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これが冒険者というものか、弱すぎる
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「いったい何を売ってほしいんだい」
「状況と道具と換金用と情報の4つ」
今の僕では何もかもが不足している。まずは確実にその4つを手に入れておく。
現在世界を取り巻く情勢と各国の対応や都市などの防備体制、【枯渇しない水袋】【火種のいらない松明】などの道具、換金用の金塊などなど。最後に尊い心臓という教会とゴルオング王国とは何者なのか。
それらを一つずつ説明を受ける。
「まず一つ目の質問だが状況は芳しくないねぇ。邪神の眷属やら魔神やらが出現したとの報告もあるしゴブリンらが進化したりホブやチャンピオンあたりも出てきた。オーガやトロールらも数を増しているよ。規律重視で組織された冒険者ギルドらも武力を売りにした人材を探してるねぇ」
「なるほど」
「二つ目だが要求した品物はほとんど手の中にある。全部買うにはもっちっとばかし働かないと無理だね」
つまり、オーガなりトロールなりのランクの死体を持ってきてくれれば渡すということだろう。それも自覚している。
「3つ目なんだけど基本的にあたしらは物々交換だよ。無駄に金塊なんかを持ち歩く気がないのは知ってるよね」
それは分かってはいるが冒険者ギルドの依頼達成をまともにやる気がない僕には換金用の品々が必要だ。後寄進とかにつかえるしね
「最後の質問なんだけど…、これは不用意に口に出さないほうがいいよ」
「どうして」
老婆は、「そんなことも知らないのか」疑問符を付けた。仕方ないでしょ、育った環境が環境だから。
「『尊い心臓』という組織は悪神を討伐した英雄《メイグリッテ》様を称え信仰する一派で現存の教会とは隔絶した信念で行動しある品物とその所有者を血眼になって探し続けているんだよ」
それも700年以上も、だと。呆れるほどの年月だな。
「あたしにもよくわからないんだけど、えーっと『敵も味方も皆が死に絶え代わりに名誉と破滅を同時に手にし善と悪を同時に滅ぼす』とかなんだとか。完全に矛盾した信仰だよ」
間違いない。語られる言葉の内容がこの剣の銘と同じだ。今はそれを黙っておくほうが賢明だろう。次の話題に移る。
「ゴルオング王国は最古級の歴史を持つ王国でメイグリッテ様の生まれた国のことだよ。もっともとある国を完全に敵視してるのさ」
メイグリッテ様の婚約者の国のことらしい。婚約者の国を完全に敵視って…。
「過去に何かあったらしくて彼女の運命の分岐点に大きくかかわっているらしい」
「らしい、とは」
「あたしたちにも正確な経緯は分からないよ。悪神を討ち滅ぼした後本人とその品々や記録は行方不明になっちまったからさ」
ただ、莫大な財宝だけは国に寄贈したためそれを元に組織が結成されたのは間違いない事実だと。
「普通ならそんな組織歯牙にもかけない教会だけどあらゆる手を使って自分たちの教義に従わせようと画策してるんだが手出しが無理なんだよ」
理由は分かるかい。
「光と闇を同一視しており戦闘では無類といえるほどに強いからさ。光側では《治癒術》《付与術》《光魔術》など手札が豊富で質も高い。闇側では《召喚術》《闇魔術》《交霊術》など数での攻撃範囲や弱体化などこちらも手札が多く質も高い。どちらも熱烈な信者なのさ」
どちらでも強いからパーティの要となり冒険者ギルドだけではなく各国の重鎮が頭を下げてまで援軍要請が頻繁にあるそうだ。そりゃ是が非でも自軍に組み込みたいよね。
「彼らは他の神の教えとは違い善人の道悪人の道だけを説かない。『誰だって愛する者を殺されれば復讐して当然だ』って教えでさ。布教活動は他国にはあまり行かないけど繋がりは広く深いんだ」
かなりの場所で顔が利くそうだ。
「ゴルオング王国も莫大な領地と精強な兵を数多く保有している軍事国家さね。種族差別意識はほとんどなく尊い心臓とも深い繋がりがある、というかあの国を本拠地にしてるんだから当然といえば当然かね。他国とは明確な線引きをして不用意に戦を仕掛けたりはしないが」
