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門番

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僕はどんな短剣を作ってもらおうか心を躍らせながら区域にむかっていった。
区域前に来ると、いつもの倍以上の門番がいた。理由を確かめるべく門番に理由を問う。

「いつもは2~3人だと思うのですが、何故今日はこんなにも門番が多いのですか?」
「あなたたちは何をしにここに?」問いを問いで返される。

「最奥に住み着いたサイクロプスを討伐しにきました」
「そうですか、ならここにいる人達は討伐隊のメンバーですね」

「ええ」と僕は門番の言葉を肯定する。
「そうですか、今日私ども門番が多く配備されている理由は至って簡単ですよ。サイクロプスの討伐が決まった、と私どもに情報が回ってきたからですよ」

「それが何故?門番が増大した理由に?」
門番の説明を聞いても意図が読めないのでもう一度質問をする。

「サイクロプス討伐に駆り出された手練れの排除者さんたちの邪魔を未熟者の排除者たちに邪魔をさせるわけにはいきませんからね だから、侵入の規制を行ってるんですよ」
「ああなるほど」合点がいった。

サイクロプスは巨体で暴れまわるからね。その周りに言い方は悪いかもしれないが、雑魚の排除者たちが周りにいるとかえって邪魔だ。

僕が話している門番ではない他の門番が書類にペンを走らせている。
「手続き終了しました」

門番が僕の目の前にいる門番に書類を渡す。
書類を一瞥して「うむ」と不備がないことを確認しているようだ。

「どうぞ、お入りください」
区域へとつながる頑丈なドアが開かれる。

「ありがとうございます」
頭を下げて僕ら討伐隊は区域内に入っていった。

モンスターはサイクロプスが出現しているというのに、いつも通り辺りを歩き回っている。
好戦的なモンスターが僕らに戦闘をしかけてくる。

しかし、瞬殺されてしまう。
血が水溜りを作っていく。いつものことなので血を見ても僕らは何を思わない。

好戦的なモンスターは容赦なく薙ぎ払っていくが、僕らを見ても襲ってこずに逃げていく臆病なモンスターたちを積極的に殺すことはない。
臆病なモンスターは逃げることに特化しているので、追いかけるだけ時間の無駄といっていいだろう。

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