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第1章
185話 有頂天な馬鹿勇者 Ⅲ
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先ほどまで自分らを見下ろしてユウキが驚きの顔を浮かべていた。
「うりゃぁあぁ~!」
長剣を構え振り下ろす。今までやや重く感じていた物が羽のように軽い、それを全力で振り下ろす
ドゴ~ン
地面が僅かながら陥没する。
「は、ははっ、ははははっ!これが勇者だ!勇者の力だ、ついに,ついに目覚めたぞ!!」
俺は喜びの声を上げた。
これまで幻想の秘薬を使い続けて数年経過していた、これを与えてくれた『あのお方』の言葉通りだ。
『これは服用すると力を増す秘薬です。しかし、効果がいつ出るとは明確な予測はできません。飲み続け体を鍛え勇者として行動すればおのずと結果が出るでしょう』
そのように断言した。
これまでの目覚めは薄かったがようやくその効果が実感できた。
俺だけではなくベルライトやカノンも目覚めたようだ。これは実に運がいい。ユウキはそれを平然と眺めている。クソっ、そんな普通の表情がこの上なく腹立つ。
「ユウキ!どうだ、この力、この姿こそが勇者のあるべき姿だ!!」
俺はこの上なく声を荒げる。
「で。その力で何をする気?」
ユウキは真面目な顔で一言つぶやいた。
「決まっておろう!国の奉仕し世界への影響を強め勇者として不動の名声と信頼を得る、大貴族となり王族と婚姻を結びやがて国王となり貴族らを差配するのだ!」
俺は迷いなく答えた。この力があればそれは不可能ではない。
「(やっぱりこうなるかぁ。いずれはこうなるだろうと予測はしてたけど欲望とは急ぎ足で回るものなのだなぁ。こいつらの理想はどうあがいても現実にはならないだろうけど、力を持てばその気にもなるし持て囃す者らも現れる)」
僕はこれを「ちょっと厄介な状況」だと判断した。
確かに目覚めた力はそこらの戦士や魔術師を上回っているがそれは「素人にちょっと力を付けた」程度のモノでしかない。そこらの無法者ぐらいにはなれるだろうが、これで勇者とは笑わせると思うしかない。
そう…、もうこいつらには何の声も届かないのだ。
枷から解き放たれたので遠慮する理由はどこにもない。
僕は武器を容赦なく振るう。「ブウォン」という唸り声を伴い武器がベルファストの脇腹に振るわれる。それを防御しようとするベルファストだが、
「え?」
パキーンという乾いた音と共に武器が砕け散る。
僕の武器は容赦なく武器を砕き脇腹に入った。重鎧を身に着けていないベルファストの体が横に吹っ飛ぶ。ドシーンという音と共に飛んだ体が落ちると同時に「ぐがっ」悶絶の声を上げるベルファスト。ベルライトとカノンが驚きの顔をしながら駆け寄る。
「ガフッ、貴様、平民のくせに平民のくせに。平民の…」
口から血の泡を吐き出しながらベルファストは苦悶の声を上げていた。まず間違いなくあばら骨を折り内臓にまでダメージが達しているはずだ。下手をすると内臓に骨が刺さっているかもしれない。大至急治療の必要があるが敵である僕の助けなど彼らは受け入れないだろう。
いまだに苦悶の声を上げているベルファストを置いて、
「まだ戦うの」
残りの二人に声をかける。
「「ひ、ヒイッ!」」
力に目覚めたはずの自分らを軽く一蹴した僕に驚愕の表情をする二人だが、まだ何かを狙っているかのようだった。
「ここまで好きにやってきたんだからさ」
もう、いいよね。と、最終宣告を告げようとして、
「ま、まて!貴様、ここでこれ以上我らに危害を加えれば”生まれた家”がどうなってもいいのか!」
その言葉に眉を顰める僕。
僕の生まれた家がどうなってもいいのか?それは僕がこの世界に来た最大の理由に他ならない、異世界におけるもう一人の僕、それが生まれた家、その家族、僕を保護してくれた人々。それにどのような危害が加えられても良いのか、それを考えてしまい武器を下ろさざるを得なかった。
「…、家族兄弟姉妹に何をする気?」
「そうだ、貴様の一族らはいまだに我が国に対して抵抗しておる。我らが一言申し上げればあそこは大混乱となるだろう」
