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第1章
146話 敵陣営の敗北
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僕は次々と敵の貴族らが所有していた食料保存庫に入り込み大火事を引き起こした。これでもうジーグルト伯爵家に反撃しようにも物資が何もない状況に陥るだろう。
そうして、拠点に戻ると、
「ユウキ様!主君から手紙が来ております」
兵士らが待っていた。
その内容は「敵側の世襲貴族らとの話し合いの場を設けるため戻ってきて欲しい」そうだ。
「そっか、わかった」
話し合いの場、か。
まだジーグルト家にはすべての情報が伝えられていない、僕が食料保存庫を軒並み焼き払った事実は伝えていない。相手側はまだ反撃の機会があると思っているようだが時すでに遅しだ。兵士らの離反、金銭の不足、食糧事情の悪化、それらが重なりもはやどうにもならない状況に陥っていることにまだ気づいていない。
悲しいかな、無能で忠誠が無い兵士を雇っていることが不幸だろうか。まともならば事実を報告しどうにか生き延びる道を探すこともできるのだが。馬鹿な頭ではここが限界なのだ。上も下も無能、互いに責任を押し付け合うだけの関係。これで良く貴族と言えるな。
ともかく、一旦ジーグルト伯爵家に戻ることにした。
「ユウキ!よく戻って来てくれた」
アルベルトや重臣一同が総出で出迎えてくれる。
「ただいま戻りました」
頭を下げる。
「さっそく、今現在の状況を説明してもらいたい」
会議室の方に移動する。早速おこなった仕事をすべて報告する。
『……な、なんだと!そんなことまでしたのか!?』
アルベルトだけではなく重臣からも驚きの声が上がった。もちろん、冒険者ギルドから来ているユーヴィルらもだ。
「戦に犠牲は付きもの、非情な判断もやむなしとはいえこれは……」
余りにも行動に移るのが速すぎてアルベルトは言葉が出てこないようだった。
「僕は迅速かつ最善の方法で行動しただけです」
「し、しかし」
「あのままの状況では拠点を巡り幾度も戦わなくてはなりません。それに比べればさしたる問題ではありません」
「だが、焼き払った食料をどこから調達するのだ?」
そこは冒険者ギルドが抱えているルートで調達すればいいと進言する。幸い飢饉などは発生していないので食料は各地で余っている状態だ。冒険者ギルドからすれば大きな金が苦もなく入ってくる絶好の機会だ。
私腹を肥やす世襲貴族共の方から頭を下げてこざるをえない状況にまで進展してるのだから。冒険者ギルドは以前から世襲貴族共の横暴に嫌気がさしており弱みを握れる機会を待っていた。
冒険者ギルドに借金をさせれば経済状況を見れるし行動も制限できる。それに逆らえば援助は無しになる。これは相当にキツい状況だ。
元からさして余裕がある家などないので援助の話が流れると家が成り立たなくなるからだ。金が無い貴族は首が無いのと同じ理由である。
「ユウキ、あなたという人は……」
アルベルトは複雑な顔をしている。貴族としては戦に大勝利して喜ぶべきだが一人の人間としては数多くの人間を崖っぷちまで追い詰めてしまったという罪悪感があった。
彼はまだ若いからこういう悩みも仕方がないだろうな。
「アルベルト、あなたは貴族です。それも伯爵という大貴族。ならば最優先するべきものをお考え下さい」
容赦のない言葉で念押しする。
「そう、だな。これでもう犠牲者を出すことも無くなるのだから」
此度の戦いでは敵味方に戦死者負傷者捕虜などが多く出た。僕が状況を進めなければ永遠に出続けたであろう人数がこれ以上でないことが最良だろう。
とはいえ、まだやるべきことがある。
「相手側の貴族全員に通達しておく必要があります」
此度の戦いの不始末をどうするかの話に移る。
不正を働いた書類を押さえこちらを賊軍と認識しての攻撃など、それらこれらの罪状を明確に問わなくてはならない。そのため、敵味方しているであろう連中をここに集める必要があった。
