85 / 113
第84話 愛
しおりを挟む
「この人も、あの鉄たちに寄生されてったこと?」
ゼマはララクの元に駆け寄り、すでにアイアンロッドを抜いていた。
「……でも、寄生されたら操り人形のようになるはずじゃ」
これまで出会ったアイアンデーモンの様子と、ディバソンはまるで違う。見た目は、普段通りとなんら変わらない。
が、やはり雰囲気は何かおかしさを感じる。
「おれは別に操られちゃいねぇ。あいつらの力は取り込んだがな。うぉぉぉらぁぁ」
全身に力を込めると、気張り始めるディバソン。すると、彼の筋肉の内側から、大量の鉱石が溢れ始める。
ガチャガチャとしたそれは、ディバソンの体をまとわりつくように増殖していく。
そして、先ほどのアイアンデーモンと酷似した姿をしている。
しかし、彼の元々の体躯のデカさも含めて、より凶悪さを感じる風貌になっている。
「取り、込んだ?」
はきはきと語るディバソンの言葉全てが、ララクには信じがたい真実だった。
「あぁ、そうだ。面白れぇことに、こいつらはおれ自身が拒否しなければ、意識を保つことが出来んだよ。
元の姿にだって戻れるし、万々歳さ」
両手を広げて、自慢げに語りだす。アイアンデーモンは寄生モンスター。そのため、寄生されれば自分の体を取り戻そうとするのが、生物として当然の行為だ。
しかし、それがかえって意識を保てなくなる原因となるようだ。寄生先と寄生生物の共生をディバソンは成功させたのだ。
「それはご勝手にどうぞ、って感じだけど。ララクを襲う必要はないんじゃないの?」
意識が保たれているということは、アイアンデーモンの指示で襲い掛かったというわけでない。つまり、明確な敵対意識を持ってララクに攻撃を仕掛けたということなる。
「おれの弟子にしてやろうと思ってな。絶対におれの元から離れない、忠実な弟子によぉ」
その行動にいたった動機を淡々と語る。罪の意識など、感じていない様子だった。
「まさか、他の人を寄生させたのはあなたか!?」
アイアンデーモンの集団に抱いていた疑問に、ディバソンの意志を聞いてようやく答えが出たようだ。
「あぁ、そうだぜ。せっかく仲間にしてやったていうのに、おまえらが倒しちまうからよぉ。だから、代わりにおまえらを、おれの永遠の弟子にしてやるよ」
彼はまるで今までハンドレッドがやってきたことを正確に把握しているような口ぶりだった。しかし、あの場に彼はいなかったはず。
「勘弁。あんたみたいなおじさん、好みじゃないんだよね」
彼の勧誘を一蹴するゼマ。おそらく、普通のパーティーの加入だったとしても断っていただろう。
「がっはっはっは。まぁそうだろうな。おれはもうおいぼれだ。おまえらみたいな若い連中が羨ましくてありゃしねぇ。
おい、ララク。
おまえのあのスキルの数々、ほれぼれするぜ。おまえが噂の、『隠れスキルで強くなった冒険者』だったんだな」
ディバソンは最近、ララクの噂を他の冒険者たちから聞いたことがあった。それが広がり、首都は一瞬だけ、隠れスキル探しが流行した。
「なんのことか分からないけれど、ボクも今はあなたの弟子にはならない。どうしちゃったんだよ、ディバソンさん」
以前の人柄を知っている分、モンスターと一体化してしまったその姿に混乱している。
「お前らみたいに、若い奴はおれの誘いにはのらねぇ。それは、おれがもうただの老人だからって気がついたんだ。
お前はいいぜ。だが、おれには隠れスキルはねぇんだよ。
だからおれは、モンスターに魂を売ることにしたのさ。老いていくだけのおれには、こうするしかもう手はねぇんだ!」
ディバソンは冒険者としては、かなり限界な年齢になっている。彼の年齢以上になると、その多くは引退することが多い。
レベルは高くなると、簡単なことでは上がらなくなる。
さらに、年を取れば体にガタがやってくる。
常に現役でいるのは、命を張る仕事なのでそう簡単なことではない。
隠れスキルのような一気に強力な力を得れる可能性も、彼にはないようだ。
「ちょっと極端すぎない?」
ゼマは彼の主張に全く理解を示さない。ディバソンのことをよく知らないというのもあるし、何より老いなど彼女にはまだ遠い話だ。
「ボクもそう思います。それに、カリーエさんは、あなたのことを師匠って慕っているじゃないか」
ディバソンの一番弟子・穴掘りガール カリーエ。彼女は自分がアイアンデーモンに取りこまれた後も、師匠の行方を気にかけていた。自分の安否よりも先に。
「あいつだっていつかはおれを離れるさ。師匠を超えたい、って口うるせぇからな。だがよぉ、超えた後はどうだ?