それを回避したいのならば我らを見逃せ、ベルライトの言葉に心が揺れ動く。
「(あの家が今どうなっているか分からないし下手に動くことはできない、か。今ここで殺しても問題ないと思うが…、少なくとも幻想の秘薬の製造を止めないとトカゲのしっぽ切りになるだけか。父や母においそれと危害が加わることはないと思うけど万全を期した方が良いか)」
この世界における第二の父と母、そして兄弟姉妹。その身に危険が及ぶことを考え僕は引くことにした。
「―――さっさとどっかに行け。そして、二度と会うことが無いように」
その言葉を聞いてベルライトとカノンが逃げていく。
「この屈辱は絶対に忘れないぞ!いいか、貴様の家族の命は我らがどうとでも出来るのだ。今度会ったら絶対に殺す!」
「ユウキ!勇者であることを放棄し敵対するあなたを国は見逃さないでしょう。精々鼠のごとく逃げ回りなさい!」
二人は罵詈雑言を吐きながら逃げていった。
「ユウキ様、彼らが言ったことは何なのでしょうか?」
愚かな勇者らが逃げ去った後にミーティアらが訪ねてきた。
「ん。そんなことを聞いてどうするの?」
「ユウキ様は比類なき実力者であり冒険者ギルドからも大きな信頼を勝ち得ている方、それなのになぜあのような愚かな輩に配慮をするのでしょうか?」
「そうです。彼らの言い分は国の力を自分らの力と勘違いした愚劣な連中です。そのような脅しに屈する必要はないと思うのです」
新たに来たシャルティエも同じ思いのようだ。しかし、今はまだ言えない。
「ごめん。彼らの言葉に引っかかりを覚えるだろうけど」
今はまだ何も言えない。それだけしか言えない。二人は悩みながらも引き下がった。
~ユウキの悩んだ姿を見た後の二人~
「ミーティアさん、これは一体どういうことなのでしょうか?」
「私にもわかりません。勇者と名乗る愚かな連中が国や世襲貴族の力を後ろ盾にして我が物顔で振舞っていることは耳にしておりますが」
ミーティアとシャルティエの二人はあの三人は元はユウキとパーティを組んでいたことは聞いていたがあそこまで横暴とは思わなかった。ユウキが苦労してこの地を解放したのにそれを無償で引き渡せなどとは論外も論外だ。
あの口ぶりからユウキの出生とその家族親族のことで何か弱みを有していることは間違いないだろう。だけども、ユウキはそのことについては何一つとして教えてくれない。
冒険者ギルドでも調査をおこなったそうだが、
『ユウキという人物についての出生届はどこにも提出されておりません』
そのような回答が返ってきた。
「どうことなんや?」
主であるスフィア夫人も疑問を浮かべた。
「ユウキという名と年齢で出生が確認されたという事実が無いのです。髪と瞳の色がほぼ存在しない黒色なので調べればすぐさま出てくると思っていたのですが」
冒険者ギルドが徹底的に調べてもユウキの出自について何も得るものがなかったそうだ。
「じゃあ、私生児なんか?」
「それも疑わしいです」
貴族は平民との間の子を私生児として扱う場合も存在する。その後認知すれば一族に入れるが大抵は妻や一族との関係が悪化することを恐れて認知しない場合も多い。
「こちらでも徹底的に調べましたが貴族と言うのは出生届を出さない場合も多いので確認の取りようがありません」
「手詰まりやなぁ。なんか身元が分かる物はもってへんのか」
望まれていようが望まれないだろうが貴族の子供であるならば身元を証明する品を持っているのが普通である。しかし、ユウキはそれらの品を見せたことは一度たりともない。
「これ以上のことは本人に聞くしか」
「そっか、ご苦労さんや」
スフィア夫人も冒険者ギルドにこれ以上調べようがないと分かり引き下がるしかなかった。
「こうなったら、あの勇者らに直接聞くしかあらへんか」
そうして、我が主は近づきたくない連中をもてなす日々が始まった。
「スフィア夫人直々に、ですか?」
「ええ」
「あいつら…」
シャルティエはあまりのことに言葉が出てこないようだ。
スフィア夫人は職業貴族としてこの辺りでは最大の大物である、それに手を焼かせるということがどれほど重いことか勇者らは理解してないだろう。ユウキがとんでもない大物であると分かった以上対処しなくてはならない二人だった。
