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ひまわり
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夕人の桜田家、日向の海沼家は、お隣さんで家族ぐるみで仲が良かった。
二人が幼稚園に所属していたころ、両家族混合で旅行に来ていた。
季節は夏。両家族はひまわり畑が有名な場所に来ていた。
辺り一面、黄色に咲き誇るひまわりで覆われていた。
背の低い夕人には、そのひまわり一本一本が、巨大な木のように見えた。
「おおきい」
夕人は上を見上げた。黄色い葉が、こちらを見下ろしてきた。
鼻を一生懸命動かした。このころはまだ、それほど嗅覚はよくはなかった。
「いい匂い」
かすかに、甘いかおりが漂った。周りの臭いでも、土の臭いでもない。それは、ひまわり本来の香りだと確信した。
「夕ちゃん」
小さな麦わら帽子をかぶった日向が現れた。少し夕人より、日向のほうが背が高いように見えた。
「なに」
言葉は日向に向けられたものだった。しかし、目線は上空のひまわりだった。
「みんな、心配してるよ」
「うん」
「迷子になっちゃうよ」
「うん」
「ひまわり、好き?」
日向は夕人の隣に歩いて行った。そして、一緒にひまわりを眺めた。
「うん。いい匂いがする」
夕人が犬のように鼻を動かす。
それをみた日向も、真似をして鼻を動かした。
「しないよ」
ひまわりの匂いは、日向の鼻孔には届かなかった。
「するよ」
夕人はそう言うと、日向の方を向いた。そして、日向の首元に鼻を近づけた。
「どうしたの?」
日向は子供ながら顔を赤らめた。麦わら帽子の影に頬は隠れていたが、はっきりと赤色は見えた。
「お前と同じ匂いがする。だから、好きなのかも」
「ほんと?」
「うん」
夕人はさらに日向に向かって鼻を動かした。ひまわりと似た、ほのかな甘い匂いがした。
「夕ちゃーん、ひなちゃーん」
ひまわり畑の奥から、夕人の母親の声がした。
「いこっか」
夕人は日向の手を掴んだ。
「うん」
二人は家族の元へと、駆け足で帰っていった。
「あの頃は、今よりも素直だったのに」
昔話を終えた日向は、照れくさそうに夕人を見た。
「へー、夕人がそんなことを」
「覚えてない」
日向がいつも自分にくっついてくるのが、昔の自分の大胆な行いだと思うと、やるせない気持ちになった。
「今も、ひまわりの匂いはするの?」
夜風が日向に鼻を近づける。深く息を吸ったたが、これといった匂いはしなかった。しても洗剤や制服の匂いなどで、日向の物ではなかった。
「するよ」
今度は夕人が日向のことを嗅いだ。日向は頬を赤らめたが、気にしなかった。あの頃と同じ、甘い香りが漂った。
「汗臭い」
夕人は日向から顔を遠ざけた。わかりやすく、日向に向かって顔をしかめた。
「え、うそ」
慌てて自分の体を嗅ぎだす日向。夏なので、確かに汗は掻いていた。しかし、それほど臭うというわけでもなかった。
「うそだよ」
からかいながら、夕人は笑った。日向をいじるのは、夕人にとって日課のようなものだった。
「私は?」
夜風が呟いた。真ん丸な瞳で、真っすぐ夕人を見つめた。
「夜風は・・・」
夕人が質問に答えようとした時だった。
学校の予鈴が響き渡った。あと数分で、次の授業開始時刻だ。
「いこ、二人とも」
日向は少し慌てて、校舎の玄関へ向かっていった
そんな小さな背中を見ながら、二人は後を追った
「さっきの質問は忘れて」
夜風は夕人を見ることなく、冷静に言葉を発した。
玄関には、予鈴を聞いて中に入ろうとする生徒たちが、他にも何人かいた。その生徒たちに、自分の匂いをかがれる場面を見られるのが嫌だったからだ。
「・・・アサガオ」
そんな夜風をよそに、夕人は答えた。夜風を見ることなく、まっすぐ歩きながら。
「・・・そう」
一瞬、夕人に目線を向けた。
夏の暑さで気温は上昇し続けていたが、二人の間には冷たい空気が通り過ぎた。
四時限目が終わり、学校は昼休みの時間に突入していた。
日向は軽くあくびをしながら、教材を引き出しにしまった。
クラスメイトは各々、昼食に向けて動きだした。食堂や売店に行く者、弁当を取り出し友人と食べだす者、他のクラスに行くものもいる。
日向も通学バックから、ピンク色の風呂敷に包まれた手作り弁当を取り出す。
