2 / 87
自由の身になったけど自分自身のことは何もわからない
しおりを挟む
突然自由を与えられ何がどうなってるのか少しばかり考えてみることにした。
「(あの地獄と悪夢と絶望をもう二度と繰り返さなくてよくなったけど僕を保証してくれるものも何もないんだよね)」
苦しい地獄からは脱出できた、でも平和そうな地獄へと場所が変わっただけである。どちらにして自分のことすらわからないのにどう生きていけばよいのであろうか。
安全確実なのは山奥でひっそりと隠れ住むことだろうが老人の言葉に従うことにした。勇者とやらの責任とか何もわからないしどうでもいいが当面の目的は必要だろう。
人里を目指して街道を進む。
しばらく進むとそれなりに高い石壁に守られた場所が見えてきた。入口の扉の前にはそこそこ列をなした人影が見える。大勢の人を見たのはこれが初めてだったちょっと感動してしまう。そこにはありふれた人の営みを感じたからだ。
せわしなく動く人々と平和、それがとても尊いと思う。
やがて順番が回ってきた。門番が僕のことをじっと観察する。
「君はやけに幼いな。旅人か」
「はい」
「身元を証明するものはあるのか」
「ありません」
「……」
対応に困っているようだ。なので先に回答をいう
「地方の農村の子で食い扶持がなくて困っているんです。ここでは冒険者というものを募集していると聞いて」
「そうかそうか、なら問題はないだろうが」
だけども、スラムの住人には近づかないようにと。注意される。入場料は5ユクールだそうでそれを支払い中に入る。
「うわぁー」
僕はひたすらに驚いた。露店とそこに置かれている数々の品、活発な人の動き、立派な建物、その他諸々。まさにそこは僕の想像を超えた場所だった。
さて、門番の案内では冒険者ギルドの建物はやや東にあるそうなのでそこに足を進める。そこには「冒険者募集、新人歓迎」の案内板が書かれた大きな建物があった。
扉をくぐり中に入ると厳つい男や装備に身を包んだ女性らが大勢おりいかにもこれという感じである。いくつかの受付カウンターがあり新規冒険者登録の列に並ぶ。数分後僕の順番が回ってきた。
「新規登録ですね。こちらの内容に目を通し書いてください」
内容はギルドの規則や違反行為はどのようなものかだけで簡単だった。書き込む内容は名前性別種族年齢などぐらいでありごく普通だったが僕にとっては初めてなことばかりだ。
一つ一つ確認しつつペンにインクをつけて書く。文字の書き方が分からないなら口頭で職員が代筆もしてくれるそうだ。だが、僕はあくまで標準的な回答だけのみ書いた。
「はい、これで書類は完了ですが」
少々お待ち下さい、と。その書類内容をもとに奥のほうで何かを行っていた。しばらく待つと灰色のプレート板を渡される。
「これがあなたの冒険者ギルド登録プレートとなります。これを所持していればすべての成果や行動が自動的に記録されますので」
「ありがとうございます」
僕はそれを手にとって一度建物を出て人目のつかない場所に入る。
「成果や行動を自動的に記録するって説明があるということは明らかにまずいよね」
言葉通りならば倒したモンスターの記録だけではなくどのような悪事を働いたかも記録されるということだ。しかもプレートは複数発行は許されてない。文字通りその本人のすべてを記録するということ。僕は最初からまともといえるような行動をする気は一切なかったからだ
地道な山菜や薬草集め、ドブ掃除などで経験を積むのが普通でありいきなりランクが上の大物討伐は絶対にできないことになっている。僕はそれをやろうと考えていたためこのままのプレートでは言い訳ができない。
なので、これを「弄る」必要がある。
「《偽造》《改変》《改造》《改悪》《粉飾》」
複数の呪文を組み合わせてギルドプレートの中に侵入し僕にとって都合よく変えてしまう。
「(さすが冒険者ギルドのプレートだけはあるね。プロテクトは頑丈だし何重にも張られてる上に経路がいくつもあり不用意に手出しできないようになっている)」
僕の受けた訓練内容にはこういった偽造や解除の内容も数多く含まれていた。必要であれば冒険者ギルドですら騙し通せというなのだろうね。10分ほど格闘してプレートの改造が終わった。これでもう僕が何を行ってもプレートから情報を引き出すことは不可能である。
再度冒険者ギルドの建物の中に入り依頼内容が書かれた紙が張り出してあるボードのほうに向かう。