「うりゃぁあぁ~!」
長剣を構え振り下ろす。今までやや重く感じていた物が羽のように軽い、それを全力で振り下ろす
ドゴ~ン
地面が僅かながら陥没する。
「は、ははっ、ははははっ!これが勇者だ!勇者の力だ、ついに,ついに目覚めたぞ!!」
俺は喜びの声を上げた。
これまで幻想の秘薬を使い続けて数年経過していた、これを与えてくれた『あのお方』の言葉通りだ。
『これは服用すると力を増す秘薬です。しかし、効果がいつ出るとは明確な予測はできません。飲み続け体を鍛え勇者として行動すればおのずと結果が出るでしょう』
そのように断言した。
これまでの目覚めは薄かったがようやくその効果が実感できた。
俺だけではなくベルライトやカノンも目覚めたようだ。これは実に運がいい。ユウキはそれを平然と眺めている。クソっ、そんな普通の表情がこの上なく腹立つ。
「ユウキ!どうだ、この力、この姿こそが勇者のあるべき姿だ!!」
俺はこの上なく声を荒げる。
「で。その力で何をする気?」
ユウキは真面目な顔で一言つぶやいた。
「決まっておろう!国の奉仕し世界への影響を強め勇者として不動の名声と信頼を得る、大貴族となり王族と婚姻を結びやがて国王となり貴族らを差配するのだ!」
俺は迷いなく答えた。この力があればそれは不可能ではない。
「(やっぱりこうなるかぁ。いずれはこうなるだろうと予測はしてたけど欲望とは急ぎ足で回るものなのだなぁ。こいつらの理想はどうあがいても現実にはならないだろうけど、力を持てばその気にもなるし持て囃す者らも現れる)」
僕はこれを「ちょっと厄介な状況」だと判断した。
確かに目覚めた力はそこらの戦士や魔術師を上回っているがそれは「素人にちょっと力を付けた」程度のモノでしかない。そこらの無法者ぐらいにはなれるだろうが、これで勇者とは笑わせると思うしかない。
そう…、もうこいつらには何の声も届かないのだ。
枷から解き放たれたので遠慮する理由はどこにもない。
僕は武器を容赦なく振るう。「ブウォン」という唸り声を伴い武器がベルファストの脇腹に振るわれる。それを防御しようとするベルファストだが、
「え?」
パキーンという乾いた音と共に武器が砕け散る。
僕の武器は容赦なく武器を砕き脇腹に入った。重鎧を身に着けていないベルファストの体が横に吹っ飛ぶ。ドシーンという音と共に飛んだ体が落ちると同時に「ぐがっ」悶絶の声を上げるベルファスト。ベルライトとカノンが驚きの顔をしながら駆け寄る。
「ガフッ、貴様、平民のくせに平民のくせに。平民の…」
口から血の泡を吐き出しながらベルファストは苦悶の声を上げていた。まず間違いなくあばら骨を折り内臓にまでダメージが達しているはずだ。下手をすると内臓に骨が刺さっているかもしれない。大至急治療の必要があるが敵である僕の助けなど彼らは受け入れないだろう。
いまだに苦悶の声を上げているベルファストを置いて、
「まだ戦うの」
残りの二人に声をかける。
「「ひ、ヒイッ!」」
力に目覚めたはずの自分らを軽く一蹴した僕に驚愕の表情をする二人だが、まだ何かを狙っているかのようだった。
「ここまで好きにやってきたんだからさ」
もう、いいよね。と、最終宣告を告げようとして、
「ま、まて!貴様、ここでこれ以上我らに危害を加えれば”生まれた家”がどうなってもいいのか!」
その言葉に眉を顰める僕。
僕の生まれた家がどうなってもいいのか?それは僕がこの世界に来た最大の理由に他ならない、異世界におけるもう一人の僕、それが生まれた家、その家族、僕を保護してくれた人々。それにどのような危害が加えられても良いのか、それを考えてしまい武器を下ろさざるを得なかった。
「…、家族兄弟姉妹に何をする気?」
「そうだ、貴様の一族らはいまだに我が国に対して抵抗しておる。我らが一言申し上げればあそこは大混乱となるだろう」
それを回避したいのならば我らを見逃せ、ベルライトの言葉に心が揺れ動く。