夕人と夜風は違うクラスなので、いつも他の場所で集まり昼食をとっている。よく行くのは、あまり他の生徒が訪れない理科室だった。
今日もそこへ向かおうと、日向は自分の席から立ち上がろうとした。
するとその時、目の前から二人の女子生徒が近づいてきた。クラスメイトで、友人といっても差支えはない二人だ。
「どうしたの?」
二人の方を不思議そうに見つめた。休み時間などよく話す二人だが、昼休みに会話をするのは珍しかった。二人が、日向がすぐに夕人たちの元へ行くのを知っていたからだ。
「ひなちゃんさ、今日も桜田君と食べるんでしょ?」
眼鏡をかけた遠山美穂が質問をした。何故か、照れくさそうにしていた。
「そうだよ」
「夜風さんも一緒だよね?」
次に質問したのは、ショートヘアーが特徴的な新崎芽衣だった。こちらは常時笑みをこぼしていた。
「そうだよ。言ってなかったけ?」
「ううん、知ってるんだけど。その・・・」
「どうしたの?美穂ちゃん」
遠山美穂は日向から微かに目線をずらした。それを見た新崎芽衣が代わりに答えた。
「実はさ、あの二人が付き合ってるんじゃないかって噂になってるんだ」
芽衣ははっきりと日向に伝えた。
「付き合ってる?」
日向は彼女の言ってることが良くわからなかった。
「最近、桜田君と夜風さん、よく一緒にいるでしょ? だから、そういう噂が流れてるみたいで。だよね?芽衣ちゃん」
「うん。陸上部の女子の間じゃ有名だよ。ねぇ、日向。この噂って本当なの?」
「それは・・・」
事の次第はおおよそ理解ができた。確かに、二年生になり、夕人と夜風だけが一緒のクラスになった。それから、日向が知らないところで二人が話す機会が増えたのは知っいた。しかし、それは仲のいい友達だからと思っていた。
「付き合ってはないと思うけど」
強く否定することができなかった。夜風は、日向と比べると短い付き合いとはいえ、夕人と一年以上一緒にいた。さらに二年生になり、日向の把握できていない二人の関係があるならば、完全に否定はできなかった。
「そっかそっか。あの二人お似合いだと思うんだけど」
新崎芽衣は次期陸上部の部長といわれるほど、体育会系の女子生徒だった。それ故か、物事を感情の間々に言ってしまう癖があった。それが芽衣の長所でもあるが、今の日向にはその発言が胸にしみた。
「芽衣ちゃん、ひなちゃんは桜田君の事を・・・」
「そっか、ごめんね。でも、まだ付き合ってないなら、日向チャンスじゃん」
芽衣は落ち込んだ様子の日向の肩を、軽くポンっと叩いた。
励ましているつもりだろうが、日向には響かなかった。それよりも、その噂の真意が気になって仕方がなかった。
「ごめんね、変なこと聞いて。でも、周りの子たちが気になってたみたいで」
遠山美穂は、おどおどしながら、教室を軽く見渡した。
言われてみれば、他のクラスメイトは三人の会話に聞き耳を立てている様子だった。
「そうなんだ」
中学の頃、常に日向と夕人は付き合っているという噂が流れていた。そんな日向にとって、夕人と他の女子との噂ははじめて聞くものだった。
噂が日向の頭を駆け巡った。そして、今までの夕人と夜風の会話を思い出していた。確かに仲はいいが、付き合っているようにはとても思えなかった。
そんな混乱の中、聞き覚えのある声が、日向の耳に届いた。
「おい、日向。おせえよ」
声のする方を見ると、弁当を片手に持った夕人が立っていた。教室のドアの前で、日向の方を見つめている。
「夕ちゃん」
思わず日向は立ち上がった。まだ頭は混乱していたが、体が自然に動いた。
「早くしねえと、昼休み終わるぞ」
夕人の言葉に、クラスの生徒たちが敏感に反応している。先ほどまで話題に上がっていた人物が、目の前に現れたからだ。
それは夕人だけではない。夕人の隣立っている、夜風にも注目は集まっていた。
その異様な空気を不振がりながらも、夕人は日向を呼んだ。
「くわねぇの?」
「食べる。けど」
「けど?」
日向の視界に、夜風が映った。二人が一緒にいるのは、いつものことだった。しかし、今に限っては、一番目に入れたくはない光景だった。
もし本当に噂通りなら、邪魔をせずに夕人と夜風を二人きりにしようと考えた。しかし、夕人のことを諦めるわけにはいかなかった。
「ううん、すぐいく」
胸は異常なほど高ぶっていたが、負けじと日向は夕人たちの方へと向かう。