アルベルトは直々に手紙を書いて送ることにした。
数日後、世襲貴族らが一堂に集まった。
『……』『……』
ジーグルト伯爵家当主が一番上に座りその左右に貴族らが分かれる。右側にはライル子爵を筆頭として援軍を派遣してくれた貴族家当主らが並び、左側にはクルト子爵を筆頭とした敵と思われる貴族家当主らが並ぶ。
構図を見れば分かるが親ジーグルト派と反ジーグルト派という状況だ。
両者とも話が始まるのを待っているがその状況は真逆である。
ライル子爵側は即座に援軍と物資を送ってきておりジーグルト家と良い関係を築きたいのは明らか、戦果はさして無いが少ないながらも即座に援助したという事実が大きい。アルベルトからなにがしかの褒美を頂けるのは間違いないと、確信している。
それに対してクルト子爵側の状況は最悪だ。多くの兵士を失い重要な拠点までも抑えられた、さらに物資を残らず焼き払われてしまった上に兵士らの離反が起きている。何か手を打とうにも駒もサイコロも無い状況だ。不正の証拠である書類を押さえられているのでもはや身動きが出来ないのだ。
少し前までは同じ状況だったのに敵味方に分かれたせいで両者の立場は明らかに変化していた。
さて、話を始めようか。
「さて、我がジーグルト家が三拠点を解放した事実についてだが」
「待った!」
開始直後、アルベルトの発言に批判が上がる。もちろん、クルト子爵からだ。
「解放しただと?どう見ても制圧ではないか!」
それに追従する者らがけっこういる、あの拠点で利益を受けていた連中だろう。
「我らの重要な資金源である拠点を勝手に取っておきながら!」
「貴殿らはあの拠点で何が行われておったのか理解しておられるのか?」
「貴族が領地で金を取って何が悪い!」
「そのやり方が問題だと申しておるのだ」
冒険者ギルドにすら報告してない不正な金の入手、それらの罪がどれほど重いのか。その説明を続ける。
「ユーヴィル殿、此度の責任、どのように罰するべきか」
アルベルトからユーヴィルに説明してやれと。
「分かりました」
ユーヴィルの口から説明が続けられる。様々な不正を働いた罪の清算と罰金を伝えると。
『そ、そんな大金は払えない!』
クルト子爵側は絶句する。その額は何世代かかっても支払えないような額だった。
「何が何でも支払ってもらいますから。それと、この金額には物資支援は含まれておりません」
『物資支援?』
「貴方達の領地では現在甚大な食糧危機が起きております。それに対しての援助は別なのです」
「な、何だと?そんな話はどこからも上がってないぞ!?」
クルト子爵側が大慌てしだす。どうやら、食料保存庫を軒並み焼き払われたことは伝わっていなかったようだ。忠誠心の無い兵士らにすら逃げ出されてしまった。自業自得である。
「それらこれらの援助を受けるためには罪状を受け入れて冒険者ギルドからの監視役を入れてもらう必要があります」
「冒険者ギルドが国から認められている貴族を監視するのか!」
ふざけるな!という発言。それに対して淡々と事実のみを説明する。
「ふざけるな?それはこちらの方です。不正不当な金の入手に飽き足らず意味の無い犠牲者の数々、どちらが悪なのでしょうか?」
「うっ……」
「交渉の余地はないと思って下さい。今更譲歩など不可能です」
冷酷な発言にクルト子爵側はもはや何も言うことが出来なくなった。ここで一旦状況を確認するために解散することにした。
「ライル子爵」
「ははっ」
「此度我がジーグルト家に味方したことに感謝する」
味方として来てくれた貴族家全員にここで精錬されている金銀のインゴットを直接渡す。
「今後とも働きを期待する」
『ははっ!我ら一同お味方することをお誓いいたします!!』
ライル子爵らは大喜びする。これで明確な縁を手に入れることが出来たからだ。
「ユウキ」
「はい」
「此度の勝利は貴殿無しではありえなかっただろう」
褒美は後程冒険者ギルドを通じて渡すと、明言される。