薬草集めや山菜取り、まき割りや水運び、簡単な買い出し、討伐依頼など様々あった。とりあえずということでゴブリンの巣穴退治でもしてみるか。
僕は大まかな場所を覚えた後そこに向かう。目的地まで1時間ほどでたどり着く。そこは古い洞窟のようでゴブリンたちが道具を盗み出して広げている最中だった。
「さてさて、どうなりましょうかね」
僕は剣の柄を握り抜くのだが、
「こ、これって…、この世界にあっていいものなの…」
抜いた瞬間から剣全体から荒れ狂う力の本流。それは聖剣の波動と魔剣の報復と邪剣の憎悪など色々なものが融合しあっていて制御するのが難しい。
勇者育成機関でもそういった装備は無数にあり生き残るために無我夢中で使い敵を倒していたがこの剣はあらゆる力を内包し刀身全体からは妖しい輝きを放ってた。
そして、剣自体から流れ込んでくる正と負の感情。
『目の前にあるすべての存在の富を奪い、許されざる咎を冒してでも復讐を果たせ』
剣から聞こえる明確な意思の声、それを僕は無理矢理抑え込む。
「主に従え《富と咎を成すもの》」
敵を倒すよりもまずこの剣の凶暴性を抑えることに力を注ぎこむ。ほんの少しの時間でそれはどうにか収まったが剣から底なしに溢れ出すこの力、頼りになる反面他人の手に渡ったらどんな惨劇が起こるかわからないな。
ふぅ…。一息入れてゴブリンの巣穴に近づく。門番の二匹を一振りで殺す。殺すのだが、剣から歓喜と冒涜の意思が際限なく流れ込んでくる。それはまるで津波のごとく僕の自我を飲み込もうとする。敵を討つよりもこの剣の制御のほうが大変だ。
「《点火》」
明かりのない暗闇の中魔術で明かりを灯しながら進む。ゴブリンは小柄で弱そうだが子供並みの知恵と膂力と体力を有していて数で押されれば熟練でも危険だからだ。
大振りの剣なので洞窟内では振り回せないと考えていたのだが刀身は壁にめり込まず何もないかのように通り抜け敵だけを切り倒す。
20と数匹倒したがまだ奥が続いていたので警戒しながら奥へ進む。途中で骨と皮で作られたシンボルがあった。マジシャンかシャーマンがいることは確定か。洞窟の最奥まで進む
「シャーマンとマジシャンがそれぞれ2体いるね。取り巻きのホブが数体、あとは女性が2人。でも、その奥にも何か」
おおよその数は計算してたので問題ないが人質がいる。多分依頼を受けた冒険者の生き残りだろう。やることは繁殖行為か遊び道具として痛めつけられるか。どっちにしても不幸なのは変わりないか。人質らは日数があまり経過してないのか新鮮でしきりに悲鳴を上げている。まだ絶望には染まってないようだ。
だが、その奥には何者かが鎮座しているようだ
なら、手早く済ませようか。相手からは見えないぎりぎりの場所で攻撃準備する。
「《闇魔弾》」
剣を抜いて魔術による弾丸を数発生成、それをゴブリンらに向かって放つ。闇属性なので視認性は限りなく低い、全弾頭部を撃ち抜いて即死させる。
「えっ」
当然自分の周りにいたゴブリンの頭部が吹き飛んだのだ。驚かないほうが無理だろう。入口の陰から僕が姿を現し彼女らに近づく。
「来ちゃ、ダメっ」
それは希望ではなく絶望の悲鳴。やはり奥には何かいるようだ。喜びの笑いが奥から聞こえてくる
「くっくっく。まさかここまでくる輩がいるとはな」
それは、オーガだった。
「(あの地獄と悪夢と絶望をもう二度と繰り返さなくてよくなったけど僕を保証してくれるものも何もないんだよね)」
苦しい地獄からは脱出できた、でも平和そうな地獄へと場所が変わっただけである。どちらにして自分のことすらわからないのにどう生きていけばよいのであろうか。
安全確実なのは山奥でひっそりと隠れ住むことだろうが老人の言葉に従うことにした。勇者とやらの責任とか何もわからないしどうでもいいが当面の目的は必要だろう。
人里を目指して街道を進む。
しばらく進むとそれなりに高い石壁に守られた場所が見えてきた。入口の扉の前にはそこそこ列をなした人影が見える。大勢の人を見たのはこれが初めてだったちょっと感動してしまう。そこにはありふれた人の営みを感じたからだ。
せわしなく動く人々と平和、それがとても尊いと思う。
やがて順番が回ってきた。門番が僕のことをじっと観察する。
「君はやけに幼いな。旅人か」
「はい」
「身元を証明するものはあるのか」
「ありません」
「……」