おれは必要のねぇ、ただのオヤジになるだけだ。
だから、あいつはおれの元から離れねぇようにしてやったんだ」
弟子と師匠。技や知識を受け継いでいけば、教え子は成長していくことだろう。そしていつか、憧れの人を追い抜かす日がくるかもしれない。
彼はそれに怯えている。若き才能が自分の前に現れることを。
「カリーエさんもあなたが寄生させたんだな」
ララクはカリーエが何故、熟知しているはずのアイアンデーモンの餌食になってしまったのかを理解できた。師匠であるディバソンが根回ししていたとしていれば、不意を突かれても無理はない。
「あぁ。仕方ねぇのさ。あいつを弟子でいさせるにはこうするしかない」
歪んだ愛、とでもいうのだろうか。人は恨みの対象でなくても、人を傷つけることがある。勝手に1人で思い込み、自分勝手に行動する危険性を孕んだ知能生物といえる。
「そんなことしなくたって、カリーエさんはあなたの元を離れない。彼女は確かに「師匠を超えたい」と言っていた。
けど、それはあなたの元から離れようとしているわけじゃない」
「おいララク、随分知ったような口をきくじゃねぇか」
ディバソンが言ったように、ララクは確信をもって語っていた。彼の表情からは、ひどく悲しみと怒りが入り混じった複雑な思いを感じる。
ゼマはそれを黙って見守っていた。
「知っているから。ボクは短い期間だけど、あなたたちの仲間だったから」
ゼマはララクの元に駆け寄り、すでにアイアンロッドを抜いていた。
「……でも、寄生されたら操り人形のようになるはずじゃ」
これまで出会ったアイアンデーモンの様子と、ディバソンはまるで違う。見た目は、普段通りとなんら変わらない。
が、やはり雰囲気は何かおかしさを感じる。
「おれは別に操られちゃいねぇ。あいつらの力は取り込んだがな。うぉぉぉらぁぁ」
全身に力を込めると、気張り始めるディバソン。すると、彼の筋肉の内側から、大量の鉱石が溢れ始める。
ガチャガチャとしたそれは、ディバソンの体をまとわりつくように増殖していく。
そして、先ほどのアイアンデーモンと酷似した姿をしている。
しかし、彼の元々の体躯のデカさも含めて、より凶悪さを感じる風貌になっている。
「取り、込んだ?」
はきはきと語るディバソンの言葉全てが、ララクには信じがたい真実だった。
「あぁ、そうだ。面白れぇことに、こいつらはおれ自身が拒否しなければ、意識を保つことが出来んだよ。
元の姿にだって戻れるし、万々歳さ」
両手を広げて、自慢げに語りだす。アイアンデーモンは寄生モンスター。そのため、寄生されれば自分の体を取り戻そうとするのが、生物として当然の行為だ。
しかし、それがかえって意識を保てなくなる原因となるようだ。寄生先と寄生生物の共生をディバソンは成功させたのだ。
「それはご勝手にどうぞ、って感じだけど。ララクを襲う必要はないんじゃないの?」