「エーディンやエルヴィンをよろしく頼む」
「分かりました」
此度の戦でジーグルト伯爵家は大きな戦果を挙げて味方となる貴族も得た。これで大丈夫だろう。
そうして、拠点に戻ると、
「ユウキ様!主君から手紙が来ております」
兵士らが待っていた。
その内容は「敵側の世襲貴族らとの話し合いの場を設けるため戻ってきて欲しい」そうだ。
「そっか、わかった」
話し合いの場、か。
まだジーグルト家にはすべての情報が伝えられていない、僕が食料保存庫を軒並み焼き払った事実は伝えていない。相手側はまだ反撃の機会があると思っているようだが時すでに遅しだ。兵士らの離反、金銭の不足、食糧事情の悪化、それらが重なりもはやどうにもならない状況に陥っていることにまだ気づいていない。
悲しいかな、無能で忠誠が無い兵士を雇っていることが不幸だろうか。まともならば事実を報告しどうにか生き延びる道を探すこともできるのだが。馬鹿な頭ではここが限界なのだ。上も下も無能、互いに責任を押し付け合うだけの関係。これで良く貴族と言えるな。
ともかく、一旦ジーグルト伯爵家に戻ることにした。
「ユウキ!よく戻って来てくれた」
アルベルトや重臣一同が総出で出迎えてくれる。
「ただいま戻りました」
頭を下げる。
「さっそく、今現在の状況を説明してもらいたい」
会議室の方に移動する。早速おこなった仕事をすべて報告する。
『……な、なんだと!そんなことまでしたのか!?』
アルベルトだけではなく重臣からも驚きの声が上がった。もちろん、冒険者ギルドから来ているユーヴィルらもだ。
「戦に犠牲は付きもの、非情な判断もやむなしとはいえこれは……」
余りにも行動に移るのが速すぎてアルベルトは言葉が出てこないようだった。
「僕は迅速かつ最善の方法で行動しただけです」
「し、しかし」
「あのままの状況では拠点を巡り幾度も戦わなくてはなりません。それに比べればさしたる問題ではありません」
「だが、焼き払った食料をどこから調達するのだ?」
そこは冒険者ギルドが抱えているルートで調達すればいいと進言する。幸い飢饉などは発生していないので食料は各地で余っている状態だ。冒険者ギルドからすれば大きな金が苦もなく入ってくる絶好の機会だ。
私腹を肥やす世襲貴族共の方から頭を下げてこざるをえない状況にまで進展してるのだから。冒険者ギルドは以前から世襲貴族共の横暴に嫌気がさしており弱みを握れる機会を待っていた。
冒険者ギルドに借金をさせれば経済状況を見れるし行動も制限できる。それに逆らえば援助は無しになる。これは相当にキツい状況だ。
元からさして余裕がある家などないので援助の話が流れると家が成り立たなくなるからだ。金が無い貴族は首が無いのと同じ理由である。
「ユウキ、あなたという人は……」
アルベルトは複雑な顔をしている。貴族としては戦に大勝利して喜ぶべきだが一人の人間としては数多くの人間を崖っぷちまで追い詰めてしまったという罪悪感があった。
彼はまだ若いからこういう悩みも仕方がないだろうな。
「アルベルト、あなたは貴族です。それも伯爵という大貴族。ならば最優先するべきものをお考え下さい」
容赦のない言葉で念押しする。
「そう、だな。これでもう犠牲者を出すことも無くなるのだから」
此度の戦いでは敵味方に戦死者負傷者捕虜などが多く出た。僕が状況を進めなければ永遠に出続けたであろう人数がこれ以上でないことが最良だろう。
とはいえ、まだやるべきことがある。
「相手側の貴族全員に通達しておく必要があります」
此度の戦いの不始末をどうするかの話に移る。
不正を働いた書類を押さえこちらを賊軍と認識しての攻撃など、それらこれらの罪状を明確に問わなくてはならない。そのため、敵味方しているであろう連中をここに集める必要があった。
アルベルトは直々に手紙を書いて送ることにした。
数日後、世襲貴族らが一堂に集まった。
『……』『……』
