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18.後宮散策
しおりを挟む王宮へ来て二日目の早朝、まだ日が昇っていない時間に私は起きると、向かいのベッドで寝ていたユラも起きて来た。
私とユラは同じ部屋で寝ている。侍女専用の部屋はベッドが両端に二つあって、真ん中に小さなテーブルと椅子が置いてあり、二つのクローゼットと本棚が一つ置いてある部屋になっている。
ローレンス家の私の部屋は無駄に広い、侍女部屋はそれよりも狭い部屋なのだけれど、前世の私の部屋よりは広いので別にこれと言って不自由はなかった。元々、狭い部屋には慣れているからね。これでも贅沢な方よ。
「おはようございます、お嬢様。相も変わらず、お早いお目覚めですね」
「おはよう、ユラ。貴女こそ、気配を消して起きたつもりなのだけれど…もしかして寝ていないの?」
「いえ、ちゃんと寝ておりましたよ。何処かの誰かさんのせいで、この時間になると必ず目覚めてしまうのです」
「あら、それは大変ね」
「ええ、本当に長年染み付いてしまったものはそう簡単に治りませんね」
誰かさんとは、私の事だろう。まだ、ユラが私の専属侍女をしていた時は、毎日朝から晩まで筋トレや剣術の稽古に付き合わされていたものね。嫌でも身体に染み付くわ。ごめんね。
私とユラは邸から持って来た筋トレ用の服を着て、応接間で個々に身体を動かし始めた。
持って来た筋トレ用の服は、前世にあったスウェットみたいな服を仕立て屋に作ってもらった物で、邸で筋トレをする際に着ていた。動き易くて重宝している。
あまり激しい運動をするとレティシアが起きてしまうので、私はこの頃ハマっているヨガを始めた。これも前世の知識です。三上先生がくれた本の中にあったもので、役立っていた。
ヨガは健康にも良いし、新陳代謝も良くなるし、精神統一も出来るので、まさに一石二鳥じゃない!と思って何となく始めたら、案外ハマってしまった。最近は母上とエイミーの三人でするのが日課になっていた。ちゃんと、ヨガマットも作ってもらったしね。
「お嬢様、また知らぬ間に新しい事を始めたのですか?」
「ああ、これはヨガと言ってーーーーー」
ユラに熱弁しました。すると、ユラも興味を持ってくれたのか、やりたいと言ってきたので、ヨガマットをプレゼントした。
ちゃんと、ユラの分も用意してたのよ。ちなみにレティシア用のスウェットとヨガマットもある。あの子も美容健康の為ならやりたいと言い出すから、最初から用意していた。
それに、レティシアが揉め事や争い事に巻き込まれない様にあまり部屋から出ない様にしたいから、退屈凌ぎの為にあれやこれやと考えて、他の令嬢より実は少ない荷物の割にいろいろと持って来ていた。
私とユラは二時間程、ヨガや筋トレをし軽く汗を流して、侍女服に着替えると、レティシアの身支度の準備や朝食の準備に取り掛かった。
「私は今からレティシアお嬢様の朝食を取りに行って参りますので、申し訳ございませんが、リディアお嬢様はレティシアお嬢様の身支度をお願い致します」
「私は今はレティの専属侍女なのだから、任せて!ユラ、ついでに私達の朝食も持って来て頂戴。何度も往復するのは面倒だから」
「畏まりました」
ユラは一礼すると、部屋から出て行った。私はレティシアの部屋の扉をノックし、返事がない事を確認すると扉を開けてベッドへと向かった。
「レティシア様、朝でございます。起きて下さい」
「うーん、もう…少しだけ」
「ユラが今朝食を取りに行っています。その間に身支度を済ましてしまいましょう」
「…すぅ」
私は人前で慣れておく為にも侍女風にレティシアを起こしてみるが、レティシアは寝返りをうって布団の中に潜ってしまった。
いや、寝顔も可愛いから許すけど、レティシアごめんね。甘やかしてばかりもいられない。私は布団を勢い良く剥ぎ取り、口調を崩していつもの様にレティシアに話しかける。
「もう、レティ?起きないと、今日の朝食は一人で食べる事になるわよ?」
「ふぇ…?い、嫌ぁーー!」
私の声にレティシアは寝惚けながらも慌てて飛び起きた。まだ眠たいのか、目を擦っている。
「あまり寝れなかったの?」
「う~ん、慣れてないからかしら…まだ、落ち着かないわ」
そういえば、レティシアは慣れていないところでは眠りが浅い。このままだと寝不足で体調を崩してしまうし、美容にも悪いわ。レティシアもヨガ強制参加ね。