対応に困っているようだ。なので先に回答をいう
「地方の農村の子で食い扶持がなくて困っているんです。ここでは冒険者というものを募集していると聞いて」
「そうかそうか、なら問題はないだろうが」
だけども、スラムの住人には近づかないようにと。注意される。入場料は5ユクールだそうでそれを支払い中に入る。
「うわぁー」
僕はひたすらに驚いた。露店とそこに置かれている数々の品、活発な人の動き、立派な建物、その他諸々。まさにそこは僕の想像を超えた場所だった。
さて、門番の案内では冒険者ギルドの建物はやや東にあるそうなのでそこに足を進める。そこには「冒険者募集、新人歓迎」の案内板が書かれた大きな建物があった。
扉をくぐり中に入ると厳つい男や装備に身を包んだ女性らが大勢おりいかにもこれという感じである。いくつかの受付カウンターがあり新規冒険者登録の列に並ぶ。数分後僕の順番が回ってきた。
「新規登録ですね。こちらの内容に目を通し書いてください」
内容はギルドの規則や違反行為はどのようなものかだけで簡単だった。書き込む内容は名前性別種族年齢などぐらいでありごく普通だったが僕にとっては初めてなことばかりだ。
一つ一つ確認しつつペンにインクをつけて書く。文字の書き方が分からないなら口頭で職員が代筆もしてくれるそうだ。だが、僕はあくまで標準的な回答だけのみ書いた。
「はい、これで書類は完了ですが」
少々お待ち下さい、と。その書類内容をもとに奥のほうで何かを行っていた。しばらく待つと灰色のプレート板を渡される。
「これがあなたの冒険者ギルド登録プレートとなります。これを所持していればすべての成果や行動が自動的に記録されますので」
「ありがとうございます」
僕はそれを手にとって一度建物を出て人目のつかない場所に入る。
「成果や行動を自動的に記録するって説明があるということは明らかにまずいよね」
言葉通りならば倒したモンスターの記録だけではなくどのような悪事を働いたかも記録されるということだ。しかもプレートは複数発行は許されてない。文字通りその本人のすべてを記録するということ。僕は最初からまともといえるような行動をする気は一切なかったからだ
地道な山菜や薬草集め、ドブ掃除などで経験を積むのが普通でありいきなりランクが上の大物討伐は絶対にできないことになっている。僕はそれをやろうと考えていたためこのままのプレートでは言い訳ができない。
なので、これを「弄る」必要がある。
「《偽造》《改変》《改造》《改悪》《粉飾》」
複数の呪文を組み合わせてギルドプレートの中に侵入し僕にとって都合よく変えてしまう。
「(さすが冒険者ギルドのプレートだけはあるね。プロテクトは頑丈だし何重にも張られてる上に経路がいくつもあり不用意に手出しできないようになっている)」
僕の受けた訓練内容にはこういった偽造や解除の内容も数多く含まれていた。必要であれば冒険者ギルドですら騙し通せというなのだろうね。10分ほど格闘してプレートの改造が終わった。これでもう僕が何を行ってもプレートから情報を引き出すことは不可能である。
再度冒険者ギルドの建物の中に入り依頼内容が書かれた紙が張り出してあるボードのほうに向かう。
薬草集めや山菜取り、まき割りや水運び、簡単な買い出し、討伐依頼など様々あった。とりあえずということでゴブリンの巣穴退治でもしてみるか。
僕は大まかな場所を覚えた後そこに向かう。目的地まで1時間ほどでたどり着く。そこは古い洞窟のようでゴブリンたちが道具を盗み出して広げている最中だった。
「さてさて、どうなりましょうかね」
僕は剣の柄を握り抜くのだが、
「こ、これって…、この世界にあっていいものなの…」
抜いた瞬間から剣全体から荒れ狂う力の本流。それは聖剣の波動と魔剣の報復と邪剣の憎悪など色々なものが融合しあっていて制御するのが難しい。
勇者育成機関でもそういった装備は無数にあり生き残るために無我夢中で使い敵を倒していたがこの剣はあらゆる力を内包し刀身全体からは妖しい輝きを放ってた。
そして、剣自体から流れ込んでくる正と負の感情。
『目の前にあるすべての存在の富を奪い、許されざる咎を冒してでも復讐を果たせ』
剣から聞こえる明確な意思の声、それを僕は無理矢理抑え込む。
「主に従え《富と咎を成すもの》」