モンスターの規模が大きくなっているのでやはりその討伐を率先して行っている。国内は結構平和だそうだがしきりに援軍要請を出され対応に苦悩しているみたいだ。自分らの国を守る軍隊を金と人材の浪費を覚悟で気安く出せるわけじゃないから。
「あたしらの知ってるのはここまでだよ」
これで大体のことは分かったが状況は芳しいものではないね。さて、状況を考えると優先順位も自然と決まる。
「オーガやトロール、邪神の眷属らが出そうな場所の情報が欲しい」
「やっぱりそうくるんだね」
それを待っていた、老婆は手を叩き笑う。
「数か所当たりをつけてる場所があるんだよ。もっとも、冒険者ギルドには手に余るだろうがね」
裏の人間を派遣して下見を行っていたようだ、それぐらいは当然か。
「もう夜になろうかと時間だし次の日から始める。寝床と食事を用意してくれればありがたい」
「お安い御用さね」
老婆は男を呼んで案内させる。そこはスラムとは思えないほどに立派な作りをした内装でありベッドなどいろいろ揃えられていた。食事を用意してほしいと頼むと肉と芋がいっぱいのシチューときれいな水の入ったコップが出てきた
施設だと訳の分からないものが入った薄いシチューだけだったからすごく美味しかった。そうしてベッドに入る。
「(平和っていいよねぇ)」
ボロいベッドでは味わうことのできない幸福感に包まれ眠る。翌朝。
「おはようございます」
「元気な姿を見るのはいいもんだねぇ」
老婆と挨拶をする。早速目星を付けている場所を教えてもらう。最初の場所にはトロールが6体も存在していた。マジかよ、そう思うが老婆の言う通り世界に混沌が押し寄せている言葉の通りなのかもしれない。死体の状態は傷ついてないほど良いので剣を抜き切っ先に魔力を込める。
「《光魔弾》」
3発分生み出しそれで3体の頭部を狙い即死させる。突然頭部を撃ち抜かれたトロールは即死しそれに気づいた残りがこちらを振り向く。
「《全能力強化》《月光》《雷刃》」
自分に強化と属性付与を行う。防御効果半減と威力強化の魔術だ。一番前に出て棍棒を振りまわす敵の心臓を貫いて即死させ、残り二体の足元をめがけてスライディングしつつ剣で足元をすくい地べたに転がした後頭部めがけて剣を振って終了。
《収納》で死体をすべて入れてしまい次の場所に行く。そこでは剣劇の音が聞こえた。どうやら先客がいるらしい。
「手こずってるねぇ」
相手はトロールとゴブリンとウルフらの複合構成。まだ死人は出てないようだけど外側から見ると疲労が溜まり明らかに動きが鈍っているし負傷者も多い。
僕として「こいつら全員死んでくれたほうが獲物にありつける」そう考えた。目撃者などいないわけだし。え?ほかの冒険者を見殺しにするのか、って。当然じゃん。彼らとは敵でもないが味方でもないからだ。あの地獄でどれほどの子供らが苦しみ悲しみ理不尽に死んでいったことを考えればあいつらは恵まれすぎている。
恵まれているくせに欲深いからたちが悪い。僕らはどれだけ望んでも何も与えられなかったのに。
このまま放置すればまず間違いなく全滅する。冒険者とはそういうものだ、だけども、どういうわけか僕の心臓がチクりと痛む。
『どれほど小さいことでも善を成しなさい。それが大きな救いへとつながるのだから』
あの老人の言葉を思い出す。
どれほど欲深で傲慢で愚か者でも命がけで戦っているのだから、たとえそれが金目当てであろうとも。それだけ、それだけのはずなのにどういうわけか老人の言葉が頭から離れない。こんな気持ちになったのは初めてだ。
はぁー、しょうがない。限界まで分からないように支援するか。
「《全能力強化》《自己回復》《自己治癒》《月魔剣》《戦意高揚》」
これぐらいかければ大丈夫だろう。
彼らは徐々に劣勢を脱出していきつつ自分の傷を癒していく。そして、敵を全滅させた。
『やった、やったぞ』
勝利の喜びに喚起する冒険者たち。