私はレティシアに水の入った桶を渡すと、レティシアはそれを受け取って顔を洗う。数日間は、この後宮での生活に慣れる為に特にこれといった予定はないので、好きに過ごしていい。なので、今日は水色とレースのシンプルなドレスを選んでだ。勿論、コルセットは秒で終わらせた。髪は横から編み込んで、肩から垂らした。最後に花の髪飾りを付けて完成。
うん、今日も天使。本当可愛い。我ながら良い出来だわ。
丁度、レティシアの支度が終わった時にユラが朝食を持って厨房から戻って来た。ユラはレティシアに挨拶をすると、テキパキとレティシアの部屋にあるテーブルに朝食を並べる。私はユラから受け取った包みを持って、一度自分の部屋へと戻る。
「ディールおはよう、今日から宜しくね」
「おはようございます、気づいてましたか」
私が天井に向かって声を掛けると、上からディールの声が聞こえて来た。今日からローレンス家の陰達が代わる代わる私達の部屋の護衛をしてくれる事になっている。今日はディールが来ていた。
「ユラが貴方の分の朝食を持って来たから、良かったら食べて」
「おお、ありがとうございます」
ディールが礼を言うと、天井の床が開きディールが降りて来た。私が包みを渡しすと、ディールは嬉しそうに包みを受け取った。
「早速で悪いのだけれど、他の令嬢達の動向が気になるから、調べてくれないかしら」
「畏まりました。では、後宮にいる他の者に探らせてみます」
「ありがとう。それともう一つ、ーーーーーお願いね」
「畏まりました、それでは」
そう言って、ディールはまた天井裏に戻って行った。
私はディールに他の令嬢達の動向を探らせる事にした。理由は割り振られた部屋にあった。二階は身分の低い貴族達に当てがわれるが、三階は身分の高い貴族や、他国からの王族などの部屋になっていて、部屋の内装も二階と三階では全く異なる。
そして、レティシアに当てがわれた人気のない一番奥の部屋が、かつて花嫁候補時代に第一王子の母上で現王妃が使っていた部屋だったりする。
王妃が使っていた部屋だとなると縁起が良い感じもするよね。他の令嬢達は、まさにこの部屋を狙っていたらしいのだけれど、他の部屋と違い遠くて少し狭いこの部屋は他の令嬢達では持参した荷物が入り切らず、他の令嬢よりも一番身軽だった私達がこの部屋に選ばれてしまったのだ。
何も仕組んでないわよ?寧ろ、目立ちたくなかったし、まさか他の令嬢達がそんなに荷物が多いなんて予想してなかったもの。まあ、少しだけ兄上が介入しているけれど、目立たない様にしていたつもりが、まさかこんな所で目立ってしまうなんて、私の確認不足だわ。
とりあえず、縁起の良い部屋になってしまったレティシアが、少なからず他の令嬢達からは良い目では見られないから、面倒な事に巻き込まれないように、厳重に警戒いけなくなってしまったのだ。
もう少しのんびり出来ると思っていたのに。
「さあ、朝食にしよう」
「美味しそうね、ユラもここにいる間は私と一緒に食べてね」
「恐れながらお嬢様、私は後で自分の部屋で頂戴致します」
「駄目よ!三人で一緒に食べれるのは朝食だけなのだから、これは命令なんだからね!」
そう言ってレティシアは可愛らしく頬を膨らませて怒っていた。怒っても可愛いからね。
「だってさ、ユラ」
「…畏まりました。では、お言葉に甘えさせて頂きます」
「やったぁ」
ユラはレティシアの言葉に諦めて、自分の朝食もテーブルの上に並べ、用意されていた椅子に腰を掛けた。それから仲良く朝食を済ませ、今日は特に予定もなかったので、私達は後宮内を探索する事にした。食器を片付け、レティシアに食後の紅茶を出して、私とユラは準備の為に一度部屋に戻った。
「リディアお嬢様、それは装備し過ぎでは?」
「えっ?そう?」
呆れた様子でユラは私の装備品を見ていた。私とユラの侍女服は特注で作ったもので、給仕をする時はエプロンをしている。エプロンの内側にも一応装備が出来る様になっている。黒を基調とした服になっていて、一般的な侍女服とは違って、スカートは取り外し可能にしてある。
上は黒のカッターシャツに、白のスカーフをレティシアの瞳の色と同じ空色のブローチをスカーフ留めに使っている。取り外し出来る黒のスカートには紐が付いていて、腰に巻き付けて、後ろでリボン結びにしてある。巻きスカートの様になっている為に、横からスカートの中に手を入れると、暗器を簡単に取り出し出来る様になっている。