ジーグルト伯爵家当主が一番上に座りその左右に貴族らが分かれる。右側にはライル子爵を筆頭として援軍を派遣してくれた貴族家当主らが並び、左側にはクルト子爵を筆頭とした敵と思われる貴族家当主らが並ぶ。
構図を見れば分かるが親ジーグルト派と反ジーグルト派という状況だ。
両者とも話が始まるのを待っているがその状況は真逆である。
ライル子爵側は即座に援軍と物資を送ってきておりジーグルト家と良い関係を築きたいのは明らか、戦果はさして無いが少ないながらも即座に援助したという事実が大きい。アルベルトからなにがしかの褒美を頂けるのは間違いないと、確信している。
それに対してクルト子爵側の状況は最悪だ。多くの兵士を失い重要な拠点までも抑えられた、さらに物資を残らず焼き払われてしまった上に兵士らの離反が起きている。何か手を打とうにも駒もサイコロも無い状況だ。不正の証拠である書類を押さえられているのでもはや身動きが出来ないのだ。
少し前までは同じ状況だったのに敵味方に分かれたせいで両者の立場は明らかに変化していた。
さて、話を始めようか。
「さて、我がジーグルト家が三拠点を解放した事実についてだが」
「待った!」
開始直後、アルベルトの発言に批判が上がる。もちろん、クルト子爵からだ。
「解放しただと?どう見ても制圧ではないか!」
それに追従する者らがけっこういる、あの拠点で利益を受けていた連中だろう。
「我らの重要な資金源である拠点を勝手に取っておきながら!」
「貴殿らはあの拠点で何が行われておったのか理解しておられるのか?」
「貴族が領地で金を取って何が悪い!」
「そのやり方が問題だと申しておるのだ」
冒険者ギルドにすら報告してない不正な金の入手、それらの罪がどれほど重いのか。その説明を続ける。
「ユーヴィル殿、此度の責任、どのように罰するべきか」
アルベルトからユーヴィルに説明してやれと。
「分かりました」
ユーヴィルの口から説明が続けられる。様々な不正を働いた罪の清算と罰金を伝えると。
『そ、そんな大金は払えない!』
クルト子爵側は絶句する。その額は何世代かかっても支払えないような額だった。
「何が何でも支払ってもらいますから。それと、この金額には物資支援は含まれておりません」
『物資支援?』
「貴方達の領地では現在甚大な食糧危機が起きております。それに対しての援助は別なのです」
「な、何だと?そんな話はどこからも上がってないぞ!?」
クルト子爵側が大慌てしだす。どうやら、食料保存庫を軒並み焼き払われたことは伝わっていなかったようだ。忠誠心の無い兵士らにすら逃げ出されてしまった。自業自得である。
「それらこれらの援助を受けるためには罪状を受け入れて冒険者ギルドからの監視役を入れてもらう必要があります」
「冒険者ギルドが国から認められている貴族を監視するのか!」
ふざけるな!という発言。それに対して淡々と事実のみを説明する。
「ふざけるな?それはこちらの方です。不正不当な金の入手に飽き足らず意味の無い犠牲者の数々、どちらが悪なのでしょうか?」
「うっ……」
「交渉の余地はないと思って下さい。今更譲歩など不可能です」
冷酷な発言にクルト子爵側はもはや何も言うことが出来なくなった。ここで一旦状況を確認するために解散することにした。
「ライル子爵」
「ははっ」
「此度我がジーグルト家に味方したことに感謝する」
味方として来てくれた貴族家全員にここで精錬されている金銀のインゴットを直接渡す。
「今後とも働きを期待する」
『ははっ!我ら一同お味方することをお誓いいたします!!』
ライル子爵らは大喜びする。これで明確な縁を手に入れることが出来たからだ。
「ユウキ」
「はい」
「此度の勝利は貴殿無しではありえなかっただろう」
褒美は後程冒険者ギルドを通じて渡すと、明言される。
「エーディンやエルヴィンをよろしく頼む」
「分かりました」
此度の戦でジーグルト伯爵家は大きな戦果を挙げて味方となる貴族も得た。これで大丈夫だろう。
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