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第48話 噂の発信源
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「ここであったのも何かの縁だ。失礼するよ」
カーリエがそう言うと、ディバソンと共に相席を勝手に開始してしまう。こんなことをすれば嫌な目で見られることが多いはずだが、彼らは全く気にしていない様子だった。
「っあ、親分丁度いいじゃないですか。この人たちに聞いてみましょうよ!」
「確かに、そうするか。トッド頼んだ。おーい、じゃがいもを追加してくれぇ。マヨネーズもっと多めでな」
どうやら仕事は子分に任せて、自分はまだカロリーを摂取するようだ。こんなものばかり食っているから、体重は太っていくばかりなのだ。
「ん? 何か聞きてぇのか?」
「師匠はこう見えて、知識と経験は方法だからね」
「こう見えて、は余計だ。がっはっはっは」
徐々にストーンズの2人のペースになっていく。だが、こういった連中は身近にいるせいか、トッドーリはあまり気にせずに、本題へと突入した。
「あの、「隠れスキルが分かる」っていう人を探しているんだけど、知らない?」
ディバソンの意志を理解したようで、敬語を止めた。一応、目上の人間を敬う気持ちはあるようだ。
「……なんだ、またその話か」
「あんたちたちも? 悪いけど、その質問の答えを、私と師匠は知らないんだ」
おそらく彼らは、知り合った冒険者に自分たちが体験したことなどを語りながら仲を深めるのだ。そこでディバソンが見た目によらず、頼れる人間だということをアピールする。
だが、前回と今回は、ディバソンが知りえない話なので、有能さを証明しにくかった。なので、ディバソンとカリーエは不満げな顔をしている。
「どういうこと? ぼくたち意外にも、同じ質問をされたってこと?」
「まぁな。ほんとつい最近だな。だが、カリーエも言った通り、おれはそんな奴は知らない」
「ん~、そっか。残念」
しょぼんとするトッドーリ。そんな彼を横目に、ダブランとチャミングはどんどん食べ進めていく。
トッドーリがいることで、3人パーティーながら食費が2人分で済む。そのため、余裕があるので2人は遠慮なく食べているのだ。
トッドーリも「気をつかわれるのは嫌です」と主張しているため、欲望の限り食事を楽しむのが日課だ。
チャミングは戦闘スタイル的に機動力を生かすのでそこでカロリーを消費している。しかし、ダブランは重たい一撃を相手にくらわすヘヴィファイターなので、痩せることはないだろう。
「ねぇ、逆に私から質問してもいいかな?」
「もちろん」
「なんであんたたちはそのスキルを探してるんだ? 他にも探しに来た奴がいたからさ、なにかあったんじゃないか?」
同じ質問を、さらにあるかも分からないスキルを訪ねてくれるのが、カリーエには不思議に感じたようだ。
そしてその勘は、あっている。
「親分、話してもいいですかね?」
「……別にいんじゃねぇか? あの様子だと、隠してる感じはしなかったしな」
「確かに。ニャんとも思わニャそうだニャ」
彼らが話しているのは、ララクの情報を伝えていいかどうかだった。彼らはみな、人が変わったように堂々としていたララクの姿を思い出した。
ダブランたちが想像する彼のイメージだと、怒ることはなさそうだったので、許可を出した。
「実は、隠れスキルを達成したことで、とんでもなく強くなった冒険者がいたんだ。そいつ弱小もいいところだったのに、こーんなに、でっかいシーサペントを一瞬で倒しちゃったんだよ?。
だから、隠れスキル1つで、もっと強くなれる。そう思ったから、ぼくたちはここまで来たんだ」
腕を限界まで開くが、トッドーリ自体が小柄なので、あまり大きさは伝わっていなかった。が、彼の熱量は感じ取ったようだ。
「そういうことだったのか。そんなにヤバい隠れスキルがあるとはなぁ。会って見てぇなあ、そいつに」
「納得したよ。シーサペントとは戦ったことがないが、相当な相手だと聞いたことがある。ただもんじゃないね、その冒険者」
疾風怒濤の連中も同じ理由の可能性が高い、と自分たちの中でディバソンたちは納得した。納得したら、彼らは次の行動に早々と移った。
「質問に答えてくれてどうもありがとう。それじゃあ、話も終えたところだし、飲もうじゃないか」
「おう、カリーエの言う通りだ。マウンテンビールを……」
流れるように酒を頼もうとしたが、それをダブランが立ちあがって阻止した。
「どうしたぁ、ダブラン? しょんべんか? がっはっはっは」
「ちげぇよ、じいさん。おれ様たちはもう行く。あばよ」
「もう行くのかい? まだ、注文が残っているだろう?」
急に帰ると言い出したダブランを不審がるカリーエ。追加で注文したギガントマヨじゃががまだ来ていない。
「お前らで食ってくれ。酒のつまみになるだろ? 金はこっちで払っとくよ」
そう言ってダブランは、残っていたソーダ水を一気飲みして、空き瓶をテーブルに乱暴に置いた。そして、会計先に行ってしまう
「最後の1口っと。美味しかったニャ」
丁度その頃、チャミングが自分の頼んだ料理を完食していた。満足そうにしており、猫耳がまっすぐ上を向いていた。そして立ち上がって、ダブランについていく。
「じゃあ、またどこかで」
トッドーリも水を飲み干して、ディバソンたちに軽く挨拶をする。「置いて行かないでくださいっ」と言いながら、2人のあとを追う。
会計を終えたダブランだが、なにか不満足そうな顔をしていた。
(くそっ、マウンテンビールだとぉ? 気になるじぇねか! それにおかわりも食べ損ねた。
あとで宿抜け出して、飲み直すか。 岩石じいさん、まだいるといいが)
(やっぱり、酒の臭いは苦手だニャ。でも、ギルドにはよく来るから、少しはニャれニャいといけニャいニャ)
(水、おいしかったなぁ。市場で売ってるかな?)