これを自分の実力だと思い込むか無理をせず堅実に行くか強欲になり強い敵に挑むか、どれを選ぼうとも自己責任の世界だしね。
おつかれさまでした。
「状況と道具と換金用と情報の4つ」
今の僕では何もかもが不足している。まずは確実にその4つを手に入れておく。
現在世界を取り巻く情勢と各国の対応や都市などの防備体制、【枯渇しない水袋】【火種のいらない松明】などの道具、換金用の金塊などなど。最後に尊い心臓という教会とゴルオング王国とは何者なのか。
それらを一つずつ説明を受ける。
「まず一つ目の質問だが状況は芳しくないねぇ。邪神の眷属やら魔神やらが出現したとの報告もあるしゴブリンらが進化したりホブやチャンピオンあたりも出てきた。オーガやトロールらも数を増しているよ。規律重視で組織された冒険者ギルドらも武力を売りにした人材を探してるねぇ」
「なるほど」
「二つ目だが要求した品物はほとんど手の中にある。全部買うにはもっちっとばかし働かないと無理だね」
つまり、オーガなりトロールなりのランクの死体を持ってきてくれれば渡すということだろう。それも自覚している。
「3つ目なんだけど基本的にあたしらは物々交換だよ。無駄に金塊なんかを持ち歩く気がないのは知ってるよね」
それは分かってはいるが冒険者ギルドの依頼達成をまともにやる気がない僕には換金用の品々が必要だ。後寄進とかにつかえるしね
「最後の質問なんだけど…、これは不用意に口に出さないほうがいいよ」
「どうして」
老婆は、「そんなことも知らないのか」疑問符を付けた。仕方ないでしょ、育った環境が環境だから。
「『尊い心臓』という組織は悪神を討伐した英雄《メイグリッテ》様を称え信仰する一派で現存の教会とは隔絶した信念で行動しある品物とその所有者を血眼になって探し続けているんだよ」
それも700年以上も、だと。呆れるほどの年月だな。
「あたしにもよくわからないんだけど、えーっと『敵も味方も皆が死に絶え代わりに名誉と破滅を同時に手にし善と悪を同時に滅ぼす』とかなんだとか。完全に矛盾した信仰だよ」
間違いない。語られる言葉の内容がこの剣の銘と同じだ。今はそれを黙っておくほうが賢明だろう。次の話題に移る。
「ゴルオング王国は最古級の歴史を持つ王国でメイグリッテ様の生まれた国のことだよ。もっともとある国を完全に敵視してるのさ」
メイグリッテ様の婚約者の国のことらしい。婚約者の国を完全に敵視って…。
「過去に何かあったらしくて彼女の運命の分岐点に大きくかかわっているらしい」
「らしい、とは」
「あたしたちにも正確な経緯は分からないよ。悪神を討ち滅ぼした後本人とその品々や記録は行方不明になっちまったからさ」
ただ、莫大な財宝だけは国に寄贈したためそれを元に組織が結成されたのは間違いない事実だと。
「普通ならそんな組織歯牙にもかけない教会だけどあらゆる手を使って自分たちの教義に従わせようと画策してるんだが手出しが無理なんだよ」
理由は分かるかい。
「光と闇を同一視しており戦闘では無類といえるほどに強いからさ。光側では《治癒術》《付与術》《光魔術》など手札が豊富で質も高い。闇側では《召喚術》《闇魔術》《交霊術》など数での攻撃範囲や弱体化などこちらも手札が多く質も高い。どちらも熱烈な信者なのさ」
どちらでも強いからパーティの要となり冒険者ギルドだけではなく各国の重鎮が頭を下げてまで援軍要請が頻繁にあるそうだ。そりゃ是が非でも自軍に組み込みたいよね。
「彼らは他の神の教えとは違い善人の道悪人の道だけを説かない。『誰だって愛する者を殺されれば復讐して当然だ』って教えでさ。布教活動は他国にはあまり行かないけど繋がりは広く深いんだ」
かなりの場所で顔が利くそうだ。
「ゴルオング王国も莫大な領地と精強な兵を数多く保有している軍事国家さね。種族差別意識はほとんどなく尊い心臓とも深い繋がりがある、というかあの国を本拠地にしてるんだから当然といえば当然かね。他国とは明確な線引きをして不用意に戦を仕掛けたりはしないが」
