堕ちてゆく兄と弟。愛?淫欲? 禁断のLove

コバひろ

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その10 露呈

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父や母が心配するように、高校時代までの陽介は内気で大人しく自己主張なんてするタイプではなかったのだが、
大学に入ると明るくなった。

陽介は私の前で女装すると、新たな自分を発見して自信を付けたのだと思うのだ。それまでは野上君という少年以外は誰にも教えず、一人部屋で悶々と女の子になっていただけ。
女の子の姿になった陽介は、兄の私を挑発、誘惑までするようになった。
女は異性に褒められ関係を持てばどんどん自信をつけきれいになる。陽介は男であるが気分は女なのだろう。
女としての自信が彼を明るくさせた。

あの日叔父が突然来なければ、私はもう少しで陽介の誘惑に負け間違いを犯すところだった。

間違い? 違う!

あの時、私は本気だったのだ。

女としての自信をつけた陽介。
それも良いことだと思うが、その自信でガードが甘くなり周囲に秘密が発覚することはありがちだ。

セーラー服をベッドに置きっぱなしで鍵をかけ忘れて出かけたり、叔父がいるのに女装のまま部屋のドアを開けて外の様子を窺ったり、、そういう慎重さに欠けるところが陽介にはある。

孝介は叔父があのことを話した時の母の目が忘れられない。
あの目は、陽介がセーラー服を見つかりハンガーに吊るされた時に、文化祭で使うからと言い訳した時に返してきた時と同じ目なのだ。
あの時、母は納得したように見えたが実は疑っていたのかもしれない。

まさか!

陽介はいつかカミングアウトするつもりじゃないだろうな?
自分だけのことなら構わないが兄である私のことをどう話すのか?
両親にしてみれば、自分の息子ふたりが男と女の関係になっていることを知れば正気でいられるはずがない。



あれからしばらくの間は何事もなかった。兄は仕事を覚えるにつれ責任ある立場に立たされ忙しく、弟も大学通いとバイトに明け暮れる毎日。
そんな中でも時折弟は兄に画像付きのメールを送ってきた。それはどんどんエスカレートし、クオリティも高くセクシーさも増してきた。

ある休日の昼下がり、めったにふたりっきりになるチャンスはなかったのだが、その日は両親揃って買い物に出掛けていた。兄がリビングに入ると弟がそこでお菓子を食べていた。

「お兄ちゃん、もう春だね。あれから色々調べて練習したんだけど、今度練習相手してくれないかな?」

「練習、、何の?」

「いやだなぁ、、あの時、僕が処女を捧げる相手はお兄ちゃんだって約束したじゃないか?」

「や、約束はしてないけど、、それよりお前、まだ童貞なんだろ? そっちを経験してからでも遅くない。きっと女の良さが分かると思うぞ...」

「今の僕はお兄ちゃんとやることしか考えてない。女の人も興味あるけど、
相手がいないし風俗は嫌だしそんなお金もないよ。身近にお兄ちゃんがいるんだし、お互いただで出来るんだよ。ね? セックスしよ」

「そ、そんなストレートにセックスだなんて、お前、何考えてるんだ?」

陽介のいう練習とは男性器を受け入れるためのアナル拡張のことだろう。
いきなりは難しく危険でもあり、指や器具を使って日頃から(以下略)...。
そうすることによって、肛門は膣の役割りを担うことが可能なのだ。

あのことがあってから弟には言えないけど、孝介も気になりネットで密かに調べそれなりの知識もあった。

陽介は尚も兄に何か言いたそうだったが、そこへ両親が帰ってきたのでその話はそこで終わった。


その夜だった。

また、陽介からメールが届き、その画像は過激なものであった。
妖しいランジェリー姿の陽介が、何か男性器の形をした器具を自分のアソコに挿入している。その憂いに帯びた表情は悦びのようでもあり妖しくエロティックなのだ。兄はそれを見てズボンを下ろし自慰行為の準備。

そこへ、またメールが届いた。

『お兄ちゃん見た? もうお父さんもお母さんも寝静まってるから、僕の部屋にそっと来てくれないかな?』


小林家の暗黙のルールはプライバシーの尊重であり、兄弟であってもお互いの部屋を行き来することはない。
しかし、孝介は弟の誘惑に我慢できずそっとその部屋のドアを叩いた。

「あ、来てくれた。嬉しい...」

悩ましくセクシーな姿の陽介がベッドに横たわっていた。

そこで兄弟の間で何が行われたのか?

結果的に兄と弟の性交はなかったが、
兄は弟の手でイかされそうになると、口の中に射精した。

(オレは弟の口淫で、その口の中に射精してしまった、、なんてことだ!)

罪悪感に苛まれながらも孝介は、魔性の女陽介、否、陽子の虜になった。
陽子に対する情欲から逃れられず、その後も弟の部屋を何度か訪れた。


そして、あの日が来たのだ。
初夏になっていた。

「お兄ちゃん、もう心の準備が出来たから本番やろう。僕は今夜お兄ちゃんの女になりたい...」

兄は静かに頷いた。



 ・・・・・・・・・・・・・

ここから先の描写は?

堕ちてゆく兄と弟。愛?淫欲? 禁断のLove その(1) 初体験

その冒頭で確認して下さい。

 ・・・・・・・・・・・・・・



もう後戻りは出来ない。
兄と弟の禁断のセックス。

陽介は女としての悦びを全身に感じていた。それから執拗な後戯、激しくキスをすると兄はベッドを出た。

「記念の日だから朝までいれば?」

「いや、朝はお母さん早いから...」

全裸の兄は夜着を身に着けた。





孝介、陽介の母である静江は二階からギシギシと異音が聞こえて来るのを不審に思っていた。

(最近、夜中によく物音がする。あの物音は陽介の部屋?)

静江はそっと起き出し、トイレに行くついでに階段の下から陽介の部屋を窺った。すると、ドアがカチャっと開き誰かが周囲を見回しながら出てきた。

孝介だった。

(こんな深夜に孝介が、なんで陽介の部屋から出てくるの? 怪しい)

静江はそのまま階段をバタバタ駆け上がった。孝介と母の目が合った。
既に母は目前に迫っており、孝介も何が起こったのか考える暇もなく、止めることは出来なかった。


母は孝介を押しのけ陽介の部屋に飛び込んだ。そこで見たものは?


まるで娼婦のような下着姿の女が、いかにも行為の後というけだるそうな顔でこちらに目を向けた。

片方の肩紐が外れ、その憂いを帯びた表情に母はドキッとさせられた。

女はびっくりしたような表情で母を見ると慌てて毛布で全身を隠した。


「よ、ようすけ!」

「お、お母さん、み、見ないで!」

背後で孝介が呆然と立ち尽くす。


母はふたりを見較べ叫んだ。


「アナタたち、何をやってるの!」

つづく。


・・・・・・・・・・・・・・・・・


ちょっと流れがエロ方向へ行きすぎですかね? 考え中。
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