三者三様の感情を抱きながら、ダブランファミリーたちはギルドをあとにした。
「なんだあいつらぁ、連れねぇな。ダブランの野郎は、あんな大人しかったかぁ?」
「確かに、一度見かけたときはもっと大声で燥いでいた気もするけど。ま、色々あるんじゃない?
それより師匠、その隠れスキルって気にならない?」
「ん? あー、まあな」
カリーエもまた、その隠れスキルの可能性について気になり始めたようだ。
だが、ディバソンのほうは、そこまで乗り気ではないように思える。
「私たちも探そうよ。弟子探しもいいけど、そろそろもっと強くなりたいと思ってたしさ。
師匠を超えたいからね」
「そうか。っま、お前の好きにすればいいさ。っお、来たぞ。とりあえず食うぞ。あ、マウンテンビール2つな」
ダブランの頼んだ、マヨネーズが追加されたほかほかのマヨじゃが運ばれてくる。
「よーし、私も明日から人探しするよ!」
急遽目的が出来たカリーエは、気合いを入れるために熱々のじゃがいもを、口に運んでいった。
カーリエがそう言うと、ディバソンと共に相席を勝手に開始してしまう。こんなことをすれば嫌な目で見られることが多いはずだが、彼らは全く気にしていない様子だった。
「っあ、親分丁度いいじゃないですか。この人たちに聞いてみましょうよ!」
「確かに、そうするか。トッド頼んだ。おーい、じゃがいもを追加してくれぇ。マヨネーズもっと多めでな」
どうやら仕事は子分に任せて、自分はまだカロリーを摂取するようだ。こんなものばかり食っているから、体重は太っていくばかりなのだ。
「ん? 何か聞きてぇのか?」
「師匠はこう見えて、知識と経験は方法だからね」
「こう見えて、は余計だ。がっはっはっは」
徐々にストーンズの2人のペースになっていく。だが、こういった連中は身近にいるせいか、トッドーリはあまり気にせずに、本題へと突入した。
「あの、「隠れスキルが分かる」っていう人を探しているんだけど、知らない?」
ディバソンの意志を理解したようで、敬語を止めた。一応、目上の人間を敬う気持ちはあるようだ。
「……なんだ、またその話か」
「あんたちたちも? 悪いけど、その質問の答えを、私と師匠は知らないんだ」
おそらく彼らは、知り合った冒険者に自分たちが体験したことなどを語りながら仲を深めるのだ。そこでディバソンが見た目によらず、頼れる人間だということをアピールする。
だが、前回と今回は、ディバソンが知りえない話なので、有能さを証明しにくかった。なので、ディバソンとカリーエは不満げな顔をしている。
「どういうこと? ぼくたち意外にも、同じ質問をされたってこと?」
「まぁな。ほんとつい最近だな。だが、カリーエも言った通り、おれはそんな奴は知らない」
「ん~、そっか。残念」
しょぼんとするトッドーリ。そんな彼を横目に、ダブランとチャミングはどんどん食べ進めていく。
トッドーリがいることで、3人パーティーながら食費が2人分で済む。そのため、余裕があるので2人は遠慮なく食べているのだ。
トッドーリも「気をつかわれるのは嫌です」と主張しているため、欲望の限り食事を楽しむのが日課だ。
チャミングは戦闘スタイル的に機動力を生かすのでそこでカロリーを消費している。しかし、ダブランは重たい一撃を相手にくらわすヘヴィファイターなので、痩せることはないだろう。
「ねぇ、逆に私から質問してもいいかな?」
「もちろん」
「なんであんたたちはそのスキルを探してるんだ? 他にも探しに来た奴がいたからさ、なにかあったんじゃないか?」
同じ質問を、さらにあるかも分からないスキルを訪ねてくれるのが、カリーエには不思議に感じたようだ。
そしてその勘は、あっている。
「親分、話してもいいですかね?」
「……別にいんじゃねぇか? あの様子だと、隠してる感じはしなかったしな」
「確かに。ニャんとも思わニャそうだニャ」
彼らが話しているのは、ララクの情報を伝えていいかどうかだった。彼らはみな、人が変わったように堂々としていたララクの姿を思い出した。
ダブランたちが想像する彼のイメージだと、怒ることはなさそうだったので、許可を出した。
「実は、隠れスキルを達成したことで、とんでもなく強くなった冒険者がいたんだ。そいつ弱小もいいところだったのに、こーんなに、でっかいシーサペントを一瞬で倒しちゃったんだよ?。
だから、隠れスキル1つで、もっと強くなれる。そう思ったから、ぼくたちはここまで来たんだ」
腕を限界まで開くが、トッドーリ自体が小柄なので、あまり大きさは伝わっていなかった。が、彼の熱量は感じ取ったようだ。
「そういうことだったのか。そんなにヤバい隠れスキルがあるとはなぁ。会って見てぇなあ、そいつに」
「納得したよ。シーサペントとは戦ったことがないが、相当な相手だと聞いたことがある。ただもんじゃないね、その冒険者」
疾風怒濤の連中も同じ理由の可能性が高い、と自分たちの中でディバソンたちは納得した。納得したら、彼らは次の行動に早々と移った。
「質問に答えてくれてどうもありがとう。それじゃあ、話も終えたところだし、飲もうじゃないか」
「おう、カリーエの言う通りだ。マウンテンビールを……」
流れるように酒を頼もうとしたが、それをダブランが立ちあがって阻止した。
「どうしたぁ、ダブラン? しょんべんか? がっはっはっは」
「ちげぇよ、じいさん。おれ様たちはもう行く。あばよ」
「もう行くのかい? まだ、注文が残っているだろう?」
急に帰ると言い出したダブランを不審がるカリーエ。追加で注文したギガントマヨじゃががまだ来ていない。
「お前らで食ってくれ。酒のつまみになるだろ? 金はこっちで払っとくよ」
そう言ってダブランは、残っていたソーダ水を一気飲みして、空き瓶をテーブルに乱暴に置いた。そして、会計先に行ってしまう
「最後の1口っと。美味しかったニャ」
丁度その頃、チャミングが自分の頼んだ料理を完食していた。満足そうにしており、猫耳がまっすぐ上を向いていた。そして立ち上がって、ダブランについていく。
「じゃあ、またどこかで」
トッドーリも水を飲み干して、ディバソンたちに軽く挨拶をする。「置いて行かないでくださいっ」と言いながら、2人のあとを追う。
会計を終えたダブランだが、なにか不満足そうな顔をしていた。
(くそっ、マウンテンビールだとぉ? 気になるじぇねか! それにおかわりも食べ損ねた。
あとで宿抜け出して、飲み直すか。 岩石じいさん、まだいるといいが)
(やっぱり、酒の臭いは苦手だニャ。でも、ギルドにはよく来るから、少しはニャれニャいといけニャいニャ)
(水、おいしかったなぁ。市場で売ってるかな?)
三者三様の感情を抱きながら、ダブランファミリーたちはギルドをあとにした。
「なんだあいつらぁ、連れねぇな。ダブランの野郎は、あんな大人しかったかぁ?」
「確かに、一度見かけたときはもっと大声で燥いでいた気もするけど。ま、色々あるんじゃない?
それより師匠、その隠れスキルって気にならない?」
「ん? あー、まあな」
カリーエもまた、その隠れスキルの可能性について気になり始めたようだ。
だが、ディバソンのほうは、そこまで乗り気ではないように思える。
「私たちも探そうよ。弟子探しもいいけど、そろそろもっと強くなりたいと思ってたしさ。
師匠を超えたいからね」
「そうか。っま、お前の好きにすればいいさ。っお、来たぞ。とりあえず食うぞ。あ、マウンテンビール2つな」
ダブランの頼んだ、マヨネーズが追加されたほかほかのマヨじゃが運ばれてくる。
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