モンスターの規模が大きくなっているのでやはりその討伐を率先して行っている。国内は結構平和だそうだがしきりに援軍要請を出され対応に苦悩しているみたいだ。自分らの国を守る軍隊を金と人材の浪費を覚悟で気安く出せるわけじゃないから。
「あたしらの知ってるのはここまでだよ」
これで大体のことは分かったが状況は芳しいものではないね。さて、状況を考えると優先順位も自然と決まる。
「オーガやトロール、邪神の眷属らが出そうな場所の情報が欲しい」
「やっぱりそうくるんだね」
それを待っていた、老婆は手を叩き笑う。
「数か所当たりをつけてる場所があるんだよ。もっとも、冒険者ギルドには手に余るだろうがね」
裏の人間を派遣して下見を行っていたようだ、それぐらいは当然か。
「もう夜になろうかと時間だし次の日から始める。寝床と食事を用意してくれればありがたい」
「お安い御用さね」
老婆は男を呼んで案内させる。そこはスラムとは思えないほどに立派な作りをした内装でありベッドなどいろいろ揃えられていた。食事を用意してほしいと頼むと肉と芋がいっぱいのシチューときれいな水の入ったコップが出てきた
施設だと訳の分からないものが入った薄いシチューだけだったからすごく美味しかった。そうしてベッドに入る。
「(平和っていいよねぇ)」
ボロいベッドでは味わうことのできない幸福感に包まれ眠る。翌朝。
「おはようございます」
「元気な姿を見るのはいいもんだねぇ」
老婆と挨拶をする。早速目星を付けている場所を教えてもらう。最初の場所にはトロールが6体も存在していた。マジかよ、そう思うが老婆の言う通り世界に混沌が押し寄せている言葉の通りなのかもしれない。死体の状態は傷ついてないほど良いので剣を抜き切っ先に魔力を込める。
「《光魔弾》」
3発分生み出しそれで3体の頭部を狙い即死させる。突然頭部を撃ち抜かれたトロールは即死しそれに気づいた残りがこちらを振り向く。
「《全能力強化》《月光》《雷刃》」
自分に強化と属性付与を行う。防御効果半減と威力強化の魔術だ。一番前に出て棍棒を振りまわす敵の心臓を貫いて即死させ、残り二体の足元をめがけてスライディングしつつ剣で足元をすくい地べたに転がした後頭部めがけて剣を振って終了。
《収納》で死体をすべて入れてしまい次の場所に行く。そこでは剣劇の音が聞こえた。どうやら先客がいるらしい。
「手こずってるねぇ」
相手はトロールとゴブリンとウルフらの複合構成。まだ死人は出てないようだけど外側から見ると疲労が溜まり明らかに動きが鈍っているし負傷者も多い。
僕として「こいつら全員死んでくれたほうが獲物にありつける」そう考えた。目撃者などいないわけだし。え?ほかの冒険者を見殺しにするのか、って。当然じゃん。彼らとは敵でもないが味方でもないからだ。あの地獄でどれほどの子供らが苦しみ悲しみ理不尽に死んでいったことを考えればあいつらは恵まれすぎている。
恵まれているくせに欲深いからたちが悪い。僕らはどれだけ望んでも何も与えられなかったのに。
このまま放置すればまず間違いなく全滅する。冒険者とはそういうものだ、だけども、どういうわけか僕の心臓がチクりと痛む。
『どれほど小さいことでも善を成しなさい。それが大きな救いへとつながるのだから』
あの老人の言葉を思い出す。
どれほど欲深で傲慢で愚か者でも命がけで戦っているのだから、たとえそれが金目当てであろうとも。それだけ、それだけのはずなのにどういうわけか老人の言葉が頭から離れない。こんな気持ちになったのは初めてだ。
はぁー、しょうがない。限界まで分からないように支援するか。
「《全能力強化》《自己回復》《自己治癒》《月魔剣》《戦意高揚》」
これぐらいかければ大丈夫だろう。
彼らは徐々に劣勢を脱出していきつつ自分の傷を癒していく。そして、敵を全滅させた。
『やった、やったぞ』
勝利の喜びに喚起する冒険者たち。
これを自分の実力だと思い込むか無理をせず堅実に行くか強欲になり強い敵に挑むか、どれを選ぼうとも自己責任の世界だしね。
おつかれさまでした。
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