯が持っていた情報は、ベルン国が、イドレ国に侵略されていく過程を客観的に見ていた情報と、ベルン国から逃げてくる難民から寄せられる変わりゆく旧ベルン国の状況。
そして、レオンがハイマ国に来る前に集めてくれた情報は、旧ベルン国の国境付近を警備する兵たちの様子や、戦力など兵力の状況。
ジルベルトが提供してくれた情報は、イドレ国が国を奪う手口や、現在の旧ベルン国内の様子や、地下組織の存在や、ベルン国の騎士団の一部をこのダラパイス国に隠しているという、ベルン国の戦力や、現在の城の状況。どうやらベルン国の城はイドレ国から派遣された貴族が暮らし、ベルン国の国王と王妃は、離宮に閉じ込められているようだった。
「これが、今回わかっている全ての情報です」
アドラーが、わかりやすく情報を整理した書類を広げて見せてくれた。
私は、アドラーのまとめてくれた情報を見て思わず呟いた。
「ベルン国の国王陛下も、王妃殿下も捕えられているのね……」
私は少し意外に思った。てっきりベルン国の王族は、処刑されているのかと思っていたのだ。
私の疑問に答えてくれたのは、ジーニアスだった。
「辺境伯の入手した情報ですと、イドレ国が奪った国の王族で処刑された方はいらっしゃいません。どうやら、イドレ国の皇帝は、何かを探しているようで王族から直接話を聞くために生かしているそうです」
――何かを探している?
私は、その言葉に引っかかりを覚えた。
イドレ国の皇帝は、一体何が目的なのだろう。
現在のベルン国内の状況を聞くと、しっかりと統治しているとは言えない。
ダラパイス国に多くの移民を許しているし、王太子や王女を国外に逃がしている。苦労して国を手に入れたにも関わらず放置している状況に疑問を感じた。
もしかして、イドレ国の皇帝は、国を統治することには興味がない?
私がイドレ国の皇帝の思惑考えていると、レイヴィンが口を開いた。
「クローディア様。まずは、ダラパイス国の辺境伯に捕えられているベルン国の兵を解放してはいかかでしょうか? 自分たちの国を奪還するのに、牢でのんびりとしては兵の名折れです。彼には、働いてもらいましょう」
実は、国境付近で私を捕えようとした旧ベルン国の兵士は、無抵抗で私たちに投降したので、現在は辺境伯領の牢に入っている。
私たちは今回、民が立ち上がり、自分たちの手でベルン国を取り戻すというお手伝いをする予定だ。
その時に、民を先導する騎士の存在は不可欠だ。
「今、捕えられているのは、旧ベルン国の騎士ってことですよね?」
私は、ジルベルトに向かって尋ねた。
「はい。現在、捕えられているのは、騎士団の副団長や幹部も多くいます。クローディア様を決して傷つけないように騎士団でもトップクラスの者に頼みましたので、民を導くための影響力はかなりあります。この国の騎士で最も影響力のある人物は、我が国最強の騎士団の団長ですが……」
今、牢にいるのは騎士団の副団長や幹部もいるが、一番は騎士団長。
私は少し気になって、ジルベルトに尋ねた。
「今、牢にいるのは騎士団の副団長や幹部……では、その影響力のある団長はどこにいるの?」
私の問いかけに、ジルベルトはさらりと答えた。
「騎士団の団長は、アンドリュー王子の側にいらっしゃいます」
え?
騎士団の団長が、アンドリュー王子の側にいる??
私は、アンドリュー王子の隣にいたネイという少年を思い浮かべた。そして、まさかと思いながら尋ねた。
「え? もしかして……騎士団長って……ネイ?」
ジルベルトは頷きながら言った。
「はい。彼が我が国の騎士団長です」
えええ~~?!
騎士団長?!
彼が?!
そういえば、顔に傷がたくさんあったけど、まだ少年だよね?!
「え?! ネイが騎士団長? あんなに若いのに……」
私の言葉を聞いたジルベルトは困ったように言った。
「確かに彼は若いですが、すでに成人していますし、私や、アンドリュー王子殿下より年上ですよ?」
成人……?! ネイって少年じゃないの?
アンドリュー王子より年上ってことは、私よりも上?!
私、幼いなんて失礼なことを思ってしまったよ!!
私は、過去の自分を思い出してもだえながら、思わずガルドを見ると、目が合って、ガルドに微笑まれた。そういえば、初めてガルドにあった時も若くて驚いた。
最強だと言われる人の年齢どうなってるの??
もしかして不老なの?!
私は、新たな事実に驚きながらもレイヴィンの提案について考えた。
そして、レイヴィンを見ながら言った。
「確かに、旧ベルン国の兵は解放するけれど……それは今ではない方がいいと思うわ。全ての準備を整えた後……最後の最後にしましょう。そうでないと、目立ってしまうわ。旧ベルン国の騎士は最後の切り札になる。準備ができるまで、このまま辺境伯領の牢で保護しましょう」
私の言葉を聞いたレイヴィンは目を丸くして驚いた。
「牢で……保護……?」
レイヴィンが驚きながらレオンに通訳をすると、レオンが口の端を上げて笑った。
『牢で保護か……確かにイドレ国に警戒されて無用な戦いをさけるためにも……牢で保護した方がいいかもしれないな。だが……牢に入れることが保護することになるとはな……』
戦いは、最後の最後。
私たちがするのは、その戦いに勝てるための下準備。
私は再び、アドラーのまとめてくれた情報を見たのだった。
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