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第69話 激闘の末
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しばらくすると、赤き竜巻が消滅していった。
そしてそこには、地面に倒れている3人の男の姿があった。
「っくそ、いてぇし、熱いしよぉ」
仰向けになりながらデフェロットは倒れており、愚痴を漏らしている。今の彼は、魔人ではなく人間の姿をしていた。上半身も裸ではなく、鎧を着ている。
そして、隣に倒れているガッディアも、元の鎧の姿に戻っていた。
【キズナ変化】が解けたのだ。
そして、ガッディアのさらに横には、全体的に焼け焦げているララクの姿があった。意識はあるが、かなり重症といえるだろう。
最後は攻撃だけに集中していたので、デフェロットの反撃には抗うことが出来なかった。
3人とも息を荒くしていて、虫の息だ。全員、しばらく立ち上がれそうにない。
「……引き分け、ですね」
思うように体が動けないことを確認したララクは、そうぼそっと呟いた。
それの言葉にいち早く反応したのは、デフェロットだった。
「お前は馬鹿か。どこが引き分けだよ!」
デフェロットは片腕を少し振り上げて、地面に叩きつけて怒りをぶつけた。彼の予想では、自分が地面にへばりついているはずではなかった。
「っえ、でも……」
デフェロットの言葉を聞いて、何が言いたいかを理解できた。ララクはまだ、団体戦の経験に乏しい。自分が動けなくなったからといって、勝負に負けたわけではない。
「……はぁ、キミにはまだ、動ける仲間がいるだろう」
ガッディアは少し顎を動かして、いるであろう彼女に視線を移した。
「私はまだ、無傷だよ?」
手を振りながら、ゆっくりとゼマが3人の元に近づいていくる。堂々とした態度をしており、自分がまだ戦えることをアピールしていた。
「しかもこいつはヒーラーだ。お前を回復すれば、また戦えるようになる。俺とガッディアに回復はできねぇ。
あーくっそ! 俺らの負けだよ! 今度はこいつを見返せると思ったのによぉ!」
言葉では負けを認めていたが、その事実はデフェロットの精神に深手を負わせる。何度も地面を腕で叩きつけていた。
そんなリーダーの姿をガッディアは横目で、黙って見つめていた。悔しいのは彼も一緒なはずだ。
「そういこうこと。【クイックヒーリング】、【ヒートリカバリー】」
ゼマはララクに微笑みかけると、受けた傷を完全に治すための回復スキルを発動した。デフェロットたちと同程度のダメージを受けていたララクだったが、嘘のように傷が癒えていく。
「ありがとうございます。ほんと、ゼマさんがいてくれて良かったです」
「って、あんた私のこと忘れてたでしょ?」
「っあ、いや、忘れたわけでは……」
ゼマの安否を忘れて、はやばやと「引き分け」と言ってしまったララク。そのことをゼマにもつつかれていた。
おそらく、彼がそんなことを言ったのは、自分が戦闘不能に近い状態まで追いやられたことが、ショックでもあり嬉しかったからだろう。
デフェロットたちの新しい力【キズナ変化】にララクは興味津々だ。
だから、少し冷静さがなくなっていたのかもしれない。
「あんたたちも回復してあげようか? お金取るけど」
地面に寝転がっているデフェロットを、文字通り上から目線で見下してくるゼマ。
「余計なお世話だっ! おいジュタ、ポーションぐらいあんだろ。持ってこい」
デフェロットは、ジュタが彼の所持スキルである【錬金術】で薬草を回復薬であるポーションに変えられることを思い出した。
「あ、は、はい!」
突然のお呼び出しに慌てながらも、常備してあるポーションを持って2人の元へと向かう。
(っま、もう魔力がカラカラでまともに回復なんてできないんだけどね)
実は無傷ではあるゼマだが、魔力消費に関しては彼女もかなりひどかった。
ハンドレッドの2人の回復に加えて、戦闘にも積極的に参加していた。頻繁に【伸縮自在】を多用しているので、それだけ魔力が失われる。
一番は、ガッディアを巻きつけるために大量にアイアンロッドを伸ばした時だ。あの時に、大量の魔力を持っていかれてしまった。
今、ララクを回復したことで、ほとんど余裕はなくなっていた。しかし、時間が経てば自然と魔力は回復していく。
「はぁ、これでも勝てねぇか……」
デフェロットは上半身を起き上がらせて、ポーションの入った小瓶を受け取る。そして、戦いを振り返りながら、口に流し込んでいく。
「勝負には負けたが、ララクと互角に戦うことは出来た。まだスキルも得たばかりだ。上々の出来だろう」
今回はまともに戦えたどころか、序盤は圧倒していたぐらいだ。しかしその前は、彼らにとってララクという存在は、「自分たちを瀕死に追いやったモンスターを倒した冒険者」だ。そんな相手と渡り合えただけで、大きなる成長と言えるだろう。
「っち。もっと、あの状態での戦闘経験が必要ってことか」
「あのボク、驚いちゃいました。強くなられていたこともそうですけど、まさか姿が変わってしまうなんて。【キズナ変化】? でしたっけ」
「やっぱダセェ名前だぜ。色々あって獲得したんだよ」
「キズナって、ぷふっ。あんた、似合わなすぎでしょ」
改めてスキル名を聞いたゼマが。思わず吹き出す。デフェロットは常に仏頂面をしている男だ。ゼマのイメージからは、その言葉は程遠いのだろう。
「うっせぇ! 俺だって気に入ってるわけじゃねぇ!」
ポーションの効果が出てきたのか、怒鳴り返す元気はあるようだ。
「そういえば、キミがそのスキルに気がつかなかったということは、キミは新しく得たスキルまでは獲得できないようだな」
ガッディアは少し気になっていたことについて喋り始めた。彼が言っているのは、【追放エナジー】の効果についてだ。
「そうみたいですね。あの時点での皆さんのスキルを獲得できたみたいです」
「当たり前だ。スキルがパクられただけでも気分わりぃのに、これからの努力と時間も奪われてたまるかっ!」
「そう言うな。別に奪われたわけではないだろう」
負けたこともあってか、機嫌の悪いデフェロットをいつものようにガッディアがなだめた。
「っけ、おいララク。今度戦う時は、絶対に俺らが勝つからな! 調子乗るんじゃねぇぞ」
負け犬の遠吠え、とも言えるが、ララクはその台詞を真っ向から受け止めた。
「はい、次の戦いが楽しみです」
勝負に勝ったことよりも、デフェロットたちの新しい姿と戦えたことが嬉しかったようで、にこやかにしていた。
「あ、その時はまた、頭下げなさいよ?」
「あん? この女ぁ、まじでむかつくぜ!」
デフェロットはプライドを捨てて、ララクに頭を下げて頼んだこと思い出した。そしてその際に、ゼマに言いくるめられたことも。
デフェロットが怒鳴る姿を見て、ガッディアはなんだか微笑ましく感じていた。しかし、どこか彼の表情は暗くなっていた。
それぞれが様々な思いを胸に抱きながら、戦いは終わりを迎える。
2対2の団体戦は、ハンドレッドの勝利で幕を下ろしたのだった。
そしてそこには、地面に倒れている3人の男の姿があった。
「っくそ、いてぇし、熱いしよぉ」
仰向けになりながらデフェロットは倒れており、愚痴を漏らしている。今の彼は、魔人ではなく人間の姿をしていた。上半身も裸ではなく、鎧を着ている。
そして、隣に倒れているガッディアも、元の鎧の姿に戻っていた。
【キズナ変化】が解けたのだ。
そして、ガッディアのさらに横には、全体的に焼け焦げているララクの姿があった。意識はあるが、かなり重症といえるだろう。
最後は攻撃だけに集中していたので、デフェロットの反撃には抗うことが出来なかった。
3人とも息を荒くしていて、虫の息だ。全員、しばらく立ち上がれそうにない。
「……引き分け、ですね」
思うように体が動けないことを確認したララクは、そうぼそっと呟いた。
それの言葉にいち早く反応したのは、デフェロットだった。
「お前は馬鹿か。どこが引き分けだよ!」
デフェロットは片腕を少し振り上げて、地面に叩きつけて怒りをぶつけた。彼の予想では、自分が地面にへばりついているはずではなかった。
「っえ、でも……」
デフェロットの言葉を聞いて、何が言いたいかを理解できた。ララクはまだ、団体戦の経験に乏しい。自分が動けなくなったからといって、勝負に負けたわけではない。
「……はぁ、キミにはまだ、動ける仲間がいるだろう」
ガッディアは少し顎を動かして、いるであろう彼女に視線を移した。
「私はまだ、無傷だよ?」
手を振りながら、ゆっくりとゼマが3人の元に近づいていくる。堂々とした態度をしており、自分がまだ戦えることをアピールしていた。
「しかもこいつはヒーラーだ。お前を回復すれば、また戦えるようになる。俺とガッディアに回復はできねぇ。
あーくっそ! 俺らの負けだよ! 今度はこいつを見返せると思ったのによぉ!」
言葉では負けを認めていたが、その事実はデフェロットの精神に深手を負わせる。何度も地面を腕で叩きつけていた。
そんなリーダーの姿をガッディアは横目で、黙って見つめていた。悔しいのは彼も一緒なはずだ。
「そういこうこと。【クイックヒーリング】、【ヒートリカバリー】」
ゼマはララクに微笑みかけると、受けた傷を完全に治すための回復スキルを発動した。デフェロットたちと同程度のダメージを受けていたララクだったが、嘘のように傷が癒えていく。
「ありがとうございます。ほんと、ゼマさんがいてくれて良かったです」
「って、あんた私のこと忘れてたでしょ?」
「っあ、いや、忘れたわけでは……」
ゼマの安否を忘れて、はやばやと「引き分け」と言ってしまったララク。そのことをゼマにもつつかれていた。
おそらく、彼がそんなことを言ったのは、自分が戦闘不能に近い状態まで追いやられたことが、ショックでもあり嬉しかったからだろう。
デフェロットたちの新しい力【キズナ変化】にララクは興味津々だ。
だから、少し冷静さがなくなっていたのかもしれない。
「あんたたちも回復してあげようか? お金取るけど」
地面に寝転がっているデフェロットを、文字通り上から目線で見下してくるゼマ。
「余計なお世話だっ! おいジュタ、ポーションぐらいあんだろ。持ってこい」
デフェロットは、ジュタが彼の所持スキルである【錬金術】で薬草を回復薬であるポーションに変えられることを思い出した。
「あ、は、はい!」
突然のお呼び出しに慌てながらも、常備してあるポーションを持って2人の元へと向かう。
(っま、もう魔力がカラカラでまともに回復なんてできないんだけどね)
実は無傷ではあるゼマだが、魔力消費に関しては彼女もかなりひどかった。
ハンドレッドの2人の回復に加えて、戦闘にも積極的に参加していた。頻繁に【伸縮自在】を多用しているので、それだけ魔力が失われる。
一番は、ガッディアを巻きつけるために大量にアイアンロッドを伸ばした時だ。あの時に、大量の魔力を持っていかれてしまった。
今、ララクを回復したことで、ほとんど余裕はなくなっていた。しかし、時間が経てば自然と魔力は回復していく。
「はぁ、これでも勝てねぇか……」
デフェロットは上半身を起き上がらせて、ポーションの入った小瓶を受け取る。そして、戦いを振り返りながら、口に流し込んでいく。
「勝負には負けたが、ララクと互角に戦うことは出来た。まだスキルも得たばかりだ。上々の出来だろう」
今回はまともに戦えたどころか、序盤は圧倒していたぐらいだ。しかしその前は、彼らにとってララクという存在は、「自分たちを瀕死に追いやったモンスターを倒した冒険者」だ。そんな相手と渡り合えただけで、大きなる成長と言えるだろう。
「っち。もっと、あの状態での戦闘経験が必要ってことか」
「あのボク、驚いちゃいました。強くなられていたこともそうですけど、まさか姿が変わってしまうなんて。【キズナ変化】? でしたっけ」
「やっぱダセェ名前だぜ。色々あって獲得したんだよ」
「キズナって、ぷふっ。あんた、似合わなすぎでしょ」
改めてスキル名を聞いたゼマが。思わず吹き出す。デフェロットは常に仏頂面をしている男だ。ゼマのイメージからは、その言葉は程遠いのだろう。
「うっせぇ! 俺だって気に入ってるわけじゃねぇ!」
ポーションの効果が出てきたのか、怒鳴り返す元気はあるようだ。
「そういえば、キミがそのスキルに気がつかなかったということは、キミは新しく得たスキルまでは獲得できないようだな」
ガッディアは少し気になっていたことについて喋り始めた。彼が言っているのは、【追放エナジー】の効果についてだ。
「そうみたいですね。あの時点での皆さんのスキルを獲得できたみたいです」
「当たり前だ。スキルがパクられただけでも気分わりぃのに、これからの努力と時間も奪われてたまるかっ!」
「そう言うな。別に奪われたわけではないだろう」
負けたこともあってか、機嫌の悪いデフェロットをいつものようにガッディアがなだめた。
「っけ、おいララク。今度戦う時は、絶対に俺らが勝つからな! 調子乗るんじゃねぇぞ」
負け犬の遠吠え、とも言えるが、ララクはその台詞を真っ向から受け止めた。
「はい、次の戦いが楽しみです」
勝負に勝ったことよりも、デフェロットたちの新しい姿と戦えたことが嬉しかったようで、にこやかにしていた。
「あ、その時はまた、頭下げなさいよ?」
「あん? この女ぁ、まじでむかつくぜ!」
デフェロットはプライドを捨てて、ララクに頭を下げて頼んだこと思い出した。そしてその際に、ゼマに言いくるめられたことも。
デフェロットが怒鳴る姿を見て、ガッディアはなんだか微笑ましく感じていた。しかし、どこか彼の表情は暗くなっていた。
それぞれが様々な思いを胸に抱きながら、戦いは終わりを迎える。
2対2の団体戦は、ハンドレッドの勝利で幕を下ろしたのだった。
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