「じゃあね。美穂ちゃん、芽衣ちゃん」
気まずそうな顔をした二人に別れを言い、日向た
ちは教室を出ていった。
二人が幼稚園に所属していたころ、両家族混合で旅行に来ていた。
季節は夏。両家族はひまわり畑が有名な場所に来ていた。
辺り一面、黄色に咲き誇るひまわりで覆われていた。
背の低い夕人には、そのひまわり一本一本が、巨大な木のように見えた。
「おおきい」
夕人は上を見上げた。黄色い葉が、こちらを見下ろしてきた。
鼻を一生懸命動かした。このころはまだ、それほど嗅覚はよくはなかった。
「いい匂い」
かすかに、甘いかおりが漂った。周りの臭いでも、土の臭いでもない。それは、ひまわり本来の香りだと確信した。
「夕ちゃん」
小さな麦わら帽子をかぶった日向が現れた。少し夕人より、日向のほうが背が高いように見えた。
「なに」
言葉は日向に向けられたものだった。しかし、目線は上空のひまわりだった。
「みんな、心配してるよ」
「うん」
「迷子になっちゃうよ」
「うん」
「ひまわり、好き?」
日向は夕人の隣に歩いて行った。そして、一緒にひまわりを眺めた。
「うん。いい匂いがする」
夕人が犬のように鼻を動かす。
それをみた日向も、真似をして鼻を動かした。
「しないよ」
ひまわりの匂いは、日向の鼻孔には届かなかった。
「するよ」
夕人はそう言うと、日向の方を向いた。そして、日向の首元に鼻を近づけた。
「どうしたの?」
日向は子供ながら顔を赤らめた。麦わら帽子の影に頬は隠れていたが、はっきりと赤色は見えた。
「お前と同じ匂いがする。だから、好きなのかも」
「ほんと?」
「うん」
夕人はさらに日向に向かって鼻を動かした。ひまわりと似た、ほのかな甘い匂いがした。
「夕ちゃーん、ひなちゃーん」
ひまわり畑の奥から、夕人の母親の声がした。
「いこっか」
夕人は日向の手を掴んだ。
「うん」
二人は家族の元へと、駆け足で帰っていった。
「あの頃は、今よりも素直だったのに」
昔話を終えた日向は、照れくさそうに夕人を見た。
「へー、夕人がそんなことを」
「覚えてない」
日向がいつも自分にくっついてくるのが、昔の自分の大胆な行いだと思うと、やるせない気持ちになった。
「今も、ひまわりの匂いはするの?」
夜風が日向に鼻を近づける。深く息を吸ったたが、これといった匂いはしなかった。しても洗剤や制服の匂いなどで、日向の物ではなかった。
「するよ」
今度は夕人が日向のことを嗅いだ。日向は頬を赤らめたが、気にしなかった。あの頃と同じ、甘い香りが漂った。
「汗臭い」
夕人は日向から顔を遠ざけた。わかりやすく、日向に向かって顔をしかめた。
「え、うそ」
慌てて自分の体を嗅ぎだす日向。夏なので、確かに汗は掻いていた。しかし、それほど臭うというわけでもなかった。
「うそだよ」
からかいながら、夕人は笑った。日向をいじるのは、夕人にとって日課のようなものだった。
「私は?」
夜風が呟いた。真ん丸な瞳で、真っすぐ夕人を見つめた。
「夜風は・・・」
夕人が質問に答えようとした時だった。
学校の予鈴が響き渡った。あと数分で、次の授業開始時刻だ。
「いこ、二人とも」
日向は少し慌てて、校舎の玄関へ向かっていった
そんな小さな背中を見ながら、二人は後を追った
「さっきの質問は忘れて」
夜風は夕人を見ることなく、冷静に言葉を発した。
玄関には、予鈴を聞いて中に入ろうとする生徒たちが、他にも何人かいた。その生徒たちに、自分の匂いをかがれる場面を見られるのが嫌だったからだ。
「・・・アサガオ」
そんな夜風をよそに、夕人は答えた。夜風を見ることなく、まっすぐ歩きながら。
「・・・そう」
一瞬、夕人に目線を向けた。
夏の暑さで気温は上昇し続けていたが、二人の間には冷たい空気が通り過ぎた。
四時限目が終わり、学校は昼休みの時間に突入していた。
日向は軽くあくびをしながら、教材を引き出しにしまった。
クラスメイトは各々、昼食に向けて動きだした。食堂や売店に行く者、弁当を取り出し友人と食べだす者、他のクラスに行くものもいる。
日向も通学バックから、ピンク色の風呂敷に包まれた手作り弁当を取り出す。
夕人と夜風は違うクラスなので、いつも他の場所で集まり昼食をとっている。よく行くのは、あまり他の生徒が訪れない理科室だった。
今日もそこへ向かおうと、日向は自分の席から立ち上がろうとした。