沢山の暗器を装備出来る様に収納スペースを多めに作ってもらった。
それにこの巻きスカートを外せば、マントに早変わりするし、下には白のスラックスを常に履いている。そして、色の膝下までの長さのブーツを履いている。
スカートを着けている状態なら、普通の侍女服に見えるが、スカートを外すと、前世の雑誌で見た事があるホスト風の服装になってしまうが、まあ良いか。ちなみに黒のスラックスもあるので、全身黒一色にもなれる。
私はスカートの中に暗器を装備し、更にブーツの仕掛けが正常に使えるか確認して、ユラも私と同じ様に装備を終えて、万全の状態で私達はレティシアの元へと向かった。
「ねえ、中庭やお花が咲いている所はないのかしら?」
一階へ向かいながら、レティシアは私とユラに問い掛けてきた。
勿論、後宮内は事前に調べている為、何処に何があるかは知っている。
「中庭と広い花園がございますよ。では、一番近い中庭から向かいましょう」
「ええ、任せるわ」
私の言葉にレティシアは笑顔で頷き、ユラを先頭に私達は中庭へと向かった。
そしてすぐに中庭を勧めた事を私は後悔する事になる。
「あら、貴女はヴィンセント侯爵家の令嬢ね。夜会では何度か見かけた事があるけれど、こうやって話をするのは初めてよね?私はリリアナ・ドロージア、爵位は貴女と同じ侯爵ですわ」
中庭には先客が居て、最も出くわしたくなかった人物と出会ってしまった。
リリアナの隣には侍女としては不釣り合いなドレスを見に纏ったユリアが側に仕えていた。リリアナよりも抑えめなドレスだが、これもリリアナの指示である事は一目瞭然だ。いかに華やかに身なりを整え、第一王子殿下に一目を置かれる為に必死なのだろう。香水もキツくて、頭が痛くなる。
鼻に付く様な言い方が気に食わないけれど、レティシアはリリアナに気付き、嫌な顔一つせずに、いつもの様に可愛い天使の笑顔でリリアナに挨拶をした。
「初めまして、リリアナ様。私はレティシア・ヴィンセントでございます。どうぞ宜しくお願いーーーー」
「はっ!宜しくですって?」
リリアナはレティシアの話を途中で遮り、口調は荒々しく眉間に皺を寄せていた。
「何か勘違いしている様だけれど、私達は敵同士よ?それを宜しくですって?笑わせないでくれるかしら。たとえ、貴女が私と同じ侯爵家でも、この私ではなくて貴女があの部屋を与えられたからって良い気にならないで頂戴。第一王子殿下の花嫁に相応しいのは、この私なのだから」
「そんなつもりで言った訳じゃーーー」
「あら、そこにいらっしゃるのはレティシア様では?今からお部屋へ向かおうと思って居た所ですの」
悪態を吐き続けるリリアナにレティシアは段々と表情を曇らせていく。
あの令嬢め、レティシアが何も言わないからって、さっきから私の天使にボロカス言ってくれるわね。
私が苛々しているのがレティシアにも伝わったのか、ユラが小声で堪えて下さいと言ってきた。すると、背後から助け舟が来た。
背後に立っていたのは、アルスノウ国のダイナ・アルスノウ第一王女だった。
「ごめんなさい。まだお話中だったかしら?」
「いえ、レティシア様とリリアナ様はもうお話を終えた所でございます」
幾らこの国の侯爵と言えど、親交のあるアルスノウ国の王族には頭が上がらないのだろう。リリアナは眉間に皺を寄せて、黙っていた。ユラがすかさず答えると、レティシアはホッとした表情になっていた。
「ご機嫌よう、ダイナ王女様」
「ご機嫌よう、レティシア様。私達は彼方へ行きませんか?此処だとリリアナ様のお茶会を邪魔してしまいますわ」
ダイナ王女はそう言って、此処から離れる事を進めてくれた。乙女ゲームでは出て来てなかったキャラだったと思うのだけれど、やっぱりゲームと現実では違いはあるわよね。ゲームはヒロイン中心で話が進むから、モブキャラは出てこないし。
まだ敵か味方かは分からないけれど、警戒は怠らない様にしなくちゃ。
「ええ、そうですわね。では、私はこれで失礼致しますわ」
「リリアナ様、邪魔してごめんなさいね。失礼致しますわ」
レティシアはそう言って、リリアナに向かって軽く会釈をした。ダイナ王女もレティシアに続き会釈をして、私達はその場を後にした。
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