敵を倒すよりもまずこの剣の凶暴性を抑えることに力を注ぎこむ。ほんの少しの時間でそれはどうにか収まったが剣から底なしに溢れ出すこの力、頼りになる反面他人の手に渡ったらどんな惨劇が起こるかわからないな。
ふぅ…。一息入れてゴブリンの巣穴に近づく。門番の二匹を一振りで殺す。殺すのだが、剣から歓喜と冒涜の意思が際限なく流れ込んでくる。それはまるで津波のごとく僕の自我を飲み込もうとする。敵を討つよりもこの剣の制御のほうが大変だ。
「《点火》」
明かりのない暗闇の中魔術で明かりを灯しながら進む。ゴブリンは小柄で弱そうだが子供並みの知恵と膂力と体力を有していて数で押されれば熟練でも危険だからだ。
大振りの剣なので洞窟内では振り回せないと考えていたのだが刀身は壁にめり込まず何もないかのように通り抜け敵だけを切り倒す。
20と数匹倒したがまだ奥が続いていたので警戒しながら奥へ進む。途中で骨と皮で作られたシンボルがあった。マジシャンかシャーマンがいることは確定か。洞窟の最奥まで進む
「シャーマンとマジシャンがそれぞれ2体いるね。取り巻きのホブが数体、あとは女性が2人。でも、その奥にも何か」
おおよその数は計算してたので問題ないが人質がいる。多分依頼を受けた冒険者の生き残りだろう。やることは繁殖行為か遊び道具として痛めつけられるか。どっちにしても不幸なのは変わりないか。人質らは日数があまり経過してないのか新鮮でしきりに悲鳴を上げている。まだ絶望には染まってないようだ。
だが、その奥には何者かが鎮座しているようだ
なら、手早く済ませようか。相手からは見えないぎりぎりの場所で攻撃準備する。
「《闇魔弾》」
剣を抜いて魔術による弾丸を数発生成、それをゴブリンらに向かって放つ。闇属性なので視認性は限りなく低い、全弾頭部を撃ち抜いて即死させる。
「えっ」
当然自分の周りにいたゴブリンの頭部が吹き飛んだのだ。驚かないほうが無理だろう。入口の陰から僕が姿を現し彼女らに近づく。
「来ちゃ、ダメっ」
それは希望ではなく絶望の悲鳴。やはり奥には何かいるようだ。喜びの笑いが奥から聞こえてくる
「くっくっく。まさかここまでくる輩がいるとはな」
それは、オーガだった。
0
お気に入りに追加
59
あなたにおすすめの小説

スキルを得られない特殊体質の少年。祠を直したらユニークスキルもらえた(なんで??)
屯神 焔
ファンタジー
魔法が存在し、魔物が跋扈し、人々が剣を磨き戦う世界、『ミリオン』
この世界では自身の強さ、もしくは弱さを知られる『ステータス』が存在する。
そして、どんな人でも、亜人でも、動物でも、魔物でも、生まれつきスキルを授かる。
それは、平凡か希少か、1つか2つ以上か、そういった差はあれ不変の理だ。
しかし、この物語の主人公、ギル・フィオネットは、スキルを授からなかった。
正確には、どんなスキルも得られない体質だったのだ。
そんな彼は、田舎の小さな村で生まれ暮らしていた。
スキルを得られない体質の彼を、村は温かく迎え・・・はしなかった。
迫害はしなかったが、かといって歓迎もしなかった。
父親は彼の体質を知るや否や雲隠れし、母は長年の無理がたたり病気で亡くなった。
一人残された彼は、安い賃金で雑用をこなし、その日暮らしを続けていた。
そんな彼の唯一の日課は、村のはずれにある古びた小さな祠の掃除である。
毎日毎日、少しずつ、汚れをふき取り、欠けてしまった所を何とか直した。
そんなある日。
『ありがとう。君のおかげで私はここに取り残されずに済んだ。これは、せめてものお礼だ。君の好きなようにしてくれてかまわない。本当に、今までありがとう。』
「・・・・・・え?」
祠に宿っていた、太古の時代を支配していた古代龍が、感謝の言葉と祠とともに消えていった。
「祠が消えた?」
彼は、朝起きたばかりで寝ぼけていたため、最後の「ありがとう」しか聞こえていなかった。
「ま、いっか。」
この日から、彼の生活は一変する。

異世界に転生したら?(改)
まさ
ファンタジー
事故で死んでしまった主人公のマサムネ(奥田 政宗)は41歳、独身、彼女無し、最近の楽しみと言えば、従兄弟から借りて読んだラノベにハマり、今ではアパートの部屋に数十冊の『転生』系小説、通称『ラノベ』がところ狭しと重なっていた。
そして今日も残業の帰り道、脳内で転生したら、あーしよ、こーしよと現実逃避よろしくで想像しながら歩いていた。
物語はまさに、その時に起きる!