「(あの家が今どうなっているか分からないし下手に動くことはできない、か。今ここで殺しても問題ないと思うが…、少なくとも幻想の秘薬の製造を止めないとトカゲのしっぽ切りになるだけか。父や母においそれと危害が加わることはないと思うけど万全を期した方が良いか)」
この世界における第二の父と母、そして兄弟姉妹。その身に危険が及ぶことを考え僕は引くことにした。
「―――さっさとどっかに行け。そして、二度と会うことが無いように」
その言葉を聞いてベルライトとカノンが逃げていく。
「この屈辱は絶対に忘れないぞ!いいか、貴様の家族の命は我らがどうとでも出来るのだ。今度会ったら絶対に殺す!」
「ユウキ!勇者であることを放棄し敵対するあなたを国は見逃さないでしょう。精々鼠のごとく逃げ回りなさい!」
二人は罵詈雑言を吐きながら逃げていった。
「ユウキ様、彼らが言ったことは何なのでしょうか?」
愚かな勇者らが逃げ去った後にミーティアらが訪ねてきた。
「ん。そんなことを聞いてどうするの?」
「ユウキ様は比類なき実力者であり冒険者ギルドからも大きな信頼を勝ち得ている方、それなのになぜあのような愚かな輩に配慮をするのでしょうか?」
「そうです。彼らの言い分は国の力を自分らの力と勘違いした愚劣な連中です。そのような脅しに屈する必要はないと思うのです」
新たに来たシャルティエも同じ思いのようだ。しかし、今はまだ言えない。
「ごめん。彼らの言葉に引っかかりを覚えるだろうけど」
今はまだ何も言えない。それだけしか言えない。二人は悩みながらも引き下がった。
~ユウキの悩んだ姿を見た後の二人~
「ミーティアさん、これは一体どういうことなのでしょうか?」
「私にもわかりません。勇者と名乗る愚かな連中が国や世襲貴族の力を後ろ盾にして我が物顔で振舞っていることは耳にしておりますが」
ミーティアとシャルティエの二人はあの三人は元はユウキとパーティを組んでいたことは聞いていたがあそこまで横暴とは思わなかった。ユウキが苦労してこの地を解放したのにそれを無償で引き渡せなどとは論外も論外だ。
あの口ぶりからユウキの出生とその家族親族のことで何か弱みを有していることは間違いないだろう。だけども、ユウキはそのことについては何一つとして教えてくれない。
冒険者ギルドでも調査をおこなったそうだが、
『ユウキという人物についての出生届はどこにも提出されておりません』
そのような回答が返ってきた。
「どうことなんや?」
主であるスフィア夫人も疑問を浮かべた。
「ユウキという名と年齢で出生が確認されたという事実が無いのです。髪と瞳の色がほぼ存在しない黒色なので調べればすぐさま出てくると思っていたのですが」
冒険者ギルドが徹底的に調べてもユウキの出自について何も得るものがなかったそうだ。
「じゃあ、私生児なんか?」
「それも疑わしいです」
貴族は平民との間の子を私生児として扱う場合も存在する。その後認知すれば一族に入れるが大抵は妻や一族との関係が悪化することを恐れて認知しない場合も多い。
「こちらでも徹底的に調べましたが貴族と言うのは出生届を出さない場合も多いので確認の取りようがありません」
「手詰まりやなぁ。なんか身元が分かる物はもってへんのか」
望まれていようが望まれないだろうが貴族の子供であるならば身元を証明する品を持っているのが普通である。しかし、ユウキはそれらの品を見せたことは一度たりともない。
「これ以上のことは本人に聞くしか」
「そっか、ご苦労さんや」
スフィア夫人も冒険者ギルドにこれ以上調べようがないと分かり引き下がるしかなかった。
「こうなったら、あの勇者らに直接聞くしかあらへんか」
そうして、我が主は近づきたくない連中をもてなす日々が始まった。
「スフィア夫人直々に、ですか?」
「ええ」
「あいつら…」
シャルティエはあまりのことに言葉が出てこないようだ。
スフィア夫人は職業貴族としてこの辺りでは最大の大物である、それに手を焼かせるということがどれほど重いことか勇者らは理解してないだろう。ユウキがとんでもない大物であると分かった以上対処しなくてはならない二人だった。
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