するとその時、目の前から二人の女子生徒が近づいてきた。クラスメイトで、友人といっても差支えはない二人だ。
「どうしたの?」
二人の方を不思議そうに見つめた。休み時間などよく話す二人だが、昼休みに会話をするのは珍しかった。二人が、日向がすぐに夕人たちの元へ行くのを知っていたからだ。
「ひなちゃんさ、今日も桜田君と食べるんでしょ?」
眼鏡をかけた遠山美穂が質問をした。何故か、照れくさそうにしていた。
「そうだよ」
「夜風さんも一緒だよね?」
次に質問したのは、ショートヘアーが特徴的な新崎芽衣だった。こちらは常時笑みをこぼしていた。
「そうだよ。言ってなかったけ?」
「ううん、知ってるんだけど。その・・・」
「どうしたの?美穂ちゃん」
遠山美穂は日向から微かに目線をずらした。それを見た新崎芽衣が代わりに答えた。
「実はさ、あの二人が付き合ってるんじゃないかって噂になってるんだ」
芽衣ははっきりと日向に伝えた。
「付き合ってる?」
日向は彼女の言ってることが良くわからなかった。
「最近、桜田君と夜風さん、よく一緒にいるでしょ? だから、そういう噂が流れてるみたいで。だよね?芽衣ちゃん」
「うん。陸上部の女子の間じゃ有名だよ。ねぇ、日向。この噂って本当なの?」
「それは・・・」
事の次第はおおよそ理解ができた。確かに、二年生になり、夕人と夜風だけが一緒のクラスになった。それから、日向が知らないところで二人が話す機会が増えたのは知っいた。しかし、それは仲のいい友達だからと思っていた。
「付き合ってはないと思うけど」
強く否定することができなかった。夜風は、日向と比べると短い付き合いとはいえ、夕人と一年以上一緒にいた。さらに二年生になり、日向の把握できていない二人の関係があるならば、完全に否定はできなかった。
「そっかそっか。あの二人お似合いだと思うんだけど」
新崎芽衣は次期陸上部の部長といわれるほど、体育会系の女子生徒だった。それ故か、物事を感情の間々に言ってしまう癖があった。それが芽衣の長所でもあるが、今の日向にはその発言が胸にしみた。
「芽衣ちゃん、ひなちゃんは桜田君の事を・・・」
「そっか、ごめんね。でも、まだ付き合ってないなら、日向チャンスじゃん」
芽衣は落ち込んだ様子の日向の肩を、軽くポンっと叩いた。
励ましているつもりだろうが、日向には響かなかった。それよりも、その噂の真意が気になって仕方がなかった。
「ごめんね、変なこと聞いて。でも、周りの子たちが気になってたみたいで」
遠山美穂は、おどおどしながら、教室を軽く見渡した。
言われてみれば、他のクラスメイトは三人の会話に聞き耳を立てている様子だった。
「そうなんだ」
中学の頃、常に日向と夕人は付き合っているという噂が流れていた。そんな日向にとって、夕人と他の女子との噂ははじめて聞くものだった。
噂が日向の頭を駆け巡った。そして、今までの夕人と夜風の会話を思い出していた。確かに仲はいいが、付き合っているようにはとても思えなかった。
そんな混乱の中、聞き覚えのある声が、日向の耳に届いた。
「おい、日向。おせえよ」
声のする方を見ると、弁当を片手に持った夕人が立っていた。教室のドアの前で、日向の方を見つめている。
「夕ちゃん」
思わず日向は立ち上がった。まだ頭は混乱していたが、体が自然に動いた。
「早くしねえと、昼休み終わるぞ」
夕人の言葉に、クラスの生徒たちが敏感に反応している。先ほどまで話題に上がっていた人物が、目の前に現れたからだ。
それは夕人だけではない。夕人の隣立っている、夜風にも注目は集まっていた。
その異様な空気を不振がりながらも、夕人は日向を呼んだ。
「くわねぇの?」
「食べる。けど」
「けど?」
日向の視界に、夜風が映った。二人が一緒にいるのは、いつものことだった。しかし、今に限っては、一番目に入れたくはない光景だった。
もし本当に噂通りなら、邪魔をせずに夕人と夜風を二人きりにしようと考えた。しかし、夕人のことを諦めるわけにはいかなかった。
「ううん、すぐいく」
胸は異常なほど高ぶっていたが、負けじと日向は夕人たちの方へと向かう。
「じゃあね。美穂ちゃん、芽衣ちゃん」
気まずそうな顔をした二人に別れを言い、日向た
ちは教室を出ていった。
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