意識が保たれているということは、アイアンデーモンの指示で襲い掛かったというわけでない。つまり、明確な敵対意識を持ってララクに攻撃を仕掛けたということなる。
「おれの弟子にしてやろうと思ってな。絶対におれの元から離れない、忠実な弟子によぉ」
その行動にいたった動機を淡々と語る。罪の意識など、感じていない様子だった。
「まさか、他の人を寄生させたのはあなたか!?」
アイアンデーモンの集団に抱いていた疑問に、ディバソンの意志を聞いてようやく答えが出たようだ。
「あぁ、そうだぜ。せっかく仲間にしてやったていうのに、おまえらが倒しちまうからよぉ。だから、代わりにおまえらを、おれの永遠の弟子にしてやるよ」
彼はまるで今までハンドレッドがやってきたことを正確に把握しているような口ぶりだった。しかし、あの場に彼はいなかったはず。
「勘弁。あんたみたいなおじさん、好みじゃないんだよね」
彼の勧誘を一蹴するゼマ。おそらく、普通のパーティーの加入だったとしても断っていただろう。
「がっはっはっは。まぁそうだろうな。おれはもうおいぼれだ。おまえらみたいな若い連中が羨ましくてありゃしねぇ。
おい、ララク。
おまえのあのスキルの数々、ほれぼれするぜ。おまえが噂の、『隠れスキルで強くなった冒険者』だったんだな」
ディバソンは最近、ララクの噂を他の冒険者たちから聞いたことがあった。それが広がり、首都は一瞬だけ、隠れスキル探しが流行した。
「なんのことか分からないけれど、ボクも今はあなたの弟子にはならない。どうしちゃったんだよ、ディバソンさん」
以前の人柄を知っている分、モンスターと一体化してしまったその姿に混乱している。
「お前らみたいに、若い奴はおれの誘いにはのらねぇ。それは、おれがもうただの老人だからって気がついたんだ。
お前はいいぜ。だが、おれには隠れスキルはねぇんだよ。
だからおれは、モンスターに魂を売ることにしたのさ。老いていくだけのおれには、こうするしかもう手はねぇんだ!」
ディバソンは冒険者としては、かなり限界な年齢になっている。彼の年齢以上になると、その多くは引退することが多い。
レベルは高くなると、簡単なことでは上がらなくなる。
さらに、年を取れば体にガタがやってくる。
常に現役でいるのは、命を張る仕事なのでそう簡単なことではない。
隠れスキルのような一気に強力な力を得れる可能性も、彼にはないようだ。
「ちょっと極端すぎない?」
ゼマは彼の主張に全く理解を示さない。ディバソンのことをよく知らないというのもあるし、何より老いなど彼女にはまだ遠い話だ。
「ボクもそう思います。それに、カリーエさんは、あなたのことを師匠って慕っているじゃないか」
ディバソンの一番弟子・穴掘りガール カリーエ。彼女は自分がアイアンデーモンに取りこまれた後も、師匠の行方を気にかけていた。自分の安否よりも先に。
「あいつだっていつかはおれを離れるさ。師匠を超えたい、って口うるせぇからな。だがよぉ、超えた後はどうだ?
おれは必要のねぇ、ただのオヤジになるだけだ。
だから、あいつはおれの元から離れねぇようにしてやったんだ」
弟子と師匠。技や知識を受け継いでいけば、教え子は成長していくことだろう。そしていつか、憧れの人を追い抜かす日がくるかもしれない。
彼はそれに怯えている。若き才能が自分の前に現れることを。
「カリーエさんもあなたが寄生させたんだな」
ララクはカリーエが何故、熟知しているはずのアイアンデーモンの餌食になってしまったのかを理解できた。師匠であるディバソンが根回ししていたとしていれば、不意を突かれても無理はない。
「あぁ。仕方ねぇのさ。あいつを弟子でいさせるにはこうするしかない」
歪んだ愛、とでもいうのだろうか。人は恨みの対象でなくても、人を傷つけることがある。勝手に1人で思い込み、自分勝手に行動する危険性を孕んだ知能生物といえる。
「そんなことしなくたって、カリーエさんはあなたの元を離れない。彼女は確かに「師匠を超えたい」と言っていた。
けど、それはあなたの元から離れようとしているわけじゃない」
「おいララク、随分知ったような口をきくじゃねぇか」
ディバソンが言ったように、ララクは確信をもって語っていた。彼の表情からは、ひどく悲しみと怒りが入り混じった複雑な思いを感じる。
ゼマはそれを黙って見守っていた。
「知っているから。ボクは短い期間だけど、あなたたちの仲間だったから」
10
お気に入りに追加
1,171
あなたにおすすめの小説

スキル「超能力」を得て異世界生活を楽しむ
黒霧
ファンタジー
交通事故で死んでしまった主人公。しかし女神様の導きにより、異世界に貴族として転生した。なぜか前世の記憶を持って。そこで超能力というスキルを得て、異世界生活を楽しむ事にする。
小説家になろう、カクヨムでも投稿しています。

無職が最強の万能職でした!?〜俺のスローライフはどこ行った!?〜
あーもんど
ファンタジー
不幸体質持ちの若林音羽はある日の帰り道、自他共に認める陽キャのクラスメイト 朝日翔陽の異世界召喚に巻き込まれた。目を開ければ、そこは歩道ではなく建物の中。それもかなり豪華な内装をした空間だ。音羽がこの場で真っ先に抱いた感想は『テンプレだな』と言う、この一言だけ。異世界ファンタジーものの小説を読み漁っていた音羽にとって、異世界召喚先が煌びやかな王宮内────もっと言うと謁見の間であることはテンプレの一つだった。
その後、王様の命令ですぐにステータスを確認した音羽と朝日。勇者はもちろん朝日だ。何故なら、あの魔法陣は朝日を呼ぶために作られたものだから。言うならば音羽はおまけだ。音羽は朝日が勇者であることに大して驚きもせず、自分のステータスを確認する。『もしかしたら、想像を絶するようなステータスが現れるかもしれない』と淡い期待を胸に抱きながら····。そんな音羽の淡い期待を打ち砕くのにそう時間は掛からなかった。表示されたステータスに示された職業はまさかの“無職”。これでは勇者のサポーター要員にもなれない。装備品やら王家の家紋が入ったブローチやらを渡されて見事王城から厄介払いされた音羽は絶望に打ちひしがれていた。だって、無職ではチートスキルでもない限り異世界生活を謳歌することは出来ないのだから····。無職は『何も出来ない』『何にもなれない』雑魚職業だと決めつけていた音羽だったが、あることをきっかけに無職が最強の万能職だと判明して!?
チートスキルと最強の万能職を用いて、音羽は今日も今日とて異世界無双!
※カクヨム、小説家になろう様でも掲載中

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。
アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。
両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。
両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。
テッドには、妹が3人いる。
両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。
このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。
そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。
その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。
両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。
両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…
両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが…
母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。
今日も依頼をこなして、家に帰るんだ!
この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。
お楽しみくださいね!
HOTランキング20位になりました。
皆さん、有り難う御座います。

異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!

転生者は力を隠して荷役をしていたが、勇者パーティーに裏切られて生贄にされる。
克全
ファンタジー
第6回カクヨムWeb小説コンテスト中間選考通過作
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門日間ランキング51位
2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門週間ランキング52位

復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~
そらら
ファンタジー
「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」
「何てことなの……」
「全く期待はずれだ」
私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。
このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。
そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。
だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。
そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。
そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど?
私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。
私は最高の仲間と最強を目指すから。
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる