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第50話 オーク狩り、終了
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オーク退治に行った次の日の朝に、疾風怒濤の4人は朝日をバックに首都に戻ってきていた。
装備品は薄汚れていて、男性は気にしていなさそうだったが、レニナはすぐにでも洗いたそうだった。
「なんだかんだ、かなりの数倒したよな?」
デフェロットがさっきまで行っていたクエストを振り返った。
「ああ。かなり繁殖していたからな。20匹はいかないだろうが、相当数狩ったはずだ」
あの後、平原を捜索した彼らは、オークの寝床を発見した。平原を通行する者を襲う危険性があったので、試行も兼ねて討伐した。
「あーもう、あの叫び声が頭から離れない」
銀髪から飛び出た狐耳を両手で塞ぐレニナ。全滅させた分、何度も奴らの断末魔を聞くことになってしまった。
「でも、スニークスキルの達成条件は満たせませんでしたね」
「あーくそ! どうすりゃあ、いいんだ!」
尖がった髪を掻きむしるが、すぐに元の形に戻っていく。彼の髪型は、性格をそのまんま反映させたかのような、生まれつきのツンツンヘアーだった。
デフェロットはオークとの集団戦闘の際にも、条件に当てはまることはないかと、自分のスキルを確認して試してみた。
名前 デフェロット・バーンズ
種族 人間
レベル 47
アクションスキル 一覧
【エアスラッシュ】【フィジカルアップ】【スピードアップ】【スラッシュムーブ】【クイックカウンター】【強斬乱舞】【エアスラッシュ・乱舞】
パッシブスキル 一覧
【剣適正】【攻撃力上昇】【身体能力上昇】【斬撃威力上昇】【俊敏性上昇】
例えば、レベルが上がったことで最近入手した乱舞系統のスキルを中心に戦ってみた。
他にはアップ系を2つ同時に使って発動したり、一度の【エアスラッシュ】で2匹まとめて倒してみたりした。
しかし、隠れスキルは出現しなかった。
「もしかすると、ジュタの成長を待った方が早いかもしれないぞ? なぁ、レベルはいくつになったんだ?」
「えーと、22ですね。でも、20体のわりにはあまり増えなかったような。
あ、いや、以前の僕からしたら、ここまで成長しただけで、ほんと皆さんに感謝してますけど」
途中で浮かれているんじゃないか、と思わるのが怖くてすぐさま言葉を付け加えた。純粋に数字の変動の低さが気になったのだろう。
「それは簡単な話さ。契約を結べば、自ら手を下さなくても仲間に経験値が入る。
だが、一番経験値を得られるのは、致命傷を与えたものや止めを刺したものだ。今回の場合はデフェロットがそれに該当する」
パーティー契約にジュタが詳しくないことを悟り、子供に教えるように穏やかに説明していく。
さらに彼の捕捉が加わった。
「それと、パーティー契約は人数が多いほど、経験値が分散してしまう。今は4人だから、今のキミのレベルは妥当な数値だと思うぞ」
「そ、そうだったんですね。でも確かに、そうじゃなければ契約解除せずに、全員と経験値を共有したほうが特ですもんね」
「ああ。だから、4人ぐらいがパーティーはベストだと言われている。が、世の中には6人パーティーという比較的多いケースもあるらしいがな」
「た、為になります。あれ、でもそれじゃあ、僕がいることによって、ガッディアさんたちの経験値が減っているってことですよね?」
細かいことが気になるタチなようで、急に申し訳ない気持ちになった。そしてそれと同時に(だからみんな、僕を仲間に入れてくれなかったんだね)と、今まで拒絶された冒険者たちの考えが理解できた。
「お前がレベルアップして、この【???】の部分が分かるようになれば、俺にとっては徳だ。とっとと自分でも戦えるようになって、早くレベルを上げやがれ」
「は、はい。頑張ります!」
髪に隠れたジュタの瞳は、少しづつだが一人前の冒険者に近づいていた。
「まぁその話はとりあえず置いといて、ギルドに報告して宿に戻らない?」
「はぁ、わーかったよ。ん? おい、なんだありゃあ」
レニナの願い通り、クエスト報告を進めようとギルドに戻ろうとしたとき、デフェロットは謎の光景を目にする。
装備品は薄汚れていて、男性は気にしていなさそうだったが、レニナはすぐにでも洗いたそうだった。
「なんだかんだ、かなりの数倒したよな?」
デフェロットがさっきまで行っていたクエストを振り返った。
「ああ。かなり繁殖していたからな。20匹はいかないだろうが、相当数狩ったはずだ」
あの後、平原を捜索した彼らは、オークの寝床を発見した。平原を通行する者を襲う危険性があったので、試行も兼ねて討伐した。
「あーもう、あの叫び声が頭から離れない」
銀髪から飛び出た狐耳を両手で塞ぐレニナ。全滅させた分、何度も奴らの断末魔を聞くことになってしまった。
「でも、スニークスキルの達成条件は満たせませんでしたね」
「あーくそ! どうすりゃあ、いいんだ!」
尖がった髪を掻きむしるが、すぐに元の形に戻っていく。彼の髪型は、性格をそのまんま反映させたかのような、生まれつきのツンツンヘアーだった。
デフェロットはオークとの集団戦闘の際にも、条件に当てはまることはないかと、自分のスキルを確認して試してみた。
名前 デフェロット・バーンズ
種族 人間
レベル 47
アクションスキル 一覧
【エアスラッシュ】【フィジカルアップ】【スピードアップ】【スラッシュムーブ】【クイックカウンター】【強斬乱舞】【エアスラッシュ・乱舞】
パッシブスキル 一覧
【剣適正】【攻撃力上昇】【身体能力上昇】【斬撃威力上昇】【俊敏性上昇】
例えば、レベルが上がったことで最近入手した乱舞系統のスキルを中心に戦ってみた。
他にはアップ系を2つ同時に使って発動したり、一度の【エアスラッシュ】で2匹まとめて倒してみたりした。
しかし、隠れスキルは出現しなかった。
「もしかすると、ジュタの成長を待った方が早いかもしれないぞ? なぁ、レベルはいくつになったんだ?」
「えーと、22ですね。でも、20体のわりにはあまり増えなかったような。
あ、いや、以前の僕からしたら、ここまで成長しただけで、ほんと皆さんに感謝してますけど」
途中で浮かれているんじゃないか、と思わるのが怖くてすぐさま言葉を付け加えた。純粋に数字の変動の低さが気になったのだろう。
「それは簡単な話さ。契約を結べば、自ら手を下さなくても仲間に経験値が入る。
だが、一番経験値を得られるのは、致命傷を与えたものや止めを刺したものだ。今回の場合はデフェロットがそれに該当する」
パーティー契約にジュタが詳しくないことを悟り、子供に教えるように穏やかに説明していく。
さらに彼の捕捉が加わった。
「それと、パーティー契約は人数が多いほど、経験値が分散してしまう。今は4人だから、今のキミのレベルは妥当な数値だと思うぞ」
「そ、そうだったんですね。でも確かに、そうじゃなければ契約解除せずに、全員と経験値を共有したほうが特ですもんね」
「ああ。だから、4人ぐらいがパーティーはベストだと言われている。が、世の中には6人パーティーという比較的多いケースもあるらしいがな」
「た、為になります。あれ、でもそれじゃあ、僕がいることによって、ガッディアさんたちの経験値が減っているってことですよね?」
細かいことが気になるタチなようで、急に申し訳ない気持ちになった。そしてそれと同時に(だからみんな、僕を仲間に入れてくれなかったんだね)と、今まで拒絶された冒険者たちの考えが理解できた。
「お前がレベルアップして、この【???】の部分が分かるようになれば、俺にとっては徳だ。とっとと自分でも戦えるようになって、早くレベルを上げやがれ」
「は、はい。頑張ります!」
髪に隠れたジュタの瞳は、少しづつだが一人前の冒険者に近づいていた。
「まぁその話はとりあえず置いといて、ギルドに報告して宿に戻らない?」
「はぁ、わーかったよ。ん? おい、なんだありゃあ」
レニナの願い通り、クエスト報告を進めようとギルドに戻ろうとしたとき、デフェロットは謎の光景を目にする。
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