横断歩道を歩き目的他のアパートまで、もうすぐ、、、だったのに居眠り運転のトラックに轢かれ、意識を失った。
そして再び意識を取り戻した時、目の前に女神がいた。
◇
5年前の作品の改稿板になります。
少し(?)年数があって文章がおかしい所があるかもですが、素人の作品。
生暖かい目で見て下されば幸いです。

ハイエルフの幼女は異世界をまったりと過ごしていく ~それを助ける過保護な転移者~
まぁ
ファンタジー
事故で亡くなった日本人、黒野大河はクロノとして異世界転移するはめに。
よし、神様からチートの力をもらって、無双だ!!!
ではなく、神様の世界で厳しい修行の末に力を手に入れやっとのことで異世界転移。
目的もない異世界生活だがすぐにハイエルフの幼女とであう。
なぜか、その子が気になり世話をすることに。
神様と修行した力でこっそり無双、もらった力で快適生活を。
邪神あり勇者あり冒険者あり迷宮もありの世界を幼女とポチ(犬?)で駆け抜けます。
PS
2/12 1章を書き上げました。あとは手直しをして終わりです。
とりあえず、この1章でメインストーリーはほぼ8割終わる予定です。
伸ばそうと思えば、5割程度終了といったとこでしょうか。
2章からはまったりと?、自由に異世界を生活していきます。
以前書いたことのある話で戦闘が面白かったと感想をもらいましたので、
1章最後は戦闘を長めに書いてみました。


凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

ペット(老猫)と異世界転生
童貞騎士
ファンタジー
老いた飼猫と暮らす独りの会社員が神の手違いで…なんて事はなく災害に巻き込まれてこの世を去る。そして天界で神様と会い、世知辛い神様事情を聞かされて、なんとなく飼猫と共に異世界転生。使命もなく、ノルマの無い異世界転生に平凡を望む彼はほのぼののんびりと異世界を飼猫と共に楽しんでいく。なお、ペットの猫が龍とタメ張れる程のバケモノになっていることは知らない模様。

獣王陛下のちいさな料理番 ~役立たずと言われた第七王子、ギフト【料理】でもふもふたちと最強国家をつくりあげる〜
延野 正行
ファンタジー
【書籍化決定しました! 詳報は後日】
第七王子ルヴィンは王族で唯一7つのギフトを授かりながら、謙虚に過ごしていた。
ある時、国王の代わりに受けた呪いによって【料理】のギフトしか使えなくなる。
人心は離れ、国王からも見限られたルヴィンの前に現れたのは、獣人国の女王だった。
「君は今日から女王陛下《ボク》の料理番だ」
温かく迎えられるルヴィンだったが、獣人国は軍事力こそ最強でも、周辺国からは馬鹿にされるほど未開の国だった。
しかし【料理】のギフトを極めたルヴィンは、能力を使い『農業のレシピ』『牧畜のレシピ』『おもてなしのレシピ』を生み出し、獣人国を一流の国へと導いていく。
「僕には見えます。この国が大陸一の国になっていくレシピが!」
これは獣人国のちいさな料理番が、地元食材を使った料理をふるい、もふもふ女王を支え、大国へと成長させていく物語である。
※タイトル変更しました。
【旧タイトル】
役立たず王子のおいしい経営術~幸せレシピでもふもふ国家再建します!!~
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる