17 / 54
第17話
しおりを挟む
「あーーーーー、っくそ! なんでこいつの時みたいにうまくいかねぇかなぁ!」
魔人の男は長帽子から出た前髪を掻きむしる。彼は、後ろにいるバンダナ魔法使いをこれで無事に仲間に入れられた成功例があるので、自分のやっていることは間違っていないと思い込んでいる。しかし、バンダナ男が異常な例だった、ということを彼はうすうす気がつき始めていた。
「っち、まぁ、大事な決断だしな。ここは様子見、考える時間を与えてやるよ。
俺の名前はハライノス! パーティー名は、ニールダウン!
また会いに来るよ、特にそこの少年」
魔人ハライノスの具体的なターゲットは、クインクウィを呼び出せなくなったデュペルだった。彼の焦り方から、デュペルが一番誘いに乗る可能性があると判断したのだろう。
ハライノスは最後の挨拶を終えると、そのまま奥の林の中に向かって後退していく。魔法使いながら軽快な身のこなしで、枝から枝へと移り進んでいく。
「デュペル、奴を追うよ! あいつを気絶させれば元に戻るかもしれない!
戻んなくても、今度は殴り続けてこっちが脅す!」
盾殴りのナゲキスは本気だった。何が何でもリーダーである風心クインクウィを取り戻す気のようだ。
「お、おう!」
目まぐるしく変わる状況に頭が追い付かずにいたが、ナゲキスの指示のおかげで自分がやるべきことは分かった。
ナゲキスとデュペルが走り始めようとしたとき、そこに立ちふさがる者がいた。
それは、魔人ハライノスのパーティー「ニールダウン」の最後のメンバーだった。銀色のストレートヘアーをした女性戦士だ。
目は虚ろで横に広く、なぜか微笑んでいる。魔人ハライノスとはまた違った、異質さを感じさせる女性だった。
彼女は木の上からスタッと舞い降りると、ナゲキスの進行方向を防いでいた。
「鬼ごっこ開始だね。私を倒せれば、だけど」
ナゲキスとほぼ同世代に見える女性戦士は、ずっと不敵に笑っている。
「わっかりやすくていいねっ!」
ナゲキスは低い体勢で、女性戦士に強襲する。鍛え抜かれたその脚で、迅速に近づいて行く。
だが、相対するこの女もまた、素早い動きの洗練された戦士であった。
「っふん!」
女戦士は背中に2つの剣を背負っていた。その2つの柄に手を置き、鞘から抜くと、そのままの勢いでナゲキスに向かって剣を振り下ろす。抜刀しながらの攻撃である。
左右から同時にせまりくるロングソードの刃。どちらの剣も同じ形をしており、刀身がかなり太く長かった。普通は双剣の場合、どちらも振りやすいように小ぶりにするか、どちらか片方をサブ武器として小型にする。
しかし、この戦士の場合は、どちらも片手で振るうには重すぎる構造をしている。それだけ腕力に自信があるのだろう。
「【シールドガード】トゥーズ!」
盾殴りのナゲキスは、両腕に装着された盾を使用し、スキルを発動する。これはシールドの防御力と耐久値を高めて、相手の攻撃を防ぐスキルである。彼女は盾を2つ装備しているので、同時に2回発動したのだ。
ナゲキスの両盾が、魔力の聖なる光で包まれる。そしてそこに、女戦士の持つロングソードが斬りつけた。
女戦士の左右からの攻撃を、ナゲキスは防ぎ切ったのである。
「へぇ、両盾なんておもしろ」
女戦士は戦闘中だというのに、それを楽しんでいるような反応をしていた。攻撃を防がれたことが、むしろ嬉しそうだった。
「っぐ、あんたにウケるためにつけてるわけじゃないから」
飄々とした態度の女戦士だが、その刃にはしっかりと体重と殺意を込めていた。ナゲキスはこれに押されて、どんどんと盾の位置が下へと下がっていってしまう。
「あっそ。ちゃんと剣は防いでるけど、それだけじゃあダメだよ。
だってさぁ、腹がガラアキィック!」
女戦士は喋っている途中で、次の一手を仕掛ける。左右の攻撃を防ぐために、ナゲキスは両腕を広げていた。そのため、真正面に何もない空間が出来てしまったのである。
そこに狙いを定めて、女戦士は長い脚を使って蹴りを入れた。その蹴りは、ナゲキスの胸元にクリーンヒットする。
「っぐはっ!」
みぞおちに近い部分に蹴りを入れられたナゲキス。手痛いダメージを喰らっただけではなく、勢いを殺せず彼女の体は後ろへと蹴り飛ばされていく。
そしてその先には、魔人ハライノスを追いかけようとしていたデュペルがいた。
「っえ、えぇ!?」
デュペルは向かってくるナゲキスをつけることが出来ず、2人は激しくぶつかり転倒した。
「ふぅ、狙い通り行くって気持ちぃぃぃぃぃ」
どうやらデュペルに当てるまで、彼女の作戦だったようだ。やはり彼女は戦闘そのものを楽しんでいる。天を仰ぎ、気持ちよさそうに叫んでいた。
「っく、げほ。はぁ、ヤバいやつじゃん」
ナゲキスは咳をしながらも素早く立ちあがる。戦闘において地に伏せているなど、隙だらけでしかないからである。デュペルは「いたたたた」と言いながらゆっくりと起き上がっていた。
魔人の男は長帽子から出た前髪を掻きむしる。彼は、後ろにいるバンダナ魔法使いをこれで無事に仲間に入れられた成功例があるので、自分のやっていることは間違っていないと思い込んでいる。しかし、バンダナ男が異常な例だった、ということを彼はうすうす気がつき始めていた。
「っち、まぁ、大事な決断だしな。ここは様子見、考える時間を与えてやるよ。
俺の名前はハライノス! パーティー名は、ニールダウン!
また会いに来るよ、特にそこの少年」
魔人ハライノスの具体的なターゲットは、クインクウィを呼び出せなくなったデュペルだった。彼の焦り方から、デュペルが一番誘いに乗る可能性があると判断したのだろう。
ハライノスは最後の挨拶を終えると、そのまま奥の林の中に向かって後退していく。魔法使いながら軽快な身のこなしで、枝から枝へと移り進んでいく。
「デュペル、奴を追うよ! あいつを気絶させれば元に戻るかもしれない!
戻んなくても、今度は殴り続けてこっちが脅す!」
盾殴りのナゲキスは本気だった。何が何でもリーダーである風心クインクウィを取り戻す気のようだ。
「お、おう!」
目まぐるしく変わる状況に頭が追い付かずにいたが、ナゲキスの指示のおかげで自分がやるべきことは分かった。
ナゲキスとデュペルが走り始めようとしたとき、そこに立ちふさがる者がいた。
それは、魔人ハライノスのパーティー「ニールダウン」の最後のメンバーだった。銀色のストレートヘアーをした女性戦士だ。
目は虚ろで横に広く、なぜか微笑んでいる。魔人ハライノスとはまた違った、異質さを感じさせる女性だった。
彼女は木の上からスタッと舞い降りると、ナゲキスの進行方向を防いでいた。
「鬼ごっこ開始だね。私を倒せれば、だけど」
ナゲキスとほぼ同世代に見える女性戦士は、ずっと不敵に笑っている。
「わっかりやすくていいねっ!」
ナゲキスは低い体勢で、女性戦士に強襲する。鍛え抜かれたその脚で、迅速に近づいて行く。
だが、相対するこの女もまた、素早い動きの洗練された戦士であった。
「っふん!」
女戦士は背中に2つの剣を背負っていた。その2つの柄に手を置き、鞘から抜くと、そのままの勢いでナゲキスに向かって剣を振り下ろす。抜刀しながらの攻撃である。
左右から同時にせまりくるロングソードの刃。どちらの剣も同じ形をしており、刀身がかなり太く長かった。普通は双剣の場合、どちらも振りやすいように小ぶりにするか、どちらか片方をサブ武器として小型にする。
しかし、この戦士の場合は、どちらも片手で振るうには重すぎる構造をしている。それだけ腕力に自信があるのだろう。
「【シールドガード】トゥーズ!」
盾殴りのナゲキスは、両腕に装着された盾を使用し、スキルを発動する。これはシールドの防御力と耐久値を高めて、相手の攻撃を防ぐスキルである。彼女は盾を2つ装備しているので、同時に2回発動したのだ。
ナゲキスの両盾が、魔力の聖なる光で包まれる。そしてそこに、女戦士の持つロングソードが斬りつけた。
女戦士の左右からの攻撃を、ナゲキスは防ぎ切ったのである。
「へぇ、両盾なんておもしろ」
女戦士は戦闘中だというのに、それを楽しんでいるような反応をしていた。攻撃を防がれたことが、むしろ嬉しそうだった。
「っぐ、あんたにウケるためにつけてるわけじゃないから」
飄々とした態度の女戦士だが、その刃にはしっかりと体重と殺意を込めていた。ナゲキスはこれに押されて、どんどんと盾の位置が下へと下がっていってしまう。
「あっそ。ちゃんと剣は防いでるけど、それだけじゃあダメだよ。
だってさぁ、腹がガラアキィック!」
女戦士は喋っている途中で、次の一手を仕掛ける。左右の攻撃を防ぐために、ナゲキスは両腕を広げていた。そのため、真正面に何もない空間が出来てしまったのである。
そこに狙いを定めて、女戦士は長い脚を使って蹴りを入れた。その蹴りは、ナゲキスの胸元にクリーンヒットする。
「っぐはっ!」
みぞおちに近い部分に蹴りを入れられたナゲキス。手痛いダメージを喰らっただけではなく、勢いを殺せず彼女の体は後ろへと蹴り飛ばされていく。
そしてその先には、魔人ハライノスを追いかけようとしていたデュペルがいた。
「っえ、えぇ!?」
デュペルは向かってくるナゲキスをつけることが出来ず、2人は激しくぶつかり転倒した。
「ふぅ、狙い通り行くって気持ちぃぃぃぃぃ」
どうやらデュペルに当てるまで、彼女の作戦だったようだ。やはり彼女は戦闘そのものを楽しんでいる。天を仰ぎ、気持ちよさそうに叫んでいた。
「っく、げほ。はぁ、ヤバいやつじゃん」
ナゲキスは咳をしながらも素早く立ちあがる。戦闘において地に伏せているなど、隙だらけでしかないからである。デュペルは「いたたたた」と言いながらゆっくりと起き上がっていた。
39
お気に入りに追加
292
あなたにおすすめの小説
おおぅ、神よ……ここからってマジですか?
夢限
ファンタジー
俺こと高良雄星は39歳の一見すると普通の日本人だったが、実際は違った。
人見知りやトラウマなどが原因で、友人も恋人もいない、孤独だった。
そんな俺は、突如病に倒れ死亡。
次に気が付いたときそこには神様がいた。
どうやら、異世界転生ができるらしい。
よーし、今度こそまっとうに生きてやるぞー。
……なんて、思っていた時が、ありました。
なんで、奴隷スタートなんだよ。
最底辺過ぎる。
そんな俺の新たな人生が始まったわけだが、問題があった。
それは、新たな俺には名前がない。
そこで、知っている人に聞きに行ったり、復讐したり。
それから、旅に出て生涯の友と出会い、恩を返したりと。
まぁ、いろいろやってみようと思う。
これは、そんな俺の新たな人生の物語だ。
ドロップキング 〜 平均的な才能の冒険者ですが、ドロップアイテムが異常です。 〜
出汁の素
ファンタジー
アレックスは、地方の騎士爵家の五男。食い扶持を得る為に13歳で冒険者学校に通い始めた、極々一般的な冒険者。
これと言った特技はなく、冒険者としては平凡な才能しか持たない戦士として、冒険者学校3か月の授業を終え、最低ランクHランクの認定を受け、実地研修としての初ダンジョンアタックを冒険者学校の同級生で組んだパーティーでで挑んだ。
そんなアレックスが、初めてモンスターを倒した時に手に入れたドロップアイテムが異常だった。
のちにドロップキングと呼ばれる冒険者と、仲間達の成長ストーリーここに開幕する。
第一章は、1カ月以内に2人で1000体のモンスターを倒せば一気にEランクに昇格出来る冒険者学校の最終試験ダンジョンアタック研修から、クラン設立までのお話。
第二章は、設立したクラン アクア。その本部となる街アクアを中心としたお話。
第三章は、クラン アクアのオーナーアリアの婚約破棄から始まる、ドタバタなお話。
第四章は、帝都での混乱から派生した戦いのお話(ざまぁ要素を含む)。
1章20話(除く閑話)予定です。
-------------------------------------------------------------
書いて出し状態で、1話2,000字~3,000字程度予定ですが、大きくぶれがあります。
全部書きあがってから、情景描写、戦闘描写、心理描写等を増やしていく予定です。
下手な文章で申し訳ございませんがよろしくお願いいたします。
拾った子犬がケルベロスでした~実は古代魔法の使い手だった少年、本気出すとコワい(?)愛犬と楽しく暮らします~
荒井竜馬
ファンタジー
旧題: ケルベロスを拾った少年、パーティ追放されたけど実は絶滅した古代魔法の使い手だったので、愛犬と共に成り上がります。
=========================
<<<<第4回次世代ファンタジーカップ参加中>>>>
参加時325位 → 現在5位!
応援よろしくお願いします!(´▽`)
=========================
S級パーティに所属していたソータは、ある日依頼最中に仲間に崖から突き落とされる。
ソータは基礎的な魔法しか使えないことを理由に、仲間に裏切られたのだった。
崖から落とされたソータが死を覚悟したとき、ソータは地獄を追放されたというケルベロスに偶然命を助けられる。
そして、どう見ても可愛らしい子犬しか見えない自称ケルベロスは、ソータの従魔になりたいと言い出すだけでなく、ソータが使っている魔法が古代魔であることに気づく。
今まで自分が規格外の古代魔法でパーティを守っていたことを知ったソータは、古代魔法を扱って冒険者として成長していく。
そして、ソータを崖から突き落とした本当の理由も徐々に判明していくのだった。
それと同時に、ソータを追放したパーティは、本当の力が明るみになっていってしまう。
ソータの支援魔法に頼り切っていたパーティは、C級ダンジョンにも苦戦するのだった……。
他サイトでも掲載しています。
孤児院で育った俺、ある日目覚めたスキル、万物を見通す目と共に最強へと成りあがる
シア07
ファンタジー
主人公、ファクトは親の顔も知らない孤児だった。
そんな彼は孤児院で育って10年が経った頃、突如として能力が目覚める。
なんでも見通せるという万物を見通す目だった。
目で見れば材料や相手の能力がわかるというものだった。
これは、この――能力は一体……なんなんだぁぁぁぁぁぁぁ!?
その能力に振り回されながらも孤児院が魔獣の到来によってなくなり、同じ孤児院育ちで幼馴染であるミクと共に旅に出ることにした。
魔法、スキルなんでもあるこの世界で今、孤児院で育った彼が個性豊かな仲間と共に最強へと成りあがる物語が今、幕を開ける。
※他サイトでも連載しています。
大体21:30分ごろに更新してます。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
転生鍛冶師は異世界で幸せを掴みます! 〜物作りチートで楽々異世界生活〜
かむら
ファンタジー
剣持匠真は生来の不幸体質により、地球で命を落としてしまった。
その後、その不幸体質が神様によるミスだったことを告げられ、それの詫びも含めて匠真は異世界へと転生することとなった。
思ったよりも有能な能力ももらい、様々な人と出会い、匠真は今度こそ幸せになるために異世界での暮らしを始めるのであった。
☆ゆるゆると話が進んでいきます。
主人公サイドの登場人物が死んだりなどの大きなシリアス展開はないのでご安心を。
※感想などの応援はいつでもウェルカムです!
いいねやエール機能での応援もめちゃくちゃ助かります!
逆に否定的な意見などはわざわざ送ったりするのは控えてください。
誤字報告もなるべくやさしーく教えてくださると助かります!
#80くらいまでは執筆済みなので、その辺りまでは毎日投稿。
異世界召喚された俺は余分な子でした
KeyBow
ファンタジー
異世界召喚を行うも本来の人数よりも1人多かった。召喚時にエラーが発生し余分な1人とは召喚に巻き込まれたおっさんだ。そして何故か若返った!また、理由が分からぬまま冤罪で捕らえられ、余分な異分子として処刑の為に危険な場所への放逐を実行される。果たしてその流刑された所から生きて出られるか?己の身に起こったエラーに苦しむ事になる。
サブタイトル
〜異世界召喚されたおっさんにはエラーがあり処刑の為放逐された!しかし真の勇者だった〜
ゴミアイテムを変換して無限レベルアップ!
桜井正宗
ファンタジー
辺境の村出身のレイジは文字通り、ゴミ製造スキルしか持っておらず馬鹿にされていた。少しでも強くなろうと帝国兵に志願。お前のような無能は雑兵なら雇ってやると言われ、レイジは日々努力した。
そんな努力もついに報われる日が。
ゴミ製造スキルが【経験値製造スキル】となっていたのだ。
日々、優秀な帝国兵が倒したモンスターのドロップアイテムを廃棄所に捨てていく。それを拾って【経験値クリスタル】へ変換して経験値を獲得。レベルアップ出来る事を知ったレイジは、この漁夫の利を使い、一気にレベルアップしていく。
仲間に加えた聖女とメイドと共にレベルを上げていくと、経験値テーブルすら操れるようになっていた。その力を使い、やがてレイジは帝国最強の皇剣となり、王の座につく――。
※HOTランキング1位ありがとうございます!
※ファンタジー7位ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる