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第39話 仲間
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止めを刺された大怪鳥は、雷に打たれた鳥のように地面へと落ちて行った。
その際に「ズドォォン」という音と共に大地が揺れた。
その振動と衝撃は特にララクに流れていったが、振り落とされることなく、心臓に剣を突き刺しまま怪鳥の上に乗っかっていた。
「ふぅ、倒せた」
一安心したララクは剣から手を放して、怪鳥の腹に尻餅をつく。すると、スキルも解除されて剣は消滅していく。
彼の放った【刺突・火炎】は、【刺突】の発展形であり炎を宿した突きだ。これ単体で習得するケースもあるが、【刺突】と炎の力を付与する【フレイムフォース】を持っていれば自動的に複合スキルとしてゲットすることが出来る。
「お疲れさん」
役目を終えて戦いの終結を見守っていたゼマは、すでに息を引き取った怪鳥に近づいてくる。
「ゼマさんも、ご協力ありがとうございました」
立ちあがったララクは、「よいしょっと」と言いながら怪鳥の上から降りた。
「別に、パーティーなんだから当たり前でしょ」
「……パーティー」
その言葉はララクにとって考え深くあったのであろう。
以前パーティーにいたころは仲間の足を引っ張ってばかりだった。
だが今回は、仲間であるゼマと力を合わせて強敵を倒すことに成功した。
「で? どう私は?」
「どう、とは?」
「だから、お試し期間だったでしょ? 私はこのまま仲間にするのかしないのか決めてよ。ちなみに私は、このまま入る気満々なんだけど?
あんた、相当強いし、こんな相手倒せるんだったら退屈しなそうだしね」
ゼマもララクのことを試していると言っていたが、発言から察するに彼女の期待には答えられたようだ。
「そう、でしたね。それは……」
一瞬、言葉を詰まらせるも、すぐに答えを出す。
「もちろん、このままボクのパーティーにいてください。
というか、ゼマさん凄すぎますよ!
あんな戦い方、なかなか真似できません!」
戦いが終わって緊張感が解けたのか、ララクは目を輝かせてゼマの手を握った。
女性に自ら手を握るタイプではなさそうだが、軽く興奮しているのと、ゼマのほうから握手を求めてきたことがあったからだろう。
「この人なら自分も距離を詰めても大丈夫だ」と判断してのことかもしれない。
「え、あー、まあね。昔から変わんないスタイルだからね」
急にララクの方から詰め寄られたので、ひいているわけではないが少し照れくさそうにしていた。
ずっとソロでやってきたので、褒められることなど最近はなかったはずだ。
「でも、あんたも無茶して自分の炎を受けてたじゃん。あれって、私が回復できるからでしょ?」
「そう、ですね。ヒーラーのいる戦い方に慣れなければ、と思いまして」
ゼマがいなければ、時間をかけてララクの持つ【ヒーリング】で回復はできるが火傷は治らなかっただろう。
「その調子だよ。あんたのほうが頭も切れそうだし強いから作戦には従うけど、回復に関しては私を頼りな。
お姉さんに任せなさい」
腰に手をあててゼマは胸を張った。だいぶララクを子ども扱いしていた。年齢的には4歳ほどしか離れていない。
だが、ララクは背も小さく童顔なので、2人が並ぶと歳の離れた兄弟に見える。
「分かりました。これからよろしくお願いします」
ララクが彼女の手を放すと、ペコッとお辞儀をする。
そのすぐ後だった。2人の手の甲にある紋章が点滅しだした。
「レベルアップしたみたい」
ゼマは紋章をタッチして、詳細を確認する。
名前 ゼマ・ウィンビー
種族 人間
レベル 45→50
新スキル
【ホーリースイング】
効果……武器を使い光属性の打撃技を繰り出す。威力は武器とそれを振る力によって変動する。
「いっきに5もあがっちゃった。お、新スキル ゲット~♪」
ゼマは嬉しそうにスキルの内容を確認する。シームルグはレベル70なので、一体だけだがかなりの戦闘経験値を得ることが出来たようだ。
レベルアップを果たしたのはゼマだけではない。
「ボクもでした。スキルはないですけど」
名前 ララク・ストリーン
種族 人間
レベル 48→52
詳細を確認するも、新スキルは獲得していなかった。いつものことなので、ララクは素直に受け入れた。
レベルの上限数が4と、ゼマより低い。これはレベルが高いほど、次のレベルになるまでの悲痛用経験値が多くなるからだ。
「あんた、そのわりには色んなスキル持ってるよね。風に炎、剣だって作れちゃう」
「あ、そういえば、ゼマさんには説明してませんでしたね」
彼女に【追放エナジー】のことを言っていなかったことに気がついた。これから仲間になるので問題ないだろうと、スキル画面を表示して見せることにした。
名前 ララク・ストリーン
種族 人間
レベル 52
アクションスキル 一覧
【ヒーリング・Ⅰ】【エアスラッシュ・Ⅶ】【フィジカルアップ・Ⅸ】【スピードアップ・Ⅶ】【スラッシュ・ムーブⅡ】【クイック・カウンターⅡ】【挑発Ⅴ】【ディフェンスアップ・Ⅶ】【カウンター・ブレイクⅣ】【ギガ・クエイクⅣ】【シールド・アタックⅣ】【ウェイトアップ・Ⅳ】【サーチング・Ⅵ】【ウィンドブレイク・Ⅴ】【スピントルネード・Ⅳ】【空中浮遊Ⅳ】【嗅覚強化Ⅱ】【ウィンド・カッターⅥ】【ウィンド・スラッシュⅨ】……NEXT
バッシブスキル 一覧
【追放エナジー】【剣適正・Ⅹ】【盾適正・Ⅸ】【魔力上昇・Ⅹ】【スキル効果上昇・Ⅷ】【身体能力上昇・Ⅹ】【防御力上昇・Ⅹ】【俊敏性上昇Ⅹ】【体力上昇・Ⅶ】……NEXT
所ごろスキルの性能を現す数字が変化している。最初に【追放エナジー】を得た時よりもレベルが上がってるので、それに合わせて上昇していたのだ。
「っげ、嘘でしょ?? 想像の100倍凄いじゃない」
100という数字は彼女が適当に出したものだったが、300近い人間の力が加わっているので、あながち間違っていないかもしれない。
「また詳細は今度説明します。少し長くなるので」
「っそ。あ、じゃああたしのもみる? って言っても、あんたの後じゃ目囮するだろうけど。
不用意に見せるもんじゃないけど、これから【ハンドレッド】? に入るわけだから、リーダーには見せとかないとだよね」
先に出せばよかったと軽く後悔しながら、ゼマは自らのスキル画面を表示する。
アクションスキル 一覧
【ヒーリング】【オートヒーリング】【ホーリーヒーリング】【ホーリーヒーリング・オート】【スイングインパクト】【クイックヒーリング】【オートヒーリング・クイック】【刺突】【ヒートリカバリー】【スパークリカバリー】【スリープリカバリー】【オールリカバリー】【刺突乱舞】【ホーリースイング】
バッシブ 一覧
【棒術適正】【回復力上昇】【回復速度上昇】【攻撃力上昇】【俊敏性上昇】【身体能力上昇】
「うわ、回復系スキルが潤沢ですね」
レベル50にしてはスキルは多い方だろう。近接と回復、どちらも所持している万能なスキル構成だ。さらに光系統のスキルも僅かだが持っていた。
獲得可能なスキルは自分で選ぶことはできないが、ゼマの痛みを顧みない性格と相性がいいといえるだろう。同じ構成でも、人が変われば戦闘スタイルも変わってくるものだ。
「でも、どれも似たような効果だよ。ヒーリング系はいっぱいあるけど、【クイックヒーリング】でだいたいまかなえちゃうしさ。
リカバリー系も、魔力消費は大きいけど【オールリカバリー】で状態異常は全部治せちゃうし」
スキルがいっぱいあったとしても、それを適切に使いこなせるかどうかは別だ。彼女の言った通り、戦闘の際は使い慣れたスキルだけ使用して、使用頻度の低いスキルが出てくるものだ。
ララクもその全てをまだ、使い切れていない。
「なるほど。ヒーラーにはほとんど会ったことがないので、勉強になります」
今後、自分が回復スキルを使用することはあまりなさそうだが、一応ヒーラーの先輩であるゼマの言うことを頭に書きとめていく。
「よーし、じゃあクエスト成功ってことで、帰ってパーっと飲もうよ」
「この間、いっぱい飲んだじゃないですか」
「あんなの日常の一部よ」
誇らしげにゼマは堪えた。すでに彼女の頭の中は、泡いっぱいのビールジョッキと皿にのったつまみでいっぱいになっていた。
(頼りにはなりそうだけど、酒癖には気をつけないとかな)
なんとなく人としてのゼマの輪郭を掴みつつあるララクであった。
その際に「ズドォォン」という音と共に大地が揺れた。
その振動と衝撃は特にララクに流れていったが、振り落とされることなく、心臓に剣を突き刺しまま怪鳥の上に乗っかっていた。
「ふぅ、倒せた」
一安心したララクは剣から手を放して、怪鳥の腹に尻餅をつく。すると、スキルも解除されて剣は消滅していく。
彼の放った【刺突・火炎】は、【刺突】の発展形であり炎を宿した突きだ。これ単体で習得するケースもあるが、【刺突】と炎の力を付与する【フレイムフォース】を持っていれば自動的に複合スキルとしてゲットすることが出来る。
「お疲れさん」
役目を終えて戦いの終結を見守っていたゼマは、すでに息を引き取った怪鳥に近づいてくる。
「ゼマさんも、ご協力ありがとうございました」
立ちあがったララクは、「よいしょっと」と言いながら怪鳥の上から降りた。
「別に、パーティーなんだから当たり前でしょ」
「……パーティー」
その言葉はララクにとって考え深くあったのであろう。
以前パーティーにいたころは仲間の足を引っ張ってばかりだった。
だが今回は、仲間であるゼマと力を合わせて強敵を倒すことに成功した。
「で? どう私は?」
「どう、とは?」
「だから、お試し期間だったでしょ? 私はこのまま仲間にするのかしないのか決めてよ。ちなみに私は、このまま入る気満々なんだけど?
あんた、相当強いし、こんな相手倒せるんだったら退屈しなそうだしね」
ゼマもララクのことを試していると言っていたが、発言から察するに彼女の期待には答えられたようだ。
「そう、でしたね。それは……」
一瞬、言葉を詰まらせるも、すぐに答えを出す。
「もちろん、このままボクのパーティーにいてください。
というか、ゼマさん凄すぎますよ!
あんな戦い方、なかなか真似できません!」
戦いが終わって緊張感が解けたのか、ララクは目を輝かせてゼマの手を握った。
女性に自ら手を握るタイプではなさそうだが、軽く興奮しているのと、ゼマのほうから握手を求めてきたことがあったからだろう。
「この人なら自分も距離を詰めても大丈夫だ」と判断してのことかもしれない。
「え、あー、まあね。昔から変わんないスタイルだからね」
急にララクの方から詰め寄られたので、ひいているわけではないが少し照れくさそうにしていた。
ずっとソロでやってきたので、褒められることなど最近はなかったはずだ。
「でも、あんたも無茶して自分の炎を受けてたじゃん。あれって、私が回復できるからでしょ?」
「そう、ですね。ヒーラーのいる戦い方に慣れなければ、と思いまして」
ゼマがいなければ、時間をかけてララクの持つ【ヒーリング】で回復はできるが火傷は治らなかっただろう。
「その調子だよ。あんたのほうが頭も切れそうだし強いから作戦には従うけど、回復に関しては私を頼りな。
お姉さんに任せなさい」
腰に手をあててゼマは胸を張った。だいぶララクを子ども扱いしていた。年齢的には4歳ほどしか離れていない。
だが、ララクは背も小さく童顔なので、2人が並ぶと歳の離れた兄弟に見える。
「分かりました。これからよろしくお願いします」
ララクが彼女の手を放すと、ペコッとお辞儀をする。
そのすぐ後だった。2人の手の甲にある紋章が点滅しだした。
「レベルアップしたみたい」
ゼマは紋章をタッチして、詳細を確認する。
名前 ゼマ・ウィンビー
種族 人間
レベル 45→50
新スキル
【ホーリースイング】
効果……武器を使い光属性の打撃技を繰り出す。威力は武器とそれを振る力によって変動する。
「いっきに5もあがっちゃった。お、新スキル ゲット~♪」
ゼマは嬉しそうにスキルの内容を確認する。シームルグはレベル70なので、一体だけだがかなりの戦闘経験値を得ることが出来たようだ。
レベルアップを果たしたのはゼマだけではない。
「ボクもでした。スキルはないですけど」
名前 ララク・ストリーン
種族 人間
レベル 48→52
詳細を確認するも、新スキルは獲得していなかった。いつものことなので、ララクは素直に受け入れた。
レベルの上限数が4と、ゼマより低い。これはレベルが高いほど、次のレベルになるまでの悲痛用経験値が多くなるからだ。
「あんた、そのわりには色んなスキル持ってるよね。風に炎、剣だって作れちゃう」
「あ、そういえば、ゼマさんには説明してませんでしたね」
彼女に【追放エナジー】のことを言っていなかったことに気がついた。これから仲間になるので問題ないだろうと、スキル画面を表示して見せることにした。
名前 ララク・ストリーン
種族 人間
レベル 52
アクションスキル 一覧
【ヒーリング・Ⅰ】【エアスラッシュ・Ⅶ】【フィジカルアップ・Ⅸ】【スピードアップ・Ⅶ】【スラッシュ・ムーブⅡ】【クイック・カウンターⅡ】【挑発Ⅴ】【ディフェンスアップ・Ⅶ】【カウンター・ブレイクⅣ】【ギガ・クエイクⅣ】【シールド・アタックⅣ】【ウェイトアップ・Ⅳ】【サーチング・Ⅵ】【ウィンドブレイク・Ⅴ】【スピントルネード・Ⅳ】【空中浮遊Ⅳ】【嗅覚強化Ⅱ】【ウィンド・カッターⅥ】【ウィンド・スラッシュⅨ】……NEXT
バッシブスキル 一覧
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所ごろスキルの性能を現す数字が変化している。最初に【追放エナジー】を得た時よりもレベルが上がってるので、それに合わせて上昇していたのだ。
「っげ、嘘でしょ?? 想像の100倍凄いじゃない」
100という数字は彼女が適当に出したものだったが、300近い人間の力が加わっているので、あながち間違っていないかもしれない。
「また詳細は今度説明します。少し長くなるので」
「っそ。あ、じゃああたしのもみる? って言っても、あんたの後じゃ目囮するだろうけど。
不用意に見せるもんじゃないけど、これから【ハンドレッド】? に入るわけだから、リーダーには見せとかないとだよね」
先に出せばよかったと軽く後悔しながら、ゼマは自らのスキル画面を表示する。
アクションスキル 一覧
【ヒーリング】【オートヒーリング】【ホーリーヒーリング】【ホーリーヒーリング・オート】【スイングインパクト】【クイックヒーリング】【オートヒーリング・クイック】【刺突】【ヒートリカバリー】【スパークリカバリー】【スリープリカバリー】【オールリカバリー】【刺突乱舞】【ホーリースイング】
バッシブ 一覧
【棒術適正】【回復力上昇】【回復速度上昇】【攻撃力上昇】【俊敏性上昇】【身体能力上昇】
「うわ、回復系スキルが潤沢ですね」
レベル50にしてはスキルは多い方だろう。近接と回復、どちらも所持している万能なスキル構成だ。さらに光系統のスキルも僅かだが持っていた。
獲得可能なスキルは自分で選ぶことはできないが、ゼマの痛みを顧みない性格と相性がいいといえるだろう。同じ構成でも、人が変われば戦闘スタイルも変わってくるものだ。
「でも、どれも似たような効果だよ。ヒーリング系はいっぱいあるけど、【クイックヒーリング】でだいたいまかなえちゃうしさ。
リカバリー系も、魔力消費は大きいけど【オールリカバリー】で状態異常は全部治せちゃうし」
スキルがいっぱいあったとしても、それを適切に使いこなせるかどうかは別だ。彼女の言った通り、戦闘の際は使い慣れたスキルだけ使用して、使用頻度の低いスキルが出てくるものだ。
ララクもその全てをまだ、使い切れていない。
「なるほど。ヒーラーにはほとんど会ったことがないので、勉強になります」
今後、自分が回復スキルを使用することはあまりなさそうだが、一応ヒーラーの先輩であるゼマの言うことを頭に書きとめていく。
「よーし、じゃあクエスト成功ってことで、帰ってパーっと飲もうよ」
「この間、いっぱい飲んだじゃないですか」
「あんなの日常の一部よ」
誇らしげにゼマは堪えた。すでに彼女の頭の中は、泡いっぱいのビールジョッキと皿にのったつまみでいっぱいになっていた。
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